#contents

*ページ概要 [#ze05c3a2]

過去に開催されたイベントシナリオのあらすじ等を掲載しています。
イベントの振り返り・考察、未プレイイベントの把握などにお役立てください。

なおメインストーリーおよび世界観・設定に関する考察は「[[用語・設定考察]]」のページを、イベントシナリオの時系列については「[[推定時系列]]」のページを参照してください。

またイベントの開催履歴については、「[[イベント開催履歴]]」のページをご覧ください。

**編集時の注意点 [#sf990e01]

&color(red){''イベントのネタバレを強く含む内容に関しては、「あらすじ(ネタバレあり)」の項目に格納''};するようにお願いいたします。
なお上記を守っていただければ、イベントシナリオの説明を記載していただく時期に関する制限(イベント開始○日経過後でなければならない等)はありません。

**テンプレート [#m91761c6]

項目追加時は以下のテンプレートを使用してください。
#region(テンプレート)
 **イベントタイトル [#evYYYYMMDD]
 #region(あらすじ(ネタバレあり))
 ここにあらすじを記入。
 #endregion
 #region(登場キャラクター)
 |~メギド|実装済メギドを記入|
 |~メギド(NPC)|開催時未実装またはNPCのメギドを記入|
 |~他|ヴィータ、ハルマ等|
 #endregion
 #region(各話タイトル)
 |No|ステージ名|-1|-2|-3|h
 |BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
 |1|||||
 |2|||||
 |3|||||
 |4|||||
 |5|||||
 #endregion
 -イベントの特徴を記載
※IDには初回開催時の初日の日付を入れる。
#endregion

*イベントシナリオ [#v76dce2a]
※開催順

**暴走少女と一つ目幻獣の島 [#ev20171211]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
赤い月計画が佳境を迎えた頃、上位メギド・バルバリッサは持てる兵力を月に投入し、武勲を立てようと目論んでいた。メギドになりたがる知性のやや高い幻獣たちを口約束で唆していたところへ、噂を聞きつけたベヒモスが乱入する。
戦いを望むベヒモスも月へ送ることを約束したバルバリッサは彼が去った後、「幻獣の成り上がりのくせに」と忌々しげに吐き捨てた。

ソロモン一行は船に乗り「オクルス島」へ向かっていた。
王都へ向かう旅路の途中だが、背中の皮を剥がされるという尋常でない怪我を負った島民に出会い、調査に行くことにしたのだ。
島には案の定幻獣が蔓延っていた。倒しつつ森を進む一行の前に島民と思しき少女キマリスが現れる。「ヤツラに殺される前に逃げろ」と繰り返すキマリス。
訝りながらも進む一行は、一つ目幻獣サイクロプスと遭遇する。サイクロプスは言葉を話すことができ、「もうすぐメギドになれる」と言う。一行と戦い本物のメギドと気づいたサイクロプスの次男と三男は寝床へと撤退していった。

一行が出会った皮を剥がされた老人はキマリスがオンジと呼ぶ育ての親であり、キマリスが舟で島の外へと逃したらしい。キマリス自身も島民から「呪い島」と呼ばれる別の島の出身であり、故郷が幻獣に襲われた際、同じように両親が舟でキマリスを逃してくれたと言う。そのためキマリスはオンジ以外からは迫害を受けていた。そんな島民の態度にも関わらずキマリスは彼らを幻獣から逃がし、オンジの島を守るのだと断言する。

そしてついに現れた長男ドネと交戦、やはり押されて寝床へ撤退していくドネを一行が追走する。寝床にはドネの人形に、「ヴィータの生皮」が貼り付けられた物があった。
サイクロプス三兄弟もバルバリッサにメギドになりたいと訴えていた。メギドになるにはヴィータ体になれないといけないというバルバリッサの嘘を信じてヴァイガルドへ渡り、人形にヴィータの皮を貼り付けてヴィータ体を作り出そうとしていたのだった。

三兄弟を倒した一行は急いでキマリスを連れて医者の元へ向かったが、オンジは既に息を引き取っていた。オンジが居なければ島に残る意味もないと言い、キマリスはソロモンたちに同行すると言う。
皆から離れて海にやってきたキマリスは、オンジを想って一人泣いた。
察してやってきたウェパルに好きなだけ泣くといいと言われ、思いの丈を叫ぶ。
そしてすっかり元気を取り戻したキマリスは、美味いものを食べに行こうとウェパルを引っ張り走り出すのだった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|キマリス、ウェパル、シャックス、モラクス、ガープ、ブネ、ベヒモス|
|~メギド(NPC)|バルバリッサ|
|~他|オンジ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|ティルティア草原|謎の少女|不慣れな「王」|サイクロプス・バフ|
|2|イスラ古道|「人形」と「皮」|キマリスと共に|サイクロプス・ルケ|
|3|カルムの山道|キマリスは強いのだ|生存者確認|サイクロプス・ドネ|
|4|グルトン山|暴走少女|メギドになリタい|涙は見せない|
#endregion
-&color(blue){''2019年12月より常設化''};
-キマリス加入イベント。
-初回及び変更のなかった一度目の復刻では、公式サイトから読める[[漫画版>https://megido72.com/special/]]と大筋は同じ内容だった。
ただし漫画版では独りで闘うクールなキマリスだったのに対し、
実装されたキマリスは明るく無邪気な暴走少女となっていた。
--復刻時の変更でシナリオ中のキマリスの印象は漫画版と初回版の中間くらい、明るいが凛々しい戦士といったところに落ち着いた。
-2019年3月末に二度目の復刻となった。開催期間はわずか6日間と短い。
-二度目の復刻ではシナリオが大幅修正どころか''ほとんど新規書き下ろし''となった。
辛うじて原型を留めているのは住民が幻獣の像を作らされるという部分だけである。
--ゆるいギャグテイストのシナリオが、残酷でシリアスな展開へと変化。
---内容はまるで違うが話の進行の仕方は薄っすら面影を残していたりもする(添い寝や全員やられる振りなど)ため、元イベント経験済みだと余計に気味が悪い。
---しかも元々シナリオの内容と一切関わりのなかった幻獣三兄弟の名前(ドネ、ルケ、バフ)が、書き下ろしシナリオにおける残虐な行為(ドネルケバブ)へと逆輸入されてしまっている。
--初回開催時には実装されていなかったベヒモスの出自に関する情報もあり。
---ベヒモスが元幻獣であると証言したメギドとして、この時点で未登場のメギド「ベルフェゴール」の名前が出ていた。
大罪の一つ「怠惰」の悪魔として有名であり%%重要キャラである可能性が高い。%%
後に元「大罪同盟」のメギドとして登場した。
--オーブ周りの描写は完全に削除。それによって一行やキマリスの戦う動機も全く異なるものに。
-「オクルス」はラテン語でoculus、意味は「目」。
-以下、シナリオ修正前のあらすじ。
#region(修正前あらすじ(ネタバレあり))
ソロモン一行は旅の途中、追放メギドの少女キマリスに出会う。
キマリスは幻獣が持っているオーブを手に入れようとしていた。
オーブを持つという一つ目の幻獣兄弟ドネ、ルケ、バフが拠点としている島では、
住民たちが三兄弟を讃える像を作らされたり、添い寝して自慢話を聞かされたりなどの労働を強いられ迷惑していた。
一行は幻獣兄弟を退け、キマリスはそのまま仲間に加わった。
#endregion

**背中合わせの正義 [#ev20171229]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
ソロモン一行が立ち寄ったある街で、子どもが次々に行方不明になる事件が発生していた。
そこで一行はマルコシアスの「魔物ハンター」としてのかつての相棒、アンドレアルフスに出会う。
アンドレアルフスは事件の調査を引き受けていた。
一行はアンドレアルフスと共に森を調査し、災厄の魔女と呼ばれる自己分裂を繰り返す特殊な幻獣を発見する。
魔女はかつてメギドラルで行われた幻獣強化実験の被験体だった。
アンドレアルフスはメギドラル時代、その研究所の警備を任されていたことがあると言う。
魔女はフォトンの多いヴァイガルドで育成され、高い知性と感情を備えていた。
そのため密かにヴァイガルドへ逃げ出した魔女たちはメギドラルへの復讐を企てているとアンドレアルフスが推測する。
大量のクローン体を送り込んでくる魔女を止めるには本体の強化幻獣を倒すしかない。
魔女打倒に動こうとするソロモンに、アンドレアルフスは自ら召喚に応じ戦いに力を課すことを申し出た。

そして無事本体の魔女を倒し、街には平和が戻る。
ソロモンたちの戦いぶりと信頼関係を見たアンドレアルフスは、ハルマゲドンを阻止しようとする一行に改めて仲間として加わった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|アンドレアルフス、マルコシアス、ウェパル、シャックス、モラクス、ガープ、ブネ|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|-|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|いざないの道|魔女が住まう森|疑惑の伝説|禁忌に触れしもの|
|2|魔女が住まう森|暗躍する影|繋がり続ける絆|立ち塞がる門番|
|3|魔女の館|隠された真実|不穏な再会|真実を辿って|
|4|夢見の平原|魔女の計画|魔物ハンター復活|新たな戦友|
#endregion
-&color(blue){''2019年12月より常設化''};
-アンドレアルフス加入イベント。
-マルコシアスのキャラストーリーでも出番が多いアンドレアルフス。
時が経っても(やや一方的だが)信頼のおける相棒であることが分かるイベント。
-2度目の復刻時、若干ながら加筆修正があった。
--アンドレアルフスのメギド時代の回想が追加された。
魔女が作られたという強化幻獣の研究施設で警備をしていたらしい。
魔女の正体についても詳細な設定描写が追加。
--マルコシアスが「アンドレアルフスさん」と敬称つきで読んでいたのが呼び捨てに変化。
メインシナリオでの呼び方と同じになっている。
-復刻で加筆されてもなお時系列がはっきりしない珍しいイベントである。

**ソロモン誘拐事件・悪夢編 [#ev20180214]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
メギドラルにて、ソロモン王を生け捕ろうと企てた者が居た。
彼は刺客として6名のメギドチームを招集する。
先行して作戦に当たったアガリアレプト、サキュバス、リリムのチームは、
リリムの能力でソロモンを夢の世界に引きずり込み、彼を自分はメギドだと思い込ませて連れ去ろうとする。
サキュバスの能力でソロモンを魅了するはずが、サキュバスは本気でソロモンに惚れ込んでしまう。
またリリムが途中で虫に動揺して夢の世界を崩壊させてしまい、失敗。
アガリアレプトはサキュバスとリリムを救うため作戦を中止し脱出しようとするが、サキュバスはソロモンと離れたくないと言って暴走する。
ソロモンはサキュバスの暴走を鎮め、説得して全員で脱出。
アガリアレプトはその手腕と仲間を想う態度に感心する。
リリムとサキュバスは悪夢から目覚めて夢の出来事を忘れてしまったが、
アガリアレプトには夢の中で抱いたソロモンの印象が残っており、ヴァイガルドに残りソロモンにつくことを決めた。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|アガリアレプト、サキュバス、リリム、インキュバス、カスピエル、メフィスト、初期メンバー|
|~メギド(NPC)|バルバリッサ|
|~他|偽アイム、偽キマリス|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|出逢いの一番地|夢で出逢う少女|悪魔の誘い・改|襲いくる幻獣の日常|
|2|変貌の二番街|甘い現実と恐怖の夢|最強のメギド|壊れゆく意思|
|3|虜囚の三本杉|たおすべき敵|おしどり夫婦|ばけものの産声|
|4|決別の十字路|世界の異物|決壊する想い|純愛と偽りの夫婦喧嘩|
|5|バックドア|調停の番人|快楽の番人|憤怒の番人|
#endregion
-&color(blue){''2019年12月より常設化''};
-アガリアレプト加入イベント。
-復刻時に「護界憲章の破壊に失敗した」とのセリフが追加された事から、2章終了後くらいの時系列と思われる。
-初出がバレンタインの季節であり、ちょっとした切ない恋物語になっている。
-2018年8月の復刻時にはシナリオが修正を遂げていた。
主に冒頭の設定矛盾など、世界観にあわせた調整が多い。
台詞などの変更も入っているが、基本的な物語の流れ・本編のボスに変更はない。
最大の変更点といえるのはサキュバスの歌が流れる演出である。
--2019年6月の再復刻時には、プロローグの文言が整えられる軽微な修正があった。
主にインキュバスの台詞に若干の変化があるほか、「上位メギド」がバルバリッサと明言されたりなど。
--2019年12月の常設化の際、アガリアレプト加入条件の変更(4-3クリア→5-3クリアへ)と%%ラストのサキュバスとリリムの描写がカットされるなどの修正があった。%%
---カットについては不具合だったらしく、上記のシーンは後のアップデートで復活した。
-サキュバスの歌はアジト画面のBGMに設定できるようになった。ただしサキュバスを召喚している必要がある。
タイトルは「ふたりでみるユメ」。
--サキュバスはラッシュの方のみ。バーストの方を召喚しても残念ながら解禁されない。
--2019年8月3日よりカラオケ配信もされている。[[歌詞カードはこちら(公式ポータル)>https://megido72-portal.com/entry/karaokehaishin-kashi-20190803]]
-このイベント以降、新メギド加入イベントでは基本的に、イベント加入のメギドとは別に二人の新メギドが登場するようになった。
イベントで加入しなかったメギドに関しては、召喚での実装になる。
--特に「二つの魂を宿した少年」以降は、月末にイベント開始とほぼ同時にサバトで新メギドの片方が実装され、もう片方は月半ばに遅れて実装される、という流れが確立されている。

**ソロモン誘拐事件・逃走編 [#ev20180314]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
ソロモンはアジトにメギドたちを集め、仲間に加わったアガリアレプトを紹介する。
アガリアレプトはソロモンを誘拐しようとしていたが寝返ったこと、まだ他にもソロモンを狙っているメギドたちが存在していることを明かした。
一方、とある街の酒場ではインキュバス、メフィスト、カスピエルが酒を飲みながら計画を練っていた。
メフィストが知り合いの「夢見の者」から得た情報を元に、ソロモンが滞在しているという街で作戦を開始する。

三人はまず手分けしてソロモンを探し始める。
メフィストが情報収集のために入った酒場には偶然ブネとバルバトスが居た。
メフィストは誘拐犯と気づいた二人に上手く誘導され、アガリアレプトに引き合わされて正体を暴かれる。
メフィストは後の二人を巻き込みつつ逃走、何とか撒いて街へと身を隠す。
三人は幻獣をおびき寄せて街を襲わせ、救助させることでソロモン一行を分断する。
力では一行に敵わない三人だが、街の女たちを騙し、操る能力を用いて立ち回り、
ついに人質を利用してソロモンを森へとおびき寄せるまでに至る。
とはいえほぼ手札は尽きており、もう降りようと二人が言う中カスピエルだけが諦めない。
人質の女性を操ることで指輪を強奪、それを餌にソロモンをメギドラルへ連れ去ろうとする。
しかし、三人が通ってきたゲートはメギドラルによって既に塞がれていた。
作戦中止と共に切り捨てられたことを悟ったカスピエルは、追放処分を受けた身であることを明かし、それでも生き抜くために作戦を成功させてメギドラルに認められようとしていたと語った。
それを聞いたソロモンは「生きたい」というその気持ちを尊重し、カスピエルを仲間に迎え入れる。
ソロモンの言葉に動かされたカスピエルは召喚に合意した。

戻ってきたカスピエルの手のひら返しに仰天するメフィスト。
インキュバスとメフィストはかつてサタンの配下としてヴァイガルドを偵察しに来た時のゲートを通って帰ると言い、去っていった。
……が、ゲートの場所を忘れてしまい、迷子になってしまうのだった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|インキュバス、カスピエル、メフィスト、アガリアレプト、初期メンバー|
|~メギド(NPC)|バルバリッサ|
|~他|-|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|幽々たる悪路|現れし第二陣|酔狂な刺客|傍若無人の男たち|
|2|濁り水の扇状地|敵前逃亡|加速する悪ノリ|任された男|
|3|富豪の一等地|卑劣なる作戦|ハニートラップ|非情なる男|
|4|栄華なる中央都市|欺瞞と洗脳|利用される市民|対決・魅惑の男子|
|5|漆黒の森|酔いどれの宴|悪魔の交換条件|開かれた匣|
#endregion
-&color(blue){''2020年1月末より常設化''};
-カスピエル加入イベント。
-悪夢編とは打って変わったコメディシナリオ。逃走するのはまさかの敵方。
-刺客チームはヴァイガルドに来る際、護界憲章すり抜けのために謎の「黒い箱」を使用している。
アンチャーターの模造品のようなものだろうか、詳細は不明。
--復刻で修正が入り、メギドラルから与えられたものではなく、インキュバスが拾った遺物ということになっていた。
-こちらも悪夢編同様、 ''復刻でシナリオ大幅修正''となった。
--悪夢編以上の大筋ごと変わる大修正であり、設定齟齬の解消と共にシナリオクオリティが最近のイベントと同等にブラッシュアップされている。
--三馬鹿がただのアホではなく、それなりに手強い相手として描写された。
しかし元のコミカルなケンカやミスによる自業自得の展開などもほどよく残されており、気軽に楽しめるシナリオとなった。
--また、完全に謎だったカスピエルの加入動機がしっかり描かれ、キャラストーリーとも繋がる内容になった。
-以下、復刻前のあらすじ。
#region(復刻前あらすじ(ネタバレあり))
悪夢編の続編。
アガリアレプトチームの失敗を受け、インキュバス、カスピエル、メフィストのチームが動き出す。
それぞれ強力な能力を持った実力者……のはずなのだが、三人揃うとチームワークは最悪。
メフィストだけが割と真面目に誘拐作戦をしかけるのだが、そのたびにソロモン一行に返り討ちにされる。
ちょっかいを出しては負けて逃走する三人組。ついに追い詰められ完全に敗北し、作戦は失敗となる。
ソロモンの強さに何か思うところがあったのか、カスピエルはソロモンの元に残ると言い出した。
残る2名はメギドラルへ……帰ろうにも帰り方が分からなくなるのであった。
#endregion
-%%イベントシナリオは現状読み返すことができないが、%%一部6章以降のメインシナリオで回想として挿入される箇所が出てくる。
--常設化によりクリアしてからシナリオを進めることが可能になった。

**上書きされた忠義 [#ev20180413]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
フライナイツに所属しているガギゾンは、功績を立て認められるために数々の非道な実験を繰り返していた。
その一つがメギドを幻獣に改造する実験である。
ガギゾンはブネのかつての部下、ブニに改造と洗脳を施し、ブネの元にけしかける。
かつては忠義に厚く真面目で優秀だったブニの豹変に驚くブネ。
//姿を見せたガギゾンが持つ機械による操作と見抜き、一行はこれを破壊。
何度かぶつかるうちに、ふと正気を取り戻すブニ。
ブニが操られていることを知った一行はメギドラルの非道に憤る。
再度洗脳を強めようと現れたガギゾンの操る幻獣を撃破。
脳に取り付けられた装置はユフィールによって取り除かれ、ブニは仲間に加わった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ブニ、ユフィール、初期メンバー|
|~メギド(NPC)|ガギゾン|
|~他|-|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|再会の町|元部下、強襲|喚き声に包まれた街|戻らないあの日々|
|2|深き森に続く道|狂気の来襲|迫りくる狂気|誘い込まれた虫|
|3|謎を包み隠す森|正気と狂気の狭間で|制御されし少女|異形の姿|
|4|策略渦巻きし森|悪魔の実験|少女の葛藤|忌まわしき者との決別|
#endregion
-&color(blue){''2020年4月末より常設化''};
-ブニ加入イベント。
-ブネは部下を全て幻獣の餌にされたと言っていたが、ブニは難を逃れていたらしい。
そのせいもあってかブネは再会を喜んでいる。
-このイベントではイベント加入のブニ以外の新メギドが(敵として登場するガギゾン以外)登場しておらず、召喚等での実装もされていない。
そのぶんストーリーでは、本編キャラであるブネにスポットが当たっている他、他のイベント等では出演していないユフィールが出演している。
-本作も復刻で修正が入っていた。ただし大筋は変わらず、表現の変更と加筆のみ。
洗脳されたブニのぶっ飛んだ罵詈雑言の数々はカットされ、ブニの加入理由を補強する描写が増えた。
--常設化に伴いストーリーも再修正された。
主にブニとガギゾンがヴァイガルドを訪れた理由(ユフィールを連れ戻しベルゼブフの体調を回復させるため)、ガギゾンがブニを拾い改造を施した理由(ベルゼブフの盾とするため)などが補強されている。
また、シチュエーションは違えど「クソロモン」という罵倒も復活している。

**二つの魂を宿した少年 [#ev20180427]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
メギドラルにて法廷が開かれた。被告人はガギゾン。
ガギゾンが改造していたブニがソロモン王の配下に加わったことが確認されたことから、勝手にマグナ・レギオを抜けたことが分かっている他のメギドのヴァイガルド逃亡も幇助したのではないかという嫌疑かかっていた。
しかしブニとシャミハザ以外は確実に関わっているという証拠もないため、ガギゾンは釈放される。フリアエはガギゾンについて探るため、シャミハザの話を聞きにバカンスがてらヴァイガルドに赴くことを決めた。
ガギゾンは不利な状況を覆すため、フライナイツのコネを使い懲罰局のアラストールに仕事を依頼する。

ソロモン一行は幻獣に悩まされているとある町に立ち寄っていた。そこで傭兵くずれのチンピラを相手に暴れているシャミハザに遭遇し、仲裁に入る。シャミハザと宿主の少年ジルベールは山へ幻獣退治に向かうと言い、ソロモンは協力を申し出るが、シャミハザがそれを突っぱねて二人だけで山へ向かってしまった。
後から山へ向かった一行はシャミハザを探すフリアエと出会い、ガギゾンの情報を得る。その後幻獣に襲われフリアエとはぐれたところでアラストールと出会い、邪魔な山の幻獣を倒すため一時的に手を組むことになった。

頂上で幻獣を倒し、アラストールは手傷を追う。そこへシャミハザとフリアエが合流した。シャミハザを見つけたアラストールは傷をものともせずシャミハザに襲いかかる。ガギゾンの改造による幻獣化の力を用いたものだった。
二者の争いを止めようとシャミハザへの攻撃を身を呈して庇ったソロモンを見て、ヴィータで唯一認めているジルベールに似た所があると感じたシャミハザは、ソロモンに協力することを了承する。暴走して完全に幻獣体となったアラストールを鎮めると、任務失敗を悟ったアラストールは一人になりたいと言って去っていった。
フリアエは引き続きヴァイガルドで調査を続けると言い、いつかまた出会うことがあれば協力しようと約束した。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|シャミハザ、フリアエ、アラストール、初期メンバー|
|~メギド(NPC)|ガギゾン|
|~他|-|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|思惑の集う街|謎の少年|処刑人のプライド|法の番人|
|2|嘯く山の麓|双魂の追放メギド|王の条件|奇妙な幻獣|
|3|惑いの樹海|2人目のメギド|シャミハザとジルベール|轟く暴獣|
|4|頂へ誘う隘路|3人目のメギド|知られざる陰謀|山頂の死闘|
|5|対面せし三峰|因縁の戦い|シャミハザ覚醒|巡り合わせ|
#endregion
-&color(blue){''2020年9月末より常設化''};
-シャミハザ加入イベント。
-シャミハザのキャラストーリーはこれの前日譚、アラストールのキャラストーリーは後日談にあたる。
-復刻で恒例の加筆修正となった。
大筋は変わらないものの要所に重要な設定が追加されており、かなり印象の異なるシナリオになった。
--ガギゾンの嫌疑が違法改造と私刑追放から一部の(召喚可能な)メギドたちのヴァイガルド逃亡幇助に変わった。
裁判の内容がメギドラルの価値観と矛盾しない形になり、追放ではなくヴァイガルドに向かったメギドについての情報が増えている。
--ガギゾンの研究は大分進んでおり、既にメギドを幻獣化してヴァイガルドに侵入できるようにするレシピを公開している。
--行方不明になっているメギドとして、[[ニバス]]、[[バフォメット]]、[[ダゴン]]と並んで、この時点で未登場であったメギド「[[アマゼロト]]」の名前が出ている。
//ベヒモス後編にシャミハザが居るためコメントアウト
//サタン派の実験は5章終盤だがベルゼブフ派とはやや反する派閥のため知らされていなかった、とするなら時系列は4章〜5章間くらいだろうか。
-ヴァイガルドを訪れたフリアエは、ヴィータ文化に馴染んだ「新世代」のメギドにとってはヴァイガルドは居心地が良くて当然だと感想を述べている。ヴィータ文化の影響で戦争を好まないメギドも増えてきており、自らヴァイガルドへ出てくるメギドが居てもおかしくない、とも。
--この後のイベントに登場するプロメテウス等思い当たる真メギドは少なくない。

**プルフラス・復讐の白百合 [#ev20180601]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
プルフラスは兄と慕っていたメギド、アシュレイの仇であるサタナキアを殺すためヴァイガルドへやってきた。サタナキアを追う最中、プルフラスはソロモン一行に出会う。警戒するソロモンたちにヴァイガルドに興味はないと弁明し、プルフラスは彼らを振り切って捜索を続ける。

ソロモンたちは王都襲撃を指揮している「目的意識」を持った幻獣を探しに森へと入った。
そこへ髪にメギドを宿した少女サラが現れる。奇妙な幻獣ブラブナを追うサラを怪しんだ一行は彼女の後を追う。すると同じくブラブナを追いかけるプルフラスと再会した。
ブラブナはサタナキアの作り出した幻獣の餌だとプルフラスが言う。それを知ったソロモンたちは王都襲撃と無関係ではないかもしれない可能性を考え、プルフラスに協力し、サタナキアを探すことになる。

サラを追った先でついにサタナキアと遭遇するが、サタナキアはサラを連れ去り逃げてしまう。
日が落ちて一旦捜索を中断し、一行は野営をすることに。眠れずに見張りを交代したソロモンは皆の元を離れて一人になりたがるプルフラスに気づいて追いかける。
プルフラスはかつて弱いメギドであり、同じく戦いを好まなかった兄とヴァイガルドに来たかったのだと言って泣いた。その未来を壊したサタナキアへの復讐のため、強さを磨いたのだと言う。ソロモンは「復讐を果たしたらその後はどうするのか」とプルフラスに問う。サタナキアを殺したら、プルフラスはもう強くなれないのか。プルフラスは考えてみると言い、話を聞いてくれたことにお礼を言った。
翌日、森の中でわざとらしく助けを求めるサラを発見する。髪のメギドはサタナキアに取り除かれていた。サラはサタナキアから受けた「森の奥の廃墟へ来い」という伝言を伝えた。

サタナキアとアシュレイはかつて親友と呼べる仲であり、共にハルマゲドンのためメギド幻獣化の研究を行なっていた。
ところがある日、アシュレイがプルフラスを連れてヴァイガルドに逃げたいと言い出したため、サタナキアは幻獣化実験の被験体になればヴァイガルドへ行けると唆す。しかし実験は失敗、アシュレイは精神を蝕まれ、無断の実験を上層部に知られないようサタナキアは彼を始末したのだった。
廃墟で待ち構えていたサタナキアはアナキスを自分に使い、幻獣化実験の仕上げにかかる。
一行と戦いながら徐々に力を増幅し、メギド体になって襲いかかる。しかし一行が気を引いている隙にプルフラスが磨き上げた技でアナキスを取り除くという策が成功しサタナキアは倒れる。
研究だけが生きがいだったサタナキアは、ハルマゲドンすらどうでもよく、ただ自分の研究を完成させることだけを目的にしているとプルフラスは看破した。プルフラスは自分の弱さを隠すためだけに復讐を望むことはやめ、サタナキアを生かす。そして研究を失ったヴァイガルドでアシュレイの死と罪を悔やみながら生きろと宣告した。
崩れる廃墟の屋敷から脱出した一行。ソロモンはプルフラスにこれからも一緒に戦ってほしいと言い、プルフラスは喜んでそれを承諾した。

サラから今後のことを尋ねられたプルフラスは、「世界を救う者を支援させる」という新たな目的をサタナキアに与え、これ以上悪だくみさせないようにすると語った。
サラは幻獣に攫われて森に来たため帰り道が分からず、王都近郊の衛星都市へと向かった。不思議と身を守ってくれる「風の妖精さん」と共に……。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|プルフラス、サタナキア、サラ、初期メンバー|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|アシュレイ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|迷い人の森|場違いな少女|心に誓った想い|赤い髪をなびかせて|
|2|奥深き雑木林|追走の追走|仇への手がかり|必然の出会い|
|3|暗がりの密林|「兄と妹」|僕を突き動かす炎|赤毛の少女、再び|
|4|不気味な廃墟|最終段階へ|友の裏切り|犠牲の上に|
|5|復讐燃ゆる本拠地|兄と交わした約束|信頼|想いを遂げるとき|
#endregion
-&color(blue){''2020年2月末より常設化''};
-プルフラス加入イベント。
-時系列は2章半ば。
珍しく明確にメインシナリオの進行中に起こった出来事になっている。
--プルフラスとサタナキアは「海の見える場所にあったゲート」から来たがそれは「最近閉じた」とのこと。
明らかに港町リートゥスのゲートであり、閉じた原因を知っているソロモンは動揺していた。
-べリアル実装直後のイベントであり、同時実装されたプルフラス、サタナキア、サラは全て点穴キャラクター。
-シナリオ未登場の上位メギド「プルトン」の名前が出ている。
-2019年1月に復刻されたが特に大きなシナリオ修正は入らなかった。
時系列が序盤で世界設定に関わる部分も少なかったためと思われる。
--常設化の際には加筆・修正点がいくつか見受けられた。
---アシュレイとの回想シーンでのプルフラスが子供のグラフィックになっている、サタナキアとアナキスの戦闘シーンのようなものが追加。
---プルフラスによるサタナキアの人物評の変化(やりたいことがない人→研究がしたいだけの人)。
---アシュレイとサタナキアの上官メギドにグラフィックと名前がつく、アシュレイを利用した実験シーンがより掘り下げられる、など。

**紡ぎ紡がれし思い [#ev20180615]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
旅の途中である村に立ち寄ったソロモン一行。
そこで老いからか過去の記憶に囚われている老女に出会う。
老女はバルバトスのことを息子のヨハンと思い込み、バルバトスを強引に連れて行ってしまう。
バルバトスは病弱だったヴィータの母親の記憶と重なり放っておけず、しばらく老女に付き合うことにする。
老女は昔暮らした山の上の家へと出かけて行き、護衛がてらつきそう一行。
そこにあった思い出の品を見て老女は記憶を取り戻し、病弱だった息子を強く育てようとつらくあたった過去を告白して悔やんだ。
一行は数日老女の家で世話になった後、再び旅に出るのだった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|初期メンバー|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|ヨハンの母|
#endregion
-バルバトス配布(奥義レベルアップ)イベント。
シナリオメンバーの奥義レベルアップイベントに初めてシナリオがついた。
-バルバトスが生放送コメントなどでユーザーから度々ヨハンと呼ばれているのはこのイベントが出典。

**ソロモン王と秘密のアジト [#ev20180701]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
旅の途中、一休みするためにキーを置いてポータルからアジトに戻った一行。
たまたま夕食当番がプロの料理人であるフルフルであったため、アジトには仲間が全員勢ぞろいしていた。
仕事や息抜きをして思い思いに過ごしているメギドたち。
そんな時、アジトに幻獣が侵入して騒ぎになる。
何故か開きっぱなしになっていたポータルを潜ると、キーを置いたはずの場所とは違う森の中。
森では守護者となる主の獣が不在となり、幻獣が蔓延ってしまっていた。
キーを動かしメギドたちを森に呼んだのはシャックスが連れているヒヨコのピヨピヨであり、
メギドに幻獣を倒させた後自分が主に収まる算段だったらしい。
ピヨピヨは森のフォトンを得て暴走するが、ピヨピヨと別れたくないシャックス他メギドたちにお仕置きされて野望はあえなく頓挫。
森の主には他の獣が収まり、シャックスもピヨピヨを連れて帰って騒動は収束した。

【シナリオ中で判明したアジト当番】
-ポータルの見張り、大幻獣監視
--交代制。サブナックからプルソンに交代していた。
-倉庫管理
--フォカロルが担当。在庫管理と収納。持ち込まれた物品は私物と武器以外全部提出。
-王都への報告書類作成
--フォラスが担当、主に図書室での作業。
-図書室の資料管理
--おそらくアンドロマリウスが担当。(図書室の常連と言われていた)
-家庭教師
--マルファスがブエル、アモン、キマリスの勉強を見ていた。
当番というかボランティアか。
-調理班
--当番制。
シナリオ中ではフルフルが当番だったが量が多いため料理の得意そうなメギドが総動員だった。
アイム、アミー、ウァラク、ウヴァルが参加。
---ウヴァルが「ジャガイモを狩る者」と呼ばれているのはこのシーンでジャガイモを切り続けていたのが元ネタ。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|不死者除く祖メギド全員|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|シバの女王、カマエル、ガブリエル|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|小鳥集う樹林|アジトの日常|森が呼び寄せたモノ|新たなる力|
#endregion

-&color(blue){''2020年1月末より常設化''};
-2018年7月2日のメギドの日に記念に開催されたイベントクエスト。
-時系列は不明。
ただ不死者が一人も登場せず、シバがお茶会を開くような余裕があることから、3章〜4章間辺りではないかと推測される。
-僅か3日という短い開催期間だったが、追放メギドたちがアジトでどのように過ごしているかが語られるイベントである。
-不死者組を除いた祖メギド総出演なストーリーであり、彼らの人間関係がどのようなものか知ることができる。
-「ポータルについてのあれこれ」
「追放メギドにはアジト常駐組と実家から通っている組がいる」
「アジトにやってくるショップのキャラバンは王都の密偵」
「素材の倉庫整理はメギドたちがやっている」
等々ゲーム的な内容とストーリーの整合が図られたイベントでもある。
-常設化の際にシナリオ修正が入った。
アモンの過去についての矛盾点が解消されたり、やや苛烈だったセリフの数々がマイルドになったり削除されたりなど。
-EXクエストは旅のメンバー5人をリーダーにしたパーティとの連戦。
それぞれ二つ名のようなクエストタイトルがついていた。
--EX1:熟練の人魚(ウェパル)
--EX2:ケタ違いの闘志(モラクス)
--EX3:歴戦の反逆者(ブネ)
--EX4:伝説の吟遊詩人(バルバトス)
--EX5:神を超える鳥頭(シャックス)

**死者の国の4冥王 [#ev20180705]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
ぬいぐるみに占領されたという街に赴いたソロモン一行は、
その元凶たる「フォルマウスの4冥王」の名を冠するメギドたちと遭遇する。
魂なき軍団の王・コルソン、蒼海の滅王・ジニマル、死を紡ぐ策王・アマイモン。
彼らはメギドラルの中央議会と反目する勢力であり、かつてはガープもその一員だった。
彼らはガープを、ガープは彼らを互いに「裏切り者」と呼び、闘志を顕にする。

だがそれは中央議会の罠だった。
4冥王の力を恐れた中央議会は、その力を削ぐため情報操作によって
ガープと彼らを仲違いさせ、不意打ちのようにガープを追放したのだ。

激突の末に和解し、安心したのもつかの間。
誤解に気づき、アマイモンを止めるため奔走していたジニマルが、
大型の幻獣と混ざり怪物と化してしまう。
ジニマルが倒した幻獣の魂が行き場をなくし、ジニマルの仮初めの現身に入り込んだのだ。

一縷の望みを懸けてジニマルを倒すも、壊れた肉体は元に戻らない。
誰もが諦めかけた状況で、ソロモンはジニマルの魂を足がかりにメギドラルから彼女のメギド体を引き寄せ、召喚に成功する。
元よりソロモン王と同盟を結ぶためにヴァイガルドを訪れていた4冥王は、ジニマルの救出の恩もありソロモンに力を貸すことに決めた。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ジニマル、アマイモン、コルソン、ガープ、ウェパル、シャックス、モラクス、ブネ|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|-|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|ぬいぐるみの町|占領下の街|彷徨う死の王|魂なき軍団の王|
|2|ぬいぐるみの森|ガープ敗北の日|幼女激闘|蒼海の滅王|
|3|邂逅特異点|フォトンの足跡を追え|取り残された幻獣|死を紡ぐ策王|
|4|屍の沈む湖|異常事態発生|フォルマウスの4冥王|不屈なる魂|
#endregion
-&color(blue){''2020年3月末より常設化''};
-ジニマル加入イベント。
-時系列はかなり序盤、ソロモンの村の仇を討った直後。
マルコシアス加入よりも前と思われ、ジニマルはマルコシアスよりもメインメンバーとの付き合いが長いことになる。
-ジニマルの召喚演出は、会話中に挟み込まれる特殊なものとなっている。
-当イベントでの会話で、追放メギドたちがメギドラル時代の話をしないのは「戦ったことがあるかもしれないし、お互いに事情があるのであえて避けている」ためと判明した。
-復刻開催の際、EXステージ「約束の地」が追加された。
--最終面はウサギのヌイグルミ、ジンさん&サクラさん&ミミちゃんが可愛らしい見た目に反してえげつない攻撃力で襲いかかってくる高難度チャレンジステージ。ジズイベントのウサギダンサーズと同等の難易度であり、ユーザーからは「またウサギか!」と悲鳴が上がった。
メギド72のウサギは危険。
--「約束の地」にカーソルを合わせると、移動した''ソロモンが巨大化する''というバグが発生した。
足元からエネルギー波(?)を放ちつつ大地に聳えるモンモンは圧巻の威容を誇る。おそらく仲間たちのメギド体よりも優に大きい。
ゲームプレイには何の影響もなくただ面白いだけのバグだったため、ユーザーからはむしろ美味しいネタとして歓迎された。(OS等の違いで再現しない端末もあり、見られず残念がるユーザーも居た)
#region(参考画像)
&ref(./BigSolomon.PNG,30%);
#endregion
--常設化の際に僅かだがシナリオ修正がなされた。
主にシャックスにまつわる会話シーンの文言と、ガープがジニマルを助けると宣言するシーンのBGMが変更されている。

**届かぬ心・モラクスの願い [#ev20180720]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
ソロモンの村の敵討ちの後王都を目指す一行。
途中、幻獣に襲われていたキャラバンの商人を助け、商人たちが特殊な布を使った水着を作ろうとしていることを知る。
それを聞いたモラクスは水着を手に入れたいと言い出した。
商人を護衛する代わりに水着を譲ってもらう約束を取り付け、布の産地へと向かう。
水着製作のために幻獣退治や仕立て屋探しと言った寄り道が続き、不穏な空気になる一行。
それでも絶対水着が欲しいと譲らないモラクス。実は自分のためではなく、旅立ってから休む余裕もなかったソロモンに息抜きをしてほしいという思いからだった。
モラクスの意図に納得した一行は、無事に手に入れた水着を着て束の間の休息を楽しむのだった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|初期メンバー|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|-|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|導きの森|芽生える心|幻獣森案内人|願いはたったひとつ|
|2|夕焼けの港町|無人港町|疲弊から生む思案|未知の真実|
|3|闇蝕む洞窟|気付かれぬ予兆|空回りだとしても|危機一髪|
|4|隠匿の岩場|誤解を招く感情表現|噂をすれば|日日是好日|
#endregion
-&color(blue){''2020年7月末より常設化''};
-モラクス水着スキン配布イベント。
-いわゆる水着イベントだが世界観を壊すことなく、シリアスかつ良い話にまとまっていた。
-ちなみに、ヴァイガルドの水着は通常ウール製らしい。
-バトルフィールドは水着スキンに合わせた青い空と砂浜が綺麗な海辺になっていた。
イベント限定の背景であり現状拝むことが出来ない。
-ダンジョンフィールドの形状はアルファベットになっており、繋げると「SUMMER」と読めるようになっていた。
-常設化に伴い、一行が水着で遊ぶシーンにスチルが追加された。
また、モラクスだけでなくウェパル・バルバトスの水着もこのイベントで入手できるようになった。

**嵐の暴魔と囚われの騒魔 [#ev20180802]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
幼い少女ジズには獣の耳が生えていた。彼女はメギドであるがその記憶はない。
不吉であるとして両親から引き剥がされ、村を追われたジズは街や村を転々と彷徨う。
どこへ行ってもその姿のために迫害されたジズはメギド体に変貌、嵐の暴魔として街を破壊してしまう。

嵐の暴魔の噂を聞き調査を始めたソロモン一行は、
嵐に破壊されたある街でバフォメットに「再会」し、彼女からジズの事情を聞く。
行く先々で迫害されたジズはバフォメットの村にたどり着いたが、また逃げ出してしまったと言う。
バフォメットの話から、暴走したジズは歌を聞くことで落ち着き少女の姿に戻ることに気づいた一行。
各地で歌って回る「歌姫」プロメテウスを追いかけて移動していることが分かり、追跡する。
歌手を目指しメギドラルを出奔してきたプロメテウスはある街で軟禁されていた。
しかしプロメテウスは気にした風もなく、求められるまま歌の力で街を襲う幻獣を鎮めて追い返していた。
バフォメットが領主と交渉し、プロメテウスを解放させ、一行は彼女と共にジズの保護へと乗り出す。

荒野で発見されたジズは優しいソロモンに心を開き召喚に合意する。
しかし指輪を使おうとしたところ、召喚は出来ずジズは暴走してしまう。
ジズはフォトンに干渉すると暴走するように細工されたメギドラルの罠だったのだ。
悪辣極まる作戦にバルバトスすら声を荒げる。
ジズを殺すことも覚悟した一行。
しかしそれでも諦めはしない希望の心が連鎖して広がっていくのを感じ、
プロメテウスはそれを歌に束ねてジズに届けるため、町を見渡せる高台へと向かった。

ソロモンたちは嵐の暴魔となったジズを倒す。
そこで消えかけたジズだったが、どこからか響いてきたプロメテウスの歌が届いた。
ジズは助けてくれた人々を思い出し、ヴィータに戻ることができた。
プロメテウスはそのままどこかへと去った。バフォメットは街の復興を手伝うと言う。
ソロモンに無事召喚、保護されたジズは「信頼できる人」に見せるよう言われた手紙を開く。
そこには両親が王都で待っていることが記されていた。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ジズ、プロメテウス、バフォメット、初期メンバー|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|-|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|不穏な平原|村からの旅立ち|モラクスの人助け|野心家バフォメット|
|2|不幸の水辺|水辺に潜む危機|ジズの旅|嵐の暴魔|
|3|不和の森|囚われの歌姫|信頼を得るために|支配者目線|
|4|不信の荒野|協力者プロメテウス|ソロモンとジズ|仕掛け、発動|
|5|不屈の街|非情の決意|微かな希望を求めて|そして、歌が聞こえる|
#endregion
-&color(blue){''2020年5月より常設化''};
-ジズ加入イベント。
-時系列は3章終了後~4章開始前と推測されている。
-過去最も重苦しいと言って過言ではないシリアスイベント。
-なのだが、完全に初出のはずのバフォメットが何故か旧知の仲のような体で登場しており、ユーザーを混乱させた。バフォメットが「前作(※架空)」で登場していたとする大喜利などが流行ったがもちろん事実ではないので注意。
--ソロモン一行とバフォメットの「初対面」と「彼女の村をとある一国が占拠しようとした騒動」については、バフォメットのキャラストーリーの中で描写されている。
-シナリオとは無関係のバルバトス水着スキンがイベント報酬に並んでいた。
お値段なんと交換アイテム10000個。奥義レベルアップイベントでの本人の価格の倍だった。
--さすがに復刻時(2月)に再配布となることはなかった。
-「二つの魂を宿した少年」以降、メギド加入イベントで同時登場したメギドの性能は、同時期にメインストーリーで加入するようになったメギドも含めて高いシナジーを発揮するような性能になっていた。
しかしこのイベントでは、後日追加されたバフォメットのみスタイルも戦法もまるで違ったため、性能的にはイベント共演キャラとの関連性が全くなかった。
--ただしこの特徴は次の「傀儡の王と操られた花嫁」で加入したフラウロス(バースト)にも当てはまるため、このイベント以降は共演者全員が必ずしもシナジーを発揮するわけではなくなった、と考えた方が良いかもしれない。
//シナリオの不具合修正の件は賛否両論でネガティブな話題になるので記載していません。
-シナリオラストバトルのBGMはただでさえ人気の高い「化身舞闘」の良アレンジ。
聞ける場面が少ないのがあまりにも勿体ない。
-2019年2月に復刻された。シナリオに大きな変更はないが演出面で修正が入っている。
--ロールケーキの店の背景が民家内部と同じ物から店先の風景に変更。
--モブと完全に同じだった上位メギドの立ち絵がアドラメレクのものに変更。
--ジズの召喚演出のタイミング変更。
(初回はイベントシナリオ終了後、復刻後は4冥王イベントのようにストーリーに挟まる形)
---これにより、プロメテウスの歌をバックにジズが召喚される非常に感慨深い演出となった。
--ジズの耳やしっぽに対する仲間の反応が変化。
-2020年5月に常設化され、ジズの耳やしっぽに対する反応がまた少し変わっている。
加えて、ジズの召喚演出が2回流れるというよくわからない不具合も環境によっては発生している。
-ステージの名前にも注目。EXステージ含めて「不」から始まるネガティブな言葉で揃えられているが、シナリオが決着する5ステージ目だけは「不屈」とポジティブな言葉になっている。

**傀儡の王と操られた花嫁 [#ev20180831]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
王都から離れたパラデイ地方にある小国群で、行方不明者が続発する事件が発生。
襲撃後の復興で動けない王都勢に代わり、ソロモン一行が調査にやってきた。
既に壊滅していた町を調査していると、フォトンの詰まった謎の鉄人形を発見。
人形を壊すと中から少女ティアマトが出現する。
彼女はメギドラルの実験で人形に入れられ、ヴァイガルドへ送られたメギドだった。
一旦逃げ出したティアマトだったが、ソロモンを気に入り、その後ずっと静かに一行の後をついてくるようになった。

鉄人形を調査していた一行の前に、普段とは違う姿をしたゼパルが現れ、斬りかかる。
そこへゼパルの伝言により町に来ていたフラウロスも現れる。
ゼパルは過去の因縁の相手とケリをつけるつもりだったが逆に洗脳されてしまったらしく、人形を回収して逃げてしまう。
情報を求め次の町へ向かう途中の森で、一行は先に行ったフラウロスが幻獣に襲われていたところに遭遇する。
更にそこへゼパルが現れ、洗脳が解けたフリをしてフラウロスを襲い、致命傷を負わせた。
もはや回復の手立てがない傷だったが、突然ソロモンの指輪が反応。
フラウロスを「再召喚」することで救出し、フラウロスは新たな姿と能力を得た。

鉄人形を使ってフォトンを回収、ゼパルや行方不明者を洗脳して操っていたのは、小国の領主シャルルだった。
2年前からゼパルを欲しがり追いかけていたことと地位ある立場であることからメギドラルに目をつけられ、メギドラルの協力者とされていた。
体の一部を幻獣のように改造された影響で、ヴィータを操る能力を得ていたのだった。
ソロモン一行に追い詰められたシャルルは幻獣を強化する薬を飲み干し、完全に幻獣化する。
一行に倒されたシャルルは体が耐えられず跡形もなく消滅してしまった。
ゼパルは無事洗脳が解けて元に戻り、フラウロスを引きずりながら元気に帰っていった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|フラウロス、ゼパル、ティアマト、初期メンバー|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|-|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|パラデイ小国郡|騎士団からの依頼|遅すぎた救援|廃墟の人形|
|2|惑乱の森|見つめる影|狂い舞う乙女|黒き花嫁の再来|
|3|パラデイ東部集落|異変を追って|かつての楽園|傀儡の王|
|4|人形の墓場|城塞探索|寵愛を失った人形の末路|愛に盲目|
|5|傀儡師の城|寵愛を得る人形たち|破滅へ向かう男|執着の袋小路|
#endregion
-&color(blue){''2021年5月末より常設化''};
-リジェネレイト体フラウロス配布イベント。
-時系列は2章直後。
人体改造による幻獣化実験がなされており、シャミハザ、ブニイベントとも関連があるかもしれない。
-結局語られなかったゼパルの因縁については[[フラウロス(バースト)]]のキャラストーリーで描かれている。
--[[ゼパル]]の召喚時セリフはこの出来事に関連しているのかもしれない。
-既存召喚キャラが中心となった初のイベント。
これにより、今後も新たなリジェネレイト実装などで既存キャラにスポットが当たる可能性が提示された。
--その記念すべき実装第一弾が公認クズキャラであるフラウロスだったことは大いに話題となった。
--事前情報になかったゼパルが''洗脳悪堕ち''状態で冒頭から登場する展開も話題になった。
--一方、新キャラのティアマトは「鉄人形の中に入っていた謎のメギド」で終わっている。
後に二つの魂を宿した少年(改訂版)でガギゾンと面識があったと触れられているが、詳しい経緯は現時点では不明。(2018年11月21日)
-イベント画面では専用の新曲が流れていた。
ジャズ風でお洒落な曲だが、入りのスキャットがどうにも「クーズ!」に聞こえると話題になった。
--まあ気のせいだろう……と思われていたのだが、次の「ハルマを夢見た少女」で「ハルマ、ハルマ、ハルマ」と直球の歌詞が入った曲が流れたことで「やっぱり本当にクズと歌っていたのでは」と疑惑が立った。
--アジト画面のBGMにも設定できる。
タイトルは「Lovable Debris!」、つまり「愛すべきクズ!」&color(gray){上記の疑惑はほぼ確信に変わった。};
--サウンドトラックの歌詞カードには''「クズ!」''とのみ書かれている。
もはや疑う余地もなく、クズと歌っていることが確定した。
--常設化に伴い、フラウロスBを召喚することでイベント画面のBGMが変更され「クーズ!」と流れ出すようになった。
-2021年5月末の常設化の際にストーリーが加筆修正されている。
--冒頭部分が修正され、盗賊と商人の新規登場人物とフラウロスのエピソードに変更されている。
--フラウロスの行動理由も助けた商人からゼパルの結婚の噂を聞いた為に変更された。
上記の変更に伴い、ゼパルとの会話なども修正されている。
--ティアマトが鉄人形から現れた経緯やソロモンとの出会い方が変更された。
--ティアマトの台詞と出番も増加し、実験について知っている範囲内の情報を語るなどしている。
鉄人形の実験を主導した人物については触れられておらず、ガギゾンの名前も出てこない。
**ハルマを夢見た少女 [#ev20180928]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
エルプシャフト圏の最果てにある国、エンゲルシュロス。
そこにハルマに転生することができる「秘密の祭壇」があるという情報を旅商人から得た一行。
ハルマに転生するのが夢であるマルバスは、絶対に祭壇を探し出すと張り切っていた。
たどり着いたエンゲルシュロスの街は平穏だったが、実は幻獣の襲撃を受けており、騎士団が裏で食い止めていた。
マルバスと一旦別行動を取り、一行は幻獣退治に協力する。

一方、祭壇を探すマルバスは、この国の王女であるヴィネに声をかけられる。
ヴィネはマルバスの夢を叶えるため、祭壇捜索に協力すると申し出た。
街を探して回る中、二人はパイの店でクレームをつけている自称美食家メギドのダゴンに遭遇する。
戦争に興味がなく、ヴァイガルド中の料理を味わうためにメギドラルを出てきたらしい。
ダゴンはマルバスに上手く丸め込まれてクレームをやめ、去っていった。

どこを探しても祭壇は見つからず諦めかけるが、ヴィネが王宮から地下迷宮の地図を持ち出し、最後の望みをかけて探索に出かける。
人の悲鳴を聞き、幻獣が居ると知って焦った二人のところへ、ちょうどソロモンたちが合流する。
幻獣に襲われていたのは情報を流した旅商人だった。
商人は実は王都の密偵であり、秘密の祭壇を壊そうとしていたと明かす。
祭壇はかつてハルマが戦力増強のためヴィータを擬似ハルマに改造しようと研究した人体実験施設であり、幻獣たちはハルマの情報を求めて集ってきたらしい。
王都はハルマの信用を落とさないよう、その非道の記録を葬ろうとしていたのだった。

とはいえ、祭壇を上手く使えば本当にハルマになれるかもしれない。
しかしマルバスは「儀式に失敗してハルマになる手段がないと分かってしまうこと」を恐れていた。
本心を打ち明けたマルバスのことを、自分の心に向き合えるハルマ以上に気高く美しい人だとヴィネは断言する。
マルバスがその言葉を受け入れた時、「自分を変えたい」という強い思いに反応した指輪が青く光り、マルバスは再召喚によって天使のような姿に変身した。
実験は凍結されており、祭壇は働かなかったが、ハルマになる希望は捨てないと明るく言うマルバスだった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|マルバス、ヴィネ、ダゴン、初期メンバー|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|-|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|最果ての都・門前|予期せぬ襲撃|ハルマ要塞都市|食い違う目的|
|2|最果ての都・中央区|地下遺跡|マルバス奮闘|ハルマへの想い|
|3|最果ての都・東区|エンゲルシュロスの姫|2人旅|暴走少女|
|4|最果ての都・西区|小さな疑問|ヴィネ奮闘|地下遺跡探検|
|5|地下遺跡|地下遺跡の真実|秘密の祭壇|親友|
#endregion
-&color(blue){''2020年6月末より常設化''};
-リジェネレイト体マルバス配布イベント。
-時系列は不明だが、リジェネレイト現象を知っていそうな描写があるので傀儡の王以降と思われる。
-少女たちの友情と探検物語といった情緒あるイベントシナリオ。
醜いメギドの姿に劣等感を抱きハルマになるため努力してきたマルバスの内面描写や、
優しさと誠実さをもってマルバスともダゴンとも友だちになろうとするヴィネなど、
今回も既存キャラに対する深い掘り下げが行われた。
--マルバスに対してはプロフィール通りの「自分を美しいと思い込み根拠なくハルマだと主張する自己愛の強いイカれたメギド」という解釈をしているプレイヤーもいたため、
完全に真逆の「醜い自分に強い劣等感を感じている繊細な少女」という正体に衝撃を受ける人もいた。
(キャラストーリーで醜いアヒルの子の例えを出すなど、伏線はあったが)
-一方、新規登場メギドのダゴンは通りすがりにクレームをつけていく謎の人物で終わっている。
自作のメギドパイを振る舞うと言うダゴンをヴィネが王宮でのお茶に誘っており、友人?にはなった模様。
詳しくは引き当ててキャラストーリーを見よ…ということだろうか。
-イベント画面のBGMは新曲が当てられた。
--聞き取りづらいが「なりたい自分になれる」「今日から、明日から」等の歌詞が見られ、おそらくマルバスの心情が歌われている。
--神秘的な雰囲気が漂う曲だが途中に挟まる「ハ〜ルマ〜……」のインパクトが強い。
まさにハルマのテーマ。
--アジト画面のBGMに設定可能でタイトルは「『じぶん』になる」。
-2020年6月末に常設化され、ストーリーも修正が入った。主にマルバスに対するソロモンたちの反応がやや軟化している。
一方ガープがソロモンのことを「ヴィータ」ではなく「ソロモン」と呼んでいたり、ダゴンが通りすがりのクレーマーだったりする点はそのまま残っている。

**怒れる勇者とプチマゲドン [#ev20181031]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
ヴァイガルドには珍しく墓地が建てられているとある町。
そこには100年前に亡くなった少女が特殊な措置を受け、今も美しい姿のまま眠っていた。
その死者ローゼの遺体は町の人から慕われ大切にされていたが、ある日突然に姿を消してしまった。

ソロモンの旅に同行しているアスタロトは、どうにかソロモンとの距離を縮めたいと考えていた。
一緒に居たシトリーに妙案はないかと聞いたところ、食事会を開くことを提案される。
次に寄る街にいい店があると言うシトリーに準備を任せ、アスタロトは一行を食事会に誘った。
近くをうろつく何かから逃げ惑う幻獣を倒しながら街へ向かった一行。
街は小型の幻獣に襲われていた。
ただし幻獣の被害は酷いイタズラといった程度の幼稚な内容ばかり。
しかしシトリーは幻獣たちによって楽しみにしていた料理が食べられなくなってしまったことに激怒する。
ハルマゲドン阻止という大義のためでなく、料理を粗末にしたこの騒動の黒幕を絶対に打ち倒すという強い意志にソロモンの指輪が反応し、シトリーは再召喚を果たした。

幻獣に指示を出し様々なイタズラを行なっていたのは幼い少女の姿をしたメギド、インプだった。
追い詰められ、シトリーにお仕置きのお尻ペンペンをされるも、反省の色はない。
せっかく外に出れたからもっとイタズラしたい!と叫ぶインプだったが、一行の目の前で消滅してしまう。
そこへ別行動で聞き込み調査をしていたアスタロトが現れ、一行を墓地の小屋に導く。
そこにはインプそっくりの少女が眠っていた。
インプの正体は100年前に亡くなった追放メギドの少女ローゼである、とアスタロトが言う。
死の間際にメギドとして覚醒した後、おそらく同じ追放メギドだった医者の手によってフォトンを使った防腐処置を受けた結果、100年溜め込んだフォトンで一時的にメギドの力を取り戻したらしい。
その話を聞いてソロモンはしばらくインプをそのまま安置して様子を見ることに決めた。
シトリーもインプを許し、いよいよ皆で食事をするため街へ戻っていった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|シトリー、インプ、アスタロト、初期メンバー|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|-|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|計画の始まり|献身故に|潜伏する影|称賛の隙に|
|2|狂乱の街|破壊されし宴|貪る怪物|増殖する巣窟|
|3|光灯る洞窟|ささやかな最終戦争|料理の魂|願う心|
|4|小さな黒幕|悪への制裁|震える悪魔|悪戯の果てに|
#endregion
-&color(blue){''2020年7月末より常設化''};
-リジェネレイト体シトリー配布イベント。
-ここまで死にかけたりなど劇的なきっかけで行われてきたリジェネレイトだが、
シトリーは食べ物の恨み怒りを力に変えるという食道楽な一面が強調された形となった。
理由は個々様々だが大きな心境の変化、意志の力という点では共通している。
--食にこだわる理由についてはキャラストーリーで掘り下げられている。
-また、リアルイベントでリジェネレイトの発表があったアスタロトが登場している。
ガチャ追加リジェネレイトキャラがイベントで先行登場する流れで固まってきているようだ。
-10月31日開始とあってハロウィンモチーフが見られる。
交換アイテムはファミリアンなどの小悪魔・オバケ系統のモンスターを形どったクッキー。
強化フォトンはジャックオランタン型になっていた。
BGMの曲調もどことなくハロウィンっぽさを感じさせる。
--ハロウィンはもともと祖先の霊が帰ってくる祭りであり、インプの設定やシトリーがクッキーを食べられずに怒りを覚える描写などメギドが悪魔であることを踏まえてハロウィンという文化がストーリーの随所に仕込まれている。
-常設化に伴い、大きくストーリーが加筆修正された。
主にシトリーの心情とヒロイックな台詞の数々、インプの境遇について深く掘り下げられた。ハイドロボムについての描写もある。
シトリーのリジェネレイト理由も、食べ物の怒りというよりも「世界のためという使命感から解き放たれた」という側面が強調されている。

**呪いの指輪と猛き迅狼 [#ev20181127]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
どこかの荒野。あるキャラバンは訳ありの品を仕入れて以降、次々と不幸に襲われていた。馬車を走らせる中、空に浮かぶ赤い月が粉々に砕け降ってくる。破片と共に、荷台に巨大な狼が落ちてきた。しかし狼は一人の男に姿を変えた。

赤い月を破壊してからしばらくのこと、バルバトスの歌で旅代を稼ぎつつ王都へ向かうソロモン一行。途中、幻獣に襲われていたキャラバンを助けた後、ベヒモスと遭遇し戦う。ベヒモスは赤い月で尖兵として待機していたが、月が破壊されヴァイガルドに落ちてきたと言う。そこでたまたま居合わせたキャラバンの元で「番犬」をしているらしい。赤い月を壊した強い奴と戦いたいと言うベヒモスにソロモンは口ごもる。
キャラバンの馬車に乗せてもらい、一行は寂れた街トーターバウムを訪れる。その間にも頻繁に幻獣に襲われ、ソロモンはキャラバンの隊長ライオが持つ品を怪しんでいた。街では領主のフーゴがまさにその品を欲していた。屋敷に招かれたソロモン一行は隊長から買い損ねたその品を奪うよう依頼されるが断り、たまたま使用人として働いていたハーゲンティ共々屋敷を追い出される。

キャラバンは品の売り先を求めて隣街のクノスペに向かう。一行はそこで馬車を降ろされてしまった。街を襲う幻獣を退治していると領主のリシュに出会い、ソロモンの指輪を「呪いの指輪」と誤解される。呪いの指輪は古き血筋の末裔であるリシュと弟フーゴの一族に伝わる品で、封印されているはずのものだった。街の栄光を取り戻そうとしたフーゴが封印を破り、キャラバンに取りに行かせたのだった。フーゴは盗賊を使ってライオを襲い、指輪を強奪する。
幻獣を呼び寄せる危険な指輪を回収するため、トーターバウムを目指す一行。一方ベヒモスはハーゲンティが口を滑らせたことから赤い月を破壊したのはソロモンだと知り、一行を追ってトーターバウムに先回りする。ライオはフーゴへの怒りが収まらず、キャラバンもまたトーターバウムへ向かった。

フーゴは指輪の力を解放し、多量のフォトンを引き出したことで更に幻獣を呼び寄せていた。指輪の呪いで狂気に落ちたフーゴはそのまま幻獣に食い殺される。そこへ乱入したベヒモスは側に居た使用人の少年を助けた後、指輪を手にしてしまい暴走する。
駆けつけたソロモンが戦いながら声をかけるが届かない。ベヒモスを嫌いにはなれないと言うソロモンはどうにか呪いの指輪を取り上げようとする。
一方ハーゲンティは幻獣だらけの街に来てしまったキャラバンを守ろうと戦うが、負傷し倒れてしまう。まだ死にたくないという叫びにソロモンの指輪が反応、ハーゲンティは再召喚されソロモンの元に移動する。
ハーゲンティの協力をもってしても指輪は奪えず、ベヒモスを殺すしかないという結論になりかけたが、使用人の少年が止めに入ったことでベヒモスは「力が抜けた」と自ら正気を取り戻した。全員街から脱出し、街は溢れたフォトンの大爆発により吹き飛んで無くなった。

クノスペの街に戻った一行。街ではもうすぐ「降魔祭」という祭りが行われるらしい。
キャラバンは街を離れ、ベヒモスもしばらくキャラバンについていくと言った。「メギドラルという強敵と戦える」というソロモンの話に乗ったベヒモスは、呼ばれればいつでも力を貸すと約束した。ハーゲンティはライオから「宝の地図」を貰い、探検家になるのだと目を輝かせた。

平和になった街の片隅で、女性が突然現れたネズミに驚く。ネズミはトーターバウムに残されたはずの呪いの指輪を咥えていた……。(後編へ続く)
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ベヒモス、ハーゲンティ、初期メンバー|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|ライオ他キャラバンメンバー、リシュ、フーゴ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|紅き血に飢えた森|指輪の反応|「番犬」と「狼」|ベヒモスという男|
|2|枯都トーターバウム|フォトンの枯れた地で|幻獣を呼ぶものは|休む間もなく|
|3|風奔る交易街道|フォトンの溢れる地で|呪いの指輪|追走のメギドたち|
|4|獣の集いし枯都|追って、追われて|激戦トーターバウム|ベヒモス、再び|
|5|魔に満ちし坑道|膨張する「呪い」|「想い」か、「呪い」か|迅狼のベヒモス|
#endregion
-&color(blue){''2020年8月末より常設化''};
-リジェネレイト体ハーゲンティ配布イベント。
-初となる前後編分割型イベント『BEHEMOTH』の前編。
前編だけでもシナリオのボリュームはなかなかのもの。
--尺に余裕があるおかげか、ハーゲンティのリジェネレイト描写も新キャラベヒモスの描写も不足なく盛り込まれている。
--モブキャラクターたちもかなりキャラが立っている。
キャラバンのその後の様子はベヒモスのキャラストーリーで知ることができる。
-時系列は3章〜4章間で、4章冒頭で言及されていた「赤い月に居たはずの純正メギド」ベヒモスが登場した。
-登場する街「クノスペ(Knospe)」は、ドイツ語で「つぼみ、芽」。
「トーターバウム(Toter baum)」は「枯れ木」の意。
-ステージBGMは戦闘シーンにも合いそうなストリングメインの勇壮で疾走感のある曲。
フィールド曲も同じテーマでピアノアレンジになる。ベヒモスのテーマだろうか。

**ドキドキメギドの保健教室 [#ev20181206]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
マルコシアスは悪夢を見ていた。
正義を成しているはずの自分が、ソロモンを殺してしまう夢を繰り返し見ていた。
ユフィールに相談するが体に異常はなく、疲れているのだろうと言われただけだった。
マルコシアスが出て行った後、ブニが診療室にやってくる。
ブネの「老い」を理解しておらず質問に来たブニに答えるユフィール。
メギドたちがいまいち自分たちの身体の仕組みを理解していないと知ったユフィールは、健康診断でメギドたちがアジトに集まる機会に保健教室を開催することに決めた。
不死者と通常の転生メギドの違いや亡命メギドたちの状態の分類など、ユフィールの独自研究に興味を示すメギドたち。途中、ヴィータの体に押し込まれたメギドの不自由さを体感するためソロモンがカスピエルに縛られる余興?もありつつ保健教室は盛況のうちに終わる。
そしてユフィールは身体能力の検査をするため、全員幻獣たちとギリギリまで戦ってくるように命じるのだった。

ユフィールと助手のニバスによる愉快な健康診断が進む。
そんな中、この幻獣との戦いを悪夢で予知していたことを明かしたマルコシアスは、それを黙っていたことをアンドレアルフスに叱責される。異常事態じゃないかと心配されるが、それはリジェネレイトの兆候ではないかとアンドラスが指摘する。
かつて悪とはいえ同朋である他の追放メギドを殺害してきたマルコシアスは、その行いが本当に正義であったのか自分の中で揺らぎ、無意識に罪悪感を抱いていた。その葛藤がストレスになり、悪夢を見せていたのだった。
ソロモンを呼び、一か八かで再召喚を試みるマルコシアス。
しかし、まだ「変わりたい自分の姿」がはっきりしていなかったために、自分の中にある「悪」のイメージを具現化した姿「デビルマルコシアス」に変身してしまう。
それはぬいぐるみのような小悪魔の姿であるものの、寄ってきたジズを突き飛ばすなど立派な「悪」だった。
ソロモンたちは「デビマル」を倒し、その瞬間にもう一度再召喚をやり直すことを試みる。

夢の中で、マルコシアスは新しい姿を得たもう一人の自分の姿を見た。
目覚めた時には元どおりだったが、近々本当にリジェネレイトを果たせそうだと思われた。
一件落着かと思いきや、ポータルから侵入者が現れたとプルソンが報告に来る。
それは待てと頼んでも聞かないシバの女王とハルマたちだった。
同じくヴィータ体を取っているハルマもユフィールに見てもらい研究しようとやってきたのだった。
ブネとカマエルは挨拶のように小競り合いの喧嘩を始め、そこへ他のメギドやガブリエルまでも参加してドタバタ騒ぎとなる。
その呑気な戦争を目撃したインプは「理想のプチマゲドンだ!」と喜ぶのだった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|2018年12月時点実装済メギド(ベヒモス除く)|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|シバの女王、カマエル、ガブリエル、ミカエル|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|罪滅ぼしの原|野外炊飯の得意なメギド|ありがとアリトン|悪夢の具現|
#endregion
-&color(blue){''2020年4月末より常設化''};
-リリース一周年記念イベント。
-メギドの日同様、全てのキャラが総出演する豪華なシナリオ。
今回は不死者と実装済の真メギドも全員揃っている。
(ただしベヒモスだけは前編と後編にこのイベントが挟まる形となったので出演していない)
--時系列は5章と6章の間。
-今回も重大設定てんこ盛りの内容。
保健教室の名の通り、メギドの身体についてこれまで曖昧だった部分を全てユフィールが説明している。
--おそらく今後のメインシナリオでもこの設定は重要な意味を持つため、極力しっかり読んでおきたい。
-セーレやハーゲンティが「野外炊飯が得意そう」ということで料理班を任され微妙な物を作り出す、サタナキアからちょっかいをかけられたジズをかばったガミジンがダンタリオン始め子どもメギドたちから「お兄ちゃん」と呼ばれて慕われる、など通常ピックアップ召喚のキャッチコピーネタがシナリオに採用されていた。
(通称「トンチキピックアップ」の過去開催例は[[召喚(ガチャ)]]のページを参照)
-エクストラステージは各ステージ名が過去開催イベントタイトルになっており、イベント毎の登場キャラクターがメギド体も含めて勢揃いするボスラッシュ。
最後に待ち構えている最高難度のボスは記念すべき最初のイベントキャラであるキマリスだった。
--E1-1からE2-4まではステージ選択画面のBGMが当該イベントでのステージ選択画面の曲に変化。
プレイヤーが個々のイベントの思い出を聴覚的にも振り返ることができる演出がなされていた。
(E1-1とE2-4はイベントシナリオクリア前の曲。「ふたりでみるユメ」はE2-4ボスバトルで再生された)
--更にフィールド上のエネミーシンボルに触れるとダゴン・ティアマトとエンカウントする仕様だった。
どちらも初出シナリオでほとんど「通りすがり」として登場したキャラクター。
随所にネタの仕込まれたファンサービス特盛りのイベントだった。
-2周年前の公開生放送にて、バラムによる「メギド判定」のシーンをアテレコしてほしいというリクエストが寄せられ、ゲストで登壇していた津田氏が応じている。
--[[YouTubeのアーカイブ:https://www.youtube.com/watch?v=KF-Epu-xTV0]]で確認できる。(1:16:00頃から)
-2周年直前の復刻時にはシナリオに若干の加筆修正が入っていた。
--冒頭でユフィールがブネについて話す際の内容が少し増えていた他、ティアマトがユフィールの体型に危険な妄想を募らせるシーンがソロモンに対して暴走しがちな自身の感情についてアドバイスを受けるやり取りに変化した。
--常設化の際のシナリオ修正はなし。

**魔を呼ぶ狂気の指輪 [#ev20181213]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
指輪事件からしばらく経ち、クノスペで降魔祭が行われる季節になっていた。「年に一度の恒例行事」だからと赤いドレスを纏ったシトリーがクノスペに出かけて行った。他のメギドたちもそれぞれ休暇を取っている。しかし指輪は未だ見つかっておらず、ソロモンは気を揉んでいた。居合わせたブネとアスタロト、暇にしていたダンタリオンとグラシャラボラスを引き連れ、ソロモンはポータルを使いクノスペへ向かう。クノスペには視察と称して、サミア王女ことヴィネも遊びに来ていた。

クノスペの路地裏にはネズミ型の幻獣が蔓延っていた。ネズミ幻獣がフォトンスポットである地下に集まっていることに気づきソロモンたちが調査に向かうと、そこでシトリーと遭遇する。
毎年この時期になるとネズミ幻獣種がヴァイガルド中から集い、種の王を決めるという。シトリーは毎年街を訪れ、王として強力な変異体に進化する「ブラッククロース」が完全体になる前に討伐していたのだった。しかし呪いの指輪がフォトンを供給する影響で今年はブラッククロース化する個体が一体で済まず、シトリーは焦りを見せる。

一方、クノスペに来てすぐソロモンとはぐれたダンタリオンは迷子として預けられた孤児院で「里帰り」していたアモンと合流。その後二人はベヒモスを連れたライオと遭遇する。ダンタリオンはソロモン探しを諦めてそのままアモン共々キャラバンに同行することを決めた。キャラバンはフーゴの遺品から売れそうな物を回収するためトーターバウムを訪れる。
そしてアモンはライオが金を貯めている目的を聞き出し、彼が自分を虐待していたかつての父だということを確信する。フーゴの身代わりに飲まされた「若返りの薬」の影響で老人と見紛うほどに老いていたが、端々に出る暴力的な口の悪さから勘付いたのだった。ライオもダンタリオンからアモンが「リュカ」と呼ばれていたと聞き、彼が息子であると気づく。
そこへ幻獣が現れる。一人キャラバンから離れて行動しているアモンに迫り、ライオはベヒモスとダンタリオンを連れ息子の元へ駆けつけ、間一髪ベヒモスが幻獣を倒す。過去を悔いていたと言うライオは身を削って「息子のための金」を貯蓄しており、せめてもの罪滅ぼしとしてその金をアモンに渡したいと訴えるが、当然アモンは聞く耳を持たず、「殺す価値もない、自分で死ね」とナイフを突きつける。しかしそこに幻獣が現れ、ライオは我を忘れていたアモンを庇って重傷を負う。

ソロモンはブラッククロースを次々生み出す呪いの指輪を止めるため、仲間たちを大量に召喚するという大技で指輪が持つフォトンを奪った。無茶な召喚のためにメギドたちの大半は空中に放り出されて降ってきた。広場で芸を披露していたニバスはそれをショーに仕立て上げ、住民たちは拍手喝采。万が一の際に避難誘導しやすくするため、人寄せとしてヴィネが考えた即興の催しだったが、図らずも大盛況となった。
逃げた残りの幻獣を追って森へ入るソロモンたち。そこでキャラバンを見つけ、ライオの傷からフォトンが流れ出し指輪に吸われているのを確認する。
ソロモンたちは指輪を追って行き、残されたアモンはライオと対峙する。死を受け入れるライオに、アモンは「勝手に償ったつもりで死ぬな、生きて何十年と俺に恨まれ続けろ」と叱責する。
アモンは「リュカ」は死んだと言い、その名を完全に捨て過去を断ち切った。謝りたいなら死んだ息子に詫びていろ、と言うとアモンの身体が光を放ち始めた。

森の奥で「クリス・マウス」に進化した幻獣を倒したソロモンたちだったが、ネズミ幻獣の増殖は止まらない。そこでソロモンの指輪が青く光り、再召喚の時を告げる。ソロモンはアモンを再召喚することで呪いの指輪から最後のフォトンを奪い、アモンが瞬く間に幻獣を葬ると共に、指輪はボロボロになって崩れ雪のように吹き飛んで消えた。
生まれ変わったアモンは「赤の他人」としてライオに別れを告げる。その後、役目を失った金で孤児院にプレゼントを配るライオの姿があった。
こうして事件は収束し、一行はアジトへ帰った。クノスペで楽しめなかった代わりにアジトで降魔祭を開催しようというヴィネの提案で、ウェパルやグラシャラボラスが準備に動き出す。
ソロモンは表に出て、思わぬ寒さに身を震わせた。空から雪が舞い始めていた。

【降魔祭について】
降誕祭ならぬ降魔祭。バケモノを退治したサンタに感謝を捧げ、そのお礼にサンタもプレゼントをくれるというもの。起源はなんとシトリーの幻獣退治。数百年前にまだ村だったクノスペを幻獣から救った際、名を名乗らなかったことから「雷光の騎士“サンダー”が村を救った」と伝わってしまい、それが転じて「サンタ」になったとのこと。衣装が赤いのは幻獣の返り血。物騒な由来である。シトリーはそれ以来毎年幻獣を倒しにやって来ているため、クノスペを訪れるサンタは紛れも無い本物。
なお「保健教室」より前の時系列に当たるため、シトリーが長命であることを知った他のメンバーは驚いていた。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ベヒモス、アモン、シトリー、アスタロト、ブネ、グラシャラボラス、ヴィネ、バルバトス、ニバス、フラウロス、ゼパル、アマイモン、ジニマル、コルソン、シャミハザ、ブニ、プロメテウス、ウァラク、ウェパル|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|ライオ他キャラバンメンバー|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|賑都クノスペ・追走|生じる疑念|混沌の降魔祭|追走の果てに|
|2|賑都クノスペ・錯綜|阻まれし道|鍵の行方|錯綜する想い|
|3|黒の地下道・奔走|黒いネズミの謎|姿を変えるもの|黒衣の王|
|4|黒の地下道・迷走|妖しい空気|接近する危機|大召喚|
|5|呪われし血戦場|極限の共演|呪いとの対峙|呪いとの別れ|
#endregion
-&color(blue){''2020年8月末より常設化''};
-前後編分割イベント「BEHEMOTH」後編。
高難度クエスト報酬としてシトリーのクリスマス衣装が配布された。
総出演とまでは行かないが、新実装キャラ以外にも多数の召喚キャラが登場している。
-夏の水着イベントに次ぐ明確な季節イベント。
マップには雪が降り、「降魔祭」なるヴァイガルド流クリスマスが開催されている。
--降魔祭の由来はあらすじの折り畳み内を参照。
季節ネタを上手く世界観に織り込みつつメギド得意のダジャレを炸裂させている。
--「魔物退治」の降魔だが「悪魔が降って来る」こととも掛かっている。
-イベント開始とほぼ同時にアモンのリジェネレイトが発表され、ストーリーもリジェネレイトに至る経緯を描く。
アモンの過去に絡む非常に深刻な話だった。
-守銭奴のライオやEXステージ名(「古」い街・「今」時森・「未来」洞)等「クリスマス・キャロル」を連想させる要素が見られる。
--ライオが金を預けていたエンゲルシュロスに居る「シャイロック」は「ヴェニスの商人」からの命名と思われる。
クリスマス・キャロルのスクルージ同様にケチな守銭奴の代名詞とされる。
//↓祖先が発見して封印したと言われている。初回時からあったのか修正されたのか判断できないためコメントアウト。
//-キーアイテム「呪いの指輪」は「フォトンを大地から吸収し所有者に与える」「精神に干渉する」と明らかにヴァイガルド由来の物体ではなさそうな代物だが、それがどうしてヴィータの一族に伝わっていたのかは謎のまま。見た目もソロモンの指輪そっくりだが、関係があるのかも不明。

**悪夢を穿つ狩人の矢 [#ev20181228]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
買い出しを終えアジトに戻ったソロモンは、取り乱した様子のバフォメットに突然摑みかかられた。何でもバフォメットの運営する村に付近の山から獣の大群が押し寄せ、経済の要たる塩の交易に支障が出ているらしい。獣退治を頼まれたレラジェと怪我した住人の治療に当たっていたアンドラスが協力して調査を行ったところ、獣の中に一匹だけ幻獣が紛れていた。
レラジェが仕留めたその幻獣には精巧に作られた「機械仕掛けの目」が備わっていた。明らかにヴァイガルドの技術で出来た物ではないと思われる不審な目を持つ幻獣を警戒し、ソロモンは自らも調査に協力することを決める。その場に居たブネ、ガープ、シャックス、それに自分もガープと出かけたいと言うコルソンを加え、一行は山へ向かう。

山の中には幻獣が跋扈していたが、それらは襲ってくることもなく人形の様にじっとしていた。しかしソロモンがフォトンを動かした途端に幻獣たちは動き出し、一行はこれを撃退する。そんな中、一際巨大な獣が横切っていったのをバフォメットが目撃した。合流したレラジェの指示に従い隊列を組んで追跡したところ、長い体毛を持つ巨大な猿に似た個体「オーマ」と遭遇する。レラジェが急所を射抜いたがオーマはなお立ち上がり、撤退していった。
オーマはかつてレラジェがこの山に暮らしていた時対峙したもので、育ての親にして狩りの師であるナスノが「逢魔が時の怪物」と呼んでいたのだと言う。ナスノは熊を素手で仕留める程の豪傑だったがオーマとの戦いでは重傷を負い、側にいたレラジェを追い払った後戻ることはなかった。その後オーマを見かけることはなかったためナスノと相打ちになったと思われたのだが、それが今動いている理由は不明だった。

アンドラスの解剖でここにいる幻獣は全て「機械仕掛けの目」を持つ改造幻獣だと判明する。次々現れる幻獣を一掃しようとブネがメギド体に変身すると緩んでいた地盤が地滑りを起こし、逃げ損ねたソロモンと助けに向かったレラジェがはぐれてしまう。
レラジェは骨折してしまい日も落ちたため、二人は一晩野営して夜明けを待つことにした。ソロモンはレラジェからナスノの話や自分が元々は弱い泣き虫のヴィータであったこと、泣き虫の自分が直面した恐怖を克服するための勇気を欲してメギドの魂を覚醒させたと考えていることを聞く。

夜が明け、召喚によって合流した一行は、ブネが見つけた石造りの不審な建物を敵の本拠地と睨み調査を開始する。施設内では檻に入れられた猫を見つけ、コルソンが檻を開放する。出てきた猫──グリマルキンは仲間である義足の猫も逃がそうと画策するが上手くいかず、奥に居たネルガルを呼び寄せた。
ソロモンがネルガルと対話を試み、改造幻獣はネルガルの研究によるものであること、オーマはその試金石として様々な改造が施されていること、村への被害は想定外であり故意ではなかったことが判明する。

ネルガルの研究の目標は機械の身体を使って「死を克服する」ことであり、死んでしまった飼い猫のイチゴウをいずれ蘇生させるつもりでいた。それは不可能だとソロモンたちに言われたネルガルは一行に対立し戦うが、その後レラジェにイチゴウの魂は大地に還ったと諭され納得し、イチゴウを埋葬した。
ネルガルとは和解したが改造幻獣が残っている。ネルガルによればオーマには強力な自動修復機能が実装されており、急所も移動させているということだった。しかし電撃を何度も浴びせればエラーを起こし一時的に回復機能が停止する可能性があることが判明し、シャックスによる電撃とレラジェによる超遠距離からの射撃で倒す作戦を実行することになる。

作戦通りシャックスたちがオーマを誘導していく中、レラジェはナスノとの最後の会話を思い出していた。恐怖を超えた先にある「強さ」を勝ち取りに行くと言いオーマとの勝負に向かっていったナスノ。そして今レラジェの「恐怖」も目前まで迫ろうとしていた。
計画通りシャックスがメギド体に変身して地滑りを起こし、オーマを平野まで引きずり出す。シャックスの電撃を浴び一時停止したオーマの元へ、ソロモンがレラジェを召喚して引き寄せた。かつてのナスノに似た姿でリジェネレイトしたレラジェは見事オーマを撃ち抜き、不死身と思われたオーマは動かなくなった。

ネルガルはソロモンたちに礼を述べ、負傷の回復と改造幻獣の始末が終わり次第ソロモンに協力すると約束した。バフォメットはネルガルにその技術を「管理」し適切に流通させることを提案し、管理費で自分も一儲けするという隠し持っていた野望を露わにした。
一行が去った後、グリマルキンは猫師匠に出会い、ソロモンに召喚されることのメリットを説かれた。
ソロモンを探そうとしたグリマルキンだったが改造幻獣の生き残りと遭遇、更にそれを追ってきて処分したネルガルに見つかる。逃げ去るグリマルキンを見てあれは普通の猫だったのだろうか?と首を傾げるネルガルなのであった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ネルガル、グリマルキン、レラジェ、アンドラス、ブネ、シャックス、ガープ、バフォメット、コルソン|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|イチゴウ、猫師匠、ナスノ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|峻厳なる山|獣に非ず幻獣に非ず|親愛なる狩人|群狼戦術|
|2|鬱蒼たる森|狩人はかく語りき|その瞳に用がある|崩壊|
|3|謎の館|温度のない涙|優しい牢獄|魂を納める器|
|4|ネルガルの研究所|さらばイチゴウ|命の洗濯|不死は暴かれた|
|5|箱庭平原|静かに流れる過去|弓聖ナスノ|心臓の音だけを聞け|
#endregion
-''&color(blue){2020年10月末より常設化};''
-リジェネレイト体レラジェ配布イベント。
-2019年10月の復刻時、シナリオがキマリスイベント以来の''完全改稿''となった。
ネルガルやグリマルキンについて掘り下げられた他、シナリオに大きく絡むレラジェの過去は''全く別の設定に変更''された。
合わせて[[レラジェ(ラッシュ)]]のプロフィール、アジト台詞も改変されるという異例の措置が取られた。
--他方でアンドラスがリジェネレイトの原理を究明しようとする側面は後景に退いている。
--レラジェの狩人としての側面を見せる描写が大幅に増え、その知識経験を活かして活躍する様が丁寧に描かれた。お供のカメレオン・ピーターにも活躍の場が追加されている。
-登場人物も改稿にあたって大幅に再配置されている。初期メンバーメギドはブネ、シャックス、ガープのみの参加となり、代わりにバフォメットとコルソンが一行に参加している。
-シナリオ進行と共にステージBGMが変わり、バトルまでシームレスに繋がる演出は前回から引き継いでいる。
最終局面で「勝算の一手」が流れるようになるのも同じ。
#region(初回からの主な変更点)
-「森で遭難したのでアジトへレラジェを呼びに来る」という混乱しやすい冒頭は変更され、レラジェを伴って冒険に出る展開になった。
-レラジェの過去が変更され、「ナスノ」という野生の狩人に拾われたことになった。
--ブネより背が高い、逢魔と相打ちするなどかなりの女傑だったらしい。元ネタは弓の達人として知られる那須与一だと思われる。
-ネルガルがヴァイガルドに来た理由、ヴァイガルドで生物を改造していた理由について説明が追加された。
--生物を改造して怪物にしていたが、幻獣の死体を改造していたことになった。
--ネルガルによる逢魔の改造については「体が大きかったのでプロトタイプとして様々な改造が施された」と理由付けをされた。
--正面からでも倒しきれない逢魔の強さはなくなり、「ネルガルに仕込まれた不死身システム」「不利を悟ると逃亡する知性」「地形が地滑りを起こしやすい」など、周辺条件が厄介な敵として描写された。
-猫師匠が登場し、グリマルキンの来歴や猫の姿をしている理由について説明された。
--猫師匠に関する説明はなかった。
#endregion

-以下、初回時のあらすじと当時の補足。
#region(初回版あらすじ)
アジトにて何やら不穏な独り言を呟いているアンドラス。再召喚の仕組みに興味を持ち研究しているが、考察材料が不足しているらしい。そこへ旅に出ているソロモンが帰ってくる。旅先の山で迷ってしまったため、狩人であるレラジェに協力を頼みに来たのだ。ポータルで戻ろうとするソロモンとレラジェに、観察したいからとアンドラスも同行を申し出る。

レラジェの狩人としての腕と経験で、あっという間に行く先の目処は立った。ただしすぐには山を出ず、うろつく幻獣を退治しておくことになる。しかし、フォトンスポットに居た幻獣の思わぬ強さに圧倒され、一時退散するとレラジェだけがはぐれてしまい召喚にも応じなくなる。
山には幻獣だけでなく、改造され凶暴になった普通の生物が跋扈していた。そんな中、改造されていない「普通の猫」が一行の元に現れ、シャックスが保護する。猫に導かれた一行はある建物を発見する。それは科学者メギドのネルガルが作った研究施設で、レラジェはここに匿われていた。

レラジェが召喚に応じなかったのは先程の幻獣に怯えていたためだった。あれは「逢魔」というもので、レラジェは過去逢魔に敗北したのだと言う。今回遭遇した逢魔は既に死体だったものをネルガルが見つけて改造した結果、制御不能になり手に負えず放棄したということらしい。ソロモンは逢魔を倒す代わりに生物の改造は止めるよう持ちかけ、ネルガルは同意する。レラジェは怯えながらもソロモンの期待に応えるため、誘き出した逢魔を射抜く役割を引き受ける。

ソロモンたちが囮として戦う中、緊張してなかなか弓を引けないレラジェ。ここまでずっと観察していたアンドラスは「どんな風に強くなりたいのか」とレラジェに問いかける。その問いと追い詰められていくソロモンたちの様子にプレッシャーを受ける中で、レラジェは自分が本当は「逢魔を倒していた」ことを思い出す。幻獣と戦うことに怯えていたのではなく、その時思いがけず発揮した自分の能力を怖れ、無意識に封印していたのだ。

ソロモンの指輪が青く光り、再召喚を果たしたレラジェは破邪の一撃で逢魔を射抜く。アンドラスはその様子を見て、元の形を一度「壊して再生」するのがリジェネレイトなのだと納得する。ネルガルは約束通り改造を止め、今後力になれることがあれば協力すると言った。

いつの間にか姿を消していた猫は人気のないところでヴィータの姿に変身した。猫の女王を名乗るグリマルキンは、ソロモンたちを使って動物たちの改造事件を上手く解決させられたことに満足して去っていった。
#endregion
#region(初回時の補足情報)
-フラウロスとマルバスのリジェネレイトに触れており、時系列は「傀儡の王と操られた花嫁」「ハルマを夢見た少女」より後。
-レラジェは「かつて幻獣に敗北したことで幻獣と戦うことに恐怖を抱いていたが、ずっとそれを誤魔化している(と自分で思い込んでいた)」ことが判明した。
--リジェネレイト前のレラジェは星6イラストで涙目になっている。
台詞にもキャラストーリーにも特にそういった描写はなく、涙の理由はずっと謎だった。
怯えたような涙目はこの設定に関係するものか。
-レラジェの他はアンドラスと新キャラのネルガル、グリマルキンが登場。
--アンドラスは再召喚の研究にはまっておりハイテンションでレラジェに同行してくる。
最終的に何か手応えがあった模様で、近いうちにアンドラスのリジェネレイトが出る可能性がある。
---イベント終了後、衝撃的な奥義モーションを引っさげて実装された。
--ネルガルは本筋に絡んでヴィータ体モデルも公開されたが、グリマルキンはほぼ顔見せのみだった。
-山で遭難しているのにアジトに戻ってきていることで混乱しやすいが、山の外の近所に別のキーを置いていない限りアジト経由で山から脱出することはできない。どうしても無理ならアジトに戻ってやり直すことになるがその場合元の場所へは歩いて行くことになるため、レラジェに依頼して問題解決を図っている。
--ポータルの仕組みについては「秘密のアジト」で語られたのみである上複雑で分かりづらい。
[[用語・設定考察>用語・設定考察#portal]]にまとめられているため参照されたし。
-ソロモンたちが逢魔に勝てず撤退して作戦を練り直すという珍しい展開が見られる。
敵を倒したが仕留めきれず逃す展開は多々あるが、「勝てない」となるのはレア。
-ステージ選択、フィールド、バトルのBGMがシームレスに繋げて流れる演出になっていた。(部分的にはシナリオBGMも同様に途切れず繋がる)
--レラジェが再召喚を果たす所までシナリオを進めるとステージBGMが「勝算の一手」に変化する。
最後のボスバトルはそのアレンジになっていた。
#endregion
**夢見の少女が願う夢 [#ev20190213]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
行きずりのキャラバンから「町人全員が同じ悪夢にうなされる町」の噂を耳にしたソロモン一行は、
リリムの夢見の力を用いて事態を解決すべくその町へと向かう。
町人たちの夢を探ってみても外部からの干渉の痕跡は見られず、
ひとまず一行は現実も同時に探ることにした。

町は悪夢だけでなく食糧難にも見舞われており、
町長の息子アランと隣村の村長の娘エリスの結婚でもって食料配給を活発化させる計画が動いていた。
ところがアランには幼馴染にして想い合う相手フィオナがいた。
フィオナはエリスの親友でもあり、3人はそれぞれの幸せを考えながらも町人の皆のために望まぬ結婚を敢行しようとしていたのだった。

愛の伴わない結婚に反対するサキュバスと、皆を思いやる各人の意思を重んじるアガリアレプトの意見が対立する。
どちらの選択にも理があるものの、完全な幸せというには足りない。
今までのように夢を変えるだけでなく現実にも作用して、どちらでもない幸せな結末を目指したい。
そう願ったリリムはリジェネレイトによって新たな力を手に入れる。

力を活用して夢の中の怪物を捕獲したところ、悪夢の原因は町のフォトンスポットにあることが判明した。
フォトンが幻獣に吸い上げられ、フォトンスポットが上げた悲鳴が町人たちの悪夢という形で現れるとともに、
フォトンの枯渇による食糧難が起こっていたのだった。
幻獣を討伐すればフォトンも徐々に回復し、悪夢が鎮まると同時に食糧難も解決へと向かう。そうなれば望まぬ結婚も必要ない。
リリムの目指した「もう一つの結末」がそこにあった。
恋する2人の間だけで完結するものだけでなく、周囲の皆を思いやる愛の形もあると理解したサキュバスは、
リジェネレイトによって治癒の力を手に入れ、毒を持つ幻獣を退け殲滅に成功する。

結婚式当日、悪夢と食糧難の解決を伝えられたアランとエリスは、
結婚ではなくフィオナと3人手を取り合って町を支えていくことに決めるのだった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|リリム、アガリアレプト、サキュバス、マルコシアス、バルバトス、モラクス|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|エリス、アラン、フィオナ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|悪夢に染まる町|悪夢の中へ|運命の2人|秘められた想い|
|2|混迷する夢|今は霧中|災禍の町|花嫁の真意|
|3|侵襲する夢|夢と現実の交錯|現実は夢ではなく|夢は現実ではないけれど|
|4|未完の夢|よき目覚めのために|まどろみの合間に|夢の中から願うこと|
|5|悪夢の根源|悪夢の正体|現を変える一歩|その心を守るため|
#endregion
-''&color(blue){2020年11月中旬より常設化};''
-リジェネレイト体リリム配布イベント。
-真メギド初のリジェネレイトとなった。
リジェネレイト現象は転生メギドと純正メギドの間で特に差はない模様。
--今回はイベントに先駆け誘拐事件組全員のリジェネレイトが発表されており、シナリオ中でリリム以外のリジェネレイトも描写されている。
-冒頭で新生グロル村について話しており、時系列は3章後。
-バレンタイン時期のイベントということで、去年の[[ソロモン誘拐事件・悪夢編>イベントシナリオ#tb420ff8]]で登場した3人組が活躍する、結婚にまつわるストーリーとなっている。
-ステージ選択BGMも内容に相応しく、レトロな恋愛映画を思わせるような三拍子。アコーディオンとピアノの旋律がお洒落。
-シナリオ中、サキュバスが夢を操作する場面では復刻誘拐事件で追加された「ふたりでみるユメ」が流れる。

**悪魔の勝負師と幻の酒 [#ev20190312]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
一世一代の大勝負──とあるカジノにて、メフィストは全財産を賭けた大博打に打って出た。
しかし運は彼に味方せず、メフィストは多額の負債を背負ってしまう。
その返済の代わりに、今は失われた「幻の酒」の源泉、「琥珀の泉」を探すことになった。
メフィストはソロモンを連れて泉があるという千年樹の森を訪れ、かつて一族が酒造りをしていたというコンティ村の娘ロマネを案内役に、森を探索する。

森には酒の匂いを漂わせる幻獣が跋扈していた。
ロマネは自分の村もかつて同じ匂いのする幻獣に襲われ、村人は皆失踪したと言う。
ソロモンが幻獣に襲われかけた時、後を付けてきていたカスピエルが助けに入った。
その後増援としてインキュバスも召喚し、「男チーム」が三人揃う。
ハルマニア製の自動兵器マキーネをけしかけてきたロマネを慕う青年イワンも同行者に加えて一行は探索を続ける。

幻獣たちは千年樹の根にフォトンを集めるよう動いており、千年樹は根から幻獣や囚われたヴィータの養分を吸い上げていた。ロマネの村の人々もおそらく……。
途中で幻獣に攫われたロマネも木の根に囚われていた。
ロマネを救出した一行は木の根元に琥珀色の水溜りを見つける。
それこそが琥珀の泉であり、これを飲んだ幻獣は千年樹の意思に支配されるようになっていたのだった。
少量であれば問題ないと聞き、自分も飲もうとしたメフィストは誤って泉の中に落ちてしまう。
するとそこでメフィストは「千年樹の記憶」を垣間見た。

千年樹は荒れ果てた土地を蘇らせるためにフォトンを集め森の木々へ分け与えようとしていた。
そんな中、フォトンを含む琥珀の泉──千年樹の樹液に幻獣の死体が溶け込んでしまう。
フォトンに執着する幻獣の意思に影響された千年樹は必要以上にフォトンを求めるようになり、暴走してしまった。
変質した琥珀の泉がなくなれば千年樹は元に戻ると理解したメフィストは、琥珀の泉に火をつけ焼き払う。
炎上する琥珀の泉を飲み干し巨大化した幻獣を倒して、森には平和が戻った。

琥珀の泉は「幻の酒」の味とは程遠い物だった。しかし、幻の酒なら森の中に隠されているとインキュバスが言う。
見覚えがあると言うイワンの案内で酒樽を発見した一行。
それは30年前ヴァイガルドで活動していたインキュバスら三人が、メギドラルへ献上するためロマネの一族からくすねていたものだった。
メフィストは「幻の酒」で負債を返上しに……ではなくこれを掛け金に更なる博打に出ると言ってカジノへ向かった。

その後、アジトでソロモンがカスピエルと過ごしていた時、突然指輪が「青く」光った。
メフィストが賭けに負けて大変な目に遭っているのかもしれない。
ソロモンはメフィストを召喚しようと呼びかけた──。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|メフィスト、カスピエル、インキュバス、 ブネ、ベリト、ウァレフォル|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|ロマネ、イワン、ドン・ペリー|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|辺境の千年樹の森|辺境の千年樹の森|悲願、幻の酒|仇敵、琥珀色の幻獣!|
|2|酒気帯びる獣の森|愛のカタチは人それぞれ|森に優しく|ただロマネさんのために|
|3|根の深き森|果たして、敵か味方か|木の根が語るもの|森に潜む敵の正体|
|4|酒気肉林集う魔の森|あの人に真心をこめて|酒に厳しく|酒と女と兵器と俺と|
|5|辺境の千年樹の苗床|辺境の千年樹の苗床|ロマネを救う酒|覚醒、金色のヌシ!|
#endregion
-''&color(blue){2020年12月末より常設化};''
-リジェネレイト体メフィスト配布イベント。
-時系列は三章終了後の休暇中。
-酒がモチーフとなっており、話のメインも小ネタも酒尽くし。
--休みをいいことにブネ、ウァレフォル、ベリトが開幕からまた飲み比べをしている。
--モブヴィータの名前もドン・ペリーにコンティ村のロマネとそのまんま。
--ザコ幻獣の名前もキュール(リキュール)、ラーム(ラム)、スコッチャー(スコッチ)などなど、アルコールのもじりになっている。
-放火、唐辛子による目潰し、肩を貸すシーンなど、「ソロモン誘拐事件・逃走編」の''修正前''シナリオを彷彿させるシーンが(なぜか)多数入っている。
--放火と唐辛子については逃走編と逆に三馬鹿チームがケアする側に回っている。
--肩を貸すシーンの方はリジェネレイトしたメフィストのキャラストーリー内。
キャラストーリーは今回のイベントから地続きの物語であり、リジェネレイトの詳細についてもこちらで。
-カスピエルとインキュバスはリジェネレイト済みで登場。
インキュバスについてはリジェネレイトの経緯を描くキャラストーリーの一場面が挿入されている。
-メインストーリー終了時のメフィスト加入演出でまさかの''三馬鹿のキャラソン''が流れ始める。
その名も「俺らイケメン」。
--以降、イベント画面のBGMはこれに変化。ストーリー進行中のイベントBGMは追放されてしまう。
--ひたすら酒と女と博打に明け暮れるろくでなしフレーズの数々、それに反して三人の無駄に高い歌唱力が笑いを誘う。
//「頭が悪い」は字面がちょっとキツすぎたので変更しました。
---しかし三人のキャラストーリーを読みきってからもう一度歌詞を見ると……?
--今回はイベント前からアジトBGMに新項目が追加され、メフィストC加入と同時にアジトで流せるようになった。
ランダム設定にしているプレイヤーは出先で突然流れ出すイケメンに腹筋を破壊されないよう注意が必要。
--これまでに類を見ない曲だが、これも作詞作曲・寄崎諒氏(メインコンポーザー)とのこと。
([[ソース>https://twitter.com/moeko_vn/status/1105621797926400000?s=21]])([[ソースその2>https://twitter.com/hitsuji1_11/status/1105839316125868032]])引き出しが多い。
そのため、こんな曲でも例によってメインテーマ「ソロモン王の帰還」アレンジがしっかり盛り込まれている。
--歌詞についてはプロデューサーへのインタビュー記事内で公式に公開されたので[[こちら>https://www.inside-games.jp/article/2019/03/15/121103.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=twitter]]を参照。
//公式で出たので歌詞削除しました。記事がリンク切れになったら再掲載します。
--挙げ句の果てにカラオケ風PVまで作成、公開された。[[ここで見られる。>https://m.youtube.com/watch?v=gGUTS01thcY]]
--2019年8月3日よりカラオケ配信もされている。
[[歌詞カード(公式ポータル)>https://megido72-portal.com/entry/karaokehaishin-kashi-20190803]]
-カスピエルが「30年前」に他の三馬鹿と活動しているシーンがあり、しかし三馬鹿と知り合ったのはヴァイガルドでの出来事であるため(通常カスピエルのキャラストーリー参照)、
その時代から姿が変わらない長命者かと思われたが、後に実装されたリジェネレイト体カスピエルのキャラストーリーにより、
前に一緒に活動していたのを''忘れていた''だけで、追放後に知り合ってからそれを思い出した、という流れが明かされた。
なのでカスピエルが長命者かは不明である。
--カスピエルは以前にも純正メギド→追放メギドと設定が変更されていることもあり、リジェネレイトを召喚しないと真実が分からずややこしい。

**キミに捧げし大地のソナタ [#ev20190402]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
各地にポータルのキーを置きに回っているソロモン一行。バルバトスは一時別行動を取り、注文していた楽器を受け取りにテノルという街を訪れていた。ところが街には誰も居ない。そこへ現れた幻獣に不意を打たれ負傷したところ、黒髪の女性に助けられる。どこか含みを持った様子の彼女は「ソナタ」という偽名を名乗った。バルバトスもそれに応えて、知り合いの名前を拝借し「ストラ」と名乗った。

一方ソロモンたちは休憩のためにソプラという街に立ち寄るが、人が全く居なかった。一旦アジトに帰るとアリトンが出迎え、クロケルがソロモンの帰りを待っていたと言う。アリトンに世話されて眠っていたクロケルが目を覚ますと、幻獣に襲われている街があると言う。深酒して起きてこないブネとガープを置いて、シャックス 、ウェパルにアリトンが同行しクロケルの案内で至急その街へと向かう。

バルバトスにメギドであることを見抜かれたソナタは、自分は「サタナイル」というメギドだと明かした。死を嫌い音楽を愛するというメギドらしからぬ価値観を持った彼女は、フォトン集めの任務を課せられヴァイガルドへ来ていた。しかしヴィータを殺すことはせず、村や街から一時的に追い出して土地のフォトンのみ回収するという穏便な手段を取っていた。音楽の指揮棒を使い巧みに幻獣を操ることでヴィータを襲うことなく活動し、そんな彼女に憧れた部下のメギド、アリキノもベルを使って幻獣を操作できるよう訓練していた。その練習のために集めたフォトンを幻獣から取り出して携帯フォトンに詰める作業を引き受け、アリキノは人目につかない所へと移動していった。
バルバトスはそんな彼女をソロモンと戦わせたくないと考え、どうすれば衝突を避けられるのか頭を悩ませる。

ソロモンたちは森へ避難してきた楽器職人のストラに出会い、サタナイルというメギドが活動していることを知る。数日街から離れれば命は取らないと言われていたが、その後幻獣に襲われたらしい。一行はストラと共にテノルへ向かったが、誰もおらず、おそらく皆幻獣にやられてしまったものと思われた。一行はサタナイルを追って更に北の村を目指す。するとやはり避難していた人々が幻獣に襲われている所に遭遇する。
周りを統率していた幻獣を倒すとそれはヴィータの男の姿に変身した。村人を襲っていたのはアリキノだった。

致命傷を負って逃げるも、サタナイルの眼前で力尽きたアリキノ。サタナイルは大切な部下を殺された復讐に燃え、自らソロモンの元へ向かい、交戦する。バルバトスは彼女を守るため双方の説得を試みるが、そこへ突如、彼女たちが操っていた幻獣が現れサタナイルを襲撃する。死んだはずのアリキノがサタナイルに反逆し、攻撃を仕掛けてきたのだった。
アリキノは弱いメギドであり、サタナイルに拾われたことで彼女に憧れを抱くようになった。ある時アリキノはサタナイルを侮辱した下級メギドに食って掛かり、返り討ちで死亡してしまう。しかしアリキノは蘇った。フォトンがある限り復活できる不死の能力を持っていたのだ。サタナイルの理想は机上の空論であり、結局は力ある者が勝者となるのだと諦観してしまったアリキノは、サタナイルに従う振りをして裏でヴィータを殺していた。

幻獣を操りながら襲ってくるアリキノに苦戦する一行。しかし、なんとか立ち上がったサタナイルの助言により、クロケルの持つベルの音でアリキノの指揮を妨害し、撃破に成功する。何度でも蘇れると慢心していたアリキノだったが、土地のフォトンは自分が奪いつくして既に枯渇していた。サタナイルの「指揮」に従い、バルバトスは魂を大地へ還す歌、「大地のソナタ」の旋律を奏でる。「サタナイルさま」と今際の言葉を残し、アリキノの魂は散り散りになって消え去った。

メギドラルに帰ってアリキノの件を報告し責任を取る、というサタナイル。メギドラルはもはやキミを必要としていないだろうとバルバトスが言っても、サタナイルはメギドラルを愛しており、救いたいのだと言う。しかし、ソロモンたちもメギドラルを滅ぼしたいのではなく、ハルマゲドンを阻止するため、そのありようを少し変えたいだけなのだと聞き、それならば一助になりたいと、サタナイルはソロモンの軍団への加入を申し出たのだった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|サタナイル、クロケル、バルバトス、モラクス、シャックス、ガープ、ウェパル、マルコシアス、アリトン|
|~メギド(NPC)|アリキノ|
|~他|ストラ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|寂しき山路|目覚めのソナタ|ソプラへの道|恵みなき街|
|2|惑いの黒森|再出発|テノルへの道|侵略者サタナイル|
|3|侵略の荒野|愛と死と|繋がる線|「仲間」たち|
|4|仇敵への道|決意と共に|「敵」として|復讐者サタナイル|
|5|恵みなき大地|フォトンなき地で|反撃の音色|大地のソナタ|
#endregion
-''&color(blue){2021年1月末より常設化};''
-サタナイル加入イベント。
-時系列はかなり遅めの6章冒頭。49話冒頭のシーンが回想に入っている。
バルバトスRのキャラストーリーと合わせて49話・冒頭〜1の出来事か。
-今回は音楽がモチーフ。
--街の名前は「ソプラ(ノ)」「アルト」「テノ(ー)ル」。
幻獣の名前も「オラトリオ」など音楽用語が使われている。
--フィールドマップも音符型になっていた。
-しれっとリジェネレイトしたクロケルが登場している。
召喚実装でのリジェネレイトが増えているのを受けてか「知らない間にリジェネレイトしてる人が増えている」とマルコシアスがこぼしている。
-同行しているアリトンが森のど真ん中でティーセットを展開し始める場面が描写された。
勝利モーションで突然紅茶を淹れ出すが、本当に全部持ち歩いていたらしい。
-ベヒモスの勝利モーションでシャックスが棒を投げていることにも言及。
どうやら勝利モーションは単なるイメージではなく各々実際にやっていることのようだ。
-「召喚を断る」展開に合わせてシナリオ進行中バルバトスが編成に組み込めない演出があった。
--むしろシナリオで活動していた姿はリジェネレイトだったのだがこちらは編成できた。
実装したてで引けたのに使わせてもらえないユーザーが出ないようにとの配慮だろうか。
-ステージBGMは悪魔の時計で流れる「追憶の72柱」のアレンジ。
ピアノメインの原曲に対して低いトーンのストリング曲に。
--主旋律は作中で流れる「大地のソナタ」と同じ。
-サブキャラクターのアリキノは、汎用モブのグラフィックでありながら終盤での豹変ぶりと真意の掴めない意味深な台詞の数々でプレイヤーに強烈なインパクトを残した。
--タイトルの「キミ」はアリキノのことであり、モブメギドがイベントタイトルの主題になるのは異例。
--アリキノ戦の曲はイベントボスには珍しく汎用ボス曲だが、曲名が「誰がために戦う」とこれまた意味深である。
-2020年2月に復刻。冒頭のバルバトスの台詞が、バルバトスRのキャラストーリーを意識した台詞に書き換えられた。
それ以外の変更点は特になし。

**その交渉は平和のために [#ev20190503]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
大きな戦いが一段落し、束の間の日常を過ごしているソロモンたち。
王宮直々の依頼を受け、王都均衡の哨戒を行っていた所、純正メギドの交渉官ヒュトギンに出会う。
ヒュトギンはソロモンと協力したいという彼の主マラコーダの命でヴァイガルドへやってきていた。
元々ヒュトギンと知り合いだったバラムが詳細を聞き出したところによると、マラコーダは現在のマグナ・レギオ上層部の方針に不満を持っており、いずれメギドラルへ侵攻してくるソロモンと手を組んでこれを打倒したいという考えらしい。マラコーダはメギドラル内にソロモンの拠点を作る手引きをすると申し出ている。

ヒュトギンは今ヴァイガルドにはメギドラルの密偵が潜んでいると言い、交渉に応じるならその居場所を教えると言ってきた。密偵と聞いては放っておくこともできずそれに応じると、密偵はエルプシャフト領のトーア公国に居るとヒュトギンは言った。
トーア公国にはエルプシャフト王が訪問している。急いで現地へ向かうソロモン一行。行き道で帰路についていた王に出会い安堵するものの、トーア公国が独立したい考えであることを聞く。トーア公国は王都の関係者を立ち入り禁止にしてしまったため、シバの手で王都民として登録されていたソロモンも入れないだろうということだった。

ヒュトギンは武力自慢の公国騎士団が訓練のため幻獣を搬入しているという地下洞窟を知っていた。そこから潜入するとちょうど騎士たちが訓練しており、そこには画家としてトーア公に気に入られている密偵バールゼフォンと、騎士団にスカウトされたストラスも居た。バールゼフォンと軽く交戦し話をしたところ、自分もいい加減飽きているので密偵は止めると言う。とはいえ流石に口約束では不安だとソロモンが躊躇していると、ヒュトギンが交渉して彼をトーア公国から連れ出すと言った。

しかしヒュトギンはトーア公と結託していた。そもそもトーア公に独立を焚き付けたのはヒュトギンだった。トーア公はソロモンを捕えて指輪を支配下に置き、エルプシャフトに対抗する力を得ようとしていたのである。ヒュトギンは幻獣を広場に放ってソロモンたちを待ち構えていた。ソロモンと本気で戦うためだった。
ヒュトギンは、自分かソロモンどちらかが死ぬまで戦いを止めないと言う。交渉はまだ始まっておらず、マラコーダはソロモンがマグナ・レギオの上層部に対抗しうるだけの実力と冷酷さを持っているかどうか値踏みしているというのだ。
しかしソロモンはヒュトギンを殺さず、その上で交渉もしてもらうと断言。
「もうすぐ仲間になってくれる予定のメギドに、そういうことが得意なヤツが居るから」との言葉に笑ったヒュトギンはその期待に応えて召喚に同意し、ソロモンの代理人としてマラコーダと交渉することを約束した。

交渉の件は収まったが、独立に本気なトーア公が武器商人から購入したマキーネを持ち出してくるとバールゼフォンが警告に来る。ソロモンたちはマキーネを操るトーア公を撃破し、自爆に巻き込まれかけたトーア公をバールゼフォンが救出する。
トーア公が負けを認め諦めると、独立の話はあっさりと消滅した。臣下たちはあくまで王都を守る砦を務めることが公国の伝統であると考えており、王都と通じてトーア公の野心を折るために芝居を打っていた。王都へはヒュトギンがこの一連の作戦をあらかじめ伝えてあり、最初から何もかもヒュトギンの掌の上で動いていたことだった。ヒュトギンはソロモンに召喚されることまで読んでおり、そうなった時に王都側とトラブルにならないよう事前に計画してあったのだった。

ヒュトギンはトーア公国の交渉官として残り、ごたついた国内の整理に協力すると言う。バールゼフォンはヒュトギンの頼みでマラコーダの元を訪れ、事の顛末を報告した後ヴァイガルドへ戻った。作戦に巻き込まれる形で騎士団に入ったストラスは、一連の事件の中で騎士として友人たちの日常を守りたいという気持ちが芽生え、そのまま騎士団に残ることを決めた。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ヒュトギン、ストラス、バールゼフォン、サタナイル、バラム、ウェパル、バルバトス、マルコシアス、ブネ、モラクス|
|~メギド(NPC)|マラコーダ|
|~他|トーア公アイゼン、フラム王、リリィ、マーサ、間諜ドルヒ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|王都近郊・平原部|いつもの感じ|「王」の務め|交渉官ヒュトギン|
|2|領境の黒森|調停者と交渉官|トーア公国|湧き起こる疑念|
|3|地下練武場|公国の秘密|トーアの騎士たち|絵師バールゼフォン|
|4|トーア公国下級市街|策謀、渦巻く|絵師と交渉官|決死の交渉|
|5|トーア公国上級市街|公国のマキーネ|すべては「仕込み」|落日のトーア|
#endregion
-''&color(blue){2021年2月末より常設化};''
-ヒュトギン加入イベント。
-サタナイルがすでに加入しており、戦いがひと段落ついたので旅に出たいと申し出ている。
大地のソナタに続き6章以降の時系列。
-ウェパルはラッシュの姿で登場する。
説明が面倒だし''知らない人もいる''ので昔の服に着替えた、とのこと。
--メインシナリオを進めていないプレイヤーでも参加できるイベントで6章以降の話をどう扱うか……と思いきや突然のメタ発言である。
ただし6章中でも事情を知らない相手に説明するかどうか躊躇うシーンがあるため不自然ではない。
-エルプシャフト王の個人名が「フラム」と判明した。
--メイン序盤から登場する人物だがずっと「王さま」以外の表記が存在していなかった。
実にリリースから1年以上経って初めて名が明かされたことになる。
-フィールドマップは左右対称形になっていた。
これまでの例に比べてモチーフは分かりにくいが、メギド質問箱によれば芸術を意識したとのこと。
--バラムが「とんとん拍子に話が都合よく進みすぎている」と現状を疑った直後のマップだけは階段状になっていた。
トントン拍子に引っ掛けたのだろうか。
-ヒュトギンの「仕込み」が次々に現れ、状況の意味がどんどん変わっていく複雑なシナリオ。
しかも仕込みはイベントシナリオのみで全てではなくヒュトギンのキャラストーリーに続く。
-2020年3月に復刻。ウェパルからバラムへのやや過激な発言が柔らかくなったほか、
絵師バルゼィの活動期間が5年から10年に修正された(メギドラルの密偵としての活動期間は5年で変化なし)。

**見習い女王と筋肉の悪魔 [#ev20190601]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
トーア公国の騒動を片付け、アジトへ戻ってきたソロモンたち。
そこへ珍しくウァプラが現れた。自分の治める領地の森で動物たちが不審死していることについて調査したいのだと言う。領主なのに人手を用意できないのかとブネに問われるウァプラだが、ヴィータ嫌いが高じて領民には一切顔を見せておらず使用人も一人しか居ないらしい。それに加え動物の被害の尋常でない様子から幻獣が絡んでいる可能性も高いと言い、ソロモンは調査に同行することを承諾する。
疲れたというウェパルとバラムを置いて、代わりに興行を終えてアジトに顔を出したザガンと、モラクス、ブネ、バルバトスと共にソロモンはウァプラの領地へ向かった。

森では「蜂の巣」にされた動物の死骸があり、確かに異常が感じられた。しかし犯人は素早く、なかなか尻尾を掴めていないのだとウァプラが言う。そんな中、牛の悲鳴を聞きつけ一行が駆けつけると、その牛を追ってきた少女マルチネに出会う。マルチネはウァプラの領地にある小さなムッカ村で、両親が遺した牧場を営んでいた。襲いかかる幻獣を倒し、ウァプラとザガンはマルチネを村へと送り届ける。
残った一行は森の中で動物と戦っていた謎の純正メギド、ハックに出会った。かつてはハルマゲドン推進派だったと言うが今は興味がなく、自ら考案した格闘技「ヴァイクラチオン」を普及させんとヴァイガルドへやってきたらしい。犯人ではなさそうだが純正メギドであるため、疑いを晴らすためにも調査に同行するようソロモンが要請し、ハックはそれに応じる。

皆で調査を進めるうちについに姿を見せた「獣殺し」は「マルチネ」というメギドのメギド体そのものであり、かつてマルチネを部下に従えていたハックは愕然とする。マグナ・レギオに反逆し追放されたマルチネを案じ、マルチネがヴィータになっていても戦えるようにと生み出したのがヴァイクラチオンだった。メギド体で暴走しヴィータを殺めてはいくらソロモン王が寛容でも許されまいと感じ、マルチネを再び失うのかとハックは一人嘆いた。

一方、牛飼いの少女マルチネは使者パイチェによって強引に王都へと連れていかれていた。マルチネの母は王族の遠い血筋であり、マルチネにはシバの指輪を扱う適正があった。アミーラに何かがあった時の保険としてシバの指輪を使える「予備」の女王候補をガブリエルが探しており、マルチネも候補の一人として見つけ出されたのだ。
しかし調査の末王都にたどり着いたソロモンから「獣殺しのメギド」と「さらわれた少女」の名前を聞いたガブリエルは、カマエルを同行させマルチネをムッカ村へと送り返した。

「シバの指輪を扱える追放メギド」という危険な存在を許容することはできない。カマエルはマルチネを処分する役割を背負わされていた。とはいえまだメギドという確証が得られている訳ではなく、接する程に善良だと思える少女を処分することに抵抗を覚えたカマエルは葛藤する。
そこへ「獣殺し」が現れた。それは追放された際に引き剥がされたマルチネのメギド体であり、幻獣の魂を注入する改造を施された実験体だった。メギドラルの理術研究院から逃走してヴァイガルドへ紛れ込んだのだ。本来の魂であるマルチネを追いかけていた実験体は、ついにマルチネを内に取り込んでしまう。
マルチネを追ってムッカ村に戻ったソロモンたちに、外側の実験体だけを殺して取り込まれたマルチネを救い出せとカマエルが叫ぶ。ハックはマルチネを救うためソロモンに自分を召喚するよう申し入れる。フォトンを受け取ったハックはその高い技術を駆使し、マルチネを傷つけないまま見事実験体だけを破壊した。

これで一件落着かと思いきや、ガブリエルが現れる。やはりマルチネを処理しなければならないと言うのだが、メギドの魂が覚醒したマルチネはシバの指輪を扱えなくなっていた。カマエルの説得もあり、マルチネをどうするかは判断保留としてハルマたちは王都へ戻っていった。
その後マルチネはハックの鍛錬を受けつつ、破壊された牧場を復興した。何故か「領主様」が資金を出してくれたらしい。一方、とある領主の屋敷には注文された「牛乳」が届いた。今まで牛乳などほとんど飲んだこともないのにどういう風の吹き回しなのか、と首を傾げるたった一人の使用人をよそに、領主はそれを口にして「うまいじゃねぇか」と呟くのだった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ハック、マルチネ、ウァプラ、ザガン、ブネ、モラクス、バルバトス、ダンタリオン(+回想)、バラム、フリアエ|
|~メギド(NPC)|チリアット、マラコーダ、ガギゾン、マモン|
|~他|シバの女王、ガブリエル、カマエル、マイネ、クセルクセス、パイチェ、ディオ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|獣斃れし森|謎の「獣殺し」|少女の名はマルチネ|筋肉の悪魔ハック|
|2|追走の平原|「蜂の巣」を追って|森の異変|追跡開始|
|3|追想の荒野|ハックの過去|見習い女王マルチネ|特攻隊長マルチネ|
|4|疑念渦巻く街道|筋肉悪魔と筋肉天使|2人のマルチネ|真実を追って|
|5|再会の平野|最悪の事態|再会と記憶|導かれよ、若き魂|
#endregion
-''&color(blue){2021年3月末より常設化};''
-ハック加入イベント。
-時系列は一つ前のヒュトギンイベントの直後。6章以降の話が続いている。
--シトリーRのキャラストーリーのみに登場していたメギド8魔星マモンが姿を見せた。ガギゾンも久々に登場している。
本筋は誰でも読める内容だが、細かく6章以降のシナリオ補足が入っている。
-タイトルのトンチキ感からどんなギャグイベントが来るのかと思いきや、蓋を開ければ議会の描写に始まり指輪所持者のリスクやハルマとメギドの軋轢、それに抗おうとする一行、ハックとマルチネの師弟愛が描かれた重厚なシナリオであった。
-「マルチネ」という名前はヴィータ名としても不自然ではないがやや古い響きであるらしい。
逆に当世でよくある名前として「ミハエル」「スヴェン」「シヌーン」が上げられていた。
//シヌーンだけ強調する意図が分からないので修正しました
--三つとも既存のキャラストーリーで登場している名前。
ミハエルはプルソンの親友、スヴェンはレラジェに挑んできた自称最強の弓使い、シヌーンはベレトに関わった盗賊。
--イベント中にもその名を持つ三名が登場する。
それぞれ「一人で逃げたミハエル」「コラコラ言うスヴェン」「逃げ遅れた用心棒シヌーン」。
ミハエルとシヌーンの境遇は微妙に上記のキャラストーリーとリンクしている。
「コラコラ言うチンピラ」はベヒモスイベントに登場したライオ隊長に絡むチンピラが初出だがここで再利用された理由は謎。弓使いのスヴェンは特にコラコラは言わない。
-ステージ選択BGMはコロシアムで流れる「己の名を賭けて」のアレンジ。
ストーリークリア後にはボス戦で使われた「化身舞闘」のプロレス入場曲風アレンジに変わる。
--このアレンジ自体はカッコよく熱い仕上がりになっているのだが、ご丁寧にハックによる''前口上''の読み上げまで入っている。
召喚直前、シナリオパートのラストではこのBGMに合わせて口上の文章が表示される演出がされた。
しかしこの前口上自体はシナリオのパートボイスではなくBGMに含まれており、イベント画面に移動するたび毎回熱い口上が響くことになった。
---ただし文章の表示速度はシナリオの表示速度に依存していたため、中速以外だとタイミングがズレてしまっていた。
---タイトルは「志操堅固の大胸筋」。
後日アジトBGMに入り、思う存分アジトで満を持せるようになった。
-2020年4月の復刻に際して、ハックとマルチネが歌う''ボーカル曲「筋肉Fire!」が新たに追加''。
「志操堅固の大胸筋」が存在する以上イベントBGMに入れるわけにはいかないためか、アジトBGMが強制的にこれに差し替わる仕様となっており、不意打ちでソロモン王たちの腹筋を大いに鍛えさせた。
--復刻でのそれ以外の変更点としては、ウァプラの思想絡みの発言をブラッシュアップしたと思われる加筆が確認されている。
-シナリオ中の一部ステージでは状況に合わせてザガンとウァプラがゲストとして編成に固定される演出があった。
--召喚育成済みのプレイヤーでもレベル、進化度は指定の物に変化する。
未召喚のガチャ排出メギドをお試しで使用することができる初めての試みだった。
-EXステージは2対2のタッグマッチ形式となっており、ペアでチームを組んだ様々なメギドたちが独特なチーム名とともに登場する。
性能的なシナジーや、各種ストーリーでの関わり、メギド体・ヴィータ体の形に共通点のある組み合わせが見られる。
組み合わせの一覧は以下の通り。
#region(組み合わせ一覧)
-「エンペラーウルブズ」ベリト、ベヒモス
--どちらもトップスは前を開けたコートのみ、ボトムスは極めてローライズと露出度の高い格好。
-「ララバイガールズ」リリム、グシオン
--スキルで睡眠状態を発生させられる2人。
-「ペインメーカーズ」バティン、アンドラス
--毒と回復が得意。医療者としてストーリー上の関わりもある。
-「ディザスターキティ」ジズ、アイム
--突風&火ダメージ。メギド体またはヴィータ体に猫の意匠がある。
「災厄」の方は暴魔の一件と議会場クラッシャーから来ていると思われる。
-「ノーブル&バトラー」アリトン、ウァサゴ
--貴族と執事という高貴な組み合わせ。
-「サンダースピアーズ」シャミハザ、シトリー
--雷攻撃を得意とする師弟。
-「ブラブナラバーズ」サタナキア、プルフラス
--点穴を扱う2人。復讐者とその仇でもある。
-「ミラクルハーモニー」クロケルR、バルバトスR
--協奏を扱う2人。同じイベントで活躍。
-「レイジングブライド」ベレト、ゼパルC
--バーサークを扱う2人で、ヴィータとしては同い年。
-「ハーレクイーンズ」アンドロマリウス、ニバス
--強力なスキルアタッカーとスキル強化サポーター。
ハーレクイーンとは道化師の意味だが、女性向け恋愛小説をメインとする同名の出版社が存在する。
-「ジャスティスブルズ」マルコシアスB、マルチネ
--チェインを扱う2人。
-「マッスルレンジャー」ウァプラ、ハック
--強力な列攻撃アタッカーとノックバックによるサポーター。
#endregion

**悪魔の塔を攻略せよ [#ev20190701]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
平和なある日のこと、シバの女王はポータルを使いメギド72のアジトを訪ねた。ソロモンを探しに来たのだが、何と彼はポータルのすぐ側に沈んだ様子でうずくまっていた。メギドたちは全員メギドの塔へ探索に出かけており、塔に入れないソロモンは一人、仲間なしには役に立たない自分に落ち込みながら皆の帰りを待っていたのだ。呆れたシバは元気を出すようソロモンを諭し、気分転換にと王都の城下町へ連れ出した。

二人が市場を見て回っていたところ、王都の中にも関わらず突如幻獣が出現する。緊急事態のためソロモンはシバの指輪の力も借りて一気にアミー、グシオン、フェニックス、ラウム、そしてバルバトスを召喚、応戦する。しかしそれは見かけに反してあまり強くはない幻獣だった。ソロモンは更にアラストールを召喚し、一行は逃げた幻獣を追った。

アラストールが探知して辿り着いた市場で、バルバトスによく似たヴィータと遭遇する。バルバトスはそれが先程の幻獣であり、民話にも出てくる擬態能力を持った生物「フェルシュング」だと見抜いた。幻獣の一種らしいとはいえフォトンを食わず、市場で盗み食いをする程度の悪さしかしていない上バルバトスの姿をしたフェルシュングを仕留めることに躊躇するメギドたち。仕方なくバルバトス自身が銃口を向けた所で、フェルシュングは他の幻獣を呼び寄せ逃げ出した。

幻獣を食い止めるラウムたちを置いてフェルシュングを追跡するソロモンとバルバトス。
大きな罪はないものの幻獣を地下に匿っていたらしいフェルシュングを見逃すことはできず、ソロモンはまたシバと協力してウァレフォル、ウヴァル、オセ、グレモリー 、フルカスを召喚し、これを撃破した。
騒動は収束し、ソロモンはまた遊びに来ようとシバと約束を交わす。そこへ塔からメギドたちが帰還し皆でアジトへ戻っていった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ハック実装以前のメギド全員|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|シバの女王、ガブリエル、カマエル、ミカエル|
[[メギド実装順>メギド一覧#re356cc4]]を参照
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|王都エルプシャフト|王都散策|バルバトスが2人いる|塔からの帰還|
#endregion
-''&color(blue){2021年6月末より常設化};''
-2019年のメギドの日記念イベント。
-イベント報酬は初期メンバー最後となるバルバトスの専用オーブ「フェルシュング」。
--意味はドイツ語で「偽物」。
--何やら難解な技名「狂瀾を既倒に廻らす」とは圧倒的な形勢不利を元の状態に押し返すこと。
70%という驚異の回復率で味方単体を蘇生させる破格の性能に相応しい。
-恒例の実装済みメギドを全員登場させるシナリオのため時系列は6章終了後。
6章の内容にもかなり踏み込んだ話をしている。
-メギドの塔についての設定と、探索中のメギドたちの様子が明かされた。
--塔の仕組みについての考察は[[用語集>用語集(その他)#MegidoTower]]を参照。
--傷ついた仲間は前線から下がらせ死亡者が出ないようにしている、負傷者はキャンプを作って前階層に残る、狭い塔内で戦うためヴァイガルドの古い隊列戦術を用いて進軍している、など探索中の様子が細かく描かれていた。
---狭いのでぶつかりにくいように戦闘スタイルの近いもの同士で並んだ方が良い、などシステム面とのリンクも完璧。
--食事休憩後に余興として手合わせ(賭け有り)などしていたり、こっそり宝箱の装飾をひっぺがそうとする組が居たり、割と楽しげに過ごしていたりする。
-今回もトンチキピックアップネタが炸裂した。
--通常一人ずつ行う召喚を数人まとめて行うため、統一したイメージで連想するようシバからアドバイスを受けたソロモンが思い浮かべたのが何故か「たぶん親孝行なメギドたち」。
--同時に呼ばれたが塔探索隊長だったため召喚を耐え抜いてしまったボティスと我慢できずにあっさり召喚されてしまうアラストールは「耐える女と我慢できない女」。
--更にかの「キューティーヴァイオレンスナンバー5」まで登場した。
これはバラムがノリで名付けた上どこかでソロモンに吹き込んでいたらしいユニット(?)名となっていた。
---本来のピックアップ名は「キューティー''ヴァ''イオレンスナンバー5」だが、本イベントのテキストでは「キューティー''バ''イオレンスナンバー5」と表記ゆれしている。
-メギドの塔の話なのでステージBGMは当然「常しえの古塔」。
--シナリオで明かされた設定を見ると納得の曲名。
-EXステージはバエルを除く不死者との5連戦。バエルは道中に出現する。
ステージタイトルがそれぞれ曲名になっており、戦闘中はその曲が流れた。
--EX1パイモン:己の名を賭けて(コロシアム)
--EX2ベレト:魔王逆鱗(ベレト戦)
--EX3ベリアル:死生の彼岸(パイモン、バエル、ベリアル戦)
--EX4バラム:龍虎激突(バラム戦)
--EX5アスモデウス:混沌より愛をこめて(アスモデウス戦)

**忌まわしき「蒼の組曲」 [#ev20190705]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
巡回楽団「トイフェルオーケストラ」は音楽祭に参加するため、ミューズの町を目指していた。団長カナデルの友人の娘でありハープ奏者のアネット──グシオンの紹介で、ソロモンたちは楽団の護衛を任され、グシオンは交換条件として共に音楽祭に参加させてもらうのだった。日没が迫ったため楽団はナビという町で宿を取ることを決め、ついでにそこで演奏会を興行することにした。
楽団には新入りにして多数の楽器を同時に演奏できる桁外れの天才、アスラという少女が居た。
自分が一番優れていると常々言って憚らないグシオンから激しくライバル視されるが、マイペースなアスラはそれに気づく様子もなくアネットの音が好きだなどと言いだし、グシオンは狼狽する。

演奏会は大成功に終わったが、翌朝、楽団員の一人フイトルが無残な遺体で発見された。団長の依頼でソロモンたちが遺体を確認していたところ、町から検分を依頼された処刑人ルイゼット・ヤミダことフェニックスが現場へやってくる。現場に残されていた楽譜を見て、フェニックスは犯人が自分の追っている殺人作曲家アントーン・ムシカである疑いがあると語る。グシオンとアスラがその楽譜を演奏すると、周囲の景色が「メギドラルの風景」に変貌し、幻獣まで現れた。凄まじい才能を持つアントーンの作った「蒼の組曲」は、それを聞いた者に作品が表現する世界をあまりにもリアルに体感させ、錯覚の異世界で死に至った者は現実でも命を落とすという魔曲だった。

放心状態で演奏していたグシオンとアスラを止め異世界から脱出した一行。フェニックスはやはりアントーンの仕業であると確信を深めるが、しかしアントーンは以前フェニックス自身が処刑したはずの人物なのだった。
死人が蘇るはずがない。しかし組曲は演奏され人が死んでいる。他の誰かが演奏者であることも考え警戒していたところ、また曲が聞こえてきた。その時皆から離れ姿が見えなかったアスラに演奏者=犯人である疑いがかかってしまう。他に演奏者が居るか確かめるためアスラはグシオンの見張りのもと隔離される。二人きりになったところでグシオンはアスラに「メギドなんでしょう?」と問いかけた。グシオンはサタナイルから音で感情を伝えるメギドの話を聞いていたのだった。疑いが深まらないようにそのことを黙っていたグシオンに「アスラフィル」はお礼を言う。その時、また曲が聞こえてきた。

演奏していたのは楽団員のヒックだった。音楽祭に来ていたサタナイルとも合流し、協力してヒックを拘束する。しかしバイオリンを取り上げたのにも関わらず、またメギドラルの光景が再現された。ヒックのバイオリンを勝手に触った有名奏者のウマスギーノが組曲を演奏していた。アスラフィルが楽しい曲に編曲した蒼の組曲をぶつけ相殺し、ウマスギーノを追い詰め異世界から脱出した一行。現実世界でも彼を追い詰めたが、突如体が内側から裂け彼は死亡する。その中から一匹の蜂が現れた。それこそが「死んではいなかった」アントーンであり、数々のヴィータを操っていたのだった。

アントーンはかつてメギドラルに拉致され実験体にされたヴィータだった。体から魂を引き抜かれ、蜂の中に移植されてしまっていた。メギドラルという世界に魅了されたアントーンは羽音を自由に操って言葉を話し音楽を奏でることができるように訓練し、メギドラルを表現する「蒼の組曲」を書き続けていた。フェニックスが処刑した男も、彼に操られた犠牲者の一人だった。
逃げ回る蜂という難敵に対して苦戦する中、隙を突いてアスラフィルに取り付こうとしたアントーンの思惑を見切り、自らの体の中に閉じ込めたフェニックス。そして彼は自分の体に火を放った。自分ごとアントーンを焼き殺し最後の処刑を断行するというフェニックス。ソロモンは止めるが彼の意志は固い。人を断罪する処刑人が間違いを犯すことは許されない、冤罪で人を殺した自分は死をもって責任を取ると言う。今まで仲間として接してくれたことに対して礼を一つ残し、フェニックスは燃え尽きた。

ミューズの音楽祭は最終審査を迎え、ソロモンたちは意気消沈しつつもトイフェルオーケストラの演奏を待っていた。そこへサタナイルが一つの「噂」を持って現れる。フェニックスが燃え尽きた時、真昼間にも関わらず火山に向かって流れ落ちた星を複数の人が見たという。火山は有数のフォトンスポット、そして「フォトンで蘇るメギド」というものが存在することをソロモンたちは知っている──本番を直前に慌ただしく席を立つ皆を見てグシオンは呆れた様にため息をついた。けれども理由は想像がつくので責めはしない。皆に届くように演奏しようと言うグシオンに、アスラフィルも頷いた。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|アスラフィル、グシオン、フェニックス、ブネ、バルバトス、モラクス、シャックス、サタナイル、イポス|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|天使の羽ウマスギーノ、アントーン、トイフェル・オーケストラ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|王都近郊・荒野|用心棒と音楽団|謎の違和感|遠くに鳴る音|
|2|混乱の異世界|「異世界」|「天才」の仕事|2人の奏者|
|3|楽都ミューズ近郊|染み渡る疑念|楽都ミューズ|犯人追跡|
|4|混沌の異世界|「異世界」再び|楽しいのがお好き|「蒼の組曲」|
|5|決意の蒼森|狂気の正体|2人の天才|最期の務めは炎と共に|
#endregion
-''&color(blue){2021年4月末より常設化};''
-リジェネレイト体グシオン配布イベント。
-時系列は6章終了後か。
--6章2節のラストに言及がある上、「ヒマしてる」と言われているため時間にやや余裕がある。
-イベントタイトルにもなっている魔曲が「''蒼''の組曲」、それを元に編曲されアスラフィルの覚醒スキルにもなっているのが「''青''の組曲」である。
ちなみに「蒼」は「青」と違って血の気の失せた不健康な色というニュアンスが強い。
-プライドが高く自分に絶対の自信を持っていたグシオンが混じり気なしの天才アスラフィルに出会ったことで変化・成長を遂げる物語と、リジェネレイトが予告されていた処刑人フェニックスの物語が同時に展開された。
-大ボリュームだったシナリオはミステリーと怪談を合わせたような雰囲気を持ち、ジズ、ベヒモスに次ぐくらいの重さ。
ただしアスラフィルとグシオンのやり取りは可愛らしく、二人の虜にされたプレイヤーも多数。
--しかし二人を一緒に演奏させたい……!と思ったところで''アスラフィルがピックアップされたサバトは直前に終了していた。''低確率覚悟で回そうにもテルミナスメギドなのでどうあがいても通常期間では召喚できない。次のサバトを待つべし。
-サタナイルイベントからキャラストーリーも含めて繋がっており、本作への伏線も存在していた。
-トイフェル(Teufel)とはドイツ語で「悪魔」の意味。悪魔交響楽団。
-バルバトスの水着スキンがイベントショップで復刻された。
お値段は前回より割引のエンブリオ2個分。またしてもシリアスイベントの報酬となった。
-2020年5月に復刻。ストーリー修正はなし。

**魔獅子と聖女と吸血鬼 [#ev20190730]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
とある街にて、ここ数週間の間立て続けに夜な夜な何者かが住民を連れ去る事件が起こっていた。住民たちはそれを伝承に残る「吸血鬼」の仕業と考え、怯えていた。
街の有力組織であるパエリ商会のパエリ会長と顔馴染みであるイポスは「吸血鬼退治」の依頼を引き受けた。メギドの関わる案件であると判断したイポスはソロモン一行を引き込み、自らの率いる「魔獅子の傭兵団」と共に活動を開始する。

パエリの腹心であるココに案内され街を見て回る一行。市場でヴィータがやすやすと手に入れられるはずもない幻獣由来の素材が数多く出回っていることに疑問を覚えるが、吸血鬼に直接繋がる情報はない。やがて日も沈み街の外まで到達したところで探索を切り上げようとした一行だったが、その時ココが何者がに噛み付かれた。
それが「吸血鬼」であることは明白だった。彼は吸血鬼ではなく「アクィエル」だと名乗り、「友達」の敵に容赦はしないと一行に襲いかかる。
ブネはアクィエルという名に聞き覚えがあった。しかしそれは思い出すのに手間取る程遥か昔に死んだはずのメギドだった。

一行はアクィエルを圧倒したものの逃してしまう。追った先の広場には彼の姿はなく、代わりにフライパンを持った女性の像が目に付いた。それは100年前に街を様々な危機から救ったと伝承されている「フライパンの聖女」の石像とのことであり、吸血鬼に怯える人々は聖女の像に祈りを捧げていた。
その石像を見たソロモンは、その姿がアイムによく似ていることに気がつく。
当のアイムは偶然にもこの街に居た。夕飯の買い出しのために100年ぶりに訪れたこの街で不運にもアクィエルに襲われ、古城の地下に多くのヴィータと共に捕まってしまっていた。

一行はアクィエルがそこへ向かったという情報を得て、「吸血鬼」の根城として伝わる古城に侵入することとなった。
彼が何かにつけて「友達のため」と繰り返す様を見て、その「友達」が何者なのかを探るのが解決の糸口になるのではないかと考えつつ、古城の探索を始める。

一方アイムは隙を突いて看守を昏倒させ、囚われの街人たちを連れて脱出しようと試みていた。見張りの幻獣をなんとか撃退しようと向かった時、その幻獣はなんとたどたどしくも言葉を発した。
彼はアクィエルの長年の宿敵であり、アクィエルと同じ「棺桶」の中に入っていた、イオドというメギドであると名乗った。棺桶の作用で幻獣と混じり合った状態で復活してしまい、幻獣のように血の匂いで暴走しかかる危険な状態であるものの、何とか自我を保っていた。
宿敵であるアクィエルがヴィータにいいように利用されていることはイオドにとっても本意ではなく、アイム、そして合流したソロモン一行に協力を申し出る。

アクィエルは彼の眠る「棺桶」を開いて蘇らせた盗賊が嘯いた「友達」という言葉に感銘を受け、「友達」という建前で散々に利用されては最終的には加減を知らない脅威に恐れをなして捨てられる、ということを何度も繰り返していた。
そして現在の「友達」はココという名前だった、とイオドは語る。
一方、街で調査を進めていたイポスも同じ結論に辿り着いていた。
ココはアクィエルに「餌」となるヴィータを集めさせ、幻獣を飼育して荒稼ぎをしていたのだ。それが市場に幻獣の素材が潤沢に出回っていたカラクリだった。
さらに傭兵団は、ココが元王都民であり、王都包囲戦の際に家族を失っていることを突き止めた。家族を「守ってくれなかった」傭兵団とソロモンに強い恨みを抱いているという報告を聞いたイポスは、それをソロモンの耳には入れず胸の内に秘めておくことを選んだ。

ココの居る街へ向かったと思われるアクィエルを追うソロモン一行だったが、不完全なイオドの自我がじきに限界を迎えようとしていた。
混じり合っているがゆえにソロモンの「召喚」も受け付けることはできず、ソロモンに後事を託してイオドは討たれ、消滅した。
傭兵団は一足先に商会へ乗りみココを捕縛しようとするが、そこにアクィエルが現れ、幻獣を解き放たれたことで逃亡を許す。傭兵団は部隊を分けて街を守りながらココとアクィエルを追撃しつつ、ソロモン一行の合流まで戦線を保つべく必死の戦いを始めるのであった。

街に到着したソロモン一行は幻獣を撃退しながら傭兵団との合流を目指す。そこで多くの被害が生じている街の姿を見たアイムは、胸の内に燃える「怒り」を自覚する。
その「怒り」がリジェネレイトを誘発した。幻獣に破壊された聖女像の下に再召喚されて降り立ったアイムは、新たな力で次々と幻獣を蹴散らしていく。
援護のために召喚されたフラウロスとヒュトギンは若干置いてけぼりにされつつも、アイムに加勢して戦い始める。

すでに消耗していたアクィエルは傭兵団の攻撃からココを守るうちに満身創痍となっていた。もはや2人での逃走は叶わないと判断したココは計画を放棄し、アクィエルを切り捨て逃亡する。しかしその直後幻獣に食われ、死亡した。
一方、住民を守るため撤退せず応戦していたイポス率いる第三部隊は潰走寸前となっていた。直前に負った重傷を隠して戦っていたイポスも奮戦虚しく力尽きてしまうが、団員に叱咤され戦う意思を呼び起こし、間一髪駆けつけたソロモンの力でリジェネレイトを果たした。

他人の指図のままに動いていただけのアクィエルは、新たな道さえ示せばやり直させることができると考えたソロモンは彼を救おうとする。しかし誰よりも信じていたココにも裏切られたアクィエルはもはや全てに絶望しており、ソロモンの言葉を受け付けず抵抗する。
棺桶から何度でも再生する不死身の「混成体」が現れる。それはアクィエルと強く結びついており、彼が生きている限り再生してしまう。ソロモンはそれ引き剥がすため、しばらく棺桶に封印した後アクィエルだけを召喚しようと考えた。
しかし、この方法を成立させるにはアクィエルがそれに従い、さらに「召喚」に応じてくれなければならない。ソロモンは、アクィエルにもかつてイオドという「対等の友達」がいたことを訴えかける。その言葉に失っていた記憶を少し思い出し、「友達」を作る意思を取り戻したアクィエルは提案を受け入れて「棺桶」に入り、事件は終結する。

数週間後。街では復興作業に伴い、破壊された聖女像に代わる新たな「モップの聖女像」とどこかソロモン達に似ている「お付き」の頭像が作られようとしていた。
フラウロスは自分の石像が作られていないことに憤り、同行していたヒュトギンに「何かデカいことしようぜ、プロメテウスみたいに歌って金取るとか」などと雑な提案をする。それを聞いたヒュトギンは満更でもない様子で、アイムを巻き込んだ歌のプロデュース計画を練り始めるのであった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|アクィエル、イポス、アイム、ブネ、ウェパル、バルバトス、シャックス、モラクス、ガープ、マルコシアス、アモン、ティアマト、キマリス、ジズ、ハーゲンティ、アミー、ヒュトギン、フラウロス|
|~メギド(NPC)|イオド|
|~他|ココ、魔獅子の傭兵団|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|吸血鬼の潜む街|吸血鬼退治|魔獅子の傭兵団|我が名はアクィエル|
|2|霧の森に眠る古城|フライパンの聖女様|吸血鬼城伝説|彼の名は、殲血の…|
|3|城内浄化|聖女様の名のもとに|悪魔の導き|魔の潜む地下牢|
|4|朧に霞む森|最初の友達|僕の友達は君だけ|託された思い|
|5|友達のいない街|小さな怒り|傭兵団長イポス|「ともだち」|
#endregion
-''&color(blue){2021年7月末より常設化};''
-リジェネレイト体イポス配布イベント。
-時系列は6章終了後と思われる。
--ヒュトギンがアジトの用事を手伝おうとするくらいには時間に余裕がある。
--ソロモンがリジェネレイトしているアモンと共に壊れたアジトの修繕をしている。
-蒼の組曲から連続してのシリアスイベント。
人的被害もしっかりあり、悪役も一つの「被害者」であるうえに救われることもない重苦しい事件であったが、どちらかというと中心キャラクターであるイポスの頼れる面やアイムの前向きで真摯な様が前面に出ているため読後感はさほど重くない。
--夏の怪談ということなのか吸血鬼や古城などのホラー要素がある。
-シナリオをクリアするとBGMが実装時点でのハイドロボム組(アイム、ヒュトギン、フラウロス、シトリー)が歌うボーカル曲「カタチを成す想い」に変化。アジトでも流せるようになる。
--ウェパル、ヴィネ、ウァプラについては歌詞の最後で事情により来れなかった(または来なかった?)らしいことが語られており不参加。
--なお、参加者のうち''シトリーだけイベントシナリオには影も形もない''。楽曲中でも完全に「乱入」の体で現れており(しかもそれまでの空気をガン無視してラップを始める)、ユーザーの笑いを誘った。アイムと中の人が同じなので収録に余計な手間がかからないというのもあったのかもしれないが……
--雑誌インタビューでプロデューサーが「タクティカルソートをテーマにした曲を作りたい」と発言していたためその第一弾と思われる。戦術をテーマにしているというよりはグループのイメージソングといった趣が強いが。
--公式twitterに掲載された歌詞は[[こちら>https://pbs.twimg.com/media/ELjaMM2U0AI2H5p.jpg]]。
-2020年6月に復刻。最後のアクィエルとソロモンの会話が大きく加筆される一方、アクィエルの棺(レナトゥス)を開発した研究者アザトに関しては描写がばっさりカットされている。
他にもアイムの影響を受けた住民たちの描写、イオドの心情描写など、細かく加筆修正が行われている。

**死を招く邪本ギギガガス [#ev20190830]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
ある日のこと、アジトで過ごしていたベリトの元へ、一通の手紙を届けにアリトンがやってくる。「最悪の報告」が来たかと内心覚悟するベリト。しかし手紙は長年付き合いのある商人アキナイからであり、10年前にベリトのコレクションから盗まれた「ギギガガス邪本」が見つかったという内容だった。「世界で一番危険な本」だという話に惹かれてソロモンが顔を出し、ベリトの邪本探索の冒険についていきたいと言い出した。同じく興味があるというアムドゥスキアスとエリゴス、大キャラバンの主アキナイの仕事が見たいというウァラク、ソロモンのために同行するというアリトン、という仲間たちを引き連れ、ベリトの冒険が始まる。

本の市が開催されている町を訪れた一行。邪本は確かに存在したが、今出回っているのは破り取られた6頁の断片だけだった。アテが外れて手持ちのなかったベリトの代わりにベリトの一族の当主と知り合いであるというアムドゥスキアスが代金を立て替え、商人から断片を買い取る。しかし商人はそれを取りに行った「部屋の中」で幻獣に襲われた。本には幻獣がまとわりついており、フォトンのように希薄化した状態でずっと潜んでいた。一行は断片を持って逃げた幻獣を追い、本目当てで訪れていたアンドロマリウスと連れのラウムとも協力して全て倒し、これを取り戻した。
アムドゥスキアスが先にかけていた「おまじない」のおかげで商人は助かり、お礼にアムドゥスキアスの求める希少本、作家メアリー・チェリーの著作を必ず入手すると約束した。
そこへ手紙の主アキナイが現れる。アキナイによると邪本の断片は「空白地帯」でオークションに掛けられたものが流れてきたとのことであり、本体につながる手がかりを掴んでいるという「ブックハンター」を一行に紹介した。

ブックハンターと合流し、その案内で邪本の手がかりである断片の出品者を追う一行。発見した出品者の遺体から本体の在りかの手がかりを入手し、地図に従って洞窟を目指す。本にまとわりつく幻獣を全て倒し、一行はついに邪本を手に入れた。
そこには10年前ベリトの屋敷から本を盗んだ犯人の遺体も転がっていた。傍に残されていた手記には、ベリトのかつての幼馴染ナジムの名があった。歳を取らなくなり友人を下僕として使っているベリトを目の当たりにし、怒りを感じながらも、そんなベリトに金を借りなければならない惨めな自分。友人ボルフを悪魔ベリトに変えた邪本を盗み、これを読んで自分も悪魔になって変わろうとしたが叶わず、幻獣に襲われた……その死の間際に書かれたものだった。これを読み終えたベリトは、皆から少し離れて歩いた。

しかし、洞窟を出て平原まで出たところで、ブックハンターが邪本を譲ってほしいと言い出した。ブックハンターの正体はメギドラルで禁じられている芸術「文学」を愛する潜伏メギドのフルーレティであり、メギドラルの作戦に利用するため本意ではないが邪本を奪わなくてはならなくなっていた。ここが潮時と覚悟を決めて本来の姿を現したフルーレティを、一行は撃破する。
……というのは全て監視の黒い犬を欺くための芝居であった。共に行動する中で一行を信頼したフルーレティはあらかじめ潜伏メギドであることを皆に打ち明け、メギドラルから逃れるために協力を依頼していた。アジトに匿われたフルーレティだったがまだ召喚を受けておらず、未召喚のメギドを自由にはできないとブネとフォカロルからアジト内に軟禁するよう言い渡される。しかしそれこそがフルーレティの望むところだった。「作家メアリー・チェリー」その人であるフルーレティは執筆の締め切りが迫っており、誰かに作業を見守ってもらいたかったのだ。

邪本は無事入手したものの、これが作られた意図がまだ明らかでない。ベリトは邪本を読破し、作者の真意を掴もうとする。著者ギガスは追放メギドであり、かつてエリゴスが戦ったことのある相手でもあった。
この本はギガスの思考を忠実に辿れる対話形式の内容となっており、これを読んだ者の中にギガスの人格が立ち上がってくるようになっていた。追放メギドが読めば記憶が覚醒し、そこで読むのをやめれば無事に済むが、普通のヴィータでは為すすべなくこのギガスの人格に呑まれてしまい、狂気に陥ってしまうことから「読むと悪魔になる」と言われていた。
ギガスはメギドラル時代、幻獣たちと共闘するという異端の戦法を取っていた。
ギガスは彼らを仲間だと思っていたが幻獣はフォトンを欲していただけだったらしく、追放されたことでその対価を払えなかったギガスを追ってきてしまった幻獣は、ヴィータとして家庭を持ったギガスを襲い、その子を食い殺す結果となった。もし自分が死んでも大地に還った自分の魂を受け継いでしまった者が幻獣に襲われ続ける……という未来を危惧したギガスは、それを終わらせるため幻獣を倒してくれる追放メギドを覚醒させる本を作り、そしてそれが想定を上回る効果をもたらしてしまったのがこの「邪本」だった。
被害を止めるだけでなく、自分に執着し続けるかつての「仲間」を解放してやりたい。同じフォトンとして大地に還れば、メギドと幻獣の区別もなく世界を支える礎になる。全てが一つになるそこは言うなれば「永遠」であり、仲間も家族もそこに居る。ギガスの意識が語ったその言葉を受け入れ、ベリトは彼の願いを叶えてやると宣言する。本を読みきったベリトはソロモンに呼びかけ、自らの意志でリジェネレイトを果たした。

ギガスに完全に共感したベリトをギガス本人と誤認して姿を見せた幻獣を倒し、彼の仲間は大地に還った。そしてベリトは役目を終えたギギガガス邪本を燃やす。
邪本の代金は自分が返すと言うベリトに、アムドゥスキアスは当主が自分の会っていた老爺ではなかったことを知る。それはベリトの幼馴染であり、ずっと冒険を共にしてきた執事のジルだった。間もなく命を終えようとしているジルの「物語の最後」を見届けるべきだと言うアムドゥスキアス。ベリトは「用事ができた」と言って一足先にこの場を去った。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|フルーレティ、ベリト、エリゴス、アリトン、ウァラク、アムドゥスキアス、アンドロマリウス、ラウム、サキュバス、フォラス、フォカロル、アンドラス、ブネ、バルバトス、アガリアレプト、メフィスト|
|~メギド(NPC)|ギガス|
|~他|ジル、ナジム、アキナイ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|本の集まる街|死を招く邪本を求めて|本市場騒乱|冥界の妄獣|
|2|死霊の森|ブックハンター|邪本の遍歴|森に残されたもの|
|3|秘密の洞窟|高級レストラン会議|秘密の洞窟|盗人の手記|
|4|偽りの平原|死霊の森からの脱出|盗まれた邪本|「潜入メギド」に死を|
|5|妄執の荒野|ギガスとエリゴス|ギギガガス邪本読破|永遠を求めて|
#endregion
-''&color(blue){2021年8月末より常設化};''
-リジェネレイト体ベリト配布イベント。
-かねてから「アルテ・アウローラ」の一員として名前が上がっていたフルーレティとの出会いの物語でもある。
--サタナイルとバールゼフォンが加入済みとのことなので6章以降の時系列と思われる。
-「ベリトの冒険物語」の一つの区切り、リジェネ前のキャラストーリーから続く完結編とも呼べそうなシナリオ。
--ベリトの幼馴染ジルとの人間関係についてはイベント中の描写でも多少は察せられるが、特にジル側の心情を知るにはキャラストーリー読破が必須となる。
---全20話という大ボリュームのシナリオだが今作が気に入ったプレイヤーなら絶対に読んだ方が良い。ベリト所持済みで未読ならこちらを先に読んでイベントに臨むとなお良い。
-シナリオクリアでベリトのソロ曲「永遠意光 〜Twilight」が流れ、アジトBGMにも追加される。
--永遠意光でトワイライトと読むらしい([[関係者ツイート>http://twitter.com/ganto_os/status/1167380081838194688]])。「とわ・い・ライト」か。
--公式twitterに掲載された歌詞は[[こちら>https://pbs.twimg.com/media/ELjaRsiUEAAdA5j.jpg]]。
--歌詞ではシナリオのエンディング直後と思われる情景が語られる。
ベリトがジルにこれまで伝えられなかった言葉を綴ったバラードラップになっている。
--なお、ベリトはフラウロスとの兼役なので、担当声優の宮下栄治氏はイベントのボーカル曲を連続で歌ったことになる。
-奇妙な本のタイトル「ギギガガス」は文字が二重に転写されたためにそうなったという物。
--よく見るとバナーのタイトルロゴも掠れている。
--元ネタは悪魔の聖書と呼ばれる「ギガス写本」と思われる。
-邪本を追い求めるというシナリオに引っ掛けて、フィールドやエネミーから魔導書がドロップするようになっていた。
-初回開催日の8月30日はフルーレティの筆名メアリー・チェリーの元ネタ、メアリー・シェリー生誕の日である。
-2020年7月に復刻。アリトンがエリゴスに発破をかけるシーンに関連する箇所がいくつか加筆されている。アマゼロトの存在を匂わすようなモノローグも。
また、復刻時のバナーにはメギドミー賞の受賞マークが施されている。

**さらば哀しき獣たち [#ev20191001]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
メギドたちが束の間の休暇や次の作戦の準備など思い思いに過ごしている最中、ソロモンはシバに呼び出され王都へとやってきた。なんでも王都の密偵としての役目を果たす「王宮付き」のキャラバンの一つと連絡が取れないらしい。騎士団の手が届きにくい辺境で消息を絶ってしまったキャラバンの行方を掴んでほしいと頼まれたソロモンは、手の空いているモラクスと、王都に逗留中だったナベリウス、フォラス、オロバス、ウヴァル……という「ごった煮」なメンバーで捜索に向かうことになる。

辺境には案内役として王宮付きになったばかりのライオのキャラバンとその番犬ベヒモスが待機していた。ライオはギックリ腰で不在だったが、久々の再会を喜ぶソロモン。一行はキャラバンの一人が残した「靴下」を使い、ベヒモスの嗅覚を頼りに追跡を開始する。
一方、行方不明のキャラバンは幻獣に襲われ牢に拘束されていた。用心棒として同行していたグラシャラボラスが何とか脱出できないかと考えているところに、言葉を話す幻獣「エンキドゥ」がやってくる。グラシャラボラスがソロモンの仲間だと知るとエンキドゥは喜んだ。エンキドゥはメギドに憧れており、自分もメギドになってソロモンの仲間になりたいのだと言う。

キャラバンが捕らえられていたのは知性を持った幻獣、蛹体たちが作った村だった。争いを好まない彼らはメギドラルへ帰ることを拒み、廃墟の街に住み着いていた。キャラバンを捕らえたのも、村の存在がソロモンに知られれば滅ぼされてしまうのではないかと恐れたためだった。しかしその村の近くにある地下洞には兵器エリダヌスの一種アンゲテナルが残されており、上位メギド・チリアットの指示でべバルとアバラムという二人のメギドがアンゲテナル回収のため村に介入していた。幻獣たちはこれを運搬させられメギドラルに戻らなくてはならなくなると考え、アンゲテナルを隠していた。グラシャラボラスはこれを破壊してほしいと頼まれるが、指輪の支援がない状態では力及ばずだった。

一方、村に近づいたソロモンたちはべバルとアバラムから迎撃を受けていた。楽器を演奏する彼らを見てピンと来たソロモンはサタナイルを召喚する。読み通り、二人はサタナイルの同志「アルテ・アウローラ」の仲間だった。サタナイルのとりなしもあり、とりあえず幻獣の村へと案内されたソロモンたち。ところが、そこへ大量のマキーネがけしかけられてくる。メギドラルの兵器を「仕入れ」ようと狙うフルカネリ商会だった。エンキドゥが機転を利かせてグラシャラボラスを呼びに行き、グラシャラボラスは商会の二人が操る大型マキーネを撃破する。商会を捕らえ村を守ったソロモンたちは幻獣たちの歓迎を受けその夜は宴会となった。

一晩あけ、ソロモンはエンキドゥに起こされた。いつのまにかべバルとアバラム、それに村の幻獣たちが居なくなっていた。フルカネリ商会の護送をフォラスとグラシャラボラスに任せ、兵器を見つけたと思われる二人を追うソロモンたち。すると消えた村の幻獣たちが知性をなくして襲いかかってくる。自らヴァイガルドにやってきていたチリアットが使った薬で、元の凶暴な幻獣に戻されてしまっていた。やむなく幻獣たちを倒して奥まで進んだ一行は、アンゲテナルに乗り込みメギドラルへ持ち帰ろうとするチリアットと遭遇、対決する。一行に撃破されたアンゲテナルは暴走し、べバルとアバラムの制止も聞かず特攻を仕掛けたチリアットを乗せたまま爆発した。絶体絶命の状況でエンキドゥが前に飛び出し、皆を守ろうと力を振り絞る。エンキドゥのおかげで皆は無事に済み、チリアットはアンゲテナルと共に粉々に砕け去った。

エンキドゥは力尽き、そのままオーブになってしまった。嘆くソロモンにウヴァルは、大切な「仲間」であるそのオーブを大切に扱ってくれと一言告げる。同じ頃、キャラバンとフォラスたちはフルカネリ商会に襲撃され、護送中の二人を逃してしまった。
アジトに戻り、エンキドゥの顛末をグラシャラボラスに伝えたソロモン。オーブになったとはいえ仲間になれてエンキドゥも喜んでいるのではないかとグラシャラボラスが言ったその時、手の中のオーブが一瞬光を放つ。オーブにはまだ謎が多い、もしかしたら幻獣に戻す方法もあるかもしれないと言うオロバス。ソロモンはその言葉に希望を持ち、いつか必ずエンキドゥを元の姿に戻してやると心に決めた。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ベバル、アバラム、モラクス、フォラス、ナベリウス、オロバス、ウヴァル、グラシャラボラス、ベヒモス、バラム、サタナイル|
|~メギド(NPC)|チリアット|
|~他|エンキドゥ、シバの女王、フルカネリ会長、セリエ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|商業都市エボル周辺|失踪のキャラバン|適材適所|考察のひと時|
|2|辺境に至る街道|再会のキャラバン|メギドと幻獣|ふしぎな双子|
|3|困惑の荒野|鱗と少年|毛玉と少女|双子のメギド|
|4|幻獣の村|誤解と憧れ|マキーネ、急襲|問われる正義|
|5|兵器眠る地下洞|幻獣、急襲|解放の名の下に|恨みなき戦争|
#endregion
-''&color(blue){2021年9月29日より常設化};''
-SSRオーブ「エンキドゥ」配布イベント。
-時系列は7章開始前と思われる。
--今後の動きに向けた準備をしており、家族や友達と過ごすために故郷に帰っているメギドが居る。
ガープは負傷しており、シャックスはコラフ・ラメルのペルペトゥム支店開業準備をバイトとして手伝っている。
-幻獣の村内の派閥に「毛玉派」と「鱗玉派」があるが、これはメギド72の前身となったDeNAのアプリゲーム「マジック&カノン」の世界観を元ネタとしていると思われる。
-キマリスイベントの修正以来ほとんど無かったことになっていたオーブの作中描写が復活。
--ただし有識者の間でもまだ仮説であり、その存在の詳細は不明とのこと。
--幻獣を倒した後に落ちていたり、''メギドたちを召喚した時に側に落ちていたりする''とのこと。
&color(gray){現実にはオーブばっかり落ちていることの方が多い気がするが。};
-ステージBGMは軽快で明るいピアノとドラムのデュオ。
べバルとアバラムによる協奏だろうか。
--シナリオをクリアするとギターメインの爽やかだが切ない曲調に変化する。
-2020年7月15日より、エンキドゥを主人公とした[[4コマ漫画>https://twitter.com/megido72/status/1283204635289886725]]が公式ツイッターで連載開始された。全16回。
--その後、2021年新年特別編・2021年2ndシーズン・2021年3rdシーズンと続いている。連載後は公式ポータルの「[[コミック>https://megido72-portal.com/tag/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF]]」タグまたは[[la vitaのcomic>https://lavita.megido72.com/comic]]ページから読める。
**折れし刃と滅びの運命[#ev20191030]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
堅い外皮を持つ幻獣と戦っていたソロモン一行は、フォカロルにフォトンを集中させた必殺の一撃で幻獣を倒した。
ソロモンフォカロルの厳しい指摘も受けつつ、今まさにその力を振るったフォカロルの愛剣「エクス・マキナ」の話題で盛り上がる一行。しかしフォカロルが「最低限のメンテナンスはしているが、それ以上は職人に任せている」と話した矢先、先の戦闘の負荷からかエクス・マキナは突如バラバラに砕けてしまった。
それは「遺物」の一種であり、修復は極めて困難だった。愛剣を失ったのは自分の管理不行き届きのためだ、とすっかり落ち込んでしまったフォカロル。フラウロスやカスピエルが好き放題やり始めても「今の俺に他人を説教する資格はない」と見過ごす有様で、代役を務めるウァレフォルは早くも音を上げ始めた。

そこへマルファスが、エクス・マキナのメンテナンスをしていた職人の居場所を探し出して帰還する。ソロモンがフォカロルのために調査を依頼していたのだった。
マルファスが突き止めたそこは、多種多様な職人が集まることで知られる交易所「クラフターズスタンプ」。
ソロモン、フォカロル、マルファスに興味を持ったキマリスとバルバトスを加え、クラフターズスタンプに向かった一行。
聞き込みの結果、探している職人はここに住んでいない「下請け」だということが判明したが、彼の弟には出会うことができた。そして職人の住まうデオブ村へと案内してもらうことになる。

村につくとまるで自分たちがここに来ることを知っていたかのように歓待され、一行は戸惑う。この村には「星見」の技術が伝わっており、このことを予見していたのだという。
村には一行の他にも来訪者がいた。しかしその少女は怒った様子で村の長に食ってかかり出ていった。
それと入れ違いに、一行はアガレスと出会う。彼の一族はこの村の人々と同じ祖先を持ち、深い縁があるらしい。

エクス・マキナの修理にはこの村に伝わる「石」こと「夜輝石」が必要だが、この武器を直すために十分なものを手に入れるためには極めて危険な鉱山に踏み入らねばならず、諦めた方が良いと言われてしまう。しかしアガレスの口添えで鉱山に入る許可を得ることができ、さっそく山へ向かう。その道中、先程見かけた少女とオセが交戦しているところに出くわす。
彼女の正体は「議席持ち」の新世代メギド、オリエンス。彼女は銃の部品として夜輝石を求めていた。同じ目的を持つ者同士であると分かり、一行は彼女と和解したのち同行させることにした。

鉱山の洞窟入口付近では必要な大きさの夜輝石が見当たらなかった。だが掟により奥へは行けないとアガレスが言う。しかしキマリスが奥へ飛び出していってしまい、ソロモンたちは仕方なく追いかける。そこで彼らを待っていたのは、心の弱みにつけ込む強い幻覚だった。洞窟に充満するガスが幻覚を見せていた。
そんな中で幻獣にも襲われ何とか撃退した一行。採掘を断念しようとするが、倒した幻獣が持つツノの欠片こそがフォトンを貯めこんで輝く夜輝石なのだということに気づいた。

幻獣の死骸からツノを剥ぎ取って戻ろうとした一行は、入口で村の長と出くわす。長は「星見」をするため毎日ここを訪れるのだという。
夜輝石は夜になると昼に蓄えた光を放つ。壁中に散った石の断片の輝きを星に見立て、空の星との差異を見て運命を読むのがデオブの占い、予言の方法だった。
長は「星見」により近いうちに村が滅亡すると予見していた。しかし長も村民たちもその運命には一切抗おうとすることなく、喜んで滅びを受け入れようとしていた。
100年ほど前、ある時から石が採れなくなってしまったが、一度村が滅びた後再び石が取れるようになった。そのため石が尽きた際には村の命を捧げることで石から得た恩恵を返さなくてはならないと教え伝えてきた。滅びを受け入れるのはそうした伝承と掟によるものだった。

当初の目的である武器の修理に関しては「滅びるまでには直す」と快諾されたものの、滅びを前にしても穏やかに過ごす村の有様に戸惑い、向き合い方を考える一行。
アガレスも、この村が滅びることが「運命」なのか否かを確かめることが村を訪れた目的であり、どうしても腑に落ちないところのあるソロモンたちに協力する。
調査に励んでいたアガレスは、「滅び」の原因を「水害」だと推測した。洞窟には地下水が溜まっている。フォトンの減少で飢え凶暴になった幻獣が洞窟を破壊し、地下水が溢れて村が水没、犠牲になった村人の命がフォトンとなって大地に還る事でいずれ再び石も取れるようになる。それを聞いたソロモンは何とか洪水を止められないかと考え始めた。
その直後、飢えた幻獣たちが村を襲撃する。そこへ自ら命を投げ出した村人の一人が瀕死の重傷を負った。
一度は喜んで死を迎えようとした彼だったが、最期には息子の未来を思い、自身と息子に訪れる死を恐れ、嘆いて息絶えた。
そのさまを見たソロモンは、アガレスとの対話の後、村を滅びの運命から守るために尽力することを決意する。
最初は掟に反する一行に抵抗を示した村人たちだったが、同胞の死に様に心を動かされ、死を恐れ始めていた。また一行が村の運命に抗うのも村人たちを守ろうとしてのことであると理解し、一行の行動で運命が変わるならそれを受け入れると言った。

洪水を避けるための作戦を実行に移そうとしていたその時、大規模な幻獣の襲撃が発生する。しかし長とアガレスが囮となって幻獣をひきつけ、作戦の実行を助けたのだった。
長は命を落とし、長を看取ったアガレスも重傷を負ってしまう。直後に召喚されてソロモンと合流したアガレスだが、「しばらく私を召喚するな」と言い残し、重傷を負った体で突然崖から飛び降りてしまった。
「適切な場所に穴を空け、貯まった水を少しずつ抜く」という作戦を実行すべく、洞窟内を進む一行。ガスの発生源たる幻獣を発見し倒すが、かえってガス撒き散らされてしまう。幻覚による同士討ちを手をつなぐことで防ぎつつなおも進む一行。
最後の一箇所へ到達したその時、幾人ものアガレスが現れる。幻覚だと判断して迎撃した一行だったが、なんとその中にはアガレス本人が混ざっていた。
滅びの運命を体現し立ち向かったアガレスを打倒したことで、ソロモンが「運命を乗り越えた」ことが証明されたと言うアガレス。瀕死となったアガレスだったが、自身も死の運命を乗り越えられると力強く断言する。その言葉にソロモンの指輪が反応し、アガレスはリジェネレイトを果たした。
そうして作戦は無事遂行され、洪水は避けられたのだった。

しかし、もはや夜輝石が採れることはなくなった。それにより「石に生かされていたデオブ村」はここに「滅びた」。
だが村人たちはその運命を受け入れ、新たな形で生きていくことを模索し始める。デオブの民にとって、死は再生の予兆なのだ。
ソロモンとの絆?が育まれたオリエンスは「頼んでいる武器を受け取るために戻ってきた時に召喚を受ける」と約束してメギドラルへ帰っていった。フォカロルはひとまず村に残り、エクス・マキナだけに負荷をかけないよう、新たな相棒となる武器を開発すべく職人と共に模索していくことを決めた。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|オリエンス、アガレス、フォカロル、オセ、キマリス、マルファス、ブネ、マルコシアス、バルバトス、シャックス、ウェパル、モラクス、ネルガル、ダゴン、ウァレフォル、フルカス、アラストール、フラウロス、カスピエル|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|赤き翼|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|集落へ続く獣道|職人の集う地で|デオブ村|超新星オリエンス|
|2|石星坑道|「石」を求めて|突然の幻惑|石の星空|
|3|瞑想の小路|滅びを待つ者たち|水と運命|その運命に抗え|
|4|デオブ村|変わる「流れ」|「石」の声|「滅び」への恐れ|
|5|砕かれし坑道|幻惑の元凶|守りたい理由|それが傲慢だとしても|
#endregion
-''&color(blue){2021年10月28日より常設化};''
-リジェネレイト体アガレス配布イベント。
-ヒュトギン召喚後であるため、時系列上では早くとも6章1節以降であることは確定。
--「ヴァイガルドの碑」発言への直接の言及はないものの、これを思わせるソロモンの自問自答や、オリエンスの何気ない発言がソロモンに「沁みる」ことを考えると、7章開始前と考えるのが妥当か。
-[[フォカロル]]の代名詞であるフェイタルブレードを放つための剣エクス・マキナが''使い過ぎで壊れる''という衝撃的なプロローグで始まる。
-[[1周年記念開発者コメントリレー>https://megido72-portal.com/entry/1st-anniversary-comments_relay#toc23]]では、「6章では、(中略)様々な文明圏(アガレスやキマリスの出身地)と接触して協力体制を築くという展開はまるまるボツにしました。」というシナリオライターの発言があるが、今回の舞台はまさにその文化圏である。
--キマリスの出身地(ただし、呪い島とオクルス島のいずれを指すのかは不明)もデオブ村と同じ文化圏に属していることが作中のセリフで示唆されている。
-「デオブ」村は「オーブ」のアナグラムか。部族の人々の特徴的な名前も、オーブの名前を直訳したものである。
--例外はアガレスの"羽ばたく鰐"だが、これはメギドの原典である『悪魔の辞典』に描かれた悪魔アガレスの姿がモデルではないかと思われる。
-前に「貴重な布」を特産品としている村に行ったことがあるという話が出てくるが、これは[[水着の素材>#ev20180720]]を入手するために訪れた村のことと思われる。
-イベントのシナリオ選択画面やアガレス戦では民族調のBGMが流れ、エルプシャフト圏内とは毛色の異なる独特の雰囲気を演出している。
--……のだが、アガレス戦のバックコーラスをよく聴いてみると、「アフロ」と「[[173.5>https://megido72-portal.com/entry/megidosday-questions#toc5]]」''しか言っていない''。アガレスのアフロに全振りである。
---2周年イベントのエクストラステージで曲名が明らかに。
その名も「Perimeter of Afro」……訳すと「アフロの周囲」となる。
-イベントシナリオでは「その交渉は平和のために」(=時系列では6章1節完結後)以降もラッシュの姿で登場していたウェパルが、初めてリジェネレイト後の姿で登場したイベントとなった。
--6章1節リリース(2018年10月3日)から1年が経過し、かつウェパルが登場するものとしては初の新作イベントである(「悪夢を穿つ狩人の矢」全面改稿は除く)。公式として、イベントシナリオ中でのネタバレ解禁の意味合いもあるかと思われる。
--ただし2019年5月30日のメギドの日カウントダウンでは既にリジェネレイト後の転生日が公開済みである。

**美味礼讃ノ魔宴・前編 [#ev20191122]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
不死の予言者として村人たちに助言を授けているオリアス。しかしある日のこと、急に予言の力が使えなくなってしまう。自分の分身である使い魔のネコ、サンとムーンに泣きつくオリアス。ムーンによれば何百年も前に同じことがあり、その時はオリアスが猫に変身してその辺をうろついているうちに治ったという。オリアスはその言葉を信じて猫の姿になり、出かけていった。

その頃、クノスペの地下洞窟ではソロモンたちがシトリーのサンタ活動──ネズミ幻獣退治を手伝っていた。訓練を兼ねて参加しているブニやジルベール(シャミハザ)が精を出し、ネズミはあっという間に姿を消す。そのあっけなさにシトリーとソロモンは違和感を覚えた。去年よりネズミが少なすぎる。娘が欲しがっているサンタの服を探しに行きたいフォラスについていった買物組を除き、ソロモンは洞窟内と外の森とで部隊を分けて調査を続けることにする。

王都では間諜のドルヒからフルカネリ商会について報告を受けているガブリエルが思案を巡らせていた。マキーネを売りさばいている商会を捕らえたいが、メギドがバックについているという話が本当なら、ハルマが手を出すと護界憲章に触れる恐れがあり動くことができない。ガブリエルはドルヒを派遣してソロモンに連絡を取ることにした。
目につく幻獣はあらかた倒してしまい一度洞窟から引き上げてきたソロモンは、ドルヒから商会についての情報をもらう。会長が海の見える崖際の別荘を買い取り、近々そこで食事会を開くらしい。商会を危険視しているソロモンは、ネズミの件はブネやシトリーに任せ、ドルヒについて会長を追うことにする。

アジトに居たインキュバス、メフィスト、カスピエルを連れ会長の別荘へやってきたソロモン。屋敷の中では会長と部下の女性セリエが「伝説の出張料理人」ニスロクの手による料理を楽しんでいた。加勢にアミーも召喚し、見張りのマキーネを一気に殲滅して別荘に突入する一行。インキュバスがセリエを寝かせ、会長を押さえにかかる。しかし会長はソロモンたちのことを詳しく知っており、全員の名前を言い当てられ動揺するソロモン。会長はマキーネの部品を使って改造した椅子で逃げ回り、そのまま逃亡を許してしまう。すぐに追おうとする一行だったが、そこへ料理を台無しにされたニスロクが立ちふさがる。なんとか撃退し拘束している間に会長には逃げ切られてしまった。料理に非常に強いこだわりと矜持を持つニスロクは、豊かな食材を求めヴァイガルドに渡ってきた純正メギドだった。床に落ちてしまった肉を洗ってシチューに作り直したいというアミーの話に興味を示し、自分が作るので拘束を解けと言うニスロク。料理以外に全く関心がない様子の彼は商会とは無関係と考え、ソロモンはそれを了承した。

一方、調査を続けていたモラクスたちは森でネズミを発見する。モラクスがネズミを狩る傍ら、シャックスは珍しいキノコの生えていた穴に飛び込んでいってしまう。穴をつたって洞窟に逆戻りしたシャックスはシトリーたちと合流したのだった。
皆でアジトに戻り、情報を整理する。ネズミは穴から洞窟の外へ出ていったと思われた。穴にはモグラのフンで成長するキノコがあったとシャックスが言う。そこへサタナキアとプルフラスもやってくる。普通のモグラはあまり自分から穴を掘らないが、メギドラルにいたモグラ型幻獣は穴を掘って進む。ネズミを食べようとモグラが穴を掘りつつ移動し、逃れたネズミが穴をつたって外へ出たのでは、とサタナキアは推測した。ブネはネズミ拡散の原因と疑われるモグラを探して叩くことを決める。シャックスはキノコを探してモグラが居た穴を判別、ハックら別働隊が引き続き森を捜索し、更にアスタロト、デカラビア、ガミジンはクノスペの隣町トーターバウムの調査にあたった。

アミーは出来上がったシチューを自分の住む貧民街へ運び、炊き出しを始めた。マナーを知らず料理に手を合わせない住人をしつこく叱責するニスロクに、「お客さんが待ってる」と指摘するアミー。そんなアミーを見て彼女には客の顔がちゃんと見えている、なかなか良い料理人だとニスロクは感心する。
そんな中、アミーを手伝いに来たソロモンとカスピエルがネズミ幻獣を発見、セーレやウァレフォルを召喚して撃退する。
かつてネズミを食べて予言の力を取り戻したことを思い出し、実行しようと歩いていた猫姿のオリアスも穴から出てきたネズミに遭遇していた。ネズミの多さにびっくりして変身が解けたところでソロモンと鉢合わせたオリアス。予言ができなくなっていることは適当にごまかし、先程見かけた「穴」が災いのもとだとする予言をでっち上げる。

予言に従って街を捜索したところ、セーレが穴を発見した。そこへモグラに似た幻獣マグラが現れる。これを食材にすると言って引かないニスロクは、力を使えようになると聞いてソロモンの召喚を受ける。一行はマグラを倒したものの、血抜きの方法で揉めているうちに取り逃がしてしまい、これを追いかけ穴に入る。
今度こそマグラを倒すと、どこかからネズミが突然集り出しマグラの肉を食い始めた。肉からフォトンを吸収したネズミはブラッククロースに変化し、そのままクリス・マウスにまで進化してしまった。ニスロクはマグラの代わりにこれを倒して食材にしようとする。ネズミを追ってきたモラクスたちとも合流するが、フォトンを大量に接種したクリス・マウスは非常に頑丈になっており苦戦する。そこでニスロクがオリアスの力を狩りてネズミに変身し、自らクリス・マウスに飲み込まれ体内に侵入、内側から捌いて始末したのだった。

クリス・マウスの肉を使い、貧民街の住人たちのため料理を用意するニスロク。大盛況の中オリアスも手伝いに駆り出されたが、空腹なのをニスロクに見透かされ客として扱われることになる。ニスロクによればオリアスの肉体はいい加減な食生活で衰えきっており、それを回復させるため希少部位であるクリス・マウスのフォトン受容器官を使った料理が特別に振る舞われた。オリアスは力を失うほどの自堕落生活を反省し、改めようと決意する。
料理に使う皿が足りなくなり倉庫へ取りに行ったソロモンとウァレフォルはそこでマキーネを発見、オリエンス、ガミジン、レラジェを呼んで撃ち落とす。料理を食べ損ねた恨みを晴らしにやってきたフルカネリ商会の二人の仕業だった。商会はハルマニア製のマキーネ「ベスティア」を持ち出しソロモンたちに襲いかかる。ソロモンたちに応戦され劣勢になると、血が上ってきたセリエは気が済んでもう引こうと言う会長を無視し、ソロモンたちを殺すためベスティアに大技を使わせようとする。そこへ近くの酒場に居たカスピエルたちが駆けつけ、インキュバスの力でセリエは大人しくなる。その機を逃さず、会長はセリエを連れ逃走した。ベスティアがどんな力を隠しているか分からず今深追いするのは危険と判断し、ソロモンは商会をそのまま見逃すことにする。

アジトに戻り今回の顛末を皆に話したソロモン。ニスロクのことを聞いたシトリーはソロモンについていけばよかったと激しく後悔する。ニスロクは召喚を受けたが今は予約でいっぱいであり、仕事が一段落するまでは呼ぶなと伝言を残して出かけていってしまっていた。そんな中、ニスロクの料理を消化したためなのか、オリアスに予言の力が戻り始める。それどころか新たな力すら湧き上がりリジェネレイトを果たしたオリアスは、「大地が消える」という衝撃的な予言を告げた。

その頃ニスロクは次の予約の場所へ向かっていた。道中て「黒いモグラ」を仕留め、これをメインディッシュとすることを決めたニスロクはメニューを検討しながら旅を続ける。

場面は変わり、裕福そうなとある家でのこと。アルフォンソと呼ばれた青年が大きな唸り声を上げていた。父親と思しき男性が声をかけても彼が反応を示すことはなく……(後編へ続く)
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|オリアス(サン&ムーン)、バルバトス、ウェパル、シャックス、ブニ、ニスロク、シトリー、フォラス、グリマルキン、メフィスト、インキュバス、カスピエス、アミー、ブニ、サタナキア、プルフラス、セーレ、シャミハザ(ジルベール)、ウァレフォル、ハック、マルチネ、ガミジン、オリエンス、レラジェ|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|フルカネリ会長、セリエ、間諜ドルヒ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|賑都クノスペ地下洞|ネズミと鍛錬|数が少ない理由|ネズミを探して|
|2|辺境の荒野|各個撃破|突入開始|伝説の料理人|
|3|呉都ファデン貧民街|突然の襲来|猫とネズミ|モグラでなくマグラ|
|4|マグラの抜け穴|マグラ追撃|黒い衣の再来|災厄のネズミ|
|5|呉都ファデン商業区|マキーネ襲来|無人の貧民街|食べ物の恨み|
#endregion
-''&color(blue){2021年12月22日より常設化};''(後編と同時)
-リジェネレイト体オリアス配布イベント。
-2019年のクリスマスイベント。
昨年に続き間に周年イベントを挟む前後編分割の大型イベントとなった。
-時系列は6章終了後か。オリアスが6章3節で行った自分の予言について言及している。
-2018年クリスマスイベントの舞台であるクノスペを再訪し、ネズミ退治を行っている。ステージ選択BGMも同じテーマ曲だった。
-ソロモンが皆の特性を意識して采配を行っている様子が描かれていた。
--対女性を見越してインキュバスを連れてきたり、遠距離射撃を「打ち返す」ためにガミジンを呼んできたり等。
-「伝説の出張料理人」としてニスロクが登場した。
--実は[[シトリーRのこぼれ話>メギドの日(2019)カウントダウン]]で既に言及されていた。
-ストラスが気になる様子の間諜ドルヒは「その交渉は平和のために」からの再登場。
--当時はトーア騎士団に潜入していたため驚き顔の騎士グラフィックだったが今回は茶色コート青年になっていた。そのためヒュトギンイベント経験者でもこんな人いたっけ?となってしまったユーザーがちらほら見られた。

**ソロモン王と悪魔の鏡[#ev20191207]
#region(あらすじ(ネタバレ有))
いつもと違うメンバーとの旅から一時帰還したソロモン。一休みしようと思いきや何やらご機嫌斜めのフラウロスに捕まり、「模擬戦」に付き合わされることになった。
模擬戦とは、地下室にある「鏡」を利用したメギドたちの「偽物」を相手にする実戦訓練である。封印されていた地下室にあった鏡はソロモンの指輪に反応し、それぞれのメギドたちに何らかの関係──特にちょっとした諍いを起こしたりした間柄の相手にそっくりな物体を呼び出すという不思議な物だった。まだ旅を始めたばかりの頃にそれを見つけた一行は、仕組みは分からないながらも実戦訓練の相手として最適だと考え、これを利用することに決めたのだった。
盗賊相手に盗みを働いたことを咎められ衝突したラウムの偽物を呼び出し、戦って気晴らしにするフラウロス。付き合わされているソロモンたちがくたびれてきた頃、ベルフェゴールとアマイモンがソロモンを探しに来る。メギドラルで新たなゲートを発見したため、ゲートを支配している幻獣を倒して閉じてしまいたいということだった。一緒に行きたいと飛びついてきたシャックスを始めアジトに居たメギドたちを引き連れ、ソロモンはメギドラルへ向かう。ゲートの番人を探す中、パイモンが何気なく手渡したキノコをシャックスが口にしてしまう。アンドラスが居るから大丈夫、と笑っていたシャックスだったが、その直後激しく嘔吐し倒れてしまうのだった。

シャックスは昏睡状態に陥り目を覚まさなかった。ユフィール、バティン、アンドラスという医師たち全員が診察したものの原因は全く不明だった。身体にも脳にも何も異常がないらしい。目を覚ます見込みが全くないまま、シャックスを「生かし続けるか」とユフィールに問われるソロモン。その労苦は想像を越えるものだという話を聞かされ狼狽えるが、すぐ諦められるものではない。シャックスの看護はバティンに預け、ソロモンたちはひとまず開いたままのゲートを封鎖しにメギドラルへ戻ることにする。
ソロモンたちがメギドラルでゲートの番人と戦っている頃、アジトではちょっとした騒ぎが起こっていた。「鏡」の部屋に現れた「シャックス」が、アジトのあちこちに現れてはいつになく明晰な言葉で仲間たちの行動を分析するような事を語り、驚く仲間たちをおいて嵐のように去っていくという事件が続いたのだ。「シャックス」はインプとジズに遭遇し、イタズラを目論むインプと共にメギドラルへと向かった。

番人を倒し、ヴァイガルドへ帰ってきてゲートを閉じようとしたソロモン。そこでプルソンから「シャックスがジズとインプを連れてキノコ探しにメギドラルへ行っている」と聞かされる。シャックスは意識不明のはず、と驚く一行。更にアジトからやってきたバラムから「シャックスが二人居る」というハルファスの証言を伝え聞き、ソロモンたちはシャックスの偽物を探しにメギドラルへ戻る。
ニスロクを召喚しキノコ料理を用意すると、偽シャックスが狙い通り匂いに釣られて姿を見せた。何者なのかと問われた偽シャックスは、「あたしはキノコなのだ!」と断言する。シャックスはかつてフォトンを分解して生きる「知性を持つ寄生キノコ」を食し、フォトン化したキノコが脳に張り付き作り出したフォトン器官によって高い知性を得ていた。転生した際に寄生していたフォトンは失われ、その影響で一部の記憶も失っていたのだが、パイモンに渡された似た種類の寄生キノコを食べたことで記憶が押し寄せ、脳が耐えられなくなってしまったらしい。そして今居る偽シャックスはあの「鏡」から出てくる偽物の物体と同じものだが、何故かキノコが寄生していた時の状態を反映していた。
本物のシャックスが目を覚ますには、中途半端になってしまっている脳のフォトン器官を補強するために寄生キノコを足す必要があると言う。そして偽シャックスは「かかってこい!」と元気良く宣言した。鏡の偽物は倒されると衣服などの欠片を一部残していくことがある。偽シャックスを倒せば「キノコ」が残るかもしれない。それはシャックスに最適化した唯一の寄生キノコなのだ。
ソロモンは別れを惜しみつつ、シャックスの回復を願い戦いに臨んだ。

そうしてシャックスは無事目を覚まし、何も知らぬまますっかりいつもの調子を取り戻した。皆が安堵する中、この大騒動を聞きつけたシバの女王とハルマたちがアジトを訪れる。ソロモンたちが今まで黙っていた「鏡」の存在を知り驚くハルマたち。ガブリエルが調べたところによると、鏡は遥か昔、鏡の中に別の世界があると考えたヴィータの研究者マクスウェルが自説を実証するために作り出した実験装置らしいとのことだった。だがそれはあくまで仮定、鏡を使ったところで変化など何も起きない、とガブリエルがうっかり口を滑らせたのでソロモンたちは今後も堂々と鏡を訓練に使えることになった。しかし……実は鏡は変化していた。最近になって急に出て来る偽物が強くなったのだ。バトル好きの面々は歴王戦などと名付けて楽しんでいたが、まさか本当に鏡の世界が変化しているのだろうか?とガブリエルは戸惑った。

後日、すっかり元気になったシャックスを前に、自分も一口キノコを齧ってしまったモラクスが少し不安な顔を見せていた。自分にも寄生キノコによるフォトン器官ができてしまったのではないか……。そんな折、モラクスはソロモンに召喚されたのを感じ、応えようとした。だがふと気づくとモラクスは移動しておらず、何だか頭が少しすっきりしてしまった気がする。一方、モラクスを呼んだはずのソロモンの元には、可愛らしい牛のマスコットのような何かが姿を現していた。それは寄生キノコの影響で出来ていたフォトン器官であり、モラクスの力のほんの一部だけが召喚されてしまったもの……つまりちびっとだけのモラクス、「チビックス」が誕生した瞬間だった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ニスロク実装以前のメギド全員|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|シバの女王、ガブリエル、カマエル、ミカエル|
[[メギド実装順>メギド一覧#re356cc4]]を参照
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|タレコミゲート|関係性を映し出す鏡|逃亡者シャックス|また会える日まで|
#endregion
-''&color(blue){2021年11月末より常設化};''
-リリース2周年記念イベント。
-「メギドクエスト」という同キャラ対戦のよくある素材集めシステムにも世界観に合わせた設定がつけられた。
--偽物のメギドたちが現れるこの仕組みは昔「マクスウェル」というヴィータの研究者が作り出した実験によるもので、全容不明なオーパーツ。
「メギドクエスト」という名前は実戦訓練に利用することにした際にバルバトスが命名した。
--作者の名前から分かるように、思考実験「マクスウェルの悪魔」がモチーフになっている。
---部屋の温度が「メギドたち同士の関係性」に置き換えられている。シナリオ中での説明については[[用語集>用語集(その他)#MegidoQuest]]を参照。
//マクスウェルの悪魔が温い空気を熱い空気と冷たい空気に分ける代わりに、この鏡は偽物を作り出し本人の代わりに殺させることで諍いを起こした相手との間に「クールダウン」した関係性を残す。鏡の向こう側には「ヒートアップ」した関係性のみが残るはずなので、だんだん鏡の中の世界と温度差が広がり、いつかその差を観測することができれば鏡の中に違う世界が存在することを証明できる……という発想。
ガブリエルには発想に技術が追いついていないと一蹴されているが、もしかして?と思わせる微ホラーな演出で話は終了する。
--偽物を倒すと身につけていたものが一部欠片として残されることがある(素材)、調子に乗ってきて連戦するフラウロス(ボーナスタイム)、隠し機能だった偽物を呼び出せる鈴(後から実装された呼び鈴機能)、無制限に偽物を呼び出せる特定の日がある(日曜日)などシステム面の特徴が全て説明されていた。
-イベント本編の時系列は7章終了後。
--リヴァイアサンまで仲間になっているのが確認できている。7章2節と3節間はつながっておりまだメギドラルに居るはずなので、当シナリオは更にその後と推測される。
--冒頭の地下室を見つける回想は1章、マルコシアス加入直後くらいの出来事か。
---コルソンからつけられたあだ名に乗っかりブネを「ブーさん」と呼んだバルバトスに、ブネは「ヨハン」と言い返している。
-揉めているフラウロスとラウムにムルムルが桶で水をぶっかけた際に巻き込まれたサレオス、クロケル、イポスは2018年6月ピックアップの「激流操る水びたしメギド」の3人。
--激流を操って敵を水びたしにするはずが何故かこちらが水びたしにされてしまっている。
-3周年直前の復刻時にはシナリオに若干の加筆修正が入った。
ハックによるソロモンPTへの出迎え、ラウムとフラウロスの争い、アムドゥスキアスの関係性など全体的にマイルドになった。

**美味礼讃ノ魔宴・後編 [#ev20191211]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
オリアスのリジェネレイトから少し経ったある日のこと、オリアスが告げた「地面が消える」という予言について話し合っていたソロモンの元へプルソンがやってくる。ラウムが約束の時間になってもアジトへ来ないので召喚してみてほしいということだった。ソロモンは召喚を試みたが、「死ね」という強い拒絶の意志を感じて失敗し驚く一同。時間を守らないのも、そんな言葉を使うのも、普段のラウムからは考えられない。ラウムに何かあったのかもしれないと考え、ソロモンはラウムを探しに行くことにした。
ラウムの父と知り合いだというグレモリーを召喚し、ラウムは父が貴族と認められたことを祝うため二日前には家に帰っているという話を聞く。プルソンが声をかけたハックとマルチネ、それにオリアスを伴い、グレモリーの統治するライヒ領を経由しつつラウムの実家へ向かうことになった。

ライヒ領の森では小型の幻獣たちが身を潜めていた。まるで先日のネズミ幻獣のように逃げ腰だと感じていたその時、地下を掘り進んできたモグラ幻獣が姿を現した。モグラが繁殖していることに驚きつつも倒し、今はひとまずラウムの家へと急ぐ。
ラウムの街では「化け物」が出たということで騒ぎになっていた。屋根の壊れた大きな屋敷があり、あれがラウムの実家だとグレモリーが言う。屋敷を訪ねラウムの父ステファーノに会う一行。ステファーノもグレモリーに連絡を取ろうとしていたところだと言い、「化け物」をできれば傷つけずに捕らえてほしい、と頼み込んだ。グレモリーはそれを了承しつつラウムのことを尋ねると、息子の「アルフォンソ」なら祝いの席で食べた料理で食あたりを起こし寝込んでいるとステファーノは答えた。
化け物を追って街の外を捜索する中、ハックが突然現れた崖から落ちそうになる。地面には広範囲に渡る大穴が開いていた。オリアスが予言で見た光景はこの穴のことだったのだ。その穴からモグラ幻獣が飛び出し、それを追って更に巨大な獣──メギド体に変身したラウムが姿を現す。ラウムは暴走しており、好物のモグラを喰らい続けることでフォトンを維持しメギド体のまま戻らなくなっていた。
無理に召喚を試みるのは危険と判断し、ラウムを止める手がかりを探るため一行はステファーノの元へ戻り詳しい事情を聞く。するとステファーノは息子がニスロクの料理を食べて化け物に変身してしまったことを告白した。ソロモンはニスロクを牢から連れ出し、ラウムを救出するため再び動き出す。

匂いでラウムを誘い出そうと地下でモグラを狩り集めるソロモンたちだったが、モグラの数がやけに多い。するとそのうちの一頭がクノスペのネズミのように突然黒く変色する。更にそこへ同じく黒いモグラ幻獣の亜種マグラが現れ、黒いモグラを捕食して逃げてしまった。嫌な予感を抱えつつソロモンたちはマグラを追う。
追跡した先でブラッククロースを発見する一行。そしてネズミがクリス・マウスになったのと同じように、ブラッククロースは新種モグラ・マグラに進化した。ソロモンたちはモグラ・マグラを倒したものの、それはモグラとマグラに次々と分裂し始めた。ラウムが現れこのモグラ幻獣たちを追いかけ回し、幻獣は地上へと逃げ出した。そしてラウムもそれを追って地上へ向かってしまう。

一方、ラウムの家に残ったグレモリーは自分もメギドだと明かし、ソロモン王がメギドという「悪魔」を率いて戦争をしているという噂を信じてしまっているラウムの両親に全てのメギドがヴィータに害なす存在という訳ではないと説いた。それに二人の息子は間違いなく誰より真っ直ぐ育っている、というグレモリーの言葉にラウムの両親は息を呑む。
そこへフルカネリ商会のセリエがステファーノを訪ねてきた。化け物対策にマキーネを売り込んでくるセリエだったが、自警団の職が奪われるからと取り合わないステファーノ。屋敷の損壊を指摘して危機感を煽り粘られても、あれはうちの「バカ息子」が壊したものだ、と堂々と突っぱねた。
商会が持ち込んでいるであろうマキーネを探りに街へ出てきたグレモリーはフルカネリ会長に遭遇する。会長はグレモリーのことも知っていた。会長を確保したいと考えるが、暴走したラウムが街中に姿を現してしまった。グレモリーは会長を諦め、ラウムを止めに走り出す。
ラウムを追ってきたソロモンたちはグレモリーと合流し、暴れるラウムに応戦する。未だ召喚に応じないラウム。ソロモンたちはラウムのフォトンを尽きさせるためモグラを先回りして狩り尽くそうと奮戦する。
そこへマキーネに乗り込んだフルカネリ会長が現れ、モグラ掃討へ協力を申し出る。セリエはソロモンを敵視しているが、会長としては「幻獣に襲われる街を放ってはおけない」という考えらしい。ソロモンは躊躇するが、この状況では埒が明かず、少なくとも街の住民にとって害にはならないという点を信用してこの場は申し出を受け入れることにした。

モグラが減り、戦いで体力も削られていくがなお元に戻らないラウム。精神が純粋なメギドに近づいてしまっているようだった。
考えがある、と一行とは別行動を取ったニスロクは、ラウムの母ジュリアナの元へ行き、ラウムの「好物」を聞き出した。説明されたレシピで素早くそれを作り上げたニスロクは、息子に「好物」を食べさせろとジュリアナに手渡した。メギド時代の好物に心を動かされてしまったのが暴走の一因であり、ヴィータに引き戻すならヴィータとして心を動かされた料理を口にする必要があるとニスロクは言う。
ステファーノとジュリアナはソロモンたちとラウムの元へ駆けつけた。暴れる息子の前に臆せず飛び出したジュリアナは、持っていたドーナッツを彼に食べさせる。ウメェと呟いたラウムは動きを止め、ヴィータの姿に戻った。ドーナッツはラウムの子ども時代からの好物で、父が友人の借金を肩代わりして生活が困窮した時、家族で分け合った想い出の料理だった。
戦いに巻き込むまいとメギドのことを黙っていたラウムは、ずっと嘘をついていたことを両親に謝った。両親は息子が「メギドのラウム」であることを受け入れ、これからは息子をアルフォンソではなく、ラウムと呼ぶことにした。
両親に隠し事をしているというわだかまりから解放されたラウムに、ソロモンの指輪が反応する。少し「雰囲気が変わるかもしれない」が何があっても二人の息子だと宣言したラウムは、再召喚を受けリジェネレイトした。

事件が一段落し、アジトでやっと一息つくソロモンたち。アジトは降魔祭ムードになっていた。オリアスも降魔祭衣装に身を包み、上機嫌で雪を降らせながらアジトへ向かって飛んでいく。
一方、グレモリーは王都に赴きガブリエルと面会していた。フルカネリ商会は「ソロモン王の軍団」の中にいるメギドと繋がっている、という意見で一致する二人。調査を依頼したいというガブリエルの前に、王宮出禁のはずのバラムが事も無げに姿を現す。グレモリーから事前に調査を頼まれており、既に「疑わしき者」にも当たりをつけているらしい。バラムはその確証が得られ次第うちの「王様」に始末をつけさせると言った。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ラウム、オリアス(サン&ムーン)、プルソン、ニスロク、グレモリー、ハック、マルチネ、ヒュトギン、サタナイル、バールゼフォン、フルーレティ、ベバル、アバラム、アスラフィル、フルフル、アクィエル、ブネ、シャックス、モラクス、マルコシアス、イポス、マルファス、アンドロマリウス、レラジェ、サレオス、シトリー、シャミハザ(ジルベール)、ジズ、バラム|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|ステファーノ、ジュリアナ、フルカネリ会長、セリエ、ガブリエル|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|ライヒ領森林地帯|哨戒任務|敵の違和感|暴食土竜|
|2|追跡の街道|謎の化け物を追え|消えた大地|化け物の正体|
|3|ラウムの掘穴|ニスロク再び|モグラ集め|黒いモグラ|
|4|マグラの巣穴|変化|モグラか、マグラか|モグラ・マグラ|
|5|混乱の領都|暴走を止めろ|モグラ殺し|家族の思い出|
#endregion
-''&color(blue){2021年12月22日より常設化};''(前編と同時)
-オリアスクリスマス衣装配布イベント。
前後半分割イベント美味礼讃ノ魔宴の後編。
-時系列は前編より少し後。
--ラウムとフラウロスが揉めたという話が出てきて悪魔の鏡を連想させるが、時系列的におかしくなるため別件と思われる。
悪魔の鏡のシナリオ中でもフラウロスはラウムにしょっちゅう怒られているような仲間たちのリアクションがあり、日常茶飯事の模様。
-ラウムがリジェネレイトするに至る経緯を中心に、様々な食事の風景が描かれたイベント。
--本筋に関わらないところでも、アルテ・アウローラを集結祝いにトーアへ招いて「微量の塩とオイルのみ」で味付けされたフルコースを振る舞うヒュトギンや、フルフルに料理を作ってもらい生き血以外の物を食べる訓練を積むアクィエルの様子が描写されている。
-前年同様クリスマススキンが実装されたフォラスとジズが衣装の立ち絵で登場している。
--フォラスはマルコシアスに頼まれて孤児院でプレゼント配りをするらしくサンタ衣装に身を包んでいた。
---帽子にはトナカイの角がついているが、これもやはり''シトリー英雄伝''が元。シトリーが角のある幻獣に乗り上げて戦っていたのが、サンタはツノのデカい鹿みたいな動物に乗ってやってくるという形で伝わったらしい。
--ジズの衣装はフォラスが娘のために買ったが、娘の身長が予想外に伸びておりサイズが合わず買い直す羽目になったので譲ってあげたとのこと。

**守りたいのは、その笑顔 [#ev20200102]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
芸人ニバスはかつてないピンチを迎えていた。どんなに華麗に技を決めても、観衆が立ち止まらない。もしかして……私の芸、飽きられてる──!?現状に危機感を抱いたニバスはこれを打破するため、演奏で人を惹きつけているアスラフィルを勝手に師匠と仰ぎ、芸に音楽を取り入れようと修練を始めた。

ある日のアジトでのこと。ソロモンの元へやってきたヒュトギンは、ボーッとしている小動物のようなモグラ型幻獣「トーポ」を取り出してみせた。トーア公国にある自宅の近所で拾ったのだという。トーポは非常に希少な幻獣で、メギドラルとヴァイガルドを歩いて行き来できる物理的なトンネル型ゲートを掘ることができるという能力を持っていた。サタナイルならトーポを指揮して利用できないかとヒュトギンが言うがそれは難しいと首を振るサタナイル。
それよりもこんな幻獣が近くに居たということは稼働中のゲートが存在している可能性がある。同行すると申し出たマルコシアスに、助っ人として呼んだアスラフィル、彼女と一緒に居たニバスも加え、ソロモンたちはゲートを探しにトーア近郊へ向かった。
トーポはマイペースでボーッとしており大変弱く、それでいて美味なため目を離すとすぐ捕食されてしまうという変わった幻獣だった。先を歩かせてゲートを探そうとするが、自由気ままに行動する上幻獣をおびき寄せるトーポに振り回されるソロモンたち。ニバスだけは芸の参考になる!と感動し、トーポのことも心の中で師匠と仰ぐのだった。

メギドラルにはそんなトーポに唯一指示を出して従わせることができる獣人のルカオンという蛹体(プーパ)が居た。
トーポを指揮して物理ゲートを掘っているルカオンの所に、足首から下だけでルカオンの身長ほどもある巨大なヴィータ体を持つメギド、ネフィリムがやってくる。ネフィリムは言葉を話せない少女を連れており、この子を逃してやりたいのだと言う。彼女が偶然助けたこの少女は、かつてのネフィリムと同じように研究院に囚われていた「実験台」だった。
助けた自分に依存し離れようとしない少女のために自分も一緒にゲートを抜けたいというネフィリム。押し負けたルカオンはネフィリムと少女をゲートへと送り出した。
少女とヴァイガルドを目指すネフィリム。しかしその巨大すぎるヴィータ体が狭い洞窟内で引っかかり、動けなくなってしまう。ネフィリムは少女を「おいしそうに木の実を食べた」のでキノミと名付け、キノミを一人で先に行かせる。
キノミはネフィリムのために助けを呼ぼうとヴァイガルドへ出たが、蛇に噛まれて倒れてしまう。偶然近くの川を舟で渡っていたサレオスがキノミを発見し助けたところ、キノミがメキドラルから来た「ペクス」であると気づく。キノミに促され洞窟にたどり着いたサレオスはネフィリムを発見した。

トーポを手がかりにゲートがある洞窟付近までたどり着いたソロモンたち。トーポを狙う幻獣を倒したところで、サレオスと遭遇する。サレオスの助言で体を普通のサイズにすることができたネフィリムとキノミも一緒だった。サレオスに案内された洞窟内のゲートを指輪で封印し、保護したキノミをユフィールに診てもらうため近くの街へ移動することになる。
一方、メギドラルの理術研究院長コシチェイは被験体を二つも逃がしたことに業を煮やしていた。コシチェイはキノミの処分とネフィリム回収を命じ、残虐で知られる4体の蛹体「ジェノサイド・フォー」を放った。
そのうちの一体、青杖のガラジオスはトーポが好物であり、匂いを嗅ぎつけてソロモンたちに接近する。任務をすっかり忘れて私欲で襲いかかるガラジオス。ソロモンたちはこれを撃退するが、言葉を話す蛹体なら交渉ができないかと思案している隙に逃げられてしまう。

街に到着し、怯えるキノミを検査するユフィール。キノミには「ペクス」の印がある、すなわち「メギドラルで家畜のように生産されているヴィータ」であるという情報を得たサタナイルとヒュトギンは、ニバスとアスラフィルが芸を披露して盛り上がる酒場からサレオスをそっと連れ出した。何故黙っていたのかと問われたサレオスは、メギドラルに対する先入観をソロモンに抱かせたくないからだと語る。確かに今すぐ知らせなくてはいけない情報ではない、ということで合意したヒュトギンたちは、ソロモンにはペクスのことを伏せると決めた。
そんな中、キャラバンが幻獣に襲われたと助けを求めに商人の一人が街へやってきた。キノミを依存から抜け出させるためあえてネフィリムをメンバーに加え幻獣討伐へ向かうソロモンたち。キノミに笑顔を取り戻させることが芸人としての自分の戦いだと奮い立ったニバスは、ユフィール、マルコシアスと共にキノミの傍に残ることにした。

傷を癒やして再び襲いかかってきたガラジオスを今度こそ撃破する一行。するとコシチェイの手で取り付けられていた首輪が爆発を起こした。更にやってきた残りの蛹体たちも全て首輪をしており、これも倒せば爆発するものと思われた。しかしそこでネフィリムが前へ出て、巨大化した自らの体を盾に軽い怪我を負っただけで爆発を易易と抑え込む。今まで巨体故の強すぎる力で不本意に生物や物を破壊してしまってきたネフィリムは、他者を「守る」ことができることに喜びを見出していた。
一方、残ったニバスは何をやってもネフィリムを求め泣き叫ぶだけのキノミに心が折れかけていた。そんな折、ニバスたちの芸を見た酒場の店主が今は使っていないオルゴールを譲りにやってくる。これで一人でも音楽と共に芸ができると気を取り直したニバスははりきって芸を再開、音が出る箱に興味を示したキノミはいつしかネフィリムが居ない不安から解放され、躓いてズッコケたニバスを見た瞬間、ついに笑みをこぼす。オルゴールを回させてもらって嬉しそうにするキノミを見たニバスは歓声を上げた。

蛹体たちを全て倒したソロモン一行の元に、自らヴァイガルドを訪れ始末をつけに来たコシチェイが姿を見せた。ネフィリムを引渡せと言う要求を当然拒絶するソロモン。コシチェイは幻獣体に変身し、襲いかかってきた。ソロモンたちはコシチェイを圧倒するものの、再生能力を持つコシチェイはなかなか倒れない。言葉巧みにネフィリムの罪悪感を煽ろうとするコシチェイ。その卑劣さと、言い返さないネフィリムの両者にサレオスは激怒した。本当に譲れないことがあるなら守るだけでは足りない、誰かを傷つけてでも守りたいもののために行動するのが戦いだと叫ぶサレオス。それでもただ身を呈して皆を守るネフィリムを見て、背中を押してやらねばと思ったサレオスに指輪が反応、サレオスはリジェネレイトを果たす。サレオスの支援で「怒る」ことを覚えたネフィリムはコシチェイを突き飛ばし、更にサタナイルたちが協奏の力で畳み掛けるが、あと一手が足りない。ソロモンが支援を呼ぼうとした所、指輪が再び青く光る。そしてキノミとの交流を通じて新たな芸の境地に到達したニバスがリジェネレイトして召喚された。ニバスの支援でコシチェイを押し切り、コシチェイの幻獣体は砕けて消え去った。

キノミは王都にあるマルコシアスの育った孤児院に預けられることになった。ヒュトギンは拾ったトーポを自宅に置いておくことになり、ニバスは芸のヒントを得た恩があるからと毎日ヒュトギン宅に押しかけてはトーポを構っていた。もう大丈夫だろうと判断されたキノミはネフィリムと再会を果たし、言葉も少しずつ覚え始めた。
怒りも引いていつもの調子に戻ったサレオスは辺境へと仕事場を移し、鼻歌を歌いながら川を渡っていった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ネフィリム、ニバス、サレオス、サタナイル、ヒュトギン、アスラフィル、マルコシアス、ユフィール、オジサン(ベルフェゴール)|
|~メギド(NPC)|コシチェイ|
|~他|ルカオン、トーポ、キノミ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|トーア公国・近郊|物理ゲートの謎|無気力幻獣トーポ|学びのニバス|
|2|ラッヘン川・下流部|敵の目的は|川と幻獣|サレオス合流|
|3|ラッヘン川・上流部|笑わない子供|メギドと「耳」|強襲ジェノサイド|
|4|砂の通商道|優しい嘘|幻獣と「首輪」|ジェノサイド・スリー|
|5|血塗れの砂漠|砂塵の中の追撃|守りたい理由|その笑顔が見たかった|
#endregion
-''&color(blue){2022年1月末より常設化};''
-リジェネレイト体ニバス配布イベント。
-時系列は6章終了後、7章開始前。
--美味礼賛ノ魔宴の出来事が少し前のことであり、かつもうすぐメギドラルへ行くという会話もしている。
-マグナ・レギオ直下でかなりブラックな研究を行っている理術研究院絡みの事件。
--新設された「北」の研究所が今回の元凶。
西と東が壊滅状態なのは「見習い女王と筋肉の悪魔」の一件に関わりがあるが、東が壊滅している理由は不明。
-今回のボスである北の研究院長コシチェイの元ネタはスラヴ神話に登場する「不死身のコシチェイ」か。
--不死身のコシチェイは肉体から魂を切り離して隠しているため簡単には殺せない怪人。メギドのコシチェイも再生能力を有し、なかなか倒されない粘りを見せた。
コシチェイが派遣した蛹体の生存確認に使った幻獣も蛹体の肉体から切り離した生命の核が埋め込まれていた。
-ステージ選択BGMはリジェネレイトニバスのトレードマークである手回しオルガンの音色を表すオルゴール曲。
しっかりネジを回す音から始まる。

**カカオの森の黒い犬 [#ev20200131]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
王都で歌劇鑑賞を楽しんだサタナイルとプルフラスは、帰り道で女性たちから次々とプレゼントを手渡された。
二人が戸惑っているところへちょうど通りかかったバティンが、それはバレンタインという菓子屋が売り出したチョコレートだと教えてくれる。
最近、女性たちが素敵だと思う相手にチョコレートを贈ることが流行っているらしい。
アジトに持ち帰ったチョコレートをブエルやザガン、シャックスと分け合う二人。ソロモンと一緒に帰ってきたウェパルまでも一口食べてすっかり気に入る。
もっと食べたい女性陣だが、売り切れで手に入らないのは目に見えていた。そこでバティンは材料を集め自分たちで作ることを提案する。
一行はチョコレートの原材料カカオマスを求め、産地である辺境へと出掛けることになった。

辺境の村でカカオマスを譲ってもらえないか交渉する一行だったが、それすらも既に売約済で在庫がないと言われてしまう。
ただし、カカオの取れる森には幻獣が居て収穫ができないエリアがあり、そこへ行けるようにしてもらえるならカカオマスを譲ってもいいとの約束を取り付ける。一行は幻獣退治のため森へ向かった。
その一方で、村には非戦期間あけたての幼いメギド、スコノベルトが忍び込んでいた。スコノベルトは戦うのを嫌がったため、潜入任務なら彼にも出来るだろうと考えた軍団長によりヴァイガルドに派遣されてきたのだった。
先に潜入していた黒い犬は、チョコレートの滋養強壮作用をヴィータの肉体を強化する効果だと誤解し、カカオを集めていた。
スコルベノトも村の倉庫からカカオの実を盗もうとするが子供たちに見つかり、咄嗟にかくれんぼをしていると誤魔化して事なきを得るが盗みは失敗。
苛立った黒い犬にけしかけられ、幻獣体になるよう促されたスコルベノトは、カカオを探して幻獣退治をしていたソロモン一行と交戦。負けたスコルベノトは即座に命乞いをし、情報をすべてソロモンたちに喋ってしまう。
見かねたソロモンが仲間にならないかと誘うが、「ハルマゲドンを阻止するために戦っている」と聞くとこれも拒否。召喚こそ受けなかったが、スコルベノトは一時的にソロモンたちと行動を共にすることになった。
カカオの実を村に持ち帰ったソロモンたち。カカオマスが手に入ったことに喜ぶ一行だがその時、かくれんぼをしていた子供がいなくなってしまったとの報せが入る。
ソロモン一行が捜索へ向かった隙に、スコルベノトに見切りをつけた黒い犬は村へ侵入。カカオが動物にも効くと考えて貯蔵庫に保管されていたカカオを口にするが、しかし犬にとってカカオは毒だった。
子供を連れ帰ったソロモンたちの前に現れた黒い犬は、交戦中に中毒症状を起こし倒れてしまう。瀕死となった黒い犬だったが、スコルベノトの懇願を受けたバティンの治療により一命を取り留めた。
スコルベノトは召喚を受けてメギド72の一員となり、黒い犬はロクサーンという新たな名を得て、クリオロ村の番犬となった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|スコルベノト、バティン、ブエル、ザガン、シャックス、ウェパル、サタナイル、プルフラス、バルバトス、ベヒモス、フルフル、ニバス、ブニ、ウァラク|
|~メギド(NPC)|ロクサーン、ストリガ|
|~他|エーコ、シバの女王|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|辺境の街道|カカオを求めて|ガールズパーティー|悪魔とチョコレート|
|2|カカオの森|看護師バティン|黒い犬の計画|気弱な襲撃者|
|3|カカオの森・最深部|メギドと性別|リボンと少年|擬態する幻獣|
|4|封じられた洞穴|少女を探して|幻獣、襲来|痛みの理由|
|5|クリオロ村|クリオロ村防衛戦|精いっぱいの勇気|黒い犬の末路|
#endregion
-2020年バレンタインイベント。
-メギドの加入はなく、SSRオーブがイベント報酬だった。
ただし今回はそれに加え「チョコ霊宝」を作成できるのが目玉。
--霊宝は何度も使える「贈り物」であるため、好きなメギドにチョコを渡してはリアクションを貰うという楽しみも。
-シナリオの最後には全身イラストのイベントスチルつきでチョコを渡してくる女性陣の場面も。
-通常一年未満程度の時期に復刻されているが、2021年の同時期には未復刻。
--2022年2月に各種バレンタイン施策に合わせて2年越しに復刻した。

**心惑わす怪しき仮面 [#ev20200228]
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|オレイ、サタナキア、プルフラス、ウァサゴ、バールゼフォン、フリアエ、サラ|
|~メギド(NPC)|アシュレイ|
|~他|貴婦人マム、アルミン|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|晩餐会に至る道|怪盗からの予告状|晩餐会を目指して|秘宝プラチナ・マスク|
|2|ステン領都レースル|最弱のアイツ|怪盗の流儀|最強のアイツ!?|
|3|怪盗に至る道|それぞれの罠|「協力者」|仮面の裏側|
|4|ステイル村|アルミンの計画|プラチナと化したもの|サタナキアの伝言|
|5|サタナキア研究所|サタナキアの秘密研究室|逆襲のブラブナ|決意はプラチナの如く|
#endregion
-''&color(blue){2022年2月末より常設化};''
-プルフラスとサタナキアが中心のイベント。
「プルフラス・復讐の白百合」の続編と言えるシナリオ。
--サタナキアが殺したと言われていたプルフラスの義兄弟「アシュレイ」についての真相に触れる。
-怪盗のメギド「オレイ」が新登場。
[[時計>キャラクター図鑑#t542fe4e]]に名前のあったメギドである。
ただし初回開催の時点では実装時期未定でまだ仲間にはならなかった。
--後に「暴走少女と呪いのシナズ島」で再登場すると共に実装を果たす。

**師の想い、弟子の想い [#ev20200331]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
ニスロクはバナルマ時代にフルフルから「料理」を食べさせてもらい、その概念を知った。
原点であるその「料理」を再現すべく作り方を聞き取ろうとするが、フルフルの記憶はあやふやで要領を得ない。聞き取る場面に居合わせたソロモンも興味がわき、材料集めを手伝おうと申し出る。

そのころ、メギド「リャナンシィ」がヴァイガルドの地に降り立った。野盗の兄弟に襲われるがこれを返り討ちにする。
野盗である二人、イズーナとムジーナは武術の流派「ドンノラ流」の武闘家であったが、野盗に身をやつしていた。彼らはリャナンシィの強さや技に感銘を受け、彼女に師事したいと請う。リャナンシィは彼らに「強くなる方法」を教える代わり、自身の目的である「人探し」を手伝うようもちかける。

フルフルに作ってもらう料理の材料を求め、シーアル山に行くソロモン、ニスロク、マルコシアス、シャックス、モラクス、ボティス。
そこでは、エリゴスとアマゼロトも修行をしつつ同じ食材を探していた。素材を集めるソロモン一行をみかけ、後をつける師弟。アマゼロトは彼らを観察し、ソロモンが軍団の弱点ではないかと懸念する。

シーアル山のふもと、海の見える町で採ってきた素材を調理しようとフルフルの店に行く一行を、ドンノラ流の二人が襲う。彼らは「シーアル山から降りてきた一行」をリャナンシィが探す仇であると思い込み、襲ったのだった。

ドンノラ流の二人はリャナンシィが与えた「蟲」でヴィータの限界を超える戦闘能力を持つに至っていたが、その蟲は奇しくもリャナンシィの師、ガンコナーが晩年に頼っていたヴィータ体強化手段であった。
ガンコナーは蟲のことをリャナンシィには隠し、衰えつつある状態でアマゼロトと対峙、敗北していた。
その事情を知らずにリャナンシィはアマゼロトを仇として追い、一度敗退する。
しかし、仇討ちを諦めきれないリャナンシィが最後の手段として選んだのは、自らも蟲による強化を施して仇を討つことだった。
奇妙な符号を感じたアマゼロトは、ソロモンの召喚を受けることで全力で応えることにする。

ガンコナーはまた、フルフルの料理を初めて「おいしい」と評したメギドでもあった。
メギドラル時代のフルフルの料理はしかし、現在の料理とは似ても似つかない未熟なもの。そのことを思い出したフルフルはその「料理」を再現する。
戦いが終わり、リャナンシィもフルフルの料理を食べた。
「おいしい」という気持ちを、時を超え、師弟は共有するのであった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|フルフル、ダゴン、ニスロク、アマゼロト、エリゴス、ハック、マルチネ、マルコシアス、シャックス、モラクス、ボティス、ネルガル、アンドラス|
|~メギド(NPC)|ガンコナー、リャナンシィ、シオハオ|
|~他|-|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|崖多き山|幻のキノコを求めて|キノコ狩りは命がけ|続・キノコ狩りは命がけ|
|2|海辺の街|謎の襲撃者|謎の襲撃者、再び|闇討ちの男|
|3|修行の浜辺|試作と鍛錬|襲撃者、三度|メギドラルからの襲撃者|
|4|海辺の狩り場|狩りと鍛錬|適当に食材集め|哀しきリャナンシィ|
|5|試練の平原|死の真相は|死に戦いを添えて|師弟と模擬戦争|
#endregion
-''&color(blue){2022年3月末より常設化};''
-メギドたちの師弟関係にまつわるイベント。
フルフルとダゴン、ハックとマルチネといった既存の関係のほか、エリゴスBのキャラストーリーで先行登場していたアマゼロトが本格的に活躍するイベントでもある。
-シナリオクリアでフルフルとダゴンのデュエット曲「「おいしい」のレシピ」が流れ、アジトBGMにも追加される。

**暴走少女と呪いのシナズ島 [#ev20200424] 
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
ここにあらすじを記入。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|キマリス(エディリ)、ユフィール、フォルネウス、フラウロス、ガミジン、オレイ|
|~メギド(NPC)|コシチェイ|
|~他|トチ、アチ、オンジ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|不穏の港町|動き出した死体|増えていく死体|シナズと呪い島|
|2|ウンガン島沿岸部|シナズたちの島|燃える土|生まれ故郷で|
|3|ネグラ・ケヴ|黒の洞窟|シナズとカビ|奇襲直撃|
|4|コシチェイの研究所|復活の途上|死は悲しみでなく|復活せし悪魔|
|5|ボグ・デカルド|追う者・追われる者|怪盗は遅れて現れる|過去との訣別|
#endregion
-''&color(blue){2022年4月27日より常設化};''
-リジェネレイト体キマリス配布イベント。
-「暴走少女と一つ目幻獣の島」の続編と言えるイベント。
謎が多かったキマリスの故郷「呪い島」ことウンガン島が舞台となる。
-GW最中のイベントにまさかのゾンビパニック。
--やたら気合の入ったモーションのゾンビヴィータが披露された。
……再利用する機会はあるのだろうか?
--緊迫したBGMや真っ先に死ぬイチャつくカップルなど、どこかで見たようなゾンビものネタがちらほら見られた。
--動くヴィータの死体を「解剖」し原因を究明、解決に臨むのだが……。
---[[誰よりやる気を出しそうな専門家>キャラクター図鑑#Andras]]がまさかの不在、解剖を行ったのはユフィールだった。
ユフィールの過去が明かされるため必然的な配役ではあったものの解剖の二文字を前に彼が連想されないはずもなく、シナリオ中全く登場しないにも関わらずユーザーの話題の的に。
-「心惑わす怪しき仮面」で先行登場していたオレイが再登場。
--前回は遠くに去ってしまったが、今回のシナリオでは軍団入りする経緯が自然と描かれている。

**不死の幻獣と失いし過去 [#ev20200530]
#region(あらすじ(文章募集中))
ここにあらすじを記入
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ブネ、ブニ、バルバトス、ウェパル、シャックス、モラクス、マルコシアス|
|~メギド(NPC)|アルマロス|
|~他|シバの女王、シオ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|不死の幻獣を探して|故郷への旅路|ほろ苦い過去|予期せぬ遭遇|
|2|もつれゆく想い|おそるべき怪物|戦うための理由|不死身の幻獣|
|3|それぞれの交流|見えない檻に囚われて|真に対峙すべき問題|ヴィータという存在|
|4|想いは形を変えて|遠く隔てられた関係|命を懸けて戦う理由|限界を超えた先へ|
|5|秘められし計画|復讐すべき敵|裏切り者は高らかに嗤う|ハルマゲドンのために|
#endregion
-''&color(blue){2022年5月末より常設化};''
-リジェネレイト体ブニ配布イベント。
-ブネがかつてヴィータとして暮らしていた地方が舞台となり、縁を切ったと言及されていた「妻子」の存在に触れることに。
-イベント時未実装のアルマロスが先行登場した。
老婆のヴィータ体を取るこれまでにないデザインとバルバトスすら子ども扱いできてしまうほどの貫禄を見せつけ話題となった。
--復刻に伴い、アルマロスにボイスがついた。
**ダムロックと4人の不死者 [#ev20200701]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
アスモデウスの開催した不死者会議に現れたのはバラムひとり。一度も現れないベリアルのほか、パイモンも欠席の連絡を寄越したという。人望のなさを茶化すバラムをあしらいつつ、アスモデウスは今回の議題、5人目の不死者発見について説明を始めた。

一方、ソロモンの指輪を狙う輩から逃れるため隠遁生活を送っていたパイモン、ダムロック、マーグラ。ある日、マーグラがアルスノヴァ血統を作った存在に会う方法を見つけたというので、3人は出かける。
その際「知識のあるところを見せてなめられないように」と、マーグラが文献から復元したペルペトゥム王の戦装束を着せられるダムロックと、同じものを着るのを断固拒否するパイモンであった。

集合場所の街で無事仲介者と接触を果たし、仲介者が連絡を取る数日の間待つばかりとなった一行。相手はベリアルであろうとあたりをつけ、追放されてもそれぞれの思惑で動いている不死者たちの様子に刺激を受け、自分もいつかちゃんとしないと、とパイモンは考える。
酒場で拉致された踊り子にメギドの気配を感じ救出に向かったパイモンは、不死者を狙う組織から踊り子ヴェルドレを救出する。その様子を見ていた酒場の養子バエルは、自分のような不死者が他にもいることを知り、利用しようとパイモンあてに手紙をしたためる。

ヴェルドレはダムロック一行のもとからも逃げ出してしまった。もうほっとこうと主張するダムロックに対し、あくまで助けるべきと説得するパイモン。ひとりの方が身軽に逃げられると考えたヴェルドレだが、組織のボスにその考えを読まれ再び拉致されかけていた。そこに5人目の不死者を追ってバラム登場、パイモンと協力してヴェルドレを取り戻す。
彼女はメギドではあるが、バラムの調べによれば不死者ではなく長命者にすぎないという。ヴェルドレ本人もそれを肯定し、今後不死者のサポートも必要ない、ただヴィータとして好きな踊りをして暮らしたい、と告げる。

救出劇の間にマーグラが確保していた宿に着いた一行であったが、入れ違いにマーグラが誘拐されてしまっていた。怒りを抑える様子もないダムロックを、相手を確実に仕留めるため今は冷静にあれとたしなめるパイモン。部屋に残された伝言に従い、再び組織のボスとまみえた一行に、手下2人が別々にマーグラのもとへ案内する、どちらかが正解だから不死者ひとりずつついていけとボスは命じた。
ボスを逃さぬため覚悟を決めて残ったダムロックに、指輪を奪おうとボスが幻獣を操り襲いかかる。幻獣は倒せずともマーグラさえ助かれば良いとボスを殴るダムロック、そこに助けに入る不死者たち。
早すぎると驚くボスに、手下を拷問して殺しマーグラを救出した、ヴィータと同じ考えだと思うのが間違いだと2人は告げた。
殺しを躊躇しないメギドたちに恐れをなすダムロックに、本当はマーグラがフォトンを籠めた木の実を目印に落としていったために居場所がわかったこと、必要なら殺すが今回は手下は生きていることを説明し、3人はボスを叩きのめし事件を解決した。

ヴェルドレは酒場に戻り、ダムロック一行はベリアルとの会見を果たした。
指輪所持者としての資質を測るため幻獣と戦わせるベリアルの前で、いつものように小競り合いに興じるダムロックとパイモンを見て、ベリアルは「こいつらバカだ」と結論づけるのであった。

時は流れ、メギドラルにてパイモンにベレトが話しかける。陣地で軍議中だというソロモンのところへ2人が行くと、ソロモンとバラムはソロモンの新衣装お披露目行進の算段をしているところであった。
衣装とともにオーパ山の小屋から持ち出した、昔召喚に失敗して自らのメギドの力のみが具現化したオーブを眺め、かつての友に想いを馳せるパイモンであった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|パイモン、バラム、アスモデウス、ベリアル、バエル、ベレト|
|~メギド(NPC)|ヴェルドレ、サタン|
|~他|ダムロック、マーグラ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|ダレモコンの街|ダレモコンの街の踊り子|5人目の不死者|魔王の礼装|
#endregion
-''&color(blue){2022年6月29日より常設化};''
-2020年のメギドの日記念イベント。
-イベント報酬はパイモンの専用オーブ「ユアーズ」。
-パイモンとソロモンの祖父ダムロックに焦点を当てた、パイモンキャラストの続編と呼ぶべき内容。
実装済みメギド総出演の2019年以前と異なり、今回はタイトルにもある不死者たち以外ほとんど登場しない。
-このメギドの日に実装されたソロモン専用衣装「魔王の礼装」に合わせ、専用衣装を着けたダムロックが描き下ろされたばかりか、ダムロックがイベントフィールドを走る演出もある。
--ボイスも汎用ではなく専用のものが用意され、ダムロックがついに固有のキャラクターとして確立した。
--フィールドBGMは当然のように「化身舞闘-血統と指輪-」。
一周年コメントリレーでのサービスから1年半を経てゲームに実装された。
-イベントマップに入るとすぐ、パイモンとバラムの歌う「変わった世界へ、ひとりごと。」が流れる。
アジトBGMとしても設定できる。

**生と死と、それぞれの個と [#ev20200705]
#region(あらすじ(ネタバレあり)募集中)
ここにあらすじを記入。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ビフロンス、アザゼル、アクィエル、アンドラス、ブネ、ベリアル、オレイ、アリトン、アマゼロト|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|医師ロイ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|寂れた街道|幻獣討伐|物資調達|襲撃者ジャン|
|2|ダドエルの森・浅部|敵の正体|上空からの強襲|ジャンの秘密|
|3|ダドエルの森・深部|行動開始|謎多きアザゼル|隠形交叉|
|4|深森の洞穴|空虚な死|理由|待ち受ける敵|
|5|ダドエルの「穴」|一人一殺|せめて、輝く死を|最後のアザゼル|
#endregion
-''&color(blue){2022年7月28日より常設化};''
-ビフロンスと新規実装のアザゼルを主役としたイベント。
-時系列はオレイが軍団入りしているため少なくとも「シナズ島」より後。
--オレイがアジトでシャックスに化けて遊んでいた件について言及されている。
これはオレイ実装時の特別演出を指している。
-ステージ名「ダドエルの森」はエノク書に登場する土地ダドエルが元ネタと思われる。
--アザゼルはダドエルに掘った「穴」に閉じ込められたとされている。
-忍びモチーフのアザゼルに、アマゼロト、アリトン……と暗殺者まみれのキャスティングだった。
-自我を取り戻す前のジャンが同じように自分の存在に疑問を抱き抜け出そうとして死んだ「半端者」を埋めてやるシーン直後のステージは墓の形になっていた。
-復刻に伴い、アザゼル戦に[[架空のメギド72:https://megido72-portal.com/entry/3rd-anniversary-music-dayori_eD2fTSEF]]の曲「SHINOBI」が追加された。

**知の幻獣と悲しき対話 [#ev20200731]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
学校の校外学習で本の都レーゼン大図書館にきたダンタリオンだが、タコ型幻獣ポルポルたちによってさらわれてしまう。
ダンタリオンが目覚めたのは、賢いだけが共通点のものが閉じ込められていた牢屋の中であった。見張りのポルポルはメギドラルに関係する謎を出し、追放メギドたるダンタリオンだけがその謎を解くことができた。

同時期、友達ドロシーと本を買いにきたアンドロマリウスは探し求めていた「秘密のパン屋さん」の下巻を手に入れる。しかし喋る小さなイカ型幻獣に本を盗まれかけてしまう。イカ型幻獣に逃げられそうなその時、ソロモン率いるヒュトギン、オロバス、アスタロトと出会うのであった。

学者が失踪する事件と、そこには残された今は存在しない対話派の紋章。ヒュトギンによりもたらされた情報がきっかけでソロモンたちはレーゼンに来ていた。話をきいたアンドロマリウスも本を取り戻すための動向を願い出る。
何者かにパンが盗まれてしまったパン屋で寄り道をしていたダゴンを回収し、軟体生物と思われる痕跡を追跡するが、それとは逆方向に単独で捜査をしていたオロバスのフォトンの狼煙があがる。困惑しながら狼煙の元へと向かうとそこには本を盗んだイカ型幻獣の姿があり、戦闘の後本を取り返すことに成功する。
イカ型幻獣、オロバスは彼をオクトーと名付けた。オクトーは知識を蓄え死ぬ時には記録を下の世代に継承する習性を持つ希少幻獣オクトパロス、その幼体だった。しかし、彼がヴァイガルドで生まれた時には上の世代は既に死んでいた、つまり未継承のオクトパロスである。
オクトーの話をきくと、パン泥棒と人さらいはオクトーとは別の犯人がいると判明。追跡を続ける中でオクトーがポルポルたちにさらわれてしまう。
オクトーの機転により追いついたソロモンたちはポルポルたちを撃退、オクトーを取り戻す。ポルポルたちへの尋問の結果、様々な情報を得る。
ポルポルたちの目的は、自分たちの主であるメギドラル生まれのオクトパロス、その命が尽きる前に知識の継承者を探すこと。そして、その継承者探しにムオデル、元対話派で粛清の前に対話派を売って生き延びた疑いがあるメギドが関与しているということ。
知の継承者として最適なオクトーだが、オクトー自身はヴァイガルド以外の知識は必要ないと継承を拒む。しかし会うだけならとポルポルたちにアジトへと案内させる。
敵のアジトの中で、ソロモンたちはオクトパロスの知識から作られる墨幻獣、かつて戦ったことのあるエリダヌスやアバドンを撃破していく。

謎に答え牢屋を出たダンタリオンはメギドラル時代の教え子ムオデルと再会し、対話派が守るべき秘密<秘鍵ゾモロドネガル>の在り処を聞かれる。ダンタリオンに秘鍵を知るオクトパロスの知識を継承させようとするムオデルだが不意をつかれ逃げられてしまう。追いついた後も対話を続けようとするダンタリオンにムオデルは激高し、手を出してしまう。そこにソロモンたちが鉢合わせてしまい、対話の価値はないとお互いに戦闘状態に入る。敗北したムオデルはポルポルたちの助けにより、ダンタリンを背負いその場から離脱、継承のためオクトパロスの元へと向かった。

回想する。ムオデルはバルバリッサと交渉して秘鍵の情報と引き換えに対話派を守ろうとしていた。だが、秘鍵の捜索はうまく行かずに口約束は破られ、結果は見ての通り対話派の裏切り者。秘鍵があれば対話派はまた集えるかもしれない。対話派の掟「言わざるべきは言わず」ムオデルは何も語らずに爺様を背負う。

その頃、寿命が近づき知性を失いつつあったオクトパロスは、主のおかげで知性を得れたと慕うポルポルたちを餌として食らってしまう。そして、ムオデルもまた同様に食われる。対話ができなかったことを悔いるダンタリオンはかつての力を望み、リジェネレイトを果たす。
ダンタリオンはオクトパロスの中には有益な情報もそうでない情報もあるから知識の継承には反対だと主張し、オクトーたちもそれを受け入れる。
再度対面を果たしたオクトパロスは言語を使えないほど知性を失っていた。対話は不可能、ソロモンたちはオクトパロスを倒した。
オクトパロスの一件で、オクトーは自らがヴァイガルドに害為す存在になることを恐れメギドラルへと去ることを決意する。それを聞いたアンドロマリウスは餞別として彼が盗もうとした本の下巻を贈った。

後日、ダンタリオンはメギドラルに行ったら対話派の生き残り捜索行うことを決め、その協力をヒュトギンに頼む。そして、オロバスに秘鍵ゾモロドネガルのことを尋ねる。古代戦争の調停の際の記録を封じ込めておいた遺物、ダンタリオンすら失った知識を常識として語るオロバス。薬草採集をしながらの昔話にビルドバロック、ダンタリオンすら生まれていない時代の話をされる。冗談と笑うオロバスを横目に、ダンタリオンはムオデルとの昔話を始めるのであった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ダンタリオン、オロバス、アンドロマリウス、ヒュトギン、ダゴン|
|~メギド(NPC)|ムオデル|
|~他|オクトー、オクトパロス|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|本の都レーゼン|本を取り返せ|パンの恨み|知を求める幻獣|
|2|魔の集う街レーゼン|タコ幻獣ポルポル|見えざる敵|黒幕の名|
|3|シヨノ山|対話派ムオデル|知恵と器|過去より来たる|
|4|針千本の森|目に見える偽り|言わざるべきこと|聞かざるべきこと|
|5|煙立ち込めし洞窟|ムオデルの意地|最終兵器アバドン|オクトパロス|
#endregion
-''&color(blue){2022年9月28日より常設化};''
-ダンタリオンとヒュトギンがかつて所属していた「対話派」と、知識を蓄える希少幻獣オクトパロスを巡るイベント。
-護界憲章の誕生に関わる秘鍵ゾモロドネガルの名前が初登場。今後これがイベントや本編に関わってくるのかは未知数。
**小さな君に、伝えたいこと [#ev20200828]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
生まれ故郷メギドラルの空を自由に飛び、何かに戦いを挑まれる夢を見た。目覚めたジズは力の制御が不安定になってしまっていた。
同時期、養父ダディオとソナンの間に生まれた妹マーレの良き兄になろうとするセーレは嵐の暴魔の再来の噂を耳にする。嵐の暴魔の再来の噂をきいたのはベヒモス、プロメテウスもだった。
真偽を確かめるためにソロモンは、セーレ、ベヒモス、プロメテウス、バルバトス、そして力が不安定なジズとジズを心配するリリムと共に辺境へと向かう。
不安に泣くジズにセーレは妹マーレを重ね「この冒険の間は僕がジズのお兄ちゃんになってあげる」と伝える。

辺境での調査を終え、以前の嵐の暴魔の噂が独り歩きしてジズとは関係のないただの鳥型幻獣に同じ嵐の暴魔の名前が冠されたのではないかとソロモン達は推測する。しかし、そうなるとジズの不調の理由は一体なんなのか。調査の最中でもジズの不調は収まらず、風は制御を失い、知らない記憶に頭が苛まれる。役にたてない自分、ソロモンや仲間たちに迷惑をかけていることを自責を感じるジズ。
そんな中、リリムがソロモンに告げる。メギドラル時代の記憶の封印が綻びかけ、歪められたジズの魂が「本来の形」に戻ろうとしている。それが夢と力に影響を与えている、と。それを聞いたソロモン達はリリムの夢見の力を用いてジズの夢の中へと入りこんだ。

ジズの夢の中で、ソロモンたちは空間を不安定にする裂け目を閉じながら深層へと降りていく。不安そうにするジズにプロメテウスは今度は一緒に歌おうと約束する。辛い経験をして尚戦おうとする気持ちを失わないジズにベヒモスは肉体とは別の強さを持つ少女ローザを重ねる。そして、王都及びアジト襲撃事件の時のジズの記憶、そしてその仇敵アドラメレクが現れる。
アドラメレクのせいで誰かが傷ついた。自分のせいで誰かに辛い思いをさせてしまったトラウマを刺激されたジズは、力を暴走させ自身の夢を壊しかけてしまう。吹き荒れる風、崩れる穴…ソロモン達は暴走するジズの手を引いて崩れた裂け目へと飛び込み、下の階層へと降りていく。
夢の中のアドラメレクはジズの記憶の封印であった。それを倒すことにより、幻獣たちのリーダーであり、昔のベヒモスをあしらい、幻獣からメギドへと変わり、嵐の暴魔と呼ばれたかつてのジズが目覚める。

落ちた先は夢の狭間であった。本来人が生きていく上で忘れた記憶が集う場所。夢の狭間でジズは一向に目覚めない。夢の狭間から抜け出そうとするソロモンたちを阻むのは、もう一人のベヒモスであった。獣体のベヒモスは言葉も通じず、ソロモンたちを襲撃する。そして、ベヒモスはジズが自身の知る嵐の暴魔自身であること、ソロモンたちはベヒモスが幻獣からメギドになった存在であることを知る。

夢の狭間から抜け出し、目覚めたジズはメギド体へと変身し、昔のジズの元へと向かう。ジズ同士が出逢えば、今のジズは消えてしまうかもしれないのにどうして?それを今のジズが望んだとしたら?
統合がはじまったら、昔のジズは取り戻され、今のジズは消えてしまう。昔のジズが戻りたいと思う気持ちは否定できない。そして今のジズもそれを望むのなら、自分にそれを止める権利はない、と思い悩むソロモン。
「嫌だーっ!」望んだのはセーレだった。ジズはまだ子供だ、子供なら間違いもする、それを正しく導くのが大人の役目である。この冒険の間、自分はジズのお兄ちゃんだけど、兄だってワガママをいう。自分はこのままジズに会えないのは絶対に嫌だ。セーレのワガママに、物分りの良い大人ぶりすぎていたソロモンたちは目を覚ます。例えどちらのジズが消えてしまうにしても、話をしたい、ちゃんと見届けたいと。

空を駆けるジズに届くように、ジズと一緒に歌うためのプロメテウスの歌が響く。メギド体の変身が解け、ジズはかつての自身と向き合う。昔のジズは、過去の自分の愚かさが今のジズに辛い出来事を強いてしまった。だから、自分が後のこと全てを引き受ける。そうすれば今のジズはこれ以上辛く、苦しい想いをしないですむ、と告げる。
今のジズは問いかける。ジズは生まれてきてはいけなかったのか。ジズはその問いに答えられなかった。

ジズを取り込み、嵐の暴魔へと姿を転じた昔のジズはソロモン達と相対する。ベヒモスは昔のジズが今のジズを弱いと決めつけている、と昔のジズに突きつける。それをきいて、昔のジズはソロモンたちに選択肢を与える。ジズに呼びかけろ、その結果今のジズが生きたい消えたくない、と願い、それが自分の意志を上回るならジズは戻ってくる。
セーレが、バルバトスが、リリムが、呼びかける。
ソロモンが呼びかける。昔のジズのいうことを受け入れたら、かつて強いものから弱いへと生まれ変わった追放メギドの「みんな」を否定することになる。今が弱くても誰かに迷惑かけたっていい、ジズは生まれてここにいるそれだけですごいことなんだ、と。
ベヒモスが呼びかける。ズーは俺が認める強い奴だ。だから一緒に帰ろう、と。

ジズは夢を見る。怖い夢を見た夜に、母親がモーリュの花のポプリをくれたこと、父親が笛をくれたこと。ジズのことを大好きだという。生まれてきてくれてありがとうという。声は届いていた。ジズが弱くてもだめでも、ジズは大好きな皆と一緒にいたい。ジズの願いに呼応してリジェネレイトの光が輝く。
消えていく昔のジズは「これから」のジズと手を繋ぐ。辛く苦しい記憶は自分が持っていく、だからジズは笑っていなさい。消えてしまった「おねえたん」をジズは決して忘れないと誓った。

俺と戦えズー!後日、アジトにベヒモスの声が響く。しかしジズには笛の稽古があるからと逃げられてしまう。ジズのような子供を相手にする気かと尋ねるウヴァルにベヒモスは、ズーは力ではなく心のようなものが強いのだと語り、リジェネレイトの光が瞬く。
一方、セーレは生まれてきた妹マーレへと贈る羽根を探しており、ジズは夢の世界で出会ったもう一人のジズの羽根を「いもうとからのプレゼント」として渡す。喜び急ぎマーレに渡そうと駆けるが、セーレは振り返る。これからも僕のことはお兄ちゃんと思っていいからね。ジズは笑って返事を返す。おねえたんとおにいたんもできちゃった。
急ぎ家に帰ったセーレは自分とおそろいの羽根飾りを妹マーレに渡そうとするが、マーレが気に入ったのは元々セーレが身につけていた方の羽根飾りであった。ソナンの提案で、自分の髪飾りをマーレに、夢の世界のジズの羽根を自分で身につけることになった。喜ぶマーレに、セーレは伝える。生まれてきてありがとう。ちゃんとしたお兄ちゃんになれたことでセーレもリジェネレイトを果たした。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|セーレ、ジズ、リリム、ベヒモス、プロメテウス、バルバトス|
|~メギド(NPC)|アドラメレク|
|~他|-|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|辺境の森林部|嵐の暴魔の再来|襲撃された村|ジズの異変|
|2|ジズの記憶・浅層|歪な夢|謎の裂け目|待ち受ける「なにか」|
|3|ジズの記憶・中層|さらに下層へ|干渉する者|記憶の鍵|
|4|記憶の狭間|記憶の狭間|かつてのジズ|かつてのベヒモス|
|5|ジズの記憶・最深層|思いを込めて|混ざり合う記憶|生まれてきて、ありがとう|
#endregion
-''&color(blue){2022年12月末より常設化};''
-リジェネレイト体セーレ配布イベント。
-生まれたばかりの妹のために「お兄ちゃん」として成長しようとするセーレが、力のコントロールが乱れて不安になるジズのお兄ちゃんとして奮闘する。
-明確に6章以降のネタバレを含むストーリーのため、運営から異例のネタバレ警告が出された。
-シナリオクリアでプロメテウスとジズとベヒモスが歌う曲「みんなで一緒に」が流れ、アジトBGMにも追加される。

**カジノ!―勝利の方程式― [#ev20200929]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
ある日、メフィストは独りでカジノへ出向くとかつて所属していた軍団「カジノ」の一員であるミノソンと再会する。「カジノ」は戦争よりもギャンブルを好むメギドで構成された軍団であった。
メギドである彼女がヴァイガルドに居ることから何かの作戦だと勘づいたメフィストはヴァイガルドから立ち去るよう警告するも、ミノソンの挑発を受け、「負けた方が言うことを聞く」という約束のもとルーレットで勝敗を決めることとなった。
結果、メフィストは敗北してしまい、カジノに囚われたミノソンの仲間を助けるためにソロモンとガミジンを事情も教えずに連れだしてしまう。

「カジノ」を現在率いているのはメリディアナというメギドで、他者との同意の上での契約を絶対に履行させる、という「契約」の力を持っているという。
ミノソンと二人の仲間、グザファンとタナトスは「契約」の力を用いたギャンブルで負けてしまったため、3人は自我はあるもののメリディアナと軍団「カジノ」に従わざるを得ないのだという。
2人を捜索中に偶然居合わせたウァプラと合流してソロモンらが幻獣と対峙している間に、メフィストはギャンブルによってグザファンを救出し、もう一人の仲間であるタナトスの元へ向かう。

死に強い関心を持つタナトスはカジノの裏仕事に従事していた。それは、フォトンを抽出され死体となったヴィータの埋葬であった。
「カジノ」はギャンブルで負け越したヴィータを甘い言葉で裏に呼び寄せ、フォトンを抽出し、メギドラルへ献上していたのだ。

2人をメリディアナの契約から引きはがし、ミノソンとの約束を果たした一行だが、ミノソンからこれ以上は関わらないよう警告を受ける。
ミノソンがまだ契約に縛られていること、ヴィータが犠牲になっていることから、ソロモンはこれを断り、「カジノ」をヴァイガルドから撤退させるために「カジノ」の親(=軍団長のポジション)であるメリディアナの居る場所へ向かう。

ヴィータを見世物にする悪趣味な遊戯を受けながらもメリディアナの元へたどり着く。
しかし、メリディアナは「ほかの軍団よりかは平和的な作戦よ」「欲深いヴィータに負債を払わせているだけ」とヴァイガルドからの撤退を拒み、ゲームと称して幹部を襲撃させ、余裕な態度を崩さずに立ち去って行った。

再度メリディアナと対峙する直前にミノソンは「自身が洗脳により敵対する」ことを告げる。ミノソンを殺してでもメリディアナを倒すか、ミノソンを守るためソロモンを捧げるか、ソロモンはどちらも断り、メリディアナを止める旨を述べ、ミノソンに力を示す。

実際にメリディアナと対峙するとミノソンは警告のとおりメリディアナの手駒兼人質となってしまう。ミノソンを助けたいならば、「負ければ絶対服従」の契約の下でギャンブルによる勝負をしろ、そうメリディアナはソロモンらに迫っていく。
ギャンブルで、しかもソロモンがプレイヤーでは勝ち目が無いと踏んだメフィストはメリディアナにブラフと挑発を仕掛け、ギャンブルではなく「負ければ絶対服従」の戦いへと持ち込むことに成功し、ソロモンらと共に二人を退け、更に最後の切り札として幻獣体となったメリディアナをも倒した。

ギャンブルを遊びと称し、戦争で勝利することを至上とするメギドらしさを持つが故に自身の強さと無関係な「契約」の力を嫌ったメリディアナに、ミノソンは「自身の力を嫌うのではなく活かすべきだった」「ギャンブルこそあんたの力を最も有効活用できた」「あんたはギャンブルを愛すべきだった」と言葉をかけ、グザファンにとどめを頼み、メリディアナとギャンブルのすれ違いを哀しみながら、「カジノ」の騒動は終息していった。

ミノソンは今回の「カジノ」の騒動を戦いで解決したことから、ギャンブルで勝負を決する「カジノ」に自分は相応しくないとし、メギド72に加入すること、しかし今回の騒動の事後処理のために時間が欲しいことをソロモンに伝える。
今すぐ加入できない代わりとして用心棒であるグザファンを送り出し、一方でタナトスは今回の騒動で亡くなったヴィータの遺髪を遺族の元へ届けたいとして一度留保した。
これで話は終わり……ではなく、ソロモン(とガミジン)を無断で、前相談も無しに、何も事情を伝えずに連れだしたメフィストは罰として数時間も正座をさせられ、自身の不幸(自分が悪いのだが)を呪うのだった。

#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|メフィスト、ガミジン、ウァプラ、ミノソン、グザファン、タナトス|
|~メギド(NPC)|メリディアナ|
|~他|-|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|ガロンカジノ庭園|女ディーラー・ミノソン|「カジノ」の陰謀|グザファン解放|
|2|ガロンカジノ職員区|シニギワ|ブラックジャック|タナトス解放|
|3|ガロンカジノ地下室|カジノの地下に|連携|導き出される勝率は|
|4|モンティの大穴|3つの扉|数字と確率|スプリットを打ち破れ|
|5|ガロンカジノ最深部|ミノソンの真意|ミノソン解放|「切り札」はどれだ|
#endregion
-グザファン配布イベント。
-ミノソン、グザファン、タナトスという新規実装3体によるイベント。新規3体イベントは「嵐の暴魔と囚われの騒魔」以来となる。
-メフィストのかつて所属していた軍団「カジノ」の同僚ミノソンが、自身の仲間を助けて欲しいとソロモン王に支援を求め、ミノソンと共にカジノ内で様々な対決を行っていく。
-事前情報なしのガミジンとウァプラのスーツ立ち絵に多くのソロモンが震撼した。
--後日、フォーマル衣装として実装が決定された。
-カジノをテーマに様々な趣向が凝っている。
--ステージ1~5・E1のダンジョンフィールドが「CASINO」E2・E3・SPがダイスの1~3の目となっている。
--「シックボー」「ブラックジャック」などのゲームでの対決及びテクニック。
--ステージ4の「モンティの大穴」はモンティ・ホール問題が元ネタと思われる。
--交換所に「ゴルド」や「STドリンク」が並んだ。

**暴走児バラキエル! [#ev20201029]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
非戦期間(バナルマ)真っ最中の2才のメギド・バラキエルは、子育て旅団の幼護士フィロタヌスに引率されメギドの戦争見学を行っていた。しかし、そのメギドたちの弱さに我慢できず戦争に乱入。メギドたちを怒らせたバラキエルは、腹いせにヴァイガルドへと捨てられてしまう。
バラキエルがいないことに気付いたフィロタヌスはメギドたちを恫喝し、追ってヴァイガルドへ向かう。
その頃、ヴァイガルドでは「村渡りの怪物」の噂が広がっていた。幻獣も村も全滅させる存在に、ウァラクはキャラバンの護衛と村渡りの討伐をソロモンに依頼する。

村渡りを探す最中、ソロモンたちはバラキエル、フィロタヌスと出会う。
ヴァイガルドに降り立ったバラキエルは強いヤツを探して幻獣を倒しては辺境の村々に伝わる伝説の存在、鉄頭の騎士、鎖の戦士さま、鉄面の天使、石投の闘士などと称賛されていた。
バラキエルを探しに来たフィロタヌスは道中で出会った子供を連れていた。子供の正体は、バラキエルをヴァイガルドに捨てたアヤトゥールという純正メギドが子供の姿をとったものであった。アヤトゥールは自分の名誉のためにバラキエルを消しに来たのだ。
幻獣を操ることのできるアヤトゥールは、村の子供を巻き込んでバラキエルを村渡りの巣窟へと誘導することに成功。子供たちの監視を任されていたコランはそれを止めることができず、ソロモンを待たず単身着いていくことに。

村渡りの正体は強いものだけを狩りとして狙う幻獣の群れだった。
アヤトゥールの力は村渡りのボスに通用せず怪我を負い、多勢に無勢でバラキエルは押し込められる。村の子供たちを守るため、コランはバラキエルとの共闘を申し込む。逃げる子供たちを襲う村渡りを止めたのは怪我をしたアヤトゥールであった。
「強いヤツは弱いヤツを守る」何度も繰り返していたバラキエルの言葉に感化されたアヤトゥールも戦うが、村渡りのボスに追い詰められてしまう。自分だけでは村渡りのボスには勝てないかもしれないと頭をよぎった瞬間、バラキエルは何度も自分を助けに来たソロモンの姿を思い出し、その名前を呼ぶ。ソロモンは応えた。一緒に戦わせてやるとバラキエルは今まで拒んでいたソロモンとの共闘を受け入れた。
コランは怪我をしたアヤトゥールを見逃そうとするが、アヤトゥールはこれを拒否。改造メギド体へと変身し弱らせた村渡りのボスを操り、バラキエルに戦争を申し込む。が、フィロタヌスがこれを中断させる。
フィロタヌスはアヤトゥールの正体も目的も見抜いた上で、バラキエルの教育に使えると利用していたのだ。フィロタヌスはソロモンたちに、自分が力を貸す代わりにバラキエルを召喚しないかと持ちかける。承諾したソロモンたちはバラキエルと共にアヤトゥールとの戦争を再開し、これに勝利するのであった。
ソロモンたちに負けたアヤトゥールであったが、もっと強くなれるというフィロタヌスの言葉に惹かれ、子供の姿のまま再度教育を受けることになった。また勝負しよう次は負けないとバラキエルと約束し、アヤトゥールはメギドラルへ帰るのであった。

後日、アジトでもいつも通り誰彼構わず戦いたがるバラキエルはアスモデウスと出会う。一目見ただけで身体が恐怖を感じ取り震えるバラキエルに見所を感じアスモデウスは去る。本当の恐怖を知ってもなお自身を最強と名乗り続けるバラキエルはその気概を評価されるのであった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|バラキエル、フィロタヌス、ブネ、ウェパル、ウァラク、グラシャラボラス、バエル&br;(端役)ジズ、バラム、パイモン、アスモデウス|
|~メギド(NPC)|アヤトゥール|
|~他||
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|街道沿いの森|村渡りの怪物|バナルマ|強気な子供|
|2|伝承街道|鉄頭の騎士|子供を追って|バラキエル|
|3|仄暗き黒森|鎖の勇者|幼護士フィロタヌス|強さとは|
|4|石群の荒野|「村渡り」の正体|石投の闘士|力への過信|
|5|村渡りの巣窟|村渡りの頭|共闘の価値|意外な結末|
#endregion
-バラキエル配布イベント
-非戦期間(バナルマ)のメギド、バラキエルがヴァイガルドへ降り立つドタバタ活劇
-時系列は7章以降と考えられる。
--ソロモンがモラクスから子育て旅団の話をきいていること
-戦争社会メギドラルにおけるメギドの子供やその制度について描写されている
-奇妙な格好の子供(バラキエル)が村々を練り歩き食べ物をもらうメギド式ハロウィン

**フルカネリ、最後の計画 [#ev20201117]
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
ここにあらすじを記入。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|実装済メギドを記入|
|~メギド(NPC)|開催時未実装またはNPCのメギドを記入|
|~他|ヴィータ、ハルマ等|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|ヴェステン公国広場|「裏切り者」を追って|ヴェステン公国|「裏切り者」の正体は|
|2|賑都クノスペ郊外部|発端|再度の違和感|マキーネの危険性|
|3|西端街道|ヴェステンへの道|マキーネ防衛戦|メギドとマキーネ|
|4|ヴェステン公国地下|地下道を抜けて|機械工タムス|タムスの本気|
|5|ヴェステン公宮前|デカラビア|突然の幻獣|2人のアルスノヴァ|
#endregion
-DECARABIA前編にして「その交渉は平和のために」で初登場したフルカネリ商会の関連イベント
--「美味礼讃ノ魔宴・後編」にて示されていた背後のメギドの正体がついに明らかになった。
-時系列は7章前
--メギドラル遠征に行く前
--また、「BEHEMOTH」・「美味礼讃ノ魔宴」に次ぐ3回目のクノスペ降魔祭の時期である。ネズミ狩りは恒例のものとなりつつある。

**ソロモン王と幻獣図鑑 [#ev20201207]
#region(あらすじ(ネタバレあり) )
ある日のアジト。アンドロマリウスとフルーレティが話題の本について談義していると、突然ぐったりとした様子のアイムがポータルから現れる。曰く、突然ペルペトゥムの人々が倒れてしまったという。流行り病を疑ったフォカロルはアジトでの感染拡大を防ぐべくアイムと医療班を連れてペルペトゥムへ移動する。
アンドラスら医療班は様々な手で治療にあたるが、症状は一向に改善しなかった。さらに症状が出ているのは外出していたコルソンとベリアルを除いたメギドのみで、ヴィータには感染していないことから、ユフィールは「魂」に原因があると推察する。
そのとき、ベルフェゴールはアンドロマリウスが持つ本に描かれたものが幻獣であることに気付く。ベルフェゴールはその中にとある幻獣の姿を認めると表情を一変させ、すぐに駆除しなければ死人が出ると言いソロモンを呼び寄せる。
アイムたちの症状は幻獣「アッハーズ」の毒によるものだった。アッハーズは長らく絶滅に近い状態にあり、発生すればすぐに駆除されてきた存在。それがヴァイガルドに現れたのは非常に稀なことだった。
アッハーズの毒の中和にはアッハーズの体内から抽出した成分が必要だった。アッハーズを描いた図鑑の作者に会うべく調査を始めると、その中で作者であるメギストスは代々幻獣についての記録を残してきた一族の名だと判明する。
オリアスの予言でメギストスの居場所を割り出したソロモンたち。向かった先には、プロメテウスのコンサートを手伝っていたプロデューサーにしつこく迫る不審な男が一人。彼こそが当代のメギストスだった。
メギストスの異常な質問攻めに疲弊しながらアッハーズが出現した場所へ向かい、討伐するソロモンたち。生成した中和剤で感染者たちは無事回復する。
その後、回復した感染者たちのために開かれた食事会でもしつこく絡むメギストス。辟易するメギドたちを宥めるソロモンだったが、彼の興味の矛先はソロモンにも向いていた。巻き込まれたくないとばかりにその場を離れるメギドたち。メギストスの熱意に満ちた様子に、ソロモンは覚悟を決めるのだった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|実装済メギドを記入|
|~メギド(NPC)|開催時未実装またはNPCのメギドを記入|
|~他|メギストス|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|辺境の荒野|魂を侵す毒|書き手を探して|ソロモン王と幻獣図鑑|
#endregion
-''&color(blue){2022年11月末より常設化};''
-3周年記念イベント。
-ベレト専用EXオーブ「ベローナ」配布イベント。
-幻獣図鑑の著者に関しての情報が語られた。
-EXステージでは3周年衣装に身を包んだベヒモスとユフィールが道中に登場した。


**デカラビア、最後の咆哮 [#ev20201211]
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
離反が疑われるデカラビア、王都へのマキーネテロ、その結末と贖罪。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|実装済メギドを記入|
|~メギド(NPC)|開催時未実装またはNPCのメギドを記入|
|~他|フルカネリ会長、セリエ、カンセ、ダディオ、シバの女王|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|王都周辺域|王都包囲戦|かつての失敗|発信源を探せ|
|2|辺境の荒野|調査開始|始まりの場所へ|クリス・マウス|
|3|忘れられし遺跡|幻獣とマキーネ|地底探検車ボルケリオン|モグラマグラ|
|4|ボルケリオンロード|鳴り響く鐘|滅びの鐘は3度鳴る|離脱と帰還|
|5|ゲハイムニス秘層|デカラビア侵入|捕らえられしシバの女王|デカラビア、最後の咆哮|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20201211]]
--このイベントから登場キャラクター紹介、時系列、あらすじ、関連イベントなどをまとめた公式イベント紹介ページが作成されるようになった。
-「フルカネリ、最後の計画」の続編。DECARABIA後編にしてリジェネレイト体デカラビア配布イベント
-時系列は7章前
-クリアすると「惡ノ流儀、厄災ノ調」が流れる。アジトBGMとしても設定できる。

**メギドラルの悲劇の騎士 [#ev20210102]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
「悲劇の騎士」を自認するマスティマは、旧友であるヴェルドレがヴァイガルドにいるのではないかという噂を聞き、騎士としての地位を捨ててヴァイガルドへ向かう。
意気揚々とヴァイガルドに降り立ったマスティマだが、現在地が分からないどころかカカシとヴィータの区別も付かず、牛に話しかけて親交を深める始末。
そこで出会った村人モブノフとどこかずれた会話をしつつも、マスティマはヴィータについて見識を深め、次第に「ヴィータは下等生物」という認識を改めていく。そして、モブノフから村で起きようとしている悲劇について知ることになる。
一方アジトでは、ペルペトゥムに繋がるポータルから正体不明のミュトスが飛び出してくる事件が発生していた。幻獣退治の依頼を残して爆散するミュトス。警戒しながらもソロモン一行は指定された地へと向かう。
その村に起きた悲劇を解決したマスティマ。ソロモンたちと邂逅し、パイモンとバラムの協力を得てヴェルドレにたどり着くが、その姿は変わり果てたものだった。
瀕死のヴェルドレを連れ出し、街の医師に診せるソロモン一行。しかし患者がヴェルドレだと気付くと医師は態度を変える。
その街はかつてヴェルドレを巡って権力者が争ったために多くの犠牲者を出しており、彼女の傷はその関係者たちの手によるものだった。
マスティマはヴィータの行いに絶望し、住民たちを排除しようとするが、プルフラスらの機転によって街を脱出する。
一行はヴェルドレを保護しアジトへ戻る。彼女の肉体は召喚でも治癒できないと知ったマスティマは、隙を突いてメギドラルへ逃亡する。
一行はヴェルドレを保護しアジトへ戻る。彼女の肉体は召喚でも治癒できないと知ったマスティマは、隙を突いてヴェルドレを連れメギドラルへ逃亡する。
打つ手なしかと思われたその時、バルバトスは「依頼者」の存在を指摘する。ミュトスを使いマスティマとソロモンを引き合わせたアマイモンと共にメギドラルへ向かう。
リリムの能力により自由に踊っていた頃のヴェルドレの精神と接触し、召喚することで肉体を復活させることに成功する。
ついに再会を果たすヴェルドレとマスティマ、アマイモンの三人。しかしヴェルドレは自由を求めてアジトを飛び出してしまう。
かつてと変わらない様子に安堵したマスティマはヴェルドレの代わりに軍団入りを果たし、物語は大団円を迎える。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|マスティマ、ヴェルドレ、アマイモン、バラム、パイモン、ブニ、プルフラス|
|~メギド(NPC)|議会の騎士マテヨン、旅団長|
|~他|モブノフ、ヨニゲマン一家、アンガ婆さん|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|イナカーン地方|カカシと騎士|貴族と騎士|夜逃げ一家と騎士|
|2|無言の洞窟|眠れぬ夜|幼き日々|そして騎士になる|
|3|食籠の森|踊り子の住む森|踊り子の伝聞|踊り子との再会|
|4|踊り子が死んだ街|医者の説明|踊り子が死んだ日|その悲劇から逃げろ|
|5|秘密の古戦場|メギドラルへ|最後のピースをはめろ|再生の一夜|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20210102]]
-マスティマ配布イベント。
-開催前に公式より話の「残忍な表現やセンシティブな内容」に関する事前警告がなされた。
人体欠損や迫害、村八分といった表現だけでなく善悪の判断や復讐の是非を問いかける内容となっている。
-時系列はメインストーリー8章以降(公式portal参照)
-丑年最初のイベントであることを意識してか、牛が登場した。

**恋は拷問、愛は処刑 [#ev20210131]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
ある日突然「私のことは探さないでほしい」という手紙を置いてフルカスがアジトから姿を消した。
フルカスの足取りを追い、拷問卿という名の領主のもとへ行く一行はヴィネと合流、屋敷へと着く。そこに待っていた中庭の迷路、幻獣、いなくなる執事。果たして真相は。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|フルカス、アラストール、コルソン、ゼパル、ウァレフォル|
|~メギド(NPC)|ナブール|
|~他|拷問卿、マジョルド|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|ファラリス領|フルカスの恋|拷問卿|王女の責務|
|2|庭園迷宮|突如の幻獣|消えた執事|惨劇の時間|
|3|拷問卿の館|静寂の館|フルカスの安否|人形と拷問卿|
|4|秘密の地下室|囚われの人々|黒幕は誰だ|拷問か、処刑か|
|5|ファラリスの遺跡|ブレない恋|恋は拷問|愛は処刑|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20210131]]
-リジェネレイト体アラストール配布イベント。
-フルカスのリジェネレイト経緯を濃厚に描いたストーリーでもある。
-開催時期が2月ということでバレンタインイベントでもあり、登場キャラクターも女性メギドが中心となっているが内容はタイトルの通りである。
-時系列はメインクエスト5~6章の間(公式portal参照)

**奇妙な蒐集家ルキフゲス [#ev20210228]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
アリトンに案内され、王都の屋敷へと向かうソロモン。その屋敷はソロモンが王都民として認定されるためシバが用意した邸宅で、ソロモンに相応しい完璧な状態にすべくアリトンが管理していたのだ。
屋敷の前に着くと、石を持って興奮する不審な男の姿があった。ソロモンを屋敷の主と見定めると男は「猫が踏んで屋敷の塀から欠けて落ちた石」を売ってほしいと言う。
無償で譲るという提案を拒む男に戸惑いながら事情を聞くと、その男ハチゴが仕えている主人はそのような変わったものに興味を持ち、蒐集しているとのこと。
ソロモンたちはハチゴに案内され、塀の欠片の値段を交渉すべくルキフゲスのもとへ向かう。道中、これまた「ルキフゲスガイズ」であるジュウニゴ、同じくルキフゲスに呼ばれていたバールゼフォンと合流し町へと向かう。

その頃、ジルとシャミハザは洞窟の中で、壁に向かって話しかける人物を見かける。幻獣に襲われかけているのを見て割って入るが、シャミハザの不穏な言葉を聞きながら気を失ってしまう。

ジルは気が付くと壁画に向かって立っていた男によって、彼の同好の士であるヤリスキーの屋敷に保護されていた。
シャミハザに心の中で話しかけるジルだったが、(アジトに戻れ)(貴様では力不足だ)などシャミハザからは素っ気ない言葉しか返ってこない。
シャミハザの突然の不機嫌な態度に不満を漏らしながらも、ジルはアジトには戻らず町での調査を続行しようとする。
しかし偶然にも屋敷の使用人がルキフゲスの命によって自分を屋敷から出さないように監視していることを知る。
ルキフゲスが眺めていた壁画に描かれていたものを見ていたジルはルキフゲスに微かに疑念を抱く。

一方、町に着いたソロモン一行、その中のアリトンとフェニックスはジュウニゴが用意していた正装に身を包んでた。
「塀の石」や「礼服」と捉えどころの無い蒐集品にルキフゲスの人物像は依然謎のままである。
そんな中、町に幻獣が現れる。
これまでヴィータを襲うことは無いとルキフゲスが言っていた為、この周辺のヴィータ達は幻獣に警戒心を持っていなかった。しかし幻獣は突如として敵意を剥き出しにしてきた。

町に入り込んだ幻獣と戦闘するソロモン達、そこに件のルキフゲス本人が現れた。
襲われそうになるガイズにルキフゲスは自らの力で幻獣を一撃に葬った。
ヴィータ離れしたその戦いにルキフゲスがメギドではないかとソロモン達は疑う。
しかしソロモンがルキフゲスに訪ねるまでもなく彼はソロモンを見て「メギドラルに議席を持った」存在なら私も知っていると言葉にする。
まずは森までついて来いと要領を得ないままルキフゲスは移動を開始する。

一方、ジルの滞在する屋敷にも幻獣が1体雪崩れ込んで来ていた。
応戦するジルは身体にいつものメギドの力が入らないことに気付く。何とか自力で幻獣を仕留めるものの、そこで初めてシャミハザの存在が自分の中から消えていることを認識する。
シャミハザが消えかけていることに気付けなかったこと、そして消えてしまう焦りと不安からジルは単独で壁画のあった洞窟まで手がかりを探しに向かう。

ソロモンはルキフゲスと森の中でようやく話す機会を得る。
ルキフゲスは自分が純正メギドであることを明かす。ヴァイガルドの「お宝」に魅せられて調査メギドという体面でこちらに来ていることや、そのお宝、ひいてはヴァイガルドやヴィータに対しても守りたいという気持ちがあることをソロモンに伝え、協力関係を結ぶ。
しかし、未だルキフゲスが何をソロモン達に協力して欲しいのかはよく分からない。
とにかく一度目にした方が早いとルキフゲスは壁画のある洞窟へと足を早める。

そんなソロモンとルキフゲスの一行にジルも追いついてくる。
ルキフゲスに敵意を剥き出しにするジルだったが、その直後の幻獣との戦闘で自分がやはりソロモンの指輪によって召喚できなくなっている事実を知る。

一行は洞窟の壁画の前まで辿り着く。
その壁画には無数の幻獣の線画が重なり合うようにして描かれていた。
そしてその奥にシャミハザの絵も存在している。
ルキフゲスはこの壁画が遺物の一種であることを明かす。
「フォトンを含んだ塗料で塗ると言うことを聞く幻獣が実体化する」、「より強力な幻獣またシャミハザなどは高度な技術を持つ芸術家でないと実体化することができない」
「重なり合った線画は順序があり一番新しく取り込まれた対象は一番奥に描かれる」そして「順番に上から実体化しなければ奥の対象は実体化させられない」
壁画の持つギミックから、実体化に必要な絵画の腕を持つバールゼフォンや実体化した幻獣を倒すソロモン王の力が必要なことが明らかにされた。
更に、シャミハザの前にはルキフゲスガイズの一員であるヴィータが取り込まれていること。そしてその手前には強大な殺意を壁画の中からも放っている幻獣がいることも明かされる。
その強大な意志は壁画の内部から外の幻獣を操ることが出来、町に攻撃性のある幻獣が現れ始めたのもこの親玉の仕業であった。

シャミハザ達を助けるためには、その強力な幻獣を実体化させなければならない。
しかし今の自分にはソロモン達に頼る他ない……一瞬そんな躊躇いを覚えるジルとは別にルキフゲスはソロモン達に壁画の幻獣を出し尽くしてでも仲間のヴィータを助け出して欲しい。その為なら、条件に自分はソロモンの軍団に入り召喚を受けることも厭わないと願い出る。
ソロモンや仲間達も壁画に取り込まれたシャミハザやヴィータを救出したい想いは同じであった。
一同の壁画の幻獣を一掃する作戦が開始される。

幻獣殲滅に際して、ルキフゲスはソロモンの召喚を受けて共に戦う。
しかしただのヴィータでしかないジルは、幻獣との戦闘に参加することが出来ない。
シャミハザが戻ってきた時の為に、今は待機していて欲しいと仲間達も声をかけるが、ジルはシャミハザが本当に自分の元へまた戻ってくるのか確証も持てないまま不安を募らせていた。

バールゼフォンは取り憑かれたように壁画の幻獣に想い想いの色を塗ることに没頭していた。
疲れが限界に達した彼にルキフゲスは自分の持っていた遺物を「かつて同じ感性を持っていたと一方的に思っていた相手への贈り物」だと言って彼に託す。
仲間を助ける為なら自分を省みないルキフゲスに対してジルは、一瞬でも躊躇ってしまった自分に不甲斐なさを感じると思いを吐露する。
ルキフゲスは自分も尽くす手のない壁画の向こうの仲間にずっと声をかけ続けていたこと。シャミハザにもジルの言葉が届いているはずだと伝える。

壁画を前にシャミハザに語りかけるジル
忠告通りアジトに戻って冷静に対処するべきだったことや焦って空回りしてしまっていた思いの丈を明かす。
そして、その上でシャミハザに何かが起きた時、頼れる相棒として力になれる自分でありたい。そう成長したいと壁画のシャミハザに自分の想いを話す。

幻獣の討伐も大詰めとなり、いよいよ壁画の中で一番強力な幻獣が実体化する。
壁画のヌシの幻獣はバールゼフォンに狙いを定め、これ以上余計なものを実体化させないように襲い掛かる。
すかさずジルが囮となり、ヴィータの身でありながら幻獣の注意を引き付ける。
幻獣がジルに攻撃を向ける間一髪のところで、ジルの耳元にシャミハザの声が響く。そして2つの魂を宿したメギドは復活を遂げる。
リジェネレイトを果たしたシャミハザによって幻獣は討ち倒される。

戦闘の余波で崩れ落ちる洞窟であったが、ルキフゲスの仲間のヨンゴも無事助け出された。
大仕事の果てにリジェネレイトの兆候を発するも眠りに落ちるバールゼフォン、シャミハザが無事に返ってきて喜ぶと同時に壁画の前で誓った強くなるという想い新たにするジル、蒐集家としての熱意も完全復活したルキフゲス、一行が町に戻るところでストーリーは締め括られる。

ちなみに、ソロモンが持って来ていた「塀の石」はルキフゲスに何の興味も惹くことはできなかった……。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ルキフゲス、シャミハザ、バールゼフォン、フェニックス、アリトン、ラウム、バルバトス|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|ヨンゴ、ハチゴ、ジュウニゴ、ヤリスキー|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|獣奔る街道|奇妙な幻獣|待ち人を探して|ルキフゲスガイズ|
|2|好事家集う街|絵師と美麗な2人|ジルベールとシャミハザ|ルキフゲスという男|
|3|仄暗き森林|ルキフゲスの依頼|ルキフゲスの正体|ルキフゲスの誤算|
|4|壁画の洞穴|ジルベールの不調|蘇る幻獣|壁画の主|
|5|震えし洞窟|奇妙な感性|目覚めし主|それぞれが得たもの|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20210228]]
-ルキフゲス配布イベント
-同時にシャミハザのリジェネレイト経緯が描かれるシナリオ
-ホワイトデー衣装のフェニックスとアリトンの新規立ち絵がまた予告なく登場した
-時系列はメインクエスト6章と7章の間(公式portal参照)


**そして灯火は静かに消える[#ev20210331]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
シバの女王の依頼で辺境の遺跡調査に来たソロモン一行。
調査は終わり、夜近くになった際に未知の光源を見つける。灯台からの光のように思われたため、人里があると見当をつけその光が差す方向へ向かう一行。
しかし、灯台近くにあった村には、人の気配がない。どころか、年季の入った廃墟であった。
さらに、廃墟から灯台へは、幻獣が引き寄せられるように移動していく。
後をつけて灯台へ向かったところ、幻獣は光源に飛び込んでゆく。そこには髪が炎のように燃えている一人の女性と猫がいた。
女性はウコバクと名乗り、一行と対峙する。
ウコバクは光源と幻獣のひきよせが遺物による機能で、この行為を長い期間続けてきたこと、その光が導く先に行きたいのだと言う。
幻獣を得た光は、灯台から海を渡った先にある小島を差した。
遺物はゲートを開くためのもので、ウコバクはそこに先に飛び込んでしまう。
彼女を追ってメギドラルに飛び込んだ一行が見たのは、一体の幻獣体メギドに傷つけられたウコバクの姿だった。

ウコバクには兄が居た。
兄も追放メギドだった。お互いが追放メギドであることに幼いうちに気づいた二人は、お互いを支えとし、メギドラルへ帰る方法を模索する。村の近くには灯台があり、二人はそこに特別な機能があることに気づいた。灯台を起動させ、メギドラルへと渡る兄。しかし、遺物はすぐに力を失った。

兄妹は村の人々からは奇異の目で見られていた。年に不相応な賢さであること、年頃であるにもかかわらず兄妹でだけ過ごし、お互いが居れば良いと他を頼らないこと。
灯台の起動は、残された妹を「異端裁判」にかけるには十分だった。
ウコバクは火あぶりとなり、その火刑をきっかけにメギドの能力を取り戻す。
村を焼き尽くしてしまったウコバクは、遺物再起動の望みをかけ、幻獣をくべ続ける。
一方、兄であるモノバゾスはメギドラルへたどり着いていたが、追放メギドはそこでは何もできなかった。
魂の故郷で路傍の石のように扱われる兄と、灯台で火を絶やさぬ妹の影には一匹の猫がいた。

「猫」は愛とはどんなものかに興味があり、試したのだと語る。普通のヴィータのように老いた兄を、それでも慕い続ける長命者となった妹が再会した時に何が起きるのか。
兄は命を長らえさせるため妹を犠牲にしようとし、ウコバクはそれに逆らわなかったが、巻き込まれたソロモン一行はそれらの事情を知らずに兄を倒したのだ。

心身共に傷つき、メギドラルに残りたいと言うウコバクに対して、フォラスはひとり対話を試みる。追放メギドが持つ愛について、フォラスはウコバクのそれを肯定する。
二人ともに幻獣に襲われそうになり、どうにか逃げる中、深手を負ったフォラスは自分の持つ感情を痛烈に自覚する。その時、ソロモンの指輪が光った。

「つまらない結果になった」と嘯き、ゲート前で待ち伏せする猫を、合流した二人ととともに退けるソロモン一行。

ウコバクは猫を看取り、ヴァイガルドに戻った。
もう少しだけヴァイガルドで生きたいと兄に謝り、灯台の火を消す。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ウコバク、フォラス、カイム、デカラビア、シトリー、ロノウェ|
|~メギド(NPC)|モノバゾス|
|~他|ジェヴォーダン|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|忘れ去られた遺跡|任務・遺物調査|遺跡探索|持ち去られた痕跡|
|2|ボダンの大灯台|燃え尽きた村で|狭所での死闘|燃ゆるウコバク|
|3|孤島の森|孤島へと|ウコバクの謎|開かれた道|
|4|死別平原|ウコバク追跡|哀しき愛|兄と妹|
|5|ゲート発生地帯|フォラスの決断|愛は燃え盛り|そして灯火は静かに消える|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20210331]]
-フォラス(リジェネレイト体)配布イベント
-DECARABIA一連イベント「フルカネリ、最後の計画」「デカラビア、最後の咆哮」の後日のシナリオ
-時系列はメインクエスト7章と8章の間(公式portal参照)


**メギド?? ~オレたチの勝算~[#ev20210401]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
「アジトの備蓄倉庫から食料が過度に無くなっているため、チェックしているフォカロルとソロモン。なんとそこには幻獣4体が隠れており、こっそりと食料や酒を飲み食いしていた。事情を聞くと、4体は言語を解するプーパであり、強くなりたい一心でヴァイガルドに渡ったのだと言う。ヴィータを襲ったことがないこと、情報を漏らさないことを確認し、フォカロルは幻獣らに『実戦形式での戦闘訓練』を言い渡す。
実践訓練を乗り切った4体。だが教えを忘れてしまうかもと心配する彼らに対し、フォカロルは提案する──『ならば、歌にして覚えれば良い!』

……っていう夢を見たんだ」とソロモンは言った。

内容の大半はシシララTVによる「朝霧友陽と生田善子の『メギラジオ』第21回」で確認可能。(声優陣による朗読付き。ただしオチの部分は省略されている)
https://youtu.be/V9MTpEQOJlM
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|フォカロル、バルバトス、マルコシアス、ガープ、シャックス|
|~他|バルーン(ムース族)、マルダシ(リザード族)、ガードン(ウィーゼル族)、シャックリ(イーグル族)|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):|||c
|1|訓練の遺跡|教官が幻獣に戦術を教えて|軽い願望、重すぎる訓練|
#endregion
-''&color(blue){2022年4月14日より%%なぜか%%常設化};''
-初年~3年目までのエイプリルフールイベントは一日のみ開催ということもあり、シナリオは無かった。
-2021年は4月1日~14日までの開催となり、短めながらもシナリオがついた。
-イベント開催から少しして楽曲「フォカロル教官の戦術指南道場」が解放された。
--クリアが条件でないのは、エイプリルフールイベントの復刻が無いための措置か?
-[[Pレターvol.40>https://megido72-portal.com/entry/pletter-20210409_z4rm9UUnu86z]]で楽曲先行のイベントであったことが明かされた。
-上記にも記載がある通り、一週間経過後に一部クエストの難易度が変更になった。
-2022年4月、過去のエイプリルフールイベントと共に復刻。期間終了後は常設イベントではなく''ガイド''の欄からいつでも遊べるようになった。
-時系列不明

**この手にかつての栄光を [#ev20210430]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
メギドラルで暮らし、使い手ごとに専用の銃を作り続けるメギド、ネビロス。しかし銃に価値を見出すメギドは少なく、また弾丸も含め銃には多くの資源を消費することから、特定の軍団に所属しない「渡り」の立場での銃作りは困難になっていた。ネビロスのもとを訪れたマモンは、ネビロスの元師匠のダイダロスのものらしき生活跡が棄戦圏の未確認ゲート近くで見つかったことを知らせる。区外追放の身となっているダイダロスがゲートからヴァイガルドに渡った可能性を追って、ネビロスはゲートが使えるよう、マモンに手配を頼む。

アジトでは、マルバスがネフィリムのことについてソロモンに相談を持ちかけていた。自分が周りよりも大きいことを気にするあまりダイエットぎみなネフィリムが、最近めずらしく自室に食べ物を持っていっているというのだ。マルバスとソロモンがネフィリムの部屋を訪れると、ネフィリムが「ダイダロス」と名乗る男の子を壺に入れてこっそり世話をしていたことが判明する。ソロモンたちに見つかった男の子はアジトを逃げ回り、見張りのアンドレアルフスたちをかいくぐってポータルから脱出してしまった。逃げた男の子がメギドラルのスパイである可能性があるため、見張り当番だったアンドレアルフスやネフィリム、さらに「動き回る壺」の噂について独自に調べていたマルファスや、ダイダロスが作った「時駆けの懐中時計」を持つアガリアレプトも加わり、追跡チームが結成された。

ネビロスは自身のメギドの力を封印したうえで友人であるオリエンスにガイド役を頼み、ヴァイガルドに渡っていた。ふたりはゲートの近くの洞窟で、ダイダロスが洞窟内に作った隠れ家の場所のメッセージを発見する。しかし幻獣と戦ううちに弾丸を切らしてしまったため、弾丸の調達のためにタタラスの町に行き、町の鍛冶屋と弾丸の材料を調達するために鉱山に向かった。そこで新たに幻獣と遭遇したオリエンスは、鍛冶屋を町に向かわせた上で、幻獣をツルハシで食い止めるのだった。

ソロモンたちは「ダイダロス」が逃げた先の村にたどり着くが、「ダイダロス」が中に入った壺が彼ごと商人の馬車に載せられてしまい、捕まえるチャンスを逃してしまう。ソロモンたちが馬車を追いかけると、馬車は故障したところを幻獣に襲われて足止めされていた。ソロモンたちは「ダイダロス」を捕まえることに成功し、近くのタタラスの町の酒場で問い詰める。「ダイダロス」は「自分はメギド体を奪われて区外追放にされただけでスパイではない」と述べた。メギド体を奪われ壺にこもるというおよそスパイらしくない特徴や、アガリアレプトの時計を懐かしむような反応を見せたことなどから、ソロモンたちは一旦「ダイダロス」を信用するが、同時に何かを隠すような「ダイダロス」の雰囲気も感じ取っていた。そこに鍛冶屋が「鉱山に幻獣が現れ女の子ふたりが戦っている」との知らせをもって飛び込んできたためソロモンたちも鉱山に向かい、ソロモンたちとオリエンスたちが合流する。

ネビロスはソロモンに挨拶し、ソロモンが連れている男の子が自身の師匠ではないことを見抜いた。男の子は自身の本当の名前は「アガシオン」であり、アンドレアルフスのメギドラル時代の上官であることを明かす。かつては歴戦の実力者であったアガシオンだが、所属する理術研究員の長アリオクを貶める計略に巻き込まれて捕らえられ、ヴィータの体に魂を移し替えられた。そのため、メギドであるネフィリムに出会った際にとっさに、理術研究院にいたころに調査したことがあり、現在の自分と似た境遇であるダイダロスの名前を騙ったのだった。

ネビロスは「師匠を探しているのではなく、師匠の持っていた工具『栄光の手』を探している」とソロモンに伝える。また、アガシオンも自身の本来のヴィータ体である屈強な巨漢の体を取り戻すため、メギドラルに戻りたいと考えていた。アガシオンをゲートに送った上でゲートを閉じ、洞窟の周辺の幻獣を倒すため、ソロモンはネビロス・アガシオンらとともに再度鉱山へ向かった。洞窟で「動く壺」の噂の元となった幻獣を倒し、ソロモンたちはダイダロスの隠れ家にたどり着く。隠れ家の入り口には死ぬ間際のダイダロスがネビロスに宛てた「『栄光の手』を破壊せよ」というメッセージがあった。ネビロスの銃で仕掛けを解いて隠れ家に入ると、そこは手つかずの遺跡だった。

ダイダロスは「道具は手の延長である」という言葉を口癖にしており、ネビロスは道具作りにおける主義の違いを理由にダイダロスに破門されていた。「栄光の手」はダイダロスが作った最高傑作の道具であるものの、彼の主義に反した兵器であったことをネビロスは知っていたため、メギドの力を奪われたダイダロスの代わりに破壊するために「栄光の手」を探していたのだった。ネビロスが遺跡を捜索し「栄光の手」を発見したところ、アガシオンに「栄光の手」を突如持ち去られてしまう。

アガシオンは自身を実験体として扱ったコシチェイと「『栄光の手』と交換でヴィータ体を返してもらえる」という約束をし、「栄光の手」の入手を真の目的としてヴァイガルドに来ていた。ミュトスでの連絡を受けて遺跡に来たコシチェイはアガシオンから「栄光の手」を受け取るも、アガシオンの本来のヴィータは既にバラバラにしたうえで幻獣と合成する実験に使用したことを残酷に告げる。ソロモンたちがアガシオンに追い付くと、コシチェイは「栄光の手」を起動した。ネビロスはメギド体の力をふるって「栄光の手」を完全に破壊するため、ソロモンに召喚される。

一方的に騙され利用されていたことを知ったアガシオンも、コシチェイに一矢報いて召喚の誘いに応えられる立場になれるよう、コシチェイの懐に飛び込み動きを抑える役割を果たさせてほしいとソロモンに頼む。しかし、アガシオンは自身の肉体を取り戻せないことを知り、コシチェイと相打ちの上死ぬことを心中願っていた。ネフィリムがアガシオンをコシチェイのもとへ投げ込むと、アガシオンはコシチェイから奪っていた自爆用幻獣を使う。だが、まだ成長しきっていない個体だったため、コシチェイにダメージを与えきることはできなかった。アガシオンにとどめが刺されようとするのを見たネフィリムは自ら巨大化し、コシチェイを踏みつけて抑えこんだ。

重傷を負って瀕死のアガシオンを助けるため、ネフィリムは新しい治療の力を身につけてリジェネレイトした。「栄光の手」を完全に破壊して洞窟を出たあと、ネビロスは銃作りを続けるため、ソロモンの軍団に加入する意思を示す。一方、瀕死の状態から回復し目覚めたアガシオンは、自身は死に損ねた身であり少年の肉体でできることは少ない、と召喚されることに消極的だった。ソロモンはそれでもかまわないと応え、アガシオンを召喚する。メギドの力を使えるようになったものの壺に入っていないと震えが止まらないアガシオンは、「砦」となる壺を手に入れしだい軍団に入るとソロモンに約束するのだった。ソロモンたちが鉱山を去る一方で、再起不能なほどのダメージを受けていたはずのコシチェイが意識を取り戻していた。ネフィリムにヴィータ体を踏みつぶされる直前に自身の魂を「カビ」を移植した幻獣に転移させることで生きながらえていたのだ。誰もいなくなった遺跡で、コシチェイは「過去の栄光など私は追わんさ」と笑うのだった。

#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ネフィリム、ネビロス、アガシオン、アンドレアルフス、オリエンス、アガリアレプト、マルファス、マルバス、マモン(端役)アミ―、アモン、グシオン、グザファン|
|~メギド(NPC)|コシチェイ、クレンチン(名前・回想のみ)ダイダロス、アリオク、モーウォラン|
|~他|ガメツイ、デッチ、スミス(名前のみ)ニーチョ、ヨンチョ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|ツボ平原|謎の少年|工匠ダイダロス|意外な接点|
|2|荒涼街道|いい報せ、悪い報せ|逃げる者、追う者|壺入りメギド|
|3|タタラス鉱山地区|鉱山の町で|ネビロスとオリエンス|アガシオン|
|4|工匠の隠れ家|栄光の手を求めて|小さな努力|戦いの壺|
|5|栄光の眠る遺跡|奪われた栄光|恐怖の理由|この手にかつての栄光を|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20210430]]
-ネビロス配布イベント。
--ネビロスはイベント初回開催前にオリエンスのキャラストーリーで登場済みだった。
-過去に開催されたイベント「背中合わせの正義」「守りたいのは、その笑顔」の内容を踏まえた部分がある。
-時系列はメインクエスト6章と7章の間(公式Portal参照)

**逆襲のバンキン族 [#ev20210528]
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
ここにあらすじを記入。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|サブナック、ウァサゴ、ナベリウス、グレモリー、バルバトス、ムルムル&br;ウァプラ、バティン、バラキエル|
|~メギド(NPC)|マモン、マラコーダ、ザリチェ(上記3名は名前のみ)|
|~他|メギストス、バンキン族、貴婦人マム|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|ルメラール領周辺域|ルラールの獣|19歳|焼けた森|
|2|小さな港町|波乱の貴品会|偶然の再会|怒れる珍獣|
|3|寂れた森|追跡|バンキン族|モフルカ、ネルカ|
|4|裏オークション会場|潜入、裏オークション|人間の欲望|貴族たる者|
|5|欲望の森|犯人は何処だ|その小さき体で|それぞれの成すべきこと|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20210528]]
-サブナック(バースト)配布イベント
-「ソロモン王と幻獣図鑑」で登場したメギストスが再登場する。
-時系列はメインクエスト7章と8章の間(公式Portal参照)

**ガープの結婚 [#ev20210630]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
マモンとウトゥック、ヴェルドレ、マスティマを連れてアジトの中を案内するソロモン。彼の部屋にあった一枚の「絵画」の顛末について尋ねられ、ソロモンは語る。

ペルペトゥムの防衛を成したが負傷したガープは、回復も覚束ないうちに同盟仲間である三柱を連れてペルペトゥムから離れた。かねてから懇意にしていたヴィータ、イーナと引き合わせるためである。その邂逅から、事態はゆっくりと動き出す。

ガープに懇意にしている存在がいること自体は隠されていたわけではなく、バルバトスやブネなど以前から知っている者もいた。四冥王とイーナの邂逅からイーナのことを新たに知ったアジトの面々は、何名かがこぞって会いたいと言い出し、ガープは彼らもイーナに会わせた。

またしばらく時は経ち、ある時アマイモンはガープに、イーナとの関係を進めるべきでは、と提案する。ジニマル、コルソンもそれに賛成した。有識者として呼ばれた、既婚であることが知られているフォラス、ビフロンスからの言葉、そして通りがかったゼパルの「きちんと二人で話すべきだ」という言葉に、ガープは少しずつ考えを変化させていく。

その説得からさらに時は経ち、二人の結婚式を挙げることが決まった。シバは張り切って、衣装を誂え、参加もすると言う。
軍団総出で町へと向かうことになったが、町の周囲には珍しく幻獣が発生しており、主役は残したまま手分けして撃退しに行くこととなった。

新婦控室では、女性メギドたちが新婦のドレスに感嘆し、イーナは町の人々が設えてくれたのだと語る。
新郎控室では、苛立ち気味のガープを見張り役の男性メギドたちがなだめていた。と、ガープは別室で一人になることを希望する。そこで彼は、闘技場時代のことを思い出していた。

散発的に出てきていた幻獣は討たれ、ささやかながら祝砲が鳴り、ようやく式が始まる。
ガープは皆の前で自らの過去に起きたことを語り、イーナと共に生きることを誓った。そしてイーナは、伴侶を守り、三人で生きていくことを誓う。彼女は既にガープとの子供を宿していたのだった。

式は滞りなく進み、そこにセーレがある発明品を携えて来る。
現実の様子をそのまま紙に写し取ることができるその「写真機」によって作られたのが、ソロモンの部屋にあった「絵画」であった。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|開催時(2021年7月)時点の全てのメギド(ネビロスおよびアガシオンまで)|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|イーナ、シバの女王|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|トゥエボル砂漠|大切な人|それぞれの祝い方|受け継ぐ想い|
#endregion
-2021年メギドの日イベント。例年は3日間(72時間)開催だったが、6/30~7/9の開催となった。
-ガープ専用オーブ「クストス」配布。
-イベント内の時系列が複雑で「8章以降のある時点における回想」という形で、6章後~8章後と思われる結婚式までの様子が断続的に描かれる。
--2022年イベント復刻に伴い、公式での時系列は「10章以降」と設定された。
-尚、復刻に伴いフォルネウスの立ち絵がリジェネレイト後から前に戻されている。
--フォルネウスのリジェネレイトした経緯を考えると、結婚式は彼のリジェネレイト前の時系列ではないかとの見方もできるが、明言はされていない。

**虚無のメギドと儚い望み [#ev20210712]
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
#region(あらすじ(ネタバレあり))
アクィエルに連れられてやって来たメギド、ブリフォー。話を聞くとメギドラル時代のインプを知っているらしく、彼女の居るこの軍団に入れてほしいという。
困惑するソロモンだが、ちょうど依頼されていた調査に同行してもらい、そこでの働きを見て判断することに。
その街では幻獣被害だけでなく、死体が盗まれるという奇妙な事件が起きていた。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ブリフォー、インプ、シャックス、ガープ、アクィエル、タナトス、ユフィール|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|ケイジ、マーク、シンダー、レッド、ブラック、エンバー、リリー|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|トランジの街・入口|はびこる幻獣|容疑者タナトス|コナマゲドン|
|2|寂れた街道|騎士団と自警団|様々な「個」|埋葬地の戦い|
|3|メメントの森|奇妙な死体|インプの過去|死体とキノコ|
|4|トランジの街・広場|幻獣、再び|インプと少女と|「空っぽ」なメギド|
|5|ヴァニタス山|ブリフォーとインプ|2人の願い|望みを叶えて|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20210712]]
-ブリフォー配布イベント。
-トランジは「死にゆく・通り過ぎる」を意味するラテン語で、朽ちかけた死体を模った墓標のことでもある。
メメントの森は「死を忘れるな」という意味のラテン語「メメント・モリ」から。%%直球のダジャレである%%
ヴァニタスは「空虚・虚しさ」を表すラテン語で、死や衰退を表すモチーフから人生の虚しさを説く静物画のジャンルのひとつでもある。

**トーア公御前試合 [#ev20210730]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
「え〜…サーヤ的には完全に『ナシ』って感じなんだけど…」

アジトで花開く女性陣の会話。話の主役はボティスであった。
行き倒れていたところをボティスが拾い世話をして、現在同居している男についての話である。
行くあてが無いと言うその男を介抱しているだけだとボティスは言うが、女性陣は「またボティスが悪い男に引っかかった」とすこぶる評判は悪い。
ガールズトークで盛り上がるある日のアジト。偶然通りかかったソロモンも巻き込み、話題はボティスが現在同居している男の話に。
行き倒れていたところを助け、成り行きで世話をしているだけだとボティスは否定するが、「またボティスが悪い男に引っかかった」とすこぶる評判は悪い。
そこにヒュトギンが現れ、彼が交渉官を務めるトーア公国で厄介な問題が発生したという。
かつてフルカネリ商会と繋がり王都への反乱を企て、幽閉されていた前トーア公アイゼンが、メギドの手を借りて脱獄したのだ。
事情を知るウェパルとモラクス、マルコシアスを中心にその場にいたボティスも加わり、ソロモンたちはトーア公国へと向かう。

巻き込まれる形でお喋りしていたソロモンの元へヒュトギンが現れる。
彼が現在、交渉官を務めるトーア公国で厄介な問題が発生したことをヒュトギンは要領よく説明する。
一つは幻獣討伐の依頼、もう一つは前トーア公アイゼンの脱獄に関する話であった。
トーア公国は5年に一度の「鉄血祭」が目前に迫っていた。
鉄血祭とはヴァイガルド中から集まった猛者が最強を決める武術大会であり、さらに今回は新トーア公のお披露目という重要な意味を持っていた。
アイゼンの失脚後、その地位を継いだのはシュタールという遠縁の年端もいかない少年だった。
それに不満を持つ者がアイゼンを担ぎ上げ、再び反乱を起こすのではないかとヒュトギンは危惧する。
王都や各地の有力者も招かれるその大きな催しは、シュタールへの不安視を払拭するまたとない機会だが、同時に彼の身を危険に晒すことにもなるのだ。
優勝者には新トーア公から贈呈品が下賜される。もし鉄血祭の出場選手として暗殺者が紛れ込んでいたら、そしてその暗殺者がメギドだったなら…。
最悪の事態を防ぐため、ヒュトギンはソロモンに鉄血祭への軍団のメギドの参加を要請する。
冷静かつ守りにも長けると指名されたボティス。頼まれたら断れないボティスは出場を承諾するが、同居している男のことを思い人知れずため息をつく。
実は、かつて「不敗の騎士」と呼ばれながらも落ちぶれたその男マケルーが、鉄血祭で優勝して矜持を取り戻すとボティスに約束していたのだ。
それぞれの思惑が入り乱れる、波乱の鉄血祭が幕を開けようとしていた。

フルカネリ商会からマキーネを手に入れ、王都へのクーデターを画策したアイゼン。
その野望はソロモン、そしてヒュトギンの「仕込み」によって脆くも崩れ去り、現在はトーア公国にて投獄されていた。
そして、そのアイゼンが脱獄したこと。アイゼンの脱獄を手引きした何者かがメギドである可能性があるとヒュトギンは話す。
トーア公国に到着したソロモン一行。
同じくヒュトギンから鉄血祭に出場するよう指名されたストラスと合流し、アイゼンが幽閉されていた監獄塔を調べる。
檻が捻じ曲げられた牢屋の壁には、フォトンで文字が記されていた。ソロモンへの宣戦布告とも取れるその内容に、裏に潜むメギドの存在を確信する。
調査を終えた一行がトーア公国の宮殿へ戻ると、来賓として招かれていたシバの女王と出くわす。
シバもヒュトギンと同じく、アイゼンが再び台頭すること、さらには「アイゼン派」と「現トーア公派」で分かれ内紛が起きることを危惧していた。
アイゼンが民を扇動する事態を防ぐべく、ソロモン達には周辺に現れた幻獣討伐と並行してアイゼンの捜索と拘束が命じられる。



トーア公国へ向かうソロモン達、ボティスも同行者の一人である。
道すがら、アイゼンの野望を止めた後のトーア公国の現状について、ソロモンはヒュトギンから話を聞く。

アイゼンが失脚した後、遠縁のシュタールという年端も行かない幼い少年が為政者の地位を継ぐ。
代々、武を尊ぶ気質を持つ公国の民からは幼いシュタールに新トーア公が務まるのかという疑問の声も少なくない。
そして、そこに今回のアイゼン脱獄の一件
まだその情報は限られた者にしか伝えられていなかったものの
ヒュトギンは何者かがアイゼンを担ぎ上げて、再び反乱を起こすのではないかと危惧していた。

更に重要なことがもう一つ、トーア公国は年に一度の「鉄血祭」が目前に迫っていた。
鉄血祭とはヴァイガルド中から集まった猛者が最強を決める武術大会であり、初代トーア公の時代から続く伝統行事である。
王都や各地の有力者も招かれるその大きな催しは、新しいトーア公であるシュタールへの不安視を払拭するまたとない機会である。

しかし、同時にトーア公が特別席に座る決勝戦や、優勝者への贈呈品の下賜の際にはシュタールの身を危険に晒す隙も生まれる。
特に、鉄血祭の出場選手として暗殺者が紛れ込んでいたら…。
ヒュトギンの最大の懸念はそこであった。
アイゼンを収監する檻を力づくで破壊したヴィータ離れした人物、もしその犯人がメギドだとしたら、そして試合の選手としてヴィータを装い参加してきたとしたら…。
そのメギドは間違いなく優勝候補となるだろう。

ヒュトギンはソロモンへの依頼の最も重要な件として、その鉄血祭への軍団のメギドの参加を要請する。
実は既に、トーア公国騎士団員を務めるストラスには鉄血祭に参加してもらっている。
しかし万全を期すために後一人、トーア公国に面識の無い誰かに出て欲しいとヒュトギンは頼む。

ちょうど同行者であったボティスに白羽の矢が立つ。
冷静かつ守りにも長けた彼女なら暗殺の防衛にもうってつけだと満場一致の采配である。
最初はためらうボティスであったが、ソロモン達からの頼みを断れるような性格の彼女ではない。

(私が『鉄血祭』に出たら『あの人』が…どうしよう…)
ある事情を抱えるボティスはまたも断れなかった自分にため息をつく。

こうして、新トーア公の暗殺に揺れる公国主催の鉄血祭が幕を開けようとしていた。



一方、トーア公国の地下訓練所ではストラスが先輩騎士団達から推薦枠として鉄血祭の出場を告げられていた。
大会という晴れやかな舞台で目立つなんて絶対に普通じゃない、ストラスはつつしんで辞退しようとするが、「交渉官サマ」のご指名もあってそうもいかない。

トーア公国にやってきたソロモン、ヒュトギン達と合流するストラス。
アイゼンが脱獄したとされる監獄塔に立ち寄るソロモン達
檻が捻じ曲げられた牢屋の壁には、常人では気付けないようなフォトンで書かれた文字が記されていた。
アイゼンの名義でソロモンへの宣戦布告とも取れるその内容に、アイゼンの裏に潜むメギドの存在を確信する。

そんな中、鉄血祭の参加について個人的な事情を抱えていたボティスは、浮かない顔で同居中の男との会話を思い返していた。
その男はかつて、「放浪騎士」として王都の騎士団の食客にもなっていた程の戦士であった。
しかし、ある時、王都に現れた一匹の幻獣に敗北したことが彼の人生を狂わせた。
その敗北を境に身体に刻み込まれた恐怖心から、今日に至るまでまともに戦えなくなってしまったのだと男は語る。

だが、そんな彼を見捨てなかったボティスの献身により男は以前よりも自信を取り戻し始めていた。
そしてかつての誇らしい人生を取り戻すために、トーア公国の鉄血祭に参加することをボティスに打ち明けた。
出場に際しての装備品資金などの諸々もボティスに借り受けながら、男は意気揚々と優勝をボティスに約束する。

「そして人々は思い知ることになるだろう!
かつて『不敗の騎士』と呼ばれたこのマケルー=ジャンの実力が本物であることをね!」



トーア公国の宮殿までやってきたソロモンは、来賓として招かれて来ていたシバの女王と出くわす。
既にアイゼン脱獄の報を受けていたシバと情報の共有をするソロモンとヒュトギン。
シバはヒュトギンと同じく、アイゼンが再び台頭し、民がそれを受け入れることを危惧していた。
かつてヒュトギンと王都とが結託して水際で阻止したアイゼンの反乱。

しかし、そのアイゼンの反乱をトーア公国の民達が目の当たりにしなかったことが悪い影響も与えている。「覚えがない」罪状として、中には王都のでっち上げではないかと疑う民まで出始めていた。
シバが最大の懸念としているのは、そのような「アイゼン派」と「現トーア公派」でトーア公国が二分され内紛が起きることである。
民の目の前にアイゼンが現れて、決起を煽る事態だけは避けなくてはならない。
ソロモン達には周辺に現れた幻獣討伐と並行してアイゼンの捜索と拘束が命じられる。

深刻な話をしている途中、扉が開き幼い少年が入室する。
彼こそ新たなトーア公となるシュタールであった。
たどたどしくもソロモンに挨拶をするシュタール、その面持ちはどこか頼りなさげである。
幼くも母を亡くしたシュタールは、アイゼン失脚の後の唯一の血縁者として、ただの貴族の子供だった身分から担ぎ上げられることとなってしまった。

シュタールがヒュトギンに促されて退室していく。
多少の反発は覚悟の上でアイゼンを処刑しなかったこと、穏便に収めるためにトーア公国を今までの形で存続し、王都の意向としてもシュタールを祭り上げた責任があること。
その自省をシバは口にする。



宮殿を離れ、アイゼン捜索に向かう途中、公国の広場を通りかかるソロモン達。
既に鉄血祭の開催に先立って公国にはヴァイガルド中から人が集まり活気に溢れていた。

ソロモンは試合を控えて別行動を取っていたボティスを広場で発見する。
出場者と思わしき男と会話をするボティス
同行者のモラクスは意気揚々と男に、優勝はボティスかストラスが取るから諦めた方がいいぜと口にする。
男はソロモンの出立ちや仲間の様子を観察した後、特に踏み込んだ会話はせず立ち去っていく。

ソロモンもボティスに試合の激励の言葉を送った後にアイゼン捜索のため再び別行動を取る。
しかし郊外に出ようとする寸前、騎士団が訓練用に飼育していた熊が複数頭、脱走したとの知らせが飛び込む。
ソロモン達も暴れ回る熊に咄嗟に応戦する。



突然のトラブルに見舞われたものの、他の暴れ熊達も大会の予選出場者達によって討伐されていた。
公国の広場はすでに鉄血祭のためヴァイガルド中から集まった人々で活気に溢れていた。
アイゼン捜索に向かおうとしていたソロモン達は、試合を控えて別行動を取っていたボティスを広場で発見する。
どこか上の空のボティスを激励して郊外に出ようとする寸前、騎士団が訓練用に飼育していた熊が脱走したとの知らせが飛び込み、ソロモン達も咄嗟に応戦する。
負傷者を出したものの、熊達は大会の予選出場者達によって討伐された。
大会の運営委員はこの熊の討伐を果たした15名の選手を予選通過者として決勝トーナメント進出の発表をする。
それを聞いていたソロモン達。ウェパルはこの熊の脱走も仕組まれたことではないかと嫌な予感を覚える。

それを聞いていたソロモン達
トラブルによって予選が立ち消えになり、よりスムーズに暗殺の機会へと近付いたことにもなる。
同行者のウェパルはこの熊の脱走も何者かによって仕組まれたことではないかと嫌な予感を覚える。
決勝に進出した者の中にはボティス、マケルーの姿もあった。
そこに広場でボティスと話していた強面の男…バロールが現れる。
謙虚な言葉とは裏腹に、彼の放つ挑発的な殺気に気付いたボティスは、直感的にこの男がメギドであると感じ取る。
バロールは、マケルーがボティスを盾にするように隠れて逃げ回っていただけだったことを見抜き、臆病者だとなじる。
ボティスが仲裁に入りその場は収まるが、マケルーはバロールに最後まで言い返すことができなかった。


一方その場を離れたバロールは、一部始終を観察していた男と路地裏で密議をこらす。
ザミエルと呼ばれた男は、乗り気ではないバロールに筋書きを確認する。
彼の語る作戦内容はシバの女王が危惧した通り、アイゼン派を扇動してこのトーア公国に戦乱を、果てには王都とトーア公国の戦争に発展するまでを見据えていた。
彼らこそトーア公国を脅かそうとするメギドラルからの刺客であった。

決勝に進出した15名の中にはボティス、マケルーの姿もあった。
そこに先ほど話しかけてきた男が現れる。
熊を軽く「撫でて」決勝に進出したと話す、その男の名はバロール。
謙虚な言葉とは裏腹に、彼の放つ挑発的な殺気を感じ取っていたボティスは本能的にこの男がメギドである可能性を予感する。
試合の開始を待つバロールは、作戦でトーア公国を訪れたときのことを思い返す。
任務中ザミエルを含む味方の裏切りにより置き去りにされたバロールは、彼らが呼び出した幻獣によって窮地に陥る。
それを救い保護したのが、若き日のアイゼンでありトーア公国だった。
自ら怪我を負いながらも助けてくれたアイゼンに、バロールは少なからず恩義を感じていた。

次元の違う空気を、一人何も感じ取れていないマケルーはバロールの表面上の言葉に「自信が無ければ棄権するように」と威勢よく進言する。
マケルーに目も向けていなかったバロールは彼を見据えて、先程の熊の戦いにおいてのマケルーの行動を謗る。
武闘場にシュタールの声が響き渡る。鉄血祭の開催が宣言された。
出番を待つボティスとストラス。控えの間にマケルーの姿がなかったことをボティスは気にしていた。
しかしマケルーは一向に試合会場に現れない。心配するボティスをよそに、マケルーは取り逃した最も獰猛とされる熊を一人撃退していた。
出場取り消しとなる寸前、傷だらけのマケルーは武闘場に現れる。
一回戦第一試合。マケルーは休む間もなく試合に臨む。
調子を取り戻し辛くも勝利したマケルー。バロールは戦う姿勢を取り戻したマケルーを認め、マケルーもまた痛烈な言葉が自分を立ち上がらせてくれたのだと礼を言う。
第二試合。バロールはものの一瞬で勝敗を決し、続くストラスもうっかり相手を秒殺し勝ち進む。

本戦に出場した他のヴィータもそれぞれの戦い方で熊を撃退していた。
ボティスに至っては逃げ遅れたヴィータを守りながらも戦い抜いていた。
だがマケルーは違った。彼はボティスを盾にするようにあちこち隠れて逃げ回っていただけだった。

「俺ァ、戦士に会いに来たんだ 臆病者にゃ用はねェ」
怒気すら含んだその言葉にマケルーも反論する。
自分は本戦前に無駄な消耗を避けるべく戦略的に…

「『今』戦わねェヤツァ生涯戦わねェんだよ 俯いて言い訳を探すだけさ」

言葉を遮られ、言い淀むマケルー
悔しがるフリをするんじゃねぇ、てめぇが本物ならとっくに剣を抜いて俺に向けているはずだとバロールは更にマケルーの薄っぺらい上っ面を剥がし取っていく。

耐えられずボティスが間に入る。そこで口論にもならない一方的な会話は終了する。
マケルーはバロールに最後まで言い返すことができなかった。



熊の脱走の事態は終息する。
熊を扱っていた舎長に接触する黒のローブの男
ローブの男は舎長に、本当に市民に被害が出ていないか確認を取る。
立場を悪くするかもしれない舎長に詫びつつも、協力に感謝すると伝えるローブの男
「命令」に従うのみだと忠誠の意思を舎長はローブの男に示す。

そして裏で行動をしているもう一つの場面

バロールは人の気配の無い路地裏で相手を待っていた。
先程の熊の一件も余計なことをしやがってと、現れた相手に悪態をつく。
ザミエルと呼ばれた男は作戦の進捗をバロールに伝える。
そして、これから大詰めとなる暗殺計画の首尾をバロールに再確認する。
シュタールを暗殺した後に、姿を現したアイゼンによってバロールは討ち取られたフリをする。
回りくどくバロールは乗り気ではないその作戦の首謀者であるザミエル。
彼の語る作戦内容はシバの女王が危惧した通り、アイゼン派を先導してこのトーア公国に戦乱を、果てには王都とトーア公国の戦争に発展するまでを見据えていた。

その先にあるものはヴィータ同士の戦争を介したメギドとハルマの代理戦争…すなわちハルマゲドン。
彼らこそがトーア公国を脅かそうとするメギドラルからの刺客であった。



試合の開始を待つバロールは昔のことを思い返していた。
それはかつて遺物の回収のためにヴァイガルドに訪れていた時のことであった。
戦争の中にもルールを、バロール風に言えば仁義を通すやり方を同じ任務にあたっていたメギド達は快く思っておらず
メギドラルへの帰還の際にバロールは仲違いから他のメギド達によって罠にかけられ、ヴァイガルドに置き去りにされてしまう。
置き去りにしたメギド達の中にはザミエルの姿もあった。

彼らが呼び出した幻獣に手負いのバロールは苦戦する。
そこに駆けつけたのが若き日のアイゼンであった。
その場所はトーア公国の領地であり、アイゼンは兵を率いて幻獣討伐を行っていた。
一人一人の力は幻獣に遠く及ばないヴィータが、集団戦闘において確実に幻獣に攻撃を与えて仕留めていく。
ヴィータは戦争なんざ知らねェヒヨッコの集まりだと認識していたバロールは、アイゼン達の戦いぶりに認識を改める。
そのまま気を失ったバロールはアイゼン達によって保護されるのであった。



トーア公国の武闘場にて幼きシュタール公の声が響き渡る。
ここに伝統ある武の祭典、鉄血祭の開催が宣言された。

暗殺阻止に協力はするものの、やはり目立ちたくないストラスはどうにか目立たず普通に勝ち進むことを考えていた。
ボティスもまた、マケルーの出場する大会に自分も出ることになってしまい彼と試合で当たってしまうのではないかということを心配していた。
しかし、そのマケルーは一向に試合会場に現れない。

いっそ棄権してくれればと考えていたボティスであったが、次第に本当に逃げてしまったのか?
大会に懸けていた情熱は嘘だったのかとマケルーに心の中で呼びかける。



一方で、マケルーは取り逃した最も獰猛とされる熊を一人撃退していた。
そして、既に傷だらけのマケルーは武闘場に現れる。
心配するボティスに、マケルーは落ち着いた面持ちで大丈夫だと告げる。

決勝トーナメントの一回戦にエントリーされていたマケルーは休む間もなく試合相手のドロジャイとの試合に臨む。
調子を取り戻したマケルーはドロジャイの技の応酬にも確実に対応し、泥試合となりつつも勝利を捥ぎ取る。

貴賓席で試合を鑑賞していたシバもマケルーの勝利を称える。
隣に座るシュタールも初めて見る騎士団以外の者達の真剣勝負に目を輝かせる。
(マケルーはメギドであるはずがない、そのマケルーに負けたドロジャイもメギドではない…)
シバは心の中で冷静に試合に潜んでいるメギドの正体を探っていた。

試合を終えたマケルーは負ったダメージに膝をつく。
そこに現れたのはバロールであった。
今のお前は戦士の目をしているとマケルーを認めるバロール。
そんなバロールに君のおかげだと告げるマケルー。
自分の本心を暴かれ、戦う姿勢を痛烈に批難されたバロールからの言葉がマケルーを再び立ち上がらせたのであった。

「いい戦争をしようや 楽しみにしてるぜ」
そうバロールは言って去っていく。



「そんなに退屈なら私が乱入して面白くしてあげましょうか?」
冗談か本気かわからない笑みで弟子に話しかける男、アマゼロトである。
ハックも同席しており試合を観戦していた。

アイゼン捜索のために会場を離れるソロモン達が戦力の補充として召喚していたのである。
二人の師が今まさに注目しているのが、バロールの出場する試合である。
公国騎士ジャッジスの試合開始の合図が告げられると同時に試合相手であるカズアワーセは崩れ落ちる。
バロールはものの一瞬で勝敗を決する。
ストラスも手加減をしているつもりが試合相手を秒殺し試合を勝ち進んでしまう。

その後の試合は研究員風な眼鏡の優男アッシュと商人のボッタクルという一風変わった対決である。
どちらもこれまでの戦士達とは違い、一見強そうには見えない。
だがボッタクルは試合ルールに違反しない上で、毒薬に眠り薬と使えるものは何でも使うスタイルで勝ちを拾ってきた強者である。
対してアッシュはどうも頼りなさそうな風貌である。
しかし、試合が始まると同時にボッタクルは自分に何が起こったのかも理解する前に地に伏す。
アッシュの神速とも呼ぶべき技が一瞬にして勝負を決めてしまったのである。
試合を見ていたカマエルやエリゴスは、このアッシュこそ大会に潜入した暗殺メギドだと感じ取る。

また、別の試合ではかつてリャナンシィと共にソロモンに敵対していたドンノラ流の兄イズーナと、
ハックがヴァイクラチオンを指導する村の村長であり高齢ながら鍛え抜かれたヴァイクラチオンの使い手であるオバーバとの試合も取り行われた。
試合はオバーバ優勢に進むも寸前のところでギックリ腰をやってしまう。魔女の一撃を受けたオバーバは戦闘不能に、イズーナは勝負に負けつつも試合を勝ち進む。
どちらもハックにとっては弟子であり、更なる鍛錬が必要だと熱く叫ぶ。

その頃のアマゼロトは弟子に二度目のお菓子を買いに行かせるところであった。



ソロモン達はトーア公国の周辺の幻獣を討伐しながら、アイゼン脱獄後の監獄にフォトン文字でソロモンに向けて書き残していた「北の地」を目指していた。
そして、そこで同じく何者かに手紙で呼び出されたというバールゼフォンと出会う。
偶然にしては出来すぎている。そしてソロモン、バールゼフォンを共に知る相手。
その頃ソロモン達は、トーア公国の周辺の幻獣を討伐しながら、フォトン文字で記されていた「北の地」を目指していた。
そこでは同じく何者かに手紙で呼び出されたバールゼフォンがいた。
ソロモンはやはりアイゼンの意図によってことが進んでいることを確信する。


トーナメントは二回戦に入る。
シバは大会参加者の中に紛れ込んだメギドを、バロール、そして研究員風な眼鏡の優男アッシュの二名まで絞り込んでいた。
そのバロールとストラスの試合が始まった。
ストラスはバロールの強さに瞬時にメギドであることを察知する。
手加減なしの激戦の中、ついにストラスの一撃がバロールを穿つその瞬間、しかしストラスは不自然に足を崩し転倒する。
その隙を逃さなかったバロールの反撃によりストラスは倒れ、勝負はバロールの勝利に終わった。

一方、鉄血祭のトーナメントも第2試合に
ボティスは対戦相手のギバップを必要以上に傷付けないように締め上げて降参による勝利を収めていた。
しかし、それは一流の戦士にとっては残酷なことに他ならない。
観戦していたカマエルはボティスの戦い方に否定的な意見をこぼす。

シバは大会参加者の中に紛れ込んだメギドを、バロール、そしてアッシュの2名まで絞り込んでいた。

そのバロールとストラスの試合も開始する。
ストラスの力量を察したバロールは初手から目眩しなどの搦手でストラスを組み伏せる。
押されながらストラスも相手のバロールの力強さに瞬時に彼がメギドであることを察知する。
ストラスは持ち前の力と体幹の柔軟さによりバロールを一蹴、本気の眼差しでバロールに向き直る。
ストラスの目つきが変わったことを察知し、バロールも腕と足を犠牲にしてでも勝ちを捥ぎ取る覚悟を決める。

ストラスの必殺の一撃がバロールを穿つその瞬間、ストラスは足を崩して転倒する。
その隙を逃さなかったバロールの反撃によりストラスは倒れ試合の勝敗が決する。
運悪く足を滑らせたかに見えたストラスの敗因。
戦っていたバロールは、その不自然な結末にザミエルの横槍があったことを察する。

事実、ザミエルは遠くから試合会場を見下ろしていた。
この先、他のメギドとの試合を控えるバロールがストラスとの試合で負傷しないためにザミエルが放った「魔弾」
それがストラスに隙を与えさせたのである。



ストラスは医務室で目覚める。試合は間も無く準決勝を迎える頃である。
付き添っていたボティス、ヒュトギンにストラスは試合時、バロールと勝敗を決する瞬間に自分の力が突如抜けてしまったことを伝える。

ボティスはアッシュとの対戦を控えていた。
ウォーミングアップに向かうボティスに、ストラスはアッシュの高速の体術を風で捉えればボティスにも勝機があるはずだとアドバイスを送る。
医務室で目覚めたストラス。試合は間もなく準決勝を迎える頃である。
付き添っていたボティスとヒュトギンに、自分の身に起きたことを伝えた。
アッシュとの試合を控え不安げなボティスに、ストラスはアドバイスを送る。
一回戦の一度の回し蹴りを見ただけでアッシュの攻略法に至っていたストラスに驚愕しながらも、ボティスは試合に向けて退室する。
ヒュトギンは彼女に、アッシュの正体が「隠し球」として用意した三人目の味方のメギドであることを明かす。

残されたヒュトギンとストラス
ヒュトギンは彼女にアッシュの正体が「隠し球」として用意した三人目の味方のメギドであることを明かす。
見知らぬヴィータの姿を取ることが可能な、ストラスも知っているというメギドの正体…。
ストラスはすぐに誰なのか理解するが、それなら何故試合を控えるボティスには伏せていたのかをヒュトギンに訪ねる。

味方が他にいるなら、そして何より、ボティスに偽って三人目の参加者を紛れ込ませていたヒュトギンが自分を「裏切った」と感じてしまう。
「信頼には信頼で応える」それは裏返すと「信頼してくれない者は信じない」ということでもある。
保険は必要だが、ボティスは何も知らずに勝ち上がって終わるならそれが一番良い。ヒュトギン自身もそんな彼女の信頼を裏切る結果にはしたくないと話す。

話終えるとヒュトギンは少しキミの体を調べさせて欲しいとストラスに言い出す。
急な申し出に驚くストラスであったが、バロールの戦いにおける敗因、その際に「なにかされた」痕跡を調べたいという理由であった。



ボティスとアッシュの試合が始まろうとしていた。
「共に、観客の心を奪うような戦いを繰り広げよう!」
アッシュもメギドとして手を抜くつもりはない。これまでの2戦で見せてきた先手必勝の攻撃がボティスを襲う。

高速の撹乱の後、本命の回し蹴りがボティスに届く一瞬の隙を彼女は見逃さずにブロック、そしてカウンターを食らわせる。
アッシュの観客を沸かせるため目立つように振る舞う動きの大きさと、ストラスの助言のおかげでボティスはアッシュに勝利する。
じゃあ僕はおとなしく「裏方」に…そう言いながらアッシュは試合会場から去っていった。

ボティスも試合場から戻ると、マケルーが勝利を讃えてくれた。
君がこんなに強かったなんて、私も負けていられないと奮い立つマケルーだが、ボティスは言いにくそうに彼に次の試合を棄権するように勧める。
彼の次の対戦相手はバロール、メギドに間違いない相手にヴィータのマケルーは万に一つも勝ち目は無い。
そして、(負ければ彼はまた自信を失う)そのことをボティスは心配していた。

「君は…私が『負ける』ことを心配しているのか?」
ボティスの心の内を見透かすようにマケルーは問いかける。
だが、そう不安にさせるのも仕方がないくらい今までの自分は酷いものだった。
ここに来てからも予選の暴れ熊に、自分はボティスを盾にして隠れるように逃げているだけだったと打ち明けるマケルー
そんな彼に、ボティスは「仕方がないこと」だと優しい言葉をかける。

「優しいな、君は だがその優しさは…今の私にはトゲのように心に刺さる」
マケルーは言葉を続ける。
かつて自分が進んでいた「不敗の騎士」としての栄光の道。
そして、たった一度の敗北で逃げ出してしまったこと。
その逃げ続けた先にボティスの優しさがあり、彼女の優しい言葉に甘え続けてきた。
きっと、昨日までの自分ならボティスの進言通り、それらしい理由をつけて棄権していただろう。
そうすれば少なくとも「負け」は避けられる。

だが…
アッシュは悔しがる素振りもなく、「じゃあ僕はおとなしく『裏方』に…」そう言うと試合会場から去っていった。
ボティスが試合場から戻ると、マケルーが勝利を讃えていた。
君がこんなに強かったなんて、私も負けていられないと奮い立つマケルーだが、ボティスは彼に次の試合を棄権するように勧める。
彼の次の対戦相手はバロール。メギドとヴィータであれば、マケルーには勝ち目は無い。そして、負ければまたマケルーは自信を失う…そのことをボティスは心配していた。だがマケルーは変わった。
「私が本当に恥ずべきなのは、『負ける』ことではない、『逃げる』ことなのだ」
マケルーは迷いを捨てた表情でボティスを見据えてそう告げる。
謝ろうとするボティスを制し、君も戦士ならどうか私を憐れまないでくれとボティスのこれまでかけてきた優しい言葉をマケルーは拒む。
戦えば必ず負けるだろう、その覚悟を持った上でマケルーはバロールの待つ試合会場へと向かう。

(私はずっと彼を『守っている』つもりだった…酒に逃げている彼を肯定して、無理をさせないようにして、ずっと『守ってあげた』…)

試合に赴くマケルーの背中をボティスは見つめる。
(…ごめんなさい きっとそれは私の傲慢だったのね あなたは私が思っているよりもずっとずっと…強い人だった)

試合に赴くマケルーの背中を見つめ、ボティスは戦いから遠ざけることで守ったつもりでいた自身の傲慢を恥じた。
「がんばって、マケルー…!」
試合の舞台に立つマケルーに向けて、ボティスは本心から出た言葉をかける。



「ちょいと驚いたぜ さすがにお前がここまで来るとは思っちゃいなかった」
試合相手のバロールはマケルーにそう告げる。
対戦相手が比較的、力量の低い相手ばかりだった。マケルーは対戦相手に恵まれたことを隠さずに伝える。
自身の弱さを知り、足だって既に震えている。
それでも逃げずにバロールに挑むマケルーにバロールは、それこそが戦士の顔だと称える。

「お前は俺より弱ェ… たぶん話にならねェくらい弱ェ だがな…そういう顔をしたヤツとはいい戦争ができるもんだ…楽しみだぜ」
こうして決勝戦進出を決める戦いが始まる。

大きな雄叫びと共に先に仕掛けたのはマケルーであった。
その攻撃を躱したバロールは手加減抜きの強烈な一撃をマケルーに叩き込む。
勝負は一瞬で決まったかに見えたが、マケルーは立ち上がる。

決勝戦進出を決める戦いが始まる。
マケルーは自分が運だけで勝ち上がったことを隠さずに伝える。
自身の弱さを知り、震えながら、それでも逃げずに挑む姿をバロールは称える。
実力差は明白だったが、何度攻撃を受けてもマケルーは立ち上がる。
もはや精神力のみで立ち上がるマケルー、だがバロールにもここで引くわけにはいかない理由がある。
──かつての「友」との約束
バロールの容赦の無い攻撃の連続についにマケルーは気を失い倒れる。
容赦の無い攻撃の連続についにマケルーは気を失い倒れる。
勝敗は決した。試合場を後にするバロールは過去の約束を思い出していた。


メギドラルに戻るアテも無いバロールはしばらくの間、アイゼンの話相手として同行していた。
そんな日々の中で、自分の王国を築き上げるという野心に燃えるアイゼンはバロールにその夢に手を貸してくれないかと頼む。
バロールも恩義のあるヴィータの夢を叶えてやりたいと考えていたが、メギドラルへと帰らなければならない。
もし再び出会うことがあれば。「世話になった義理は返す」そう言ってバロールはアイゼンと別れ、メギドラルへと帰還した。

それはバロールが他のメギド達に裏切られ、手負いのところをアイゼンに保護された過去の話に遡る。
自ら怪我を負いながらも助けてくれたアイゼンに、バロールは少なからず恩義を感じていた。
メギドラルに戻るアテも無いままバロールはしばらくの間、アイゼンの話相手として同行する。

アイゼンは流れ者のバロールに様々な思いを打ち明ける。
自分の王国を築き上げるという野心に燃えるアイゼンはバロールにその夢に手を貸してくれないかと頼む。
バロールも恩義のあるヴィータの夢を叶えることを望ましいと考えていた。



「いきなりで悪いんだがな… 俺ァ故郷に帰ることにした」
バロールはトーア公に就任したアイゼンにそう告げる。
メギドラルのことは明かさず、機会を逃せば二度とは通れない「関所」をくぐって故郷へ帰るのだと話す。

間も無く開催される「鉄血祭」で共に決勝戦で戦えないことが残念だとアイゼンは友との別れを認める。
正直、二度とこっちに戻る気はない。
しかし、何の因果か再び自分がこの地を訪れることがあったその時は

「世話になった義理は返すぜ それだけは約束してやる」
異世界で出会った友とバロールは別れの挨拶を済ませた。



「…遅ェぞバカ野郎が 不安定なゲートだっつったろ」
そうバロールに不満を漏らすメギド
後にソロモンとの戦いの中で命を散らせるチリアットである。

バロールとも旧知の仲であったチリアットは、探索任務から戻ったメギド達を「尋問」した末に取り残されたバロールの所在を知り、迎えに来たのであった。
「借り」を作ってバロールを自分の仕掛けた大物相手の戦争に参加させるという目論見もあった。
久々のメギドラルの戦争に高揚感を昂らせながら、バロールは生まれ落ちた世界メギドラルへと帰還する。



メギドラルへ帰還してから幾年かの時が過ぎた。
牢屋に閉じ込められたバロールの前にチリアットが現れる。
バロールはバナルマ明けの若いメギドを戦争において使い潰そうとする軍団長に反対して対立の末、半殺しにした罪で懲罰局に投獄されていた。

ヴィータを殺す殺さない、バナルマ明けのメギドを使い捨てにするしない
お前はヴァイガルドで嵌められた時からつまらないことで揉めてばかりだと言うチリアットにバロールは言葉を返す。

「俺ァ、俺の仁義にそぐわねェことをやる気はねェ…そもそもメギドはそういうもんじゃねェのかい」

別に不服な命令全てに逆らうわけじゃない。それが戦争であれば必要な手を汚す場面だってある。
しかし最近はフォトン不足に始まり、棄戦圏による戦場の縮小、無闇なメギド体による戦闘の禁止などがんじがらめなしがらみばかり。
「俺たちは…俺たちの戦争はいつからこんな風になっちまった?」
バロールは言葉を続ける。

ここにブチ込まれてから昔のことを思い出す。
それは、戦争が楽しくて仕方がなかった頃のこと。
テメェの力を示すために戦った テメェの名を上げるために戦った。
名を上げて、デカい軍団から声が掛かりゃ、もっとデカい舞台でいい戦争ができると思ってた…
だが所属する軍団がデカくなればなるほど、戦争の目的も、作戦も、手打ちになればその中身さえも知らねェところで決まっていく。
勝ち負けの手応えもねェままに、どっかの誰かが戦果を得たってハナシだけが頭の上を通り過ぎる。
いつしか戦争は俺の手を離れ、モヤモヤした得体の知れねえなにかになっていく。

「なあ、チリアットよ どこに行っちまったんだろうな…知ってたら教えてくれよ…
己の力を誇るメギド2人が戦場で向かい合って…
強ェほうが…個を示した方が生き残っていく
俺たちが血を熱くした そんな戦争は、一体どこに行っちまったんだ…?」

黙って言葉を聞いていたチリアットが口を開く。

「俺が口を聞いてこっから出してやってもいいぜ その代わり…テメェは俺の軍団に入りやがれ」
誰がお前の、俺より弱いお前の下に付くかとバロールは反論する。
チリアットはそれを自嘲しながらテメェより弱い俺の下にだと言葉を拾う。

だが、それを認められたからこそ、チリアットはしたたかにこの現代のメギドラルの戦争社会で議席を持つに至ったメギドである。
「自分の強さだけを誇ってりゃいい時代はもう終わったのさ」
その上で、自分ならバロールが嫌に思う戦争はさせねぇとチリアットは自分の軍団に入るよう再度求める。

好きにしな、とバロールは加入を認める。
チリアットは観念したバロールに言葉を返す。
「言われなくてもそうするさ そういうもんだろ、メギドってのは」



メギドラルの中枢都市レジェ・クシオを歩くバロールに声をかけたのはチリアット配下のメギドであった。
バロールはチリアットとの面会の後、懲罰局から釈放されていた。

チリアットとの約束通り、軍団入りの意向を示すバロールであったが配下のメギドから驚くべき事が伝えられる。
「チリアット様は…戦死されました」

言葉を失うバロールにそのメギドはチリアットの最期についての情報を続けて話す。
オリエンスというメギドとの戦争がきっかけで、悪化した戦況を覆すべくマキーネを求めてヴァイガルドへ向かったこと
その行動中、ヴァイガルドのソロモン王と交戦となりマキーネに乗り込んだチリアットは戦死した。
そうしてメギドラルへ帰還して数年後。
バナルマ明けの若いメギドを戦争において使い潰そうとする軍団長に対立し、半殺しにした罪で懲罰局に投獄されていたバロールの前にチリアットが現れる。
バロールの仁義を通すやり方に一目置くチリアットは、口聞きをしてここから出してやる代わり、軍団に入るようバロールに言う。
その後、釈放されたバロールはチリアットを探す。だが、バロールは義理を果たす前にチリアットが戦死したことを彼の部下から知る。
更にバロールを絶句させたのはそのソロモン王なる人物がヴィータということであった。
ヴィータが軍団を持ち、そしてチリアットを打ち破った…。
バロールはチリアットの仇討ちを果たすため、ザミエルの話に乗った。

バロールのヴィータに対する認識はもはやただの下等生物と捨て置けるような存在ではなくなっていた。

チリアット軍団は解体となり、部下であったそのメギドも自分はチリアット様以外のメギドの下につくつもりはないとレジェ・クシオの雑踏の中に消えていった。

バロールはまたも、果たすべき義理を果たせぬまま大切な友との別れを経験する。



各戦場を転々とするバロールは、メギドラルでも噂となっているソロモン王の情報を聞いてまわっていた。
しかし、冷静に分析する程、1人で戦いに出て勝てる相手ではないとバロールは理解する。
チリアットの仇討ち、せめてソロモン王の軍団に一矢報いる方法は無いものか…。

そんなバロールの前に、かつて自分を嵌めた連中の1人であるザミエルが現れる。
唯一ケジメをつけることのできなかった相手の登場にバロールは臨戦態勢となる。しかし、バロールにザミエルは思わぬ話を持ちかける。

バロールがソロモン王についての情報を聞き回っていることを知っていたザミエルは、自分ならヴァイガルドへ行く予定も許可もあることを伝える。
そして、過去の遺恨を水に流す代わりに戦力として力を貸してくれないかとバロールに持ち掛ける。

バロールは、ソロモン王への仇討ちを果たす機会を得るため、ザミエルの話に乗るのであった。



「陛下!もうしばらくお待ちください!」
トーア宮殿にヒュトギンの声が響き渡る。

試合も佳境に入り、紛れ込んだ暗殺メギドはバロールに間違いない。
更に観客席には怪しい黒いローブの男が潜んでいることもヒュトギンは確認していた。
しかし、主犯格であるアイゼンの確保は未だ完了していない。
この状況でシュタールを再び表に出せば、今度こそ彼に凶刃が及ぶ…。
ヒュトギンは最後の手段に出る。

実は陛下の命を狙う者が会場に紛れ込んでいる…という暗殺計画を、ヒュトギンは幼きシュタールに明かす。
試合は佳境に入る。
観客席には怪しい黒いローブの男が潜んでいることも確認していたが、主犯格であるアイゼンの確保は未だ完了していない。
ヒュトギンは暗殺者が会場に紛れ込んでいることをシュタールに明かす。
賊が捕らえられるまでどうか、決勝の試合を中止し、この場に留まって欲しいとヒュトギンは願い出る。

しかし、シュタールから返ってきた言葉は、その件を他に知る者はいないのかを尋ねるものだった。
幸い、騒ぎは広まっていない。ヒュトギン達は秘密裏に暗殺阻止に奔走していた。
「…ならば、これ以上、この場に留まるわけにはいかぬ 予定通り、決勝戦を開始せよ」
しかしシュタールから返ってきたのは、予定通り決勝戦を開始せよという言葉だった。
予想だにしない返答にヒュトギンは驚きをあらわにする。
シュタールは言葉を続ける。アイゼン公ならば、そのような事態でも堂々と武闘場に赴かれたはずだ、と。
彼の目にはアイゼン公の後継者としての覚悟が宿っていた。
力も無いシュタールが今、唯一できること。それが家臣を信じることであった。その信頼はヒュトギンにも向けられている。
トーア公としての立場を果たそうと必死に脅威に立ち向かおうとしているシュタールの覚悟に、ヒュトギンも応える意志を示す。

シュタールからの予想だにしない返答にヒュトギンは驚きをあらわにする。
アイゼン公ならば、そのような事態でも堂々と武闘場に赴かれたはずだ。と、シュタールは言葉を続ける。
武闘場にシュタールの声が響き渡る。決勝戦の開始が宣言された。

賊ごときを恐れて身を隠していては世間の笑い者になる、アイゼン公の後継者を務めるのであればたった1つの綻びもあってはならないのだ。
目の前にいるシュタールの眼には覚悟の意思が宿っていた。

「ヒュトギン、そなたの気持ちは嬉しく思う」
おそらく、これまで暗殺の事実を隠し…鉄血祭が平穏に行われるよう苦心していたはずだ
それは自分が頼りなく、「お飾り」でしかない身であるからだとシュタールはヒュトギンに詫びる。

だからこそ、その「お飾り」の自分が真のトーア公として認められるためには、シュタールなりの「武勇」を示すよりない。
今、自分の命を狙う者がいる…。それはむしろ好機なのである。

「ならばこそ、余は示せるのだ そのような者に臆することないトーア公としての姿をな」
それだけではない。
公国の名に懸けて決して賊などの好きにさせるはずがない。
余は、みなを信じておる。騎士団の者も、そなたも…。
家臣を信頼せぬ主にどうして下の者たちが従うであろうか…そうは思わぬか?

力も無いシュタールが今、唯一できること。それが家臣を信じることであった。
その信頼はヒュトギンにも向けられている。
幼くまだ何も知らないシュタール…そうヒュトギンは心のどこかで思っていた。
しかし、目の前にいる彼は今まさにトーア公としての立場を果たそうと必死に脅威に立ち向かおうとしている。
ヒュトギンはシュタールの前で膝まずき、その覚悟に応える意志を示す。

「御心のままに、陛下…
賊はオレの命に換えても必ずや捕らえてみせましょう
…貴方の信頼に応えるためにも」



「よくぞここまで勝ち残った!ボティス、そしてバロール…まずは両名をここに称えよう!」
武闘場にシュタールの声が響き渡る。
決勝戦の開始が、予定通り、宣言された。

シュタールを守るために、ヒュトギンはボティスにその護衛を託していた。
次善策を裏で講じるのではなく、シュタールに向かう凶刃をボティスならば守ることができる。
だからこそ「もう1人」を捜すためにヒュトギンは行動を開始していた。
だからこそ協力者を捜すためにヒュトギンは行動を開始していた。
ヒュトギンから信頼を受けたボティスは、決勝戦を前に警戒を厳にする。

そのシュタールを守るという意識もあり、戦闘開始後のバロールの攻勢に防戦一方になってしまうボティス。
しかしボティスの巧みな守備にバロールもまた決定的な一打を与えることができない。

「バロールの野郎め 手間取ってやがるな…」
武闘場を高くから眺めるザミエルは苛立っていた。
本命の「魔弾」がボティスとバロールの戦闘に挟まれる形でうまく射線が通らずにいたからである。

バロールとボティスは鍔迫り合いの形で攻守を拮抗させていた。
その最中、バロールがそっと耳打ちをする。
(表情は変えるな、そのままだ あのガキを守りたいなら、俺を信じろ…いいな?)

膠着状態の2人、しかしボティスが徐々にバロールを追い込み後方へにわかに退かせる。
遠目から狙撃を企むザミエルにとっては格好の立ち位置となった。
これでシュタールに射線が通る…。

「あばよ、トーア公!ドタマに2発…食らって逝きな!」
ザミエルのメギドの力によって射出された「魔弾」が2発、シュタール目掛けて放たれる…。



しかし、ザミエルの目に映ったものは射線を遮るボティスの鋭い眼光であった。
頑強なボティスの盾が、ザミエルの放った凶弾を防いだのである。

ザミエルにはボティスが防ぐ前に、バロールが示し合わせたかのようにボティスを蹴り飛ばし、シュタールを狙う射線上に誘導した動きも見えていた。
暗殺は失敗、しかし自分の潜んでいる居場所まではわかるはずがない。
暗殺の失敗を悟り、幻獣をけしかけ混乱のうちにメギドラルに帰還しようとするザミエル。だがそれはヒュトギンとアッシュに阻止された。

ザミエルは引き連れていた幻獣たちに命令を下す。
こうなれば武闘場にいる全員をぶっ殺せばいい。その間に自分はメギドラルに帰還するだけだ。
作戦は失敗だが、バロールの裏切りを報告すればいい。

「いいや…キミはミスを犯しているよ 既に一度ね」

潜伏場所に予想だにしていなかった自分以外の声
その声の主、ヒュトギンはザミエルの動揺を見透かしたかのように、何故この場所がわかったのかを話す。

暗殺者はバロール以外にもう1人いる。
そして、そのメギドは長距離からの狙撃を行う能力を有している。
ヒュトギンは、ストラスが試合中に転倒した一件後、彼女の足に残っていた攻撃の跡からこの推理に至っていた。

そして、アイゼンが脱獄後、人の出入りも途絶えていたトーア公国の監獄塔
武闘場を見渡せるその場所こそ、格好の狙撃場所だったのだ。

ヒュトギンの推理に冷汗を滲ませるザミエルは、彼に今まさに解き放った幻獣たちの脅威を餌に揺さぶりをかけようとする。
しかし、ヒュトギンはそんな交渉には乗る必要がないとザミエルに返答する。
そう、彼には信頼する仲間たちがいるのだ。



狙撃を阻止したボティス、しかしバロールはまだ脅威は去っていないと即座に叫ぶ。
瞬時に上空から飛来する有翼の幻獣たち。
その場にいたシュタールを守りながら応戦する2人。
観客席にいたエリゴス、アマゼロト、ハックも襲撃してきた幻獣の討伐に乗り出す。

医務室から出てきたストラスも緊急事態に応戦していた。
そこに郊外からソロモン達も戻ってくる。
ソロモンはストラスに避難者の支援を頼んだ後、手に持っていた遺物を起動させ幻獣を誘き寄せた。

ストラスはソロモンが持っていた遺物よりも、彼と同行していた人物に目を丸くさせた。
トーア公国の前騎士団長、そしてアイゼン公と共に姿を消していたデーゲンその人であった。



「そのまま離れないで!いいわね!あなたは私が守るから!」
突然の幻獣の襲撃に動揺するシュタールを傍におき、ボティスは懸命に幻獣と戦う。

突然の幻獣の襲撃に動揺するシュタールを庇い、ボティスは懸命に幻獣と戦う。
無秩序に観客を襲う幻獣の群れ、しかし幻獣に立ち向かっていたのはメギドだけではなかった。
「キエエエエエェィッ!」
ハックの弟子、オバーバ村長の気合の篭った叫びが響き渡る。
ドンノラ流兄弟も幻獣の襲撃からヴィータを守っていた。
鉄血祭の参加者たちもストラスと共に幻獣に応戦し、逃げ遅れた観客の避難に力を注ぐ。

マケルーと壮絶な泥試合を展開したドロジャイ
ボティスから締め上げられ降参させられ、プライドをへし折られる負け方をした闘士ギバップ
バロールに瞬殺されたカズアワーセ

試合に負けて打ちのめされていた彼らも戦士としての意地までは捨てていなかった。
ストラスと共に幻獣に応戦し、逃げ遅れた観客の避難に力を注ぐ。



「ま、待ってくれ!話すっ! 話すから…」
ザミエルは自分の背後に更に上位の存在がいるのかをヒュトギンから尋ねられていた。
しかし、ザミエルの一瞬の沈黙こそ、彼単独の作戦であることの証拠であった。

答えを窮したザミエルは焦っていた。
それはヒュトギンとの交渉に関してではなく、少しでも時間稼ぎをしておきたいからである。

彼がフォトンの力を用いて形成することのできる「魔弾」
長距離狙撃を可能とする射程と精度を持つ反面、ヴィータ体に致命傷を与える威力にするためには時間を有するという欠点があった。

(あと少しだ…あと少し時間を稼げば、『魔弾』ができあがる)
ヒュトギンの死角から魔弾を狙っていたザミエルはその発射タイミングを悟られぬよう会話を続ける。
「俺の…背後には…」

誰もいねえよバカがっ!死にや──

ザミエル自身が理解の及ぶ前に、彼への絶命の一撃が入る。
その神速の技の使い手、出場選手の1人でもあるアッシュが絶命したザミエルの背後から姿を表す。

ヒュトギンが護衛に隠していたアッシュ。
眼鏡をかけた優男風のその身体が瞬く間に変わり、そしてマントが風にたなびいた。
変装の名人である怪盗オレイ、そして相棒のカルコスがいつものように彼の肩にとまる。

黒幕は仕留めた。だが、まだアイゼンの企みが残っている…。
ヒュトギンが護衛に隠していたアッシュの姿は瞬く間に変わる。
変装の名人である怪盗オレイ、そして相棒のカルコス。
ヒュトギンたちは急ぎ、武闘場へと引き返す。



貴賓席にまで押し寄せていた幻獣をカマエルが溢れんばかりの怪力で仕留めていく。
シバの女王はカマエルの護衛を受けつつ、シュタールの姿を必死に探していた。

シュタールは武闘場にボティス、バロールと共に取り残されていた。
そして、そこにヒュトギンが発見した黒いローブの男が現れる。
バロールが何かを伝え促した後、その男はシュタールへと近づく。

ボティスが幻獣からの攻撃に応戦する隙を縫うようにシュタールの目の前まで接近する男は、その場でローブを脱ぎ捨てた。
歴戦の戦いの傷を顔に刻み込んだ、厳格な武人と形容するべき男の素顔。
彼こそ、前トーア公アイゼンその人であった。
ボティスたちの間に緊張が走ったその瞬間。アイゼンは、シュタールの目の前で片膝をつき頭を下げる。

咄嗟にシュタールに離れるよう呼びかけるボティス。
貴賓席からその模様を確認したシバの女王も、彼女の持つ指輪からガブリエルを召喚しようとしたその瞬間。
アイゼンは、シュタールの目の前で片膝をつき頭を下げる。

「幽閉の身でありながら、許可なくこの場にいること… 深くお詫びいたします、『陛下』」
突然のアイゼンの登場と、シュタールに対する態度に場内にいる騎士団たちも騒然とする。

今回の脱獄の件も、不逞の輩がシュタールの命を狙っているという噂を耳にしたため、そして脱獄の罰はこの後、なんなりと受ける。
されどこの火急の事態にどうかこの剣を陛下のために振るわせていただきたいとアイゼンはシュタールに願い出る。

「わ、わかりました…感謝します、アイゼン公…」
まだ事態への混乱を隠しきれないシュタールは辿々しくも何とか返事をする。
だがアイゼンは頭を下げながら、シュタールにしか聞こえない声で語りかける。
(違う…『大義である』だ このような場合、家臣に向けて弱々しい言葉を使ってはならん)
それは、幼くして公主を引き継がねばならなかったシュタールへの最初で最後の前トーア公としての教えであった。

「大義である…アイゼン!そなたの気持ち、余も嬉しく思う!
 その剣を今一度、公国のために!」
多くの人々が見つめる中、シュタールが威厳をもってアイゼンに命を下す。
彼こそが現トーア公である。誰が見ても明らかであった。
アイゼンは立ち上がり、高らかに叫ぶ。
アイゼンは立ち上がり、高らかに叫ぶ。幽閉の身なれど、陛下を守るべく馳せ参じたと。
幻獣の襲撃に混乱していた騎士団はアイゼンの指揮のもと、陣形を組み反撃に転じる。

「トーア公国騎士団、傾注ッ!
 このアイゼン…罪を犯し幽閉の身なれど、陛下の危機をお守りすべく馳せ参じた! 
 これより騎士団は我が指示に従え!幻獣ごときに1人たりとも市民を傷つけさせるなっ!
 我らは公国に剣にして市民の盾!市民が傷つきそうになったときは己の身を挺して守るのだっ!」

幻獣の襲撃に混乱していた騎士団はアイゼンの指揮のもと、陣形を組み複数で確実に一匹を仕留める集団の強さで反撃に転じる。

◇

「…まさかアイゼンの狙いが『今のトーア公を立てること』だったとはね」
幻獣と応戦していたウェパルがソロモンに話しかける。
未だ、ことの真相が飲み込めていないモラクスに、同行していた元騎士団長デーゲンは
アイゼンが、幼きシュタールを不安視する今のトーア公国に対して、ザミエルの仕組んだ暗殺計画を逆に利用し、シュタールの威信を高めることを考えていたと再度話す。

トーア公国の郊外でデーゲン、そしてアイゼンと出会っていたソロモン一行は先に今回のアイゼンたちの企みの真相を知っていた。
ソロモンを誘き寄せるために使用した幻獣寄せの遺物を、今度は逆に利用する形で惹きつけた幻獣たちを駆逐していく。
そこにヒュトギンも合流し、「もう1人」の暗殺者も始末したことを伝える。
戦闘の果てに、ソロモンたちは武闘場を襲った幻獣を全て倒すことに成功する。

ヒュトギンは戦闘に加わりながら、ザミエルの「魔弾」を思い返していた。
(あのザミエルってヤツの力は結構、面白い力だったな…)
新世代のメギドであるヒュトギンは元々は対話派と呼ばれる一派に属していた。
その対話派が解体され、マラコーダ軍に移籍してからもヒュトギンは知略と交渉力に長け、その力はソロモンの軍団に身を移してからも頼りにされている。
しかし、自分には戦闘における突破力が欠けている。
交渉が専門とはいえ、武力が自分自身に必要になる可能性だってある。
ヒュトギンは新たな力の模索を考え始めていた。

◇

暴れまわる幻獣を始末し、武道場は安堵の空気に包まれる。
改めてアイゼン含む騎士団一同はシュタール公に跪く。
シュタールは今回の一件により、アイゼンに「恩赦」を言い渡す。
そしてこれからも余の傍で…そう続けようとするシュタールを遮るかのようにアイゼンはシュタールの申し出を断る。
アイゼンはシュタールに自分の身をトーア公国外への追放として欲しいと願い出る。

その願いはただ罰を乞うだけではなく、遠く辺境の地で幻獣に脅かされている多くの人々を一介の流浪の騎士となり、救うことに残りの人生を捧げたい。
それがアイゼンが敗北し野望を散らし、メギドの存在やメギドラルからの侵略というヴァイガルドの世界に降り掛かっている大きな脅威に気付いたことで至った自分自身の真に戦う道であった。
シュタールはアイゼンの願いを聞き届ける。

シバの女王も見守る中で、今回の大元であるトーア公国の騒動は無事解決に至った。
このまま「鉄血祭」を終えてこそ意味があると、シバは意気揚々と荒らされた会場の片付けを自ら率先して行う。
こうして、シバの発案もあり、決勝戦が時間を置いて執り行われることとなった。

ソロモンは、バロールがザミエルではなくアイゼンに協力していた事実を知る。
アイゼンがシュタールの命を救おうと願ったからこそ、その手助けのためにボティスに狙撃の件を伝えたのだった。
ボティスからも彼はいい人だと言われ、当のバロールは照れ臭そうにソロモンと話をする。
ソロモンはバロールのおかげでみんなを守ることができたと礼を言う。

「律儀だねェ、お兄ちゃん いや…ソロモンちゃんか!」

ソロモンが一瞬、事態を理解するまでの間にボティスの盾がバロールの攻撃を防いでいた。
そう、会話をしていたその瞬間にバロールがソロモンめがけて攻撃を放ったのだ。

「アイゼンへの義理は果たした… だから次ァ俺の番ってことさ」

◇

謂れのない恨みに戸惑うソロモンであったが、バロールが「チリアット」の名前を出したことで対立の因果関係を理解する、
バロールは仲間だったチリアットの仇のためにヴァイガルドに戻ってきた。
更には作戦行動中の味方のザミエルを裏切ってまで、アイゼンの行動の手助けもしている。
おそらく、もはやメギドラルに戻れる居場所は無い。

ソロモンは、バロールの私闘を受ける代わりに、もし自分が勝ったらバロールが自分の軍団に加入することを条件に出す。
戸惑う仲間達にソロモンは、バロールがヴィータに味方したこと、先程の幻獣襲撃においても自分の仇討ちに関係の無いヴィータ達を共に守ってくれたこと
そういうメギドとならば一緒にやっていけると思ったことを話す。

その刹那、バロールの攻撃が再度ソロモンに飛んでくる。防ぐボティス。

ソロモンの仲間を増やして、ヴァイガルドを守りたいという意志、そして絶対に負けないという自負
それは時に、戦争社会で生きるメギドの感情を逆撫でするものである。
ウェパルも理想が先行しがちなソロモンの言動を嗜める。

「なんでもいいじゃん! つまるところさ、おっさんは俺らとケンカしてえんだろ?」
モラクスの単純明快な戦意にバロールも応える。

ボティスもバロールと共に戦う中で、彼の不器用さと真っ直ぐさを感じていた。
いい仲間になれると思う。だからここで戦う必要なんて…と説得しようとするボティスをバロールは遮った。

くだらない義理なんて忘れて自由に生きる。それも悪くはない。
だが、モラクスが言ったように、四の五の理由を付けたところで俺は…

「…お前らと戦争がしてェのよ
 陰謀だの、作戦だの、取引だの、そんな不純な混じり物のねェ…
 純粋な…戦争のための戦争をな!」



激しい戦闘の末、バロールが崩れ落ちる。
今すぐにはその気にはなれないが、しばらく気持ちを整理した後で軍団の門を叩くとバロールは約束する。

そこにシバの女王が会場の椅子を運びながら現れる。
ソロモン達がメギド同士の争いをしていた最中にも決勝戦の設営のし直しを自ら手伝っていたのである。

幸い、ヴィータに死傷者は出ていない。不穏分子の排除も完了した。
幻獣に襲われたものの、残すところあと1試合、シバは予定通り執り行うことを話す。

勝ち上がっていたのはボティスとバロール
しかし、バロールは先程の戦闘によるダメージと、もはや自分がこれ以上試合に出ることもないと決勝戦を棄権する。
そうなると規定ではバロールの直前の試合の敗者が繰り上げ出場となる。
その相手こそ、ボティスが自分の手で護ってきた相手、マケルー=ジャンであった。
シュタール公の宣言の元、決勝戦を戦う両者が向かい合う。

きっと、この大会が始まる前はマケルーに勝ちを譲っていただろう。
しかしそれは彼の戦士としての誇りを侮辱する行為だと知ったボティスは、真っ向から攻撃をしかけるマケルーの剣を受け止める。
試合は、一撃のもとに勝敗を決する。

「それで、いいんだ…あり…がとう…ボティス…」



会場は優勝者のボティスに惜しみない勝利を称える歓声が響き渡る。
ボティスには不思議と、罪悪感は無かった。
そしてその意味も分かっていた。
お互いに本当の意味で信用し、対等であれたから
だからこそ自分を受け入れてくれる相手を信用し、出せた全力なのだ。

お互いに本当の意味で信用し、対等であれたからこそ相手を信用し、全力を出せたのだ。
ボティスの心の起きた変化に呼応するように、彼女の身体はリジェネレイトの兆候を発する。

しかし、時悪く、今まさにシュタール公から優勝者への剣の下賜が行われようとしていた。
ソロモンの召喚を我慢して耐えてみせたこともあるボティスも、リジェネレイトの強力な力の前には耐えきれず。
シュタール公に「その剣は受け取れない」と言い残し、その場から逃げ去ってしまった…。



「やれやれ…前代未聞の珍事だよ 優勝者が剣の下賜の前に逃亡なんて」
後日、リジェネレイトを果たしたボティスの元にヒュトギンが現れる。
苦言を呈しながらも、彼はボティスに立派な装飾の盾を渡す。

ボティスが「剣は受け取れない」と言ったあまり、シュタール公はきっと剣ではなく盾の方が欲しかったのだろうと思いを巡らせ、ボティスに相応しい品を用意したのであった。

ボティスの雄姿を間近で見ていたシュタールは以後ずっと彼女のことが気になるようである。
是非トーア公国の騎士団にも入団して欲しいという話もボティスに持ちかけられる。
ボティスが「剣は受け取れない」と言ったために、シュタール公はきっと剣ではなく盾の方が欲しかったのだろうと思いを巡らせ、彼女に相応しい品を用意したのであった。
トーア公国の騎士団にも入団して欲しいという話もボティスに持ちかけられる。
ボティスは自分がそんな役職に就くのは恥ずかしいが、準優勝者のマケルーにも入団できる資格も強さもあるはずだとアジトを飛び出していく。

ヒュトギンはソロモンへ、後のトーア公国の顛末について話す。
アイゼンは王都とも協議の結果、本人の提示した「追放」とする沙汰が下された。
実際のところ、アイゼンは一部の部下と共に辺境で王都が対応しきれていない幻獣被害からヴィータを救うための旅に出たのである。
実際のところ、一部の部下と共に辺境で王都が対応しきれていない幻獣被害からヴィータを救うための旅に出たのである。

ソロモンとの話がひと段落すると、ヒュトギンはオリエンスがいないかと尋ねた。
彼自身も今回の一件で、「新しい力」の必要性を感じたのである。
ザミエルの使った「魔弾」の能力、それを自分のものにできれば、ヒュトギンは自身の新たな能力獲得の行動を開始する。



ボティスは共に暮らしていたマケルーに吉報を伝えに家に戻っていた。
しかし、彼の姿は無く、一枚の手紙が残されていた。
鉄血祭を経て自分の未熟さを思い知ったマケルーは、マケルーは自身を鍛え直し、さらなる精進のための旅に出ることを決意したのだった。
しかし彼の姿は無く、一枚の手紙と金が残されていた。
鉄血祭を経て自分の未熟さを思い知ったマケルーは、自身を鍛え直し、さらなる精進のための旅に出ることを決意したのだった。
そして、次に会う時にはボティスに甘やかされない、対等の1人の戦士として戻ってくることをマケルーは約束する。
手紙と共に、これまでの自分に充ててくれていたお金をマケルーは自分の準優勝報酬で返済する。

ボティスはバカねと呟きながらも、彼の決心を嬉しいとも感じていた。



これから辺境へ向かおうとするアイゼン、そしてバロールはその見送りに同行していた。
これから辺境へ向かおうとするアイゼン。バロールはその見送りに同行していた。
アイゼンが一言、共に来いと言えばついて行くとバロールは言うが、アイゼンはその提案を断る。
お前にはお前の戦場、つまりメギドとしてソロモンの元で、その大きな力で世界を守って欲しい。

自分は大きな力では救いきれない者たちを救う戦いを続けるとバロールに告げる。
別れではなく、また道が交わる時を約束して、二人は別々の方向に歩み出した。



アイゼンとその腹心である元公国騎士団長デーゲン
そんな二人に同行する男がいた。放浪騎士マケルーである。

幻獣を相手にした過酷な旅、二人は決して甘くはない。
しかしマケルーはボティスに誓ったのだ。
君に再び会うまで二度と負けないことを、逃げ出さない者であることを。

待っていてくれ、ボティス!
「不敗の騎士」マケルー=ジャンの凱旋のときをっ!

アイゼンとその腹心である元公国騎士団長デーゲン。そして放浪騎士マケルー。
幻獣を相手にした過酷な旅だが、しかしマケルーはボティスに誓った。再び会うまで二度と負けないことを、逃げ出さない者であることを。
辺境へ進路を取る三人のヴィータの姿を映し、物語は幕を下ろす。

#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ボティス、バロール、ヒュトギン、ストラス、ウェパル、モラクス&br;ザガン、エリゴス、アマゼロト、ハック、オレイ、バールゼフォン|
|~メギド(NPC)|チリアット、ザミエル|
|~他|シバの女王、カマエル、アイゼン、マケルー=ジャン、オバーバ村長、イズーナ、ムジーナ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|トーア公国周辺|公国の現状|仕込みは上々|集う参加者|
|2|トーア公国下級市街|牢獄塔|乱入者、現る|不穏な気配|
|3|月見平原|鉄血祭|試合の明暗|ストラス対バロール|
|4|月見平原2|準決勝、開幕|戦士の意地|バロールの過去|
|5|トーア武闘場|その盾は全てを守る|信頼に応えて|義理とケジメと|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20210730]]
-ボティスR配布イベント
-「その交渉は平和のために」で登場したトーア公国の次なる物語。&br;「悪魔の塔を攻略せよ」で登場した不敗の騎士マケルー=ジャンを始めとし、多くのネームドモブが再登場する。
-「その交渉は平和のために」で登場したトーア公国の次なる物語。
「悪魔の塔を攻略せよ」で登場した不敗の騎士マケルー=ジャンを始めとし、多くのネームドモブが再登場する。
#region(再登場ネームド詳細)
--アイゼン
「その交渉は平和のために」でトーア独立を目論見、ヒュトギンらに未然に阻止された。
--不敗の騎士マケルー=ジャン
「悪魔の塔を攻略せよ」で王都騎士団に食客として滞在中、突如出現した幻獣に敗北した。%%負けるじゃん…%%
--イズーナとムジーナ
「師の想い、弟子の想い」にてメギドリャナンシィを師と仰ぎ、ドンノラ流を磨きながら師の帰りを待っている。
--オバーバ村長
「ハックのキャラストーリー」にてヴァイクラチオンの教えを受けた老婆。後に「ニバスBのキャラストーリー」にて純正メギドの侵攻を退けた実力者。
--チリアット
「見習い女王と筋肉の悪魔」冒頭にて初登場、後に「さらば哀しき獣たち」にて戦いの末戦死。ベバルとアバラムの元上官。%%死んでから株が上がり続ける男%%
#endregion

-時系列はメインクエスト6章と7章の間(公式Portal参照)
-2023年3月に復刻
一部加筆・修正箇所有り。
#region(主な修正箇所)
--プロローグからアイゼンを脱獄させに来たバロール登場
--ボティスとマケルーの酒場での出会いの回想追加
--マケルーと試合で当たる不安をボティスの独白で追加
負ければ彼が自信を失ってしまう心配がこの時点で描写される。
--トーア公国の監獄塔へ移動する会話が追加
また鉄血祭に関してヴィータの戦いにも見るべきものがあるとハックやアマゼロトからの受け売りを話すソロモンの場面が追加
--トーア公国の街にやってくる試合参加モブ達やアッシュがそれぞれ描かれる場面が追加
--暴れ熊が乱入する場面も流れが微妙に変更
前回、不意を突かれ咄嗟に召喚したザガンはウェパルから促される形で先手を打って召喚
--暴れ熊が公国騎士団の訓練用に飼育されていたのは同じだがフォトン水を飲ませた変異種である説明が新たに追加
--バロールがヴァイガルドに置き去りにされる回想でザミエルの魔弾がバロールの足止めをした描写とその後のバロールが奮戦して幻獣を10匹ほど撃退した描写の追加
--鉄血祭の開始を告げるシュタールが緊張している素振りが追加
--鉄血祭の裏で進行しているソロモン達の行動がより詳細に描かれるようになった。
前回いつの間にか持っていた遺物がデーゲンから手渡されたり、アイゼンの思惑が反乱では無いことを先んじて明かされるようになった。
--試合会場に紛れ込んでいた謎のローブの男(=アイゼン)が騎士団を翻弄して逃走する場面が追加
#endregion


**変わる心、変わらぬ心 [#ev20210831]
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
ここにあらすじを記入。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|アロケル、チェルノボグ、アルマロス、イポス、ブネ、ウァレフォル、ブニ&br;フォカロル、ブエル、サレオス、ニスロク、アミー|
|~メギド(NPC)|メサジェ、エスピオン、ラギル|
|~他|モフルカネルカ、魔獅子の傭兵団(リム、フレイザ)|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|辺境の海辺|アジトの綻び|出火の原因|素材を求めて|
|2|交易都市ルーメ|パパ・オブラ|幻獣襲来の謎|奇襲|
|3|謎の地下道|地下道を辿って|不可思議な記憶|殺し屋メギド|
|4|ハーゲ山・中腹|追跡開始|異変|呪いの指輪|
|5|ハーゲ山・頂上|覚醒のとき|老いてなお|変わる心、変わらぬ心|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20210831]]
-[[アロケルR>アロケル(ラッシュ)]]配布イベント
-「不死の幻獣と失いし過去」で登場したアルマロスの実装および再登場イベント
-敬老の日に伴い、%%イケ%%老爺チェルノボグも一緒に実装された
-時系列は7章と8章の間(公式Portal参照)
--バンキン族が仲間になっていることから「逆襲のバンキン族」より後
-ストーリーに登場するハーゲ山の一夜は、「聖ヨハネ祭前夜にチェルノボーグが禿山に現れ、手下たちと大騒ぎしたあと夜明けと共に去る」というロシアの民話と、それを題材にした交響詩「禿山の一夜」から。

**其は素晴らしき戦士の器 [#ev20210930]
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
ここにあらすじを記入。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ウヴァル、モラクス、マルファス、サルガタナス、ベヒモス、シャックス|
|~メギド(NPC)|CENTER:-|
|~他|シャーリー、マスター|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|ペルペトゥム近郊|ペルペトゥムへ|コラフ・ラメル|アブ・ラメリ|
|2|王都下水道|行方を追って|血痕|仲間と過去と|
|3|ガランの森|蛇とモラクス|不穏な空気|謎の刺客|
|4|ガランの地下洞|唐突な幻獣|奇妙な壁|アブ・ラメリの戦士たち|
|5|アブ・ラメリの聖地|ウヴァル|内なる悪魔|戦士の器|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20210930]]
-ウヴァルC配布イベント
-初期メギドとして実装されつつもずっと謎だったウヴァルの過去に迫ったイベント。
-[[質問箱>https://megido72-portal.com/entry/3nd-anniversary-questions_YGzW6xUwMXf9#toc2]]にて語られていたコラフ・ラメルのマスターの過去にも触れられている。
-時系列は7章と8章の間(公式Portal参照)

**険しく長き筋肉の道! [#ev20211029]
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
ここにあらすじを記入。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|マルチネ、ハック、エリゴス、プルソン、ブニ|
|~メギド(NPC)|ガギソン、オキタエル|
|~他|CENTER:-|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|ブレキア村周辺|牛乳を運んで|消えた村人|筋肉と幻獣|
|2|プロテイの森|突然の狩り|肉の試練その1|肉を手に入れろ|
|3|筋肉の町周辺|筋肉痛を乗り越えろ|肉の試練その2|異様なトレーニング|
|4|秘密の鍛錬場|オキタエル|幻獣パンプアップ|復讐のオキタエル|
|5|アナボリ遺跡|不穏な展開|反乱の幻獣たち|筋肉の道は険しく長く|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20211029]]
-マルチネC配布イベント
-時系列は6章と7章の間(公式Portal参照)
-イベントに合わせて依頼が開催された。

**獣たちの集う場所[#ev20211130]
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
ここにあらすじを記入。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|オセ、サタナキア、ルキフゲス、グリマルキン、レラジェ、タムス、ゲイボルグ(セタンタ)|
|~メギド(NPC)|エルドラコ、グウィルギィ|
|~他|トナ、カイ、ニコル、癒猫軍団|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|ルガルーの森|狼男を捜索せよ|謎の幻獣ゲイボルグ|遭遇、狼男|
|2|辺境の荒野|セタンタとゲイボルグ|メギドの野性|急襲、猫軍団|
|3|辺境の海辺|メディカトゥス|ワイルドハント|試しに召喚|
|4|狩猟の戦域|猫の女王、グリマルキン|美しき野獣、オセ|猟犬の王、グウィルギィ|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20211130]]
-SSRオーブ「グウィルギィ」配布イベント
-時系列は7章と8章の間(公式Portal参照)
-前後編「WILD HUNT」の前編。

**母なる海とメギドたち [#ev20211207]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
ヴァイガルドの海を船に揺られながら突き進むおかーさんことリヴァイアサン。
どこで従えたのか、海のオタカラを求めるトレジャーハンターのヴィータ達の乗る船に乗船していたのだ。
おかしら、もといおかーさんと慕われるリヴァイアサンは洋上で謎の光を発見する。
「よーし、決めたっ!」
リヴァイアサンは何かを閃くと、船の背にある港町を襲うと突如言い出すのであった…。

その頃、ペルペトゥムは物資不足の問題に直面していた。
これまで滞りなく届けられていた生活物資が急に注文通りに届かなくなったのである。
ガープがその町の商人と交渉をしているが、「商人」に良い印象の無いベレトは怒りをぶつけるべくガープと商人の元へ赴く。
「込み入った事情で」物資をまともに送ることができないと弁明する商人のヒトーカウ。
そこに怒り心頭にやってきたベレトはヒトーカウが連れている従者の男と対面し、互いに面識があることに驚く。
その従者はかつて、ベレトがメギドとして覚醒する前に共に奴隷として扱われ、仲間内から「ジョーゼツ」と呼ばれていた男であった。
新たな主人から「ジョゼ」という名前を貰った従者の男はベレトとの再会を喜ぶ。

物資の運搬が滞った「事情」を実際に見てもらうため、港町サンミゲルに招かれたベレトたち。
ヒトーカウの屋敷に着いたベレトたちを、ジョゼや同じように奴隷としてヒトーカウに買われた従者たちは歓迎する。
みな充足した表情で仕事をこなしていたが、ベレトはそんなジョゼ達に奴隷を買う輩など信用できるはずがないと不満げな態度を取る。
ベレトの敵意にヒトーカウはこの町の住人が奴隷の末裔であること、奴隷商から奴隷を買うことで彼らを保護し、仕事を与えていることを説明する。
彼の理念に嘘が無いことを確かめた面々は、サンミゲルの町が置かれている実情、その本題の説明を聞く。
それは、海賊による商船被害であった。海のならずもの達の邪魔によってサンミゲルの町の船は海に出られない状況にあると言う。

一方、この町にはベルフェゴールやカスピエル達3人組も来ていた。
うまい酒に連れられて訪れた面々は、寂れ果てたサンミゲルの現状に面食らう。
殊更、この町を知るそぶりのあるベルフェゴールは、酒場のヴィータから海賊被害の事情を聞き自らを町長のところへ案内するように申し出る。

◇

ベルフェゴールの要請でソロモンが合流する。
軍団総出で来て欲しいと言うベルフェゴールの真意を確かめる暇もなく、海岸から幻獣が出現する。
しかし、ベルフェゴールが頭を抱えていた理由はそれだけではなかった。
憂鬱な表情のベルフェゴールに促されながらも、ソロモンは望遠鏡を覗き込む。
そこに写るのは、海賊船から港町を今まさに襲撃しようと指示を送っているリヴァイアサンの姿であった。
絶句するソロモン。

その頃、ベレト達のいるヒトーカウの屋敷にも海賊達が町に襲撃して来たという一報が飛び込む。

◇

サンミゲルに上陸した海賊達は執拗にヴィータを町から追い出そうと威圧する。
町に上陸した海賊に対応するメギド72の軍団員達。
しかし、町を襲う海賊に混じってインプ、ブリフォーやミノソン、グザファンなど軍団の仲間が町のヴィータを追い出していた。
驚愕する仲間達、そして一触即発となるがミノソンの説明から軍団のメギド達はこの襲撃騒ぎの根底にある、予断を許さぬ今の状況を知ることとなる。

ソロモンも急ぎベルフェゴールを連れてリヴァイアサンの船に乗り込む。
船にはいつの間にかリヴァイアサンに協力していたアガリアレプト達3人組も混じっていた。
ソロモンを待っていたと話すリヴァイアサン、ことの真相はリヴァイアサンが冒頭に目撃した海上の光から端を発する。

その正体は幻獣の卵
何かの拍子にメギドラルからヴァイガルドの海に流れ着いた卵は、孵化し巨大な成体になると周辺の生物を喰らい尽くす習性を持つ災害級の幻獣であった。
更に問題は「卵」の方にあるとリヴァイアサンは話す。
巨大幻獣が産む大量の卵、その卵も孵化するために周辺の海洋生物、また幻獣までもを吸収し尽くすという習性がある。
そしてこの周辺の海域には大量の卵が今まさに孵化している最中なのである。
孵化した幼体の幻獣は、もはや生物のいない海から陸に上がり、そして近隣のこの町に現れヴィータを襲い、更に孵化を待つ卵の養分にするため海に引きずり込む…サンミゲルの町は危機的状況にあった。

一刻も早く被害を食い止めるそのためには、町からヴィータをどのような乱暴な手段を取ってでも追い払わなければならない。
この町にベルフェゴールが来ていることをアガリアレプトから聞いていたリヴァイアサンは、かつての盟友がソロモンを必ず呼んできてくれると信じて、運良く近くで合流できた仲間のメギド達と幻獣被害を食い止めていたのであった。

◇

海賊達と協力してヴィータを避難させ、そして上陸した幼体の幻獣を各個撃破していく軍団のメギドたち。
しかし町のヴィータを全員避難させるには、まだまだ手が足りない。
そこでベレトはヒトーカウ達、商会のヴィータの協力も仰ごうと屋敷へと引き返す。

ベルフェゴールも独自の行動を開始していた。
サンミゲルの町長と面会するベルフェゴールは海賊行為の真相を町長に伝える。
にわかには信じられないと、疑念を捨てきれない町長にベルフェゴールは自分がこの町の縁者であることを明かし、その証明としてサンミゲルのかつての町の名前を話す。

この町はかつて「フェルシュング」と呼ばれていた。
そして、サンミゲルとはこの町が海運事業を始めた頃の最初の船の名前である。
その初代船長の縁の者であるとベルフェゴールは話す。
町の限られた者しか覚えていない、この町のかつての名前を知るベルフェゴールに町長は信用を向ける。
町長はベルフェゴールの助言に従い、町民の避難を約束する。

ベルフェゴールは彼に一つ聞きたいことがあると言う。
それは初代船長にまつわる悲劇の逸話、その船長を殺したと伝えられる妻の行方のことである。
町の功労者である船長を打ち殺したその女は、恩知らずな罪人として町から追放を受けたこと
その後の行方は誰も知らないということを町長は話す。
しかし、皆から慕われた船長を殺した妻の逸話だけは各地で「フェルシュングの怪物」として語り継がれるようになってしまう。
その悪名を塗り替えるように、町は今のサンミゲルへと名前を変えていた。

◇

ヒトーカウの屋敷に戻ったベレトとガープは、商会で避難誘導を行い、町民共々早くこの町から避難するように言う。
しかしヒトーカウは思わぬことを言い出す。
屋敷を放棄し、万が一商材を全て失うことになれば商会は終わりだ、命だけ助かってもその先の商売ができなくなってしまう。それはつまり奴隷達を守れないということでもある。
更には奴隷達に命じ、商材を船に積み込み一番危険な海から逃げ出そうとするヒトーカウ。
そんなヒトーカウに、ジョゼを含めた奴隷達は恐怖に声を震わせながらも、恩義のある主人のために共に命を投げ出す覚悟を言葉にする。
憤慨するベレトだが、ジョゼは恩人のために命を投げ捨てる覚悟を決めることの何がいけないのかと反論する。

「貴様が『決めた』のではない!『決めさせられた』のだっ!」

ベレトはジョゼと再会してから感じていた心のモヤモヤの正体を確信する。
それは主人のヒトーカウだけではなく、「恩人だから」と自分では何も決めず、考えず、ただ人の命令に従う
未だ染み付いている彼らの「奴隷根性」に対する怒りであった。

海に行けば間違いなく命に危険が及ぶ、自分達だって本当は逃げ出したいはずだ。
主人を想うならば、ヒトーカウに対しても逃げるように説得するはずだ。
自分の本心ではどうしたいと感じているのか、それをよく考えろ。
そして今こそ、その奴隷根性に「叛逆」する時なのだ。

「命を捨てる覚悟があるなら自分のために死ねっ!それこそが『自由』だっ!」

ベレトはそう言い残し、幻獣を駆逐するべくガープと共に屋敷を後にする。

◇

「俺の言いたいことを貴様が言ってくれた心地だ」
ガープはベレトの中に起こりつつある「変化」を感じ取っていた。

そして、屋敷を後にするベレト達を呼び止める声
それはベレト達を追いかけてきたジョゼや他の奴隷の面々であった。
自分を今まで生かしてくれたヒトーカウを裏切ることはできない。
でも、ただ逃げるのではなく、何かあるはず
みんなもこれからの暮らしを支える商材も、助かる方法が何か
だから最期まであがきたい
それが、ジョゼの、奴隷達の本心からの願いであった。

ベレトに勝算があったわけではない、しかし彼らの本心を聞き
「任せろ」とベレトは彼らの想いを果たそうと行動を開始する。

ソロモンや仲間達と合流したベレトは自身の考える策を話す。
それは船上から海上に浮かぶ孵化前の卵をこちらから殲滅し、幻獣の親玉を怒らせて誘き出すという憤怒のメギドらしい攻撃策であった。
いい線は行っている…しかし海上に網を張る「船」が足りない。
そう話していたところにジョゼ達だけ命を危険に晒すことなんてできないとヒトーカウもやってくる。
そして、商会の船を全て使っても良い、だから自分達にもこの町を守らせて欲しいと願い出る。

かくして、勝算の道筋は見えた。

◇

陸上の殲滅部隊とは別に、町中から駆り出した船にそれぞれ乗り込む軍団のメギド達。
ベレトの考案した、もう一つの策とは網に引っ掛けた幻獣の卵をハイドロボムで一網打尽にするというものであった。
慣れぬ海上戦にもメギド達は果敢に囮、船上の防衛と反撃、そして卵の爆破とそれぞれの役割を果たしていく。
その中には自ら船の操舵を買って出て見事な指揮を取るベルフェゴールの姿もあり、軍団の仲間達を驚かせる。

そしてついに、幻獣の親玉である深海蟹カニンガムがその巨体を顕にする。
すかさず、ありったけのフォトンを貰ったリヴァイアサンのメギド体がカニンガムに体当たりをし、陸上に追い詰めた状態でソロモン達が戦闘に持ち込み、撃破を果たす。

その後、生き残っていた幼体の幻獣を軍団総出で撃破、かくしてサンミゲルの町で巻き起こった幻獣騒動は終息する。

◇

全てが終わり、海を見つめるリヴァイアサンとソロモン。
リヴァイアサンがヴァイガルドの海も守ろうとしていたことに驚いたと話すソロモン
どんな世界だろうと海は海
あたしは海が好きだから、ヴァイガルドの海も、その海に船を出し生活圏を広げるヴィータも守りたいという気持ちが芽生えたことをリヴァイアサンは明かす。

そしてソロモンに、このヴァイガルドの海の向こうには何があると思う?と尋ねる。
それはまだ未知の文化圏か、まだ知らぬ生物が住む土地か、はたまた幻獣の住処なのか、まだ誰にもわからない。
だからこそ、あの向こうに何があるのか、いつかみんなで見に行きたいとリヴァイアサンは話す。

◇

ベルフェゴールはことの終息を町長に報告する。
別れ際に、町長から感謝の印として「かつての」船長が着ていたという船長服を再現させたものをベルフェゴールに手渡す。
ベルフェゴールはその場で着てみてもいいかと袖を通す。
その船長服はまるでベルフェゴールが着たことがあるかのようにピッタリと丈が合っていた。
(そりゃそうだ…元は俺が着てたんだからな)
また気が向いたら足を運ぶと伝え、ベルフェゴールは、かつて妻と共に暮らした町を後にする。

◇

ジョゼはベレトに感謝を伝える。
ベレトは、ほんの少し背中を推しただけだ、貴様を行動させたのは貴様自身だと話す。

しかしベレトは自分で起こした行動に、内心では自身が一番が驚いていた。
怒りで暴れることしか考えていなかった自分が、怒りで誰かの行動を促すことができた。
この怒りの力を起点に誰かの背中を押す…戦いの中でもそれができれば…。
ベレトは自身の新しい在り方をこの一件で掴む。

◇

ぽつんと海を見つめるベリアル
集合時間になっても現れないベリアルを迎えに来たベレトは、早速リジェネレイトを果たした姿になっていた。
早く帰って新たな姿をペルペトゥムのみんなにも見せてやるとベレトは沸き立つ。

いつの間にか、ベレトにとって「戻るべき場所」となっていた軍団やペルペトゥムの町
そこに帰るべく、ベリアルを急かし歩かせる。

ベレトの変化を感じ取ったベリアルは、海岸で拾ったオーブをベレトの変化の記念として拾い、のそりと後を追いかける。
足取りの不揃いな二人の帰路で、今回のシナリオは幕を閉じる。

#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|開催時(2021年11月)実装済のメギド全員(アルマロスまで)|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|奴隷商人|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|サンミゲル海岸|海より出でしもの|混沌の港町|深海蟹カニンガム|
#endregion
-4周年記念イベント
-ベリアル専用EXオーブ「ラクテンス」配布イベント。
-時系列は9章以降(公式お知らせ参照)
--2022年イベント復刻に伴い、公式での時系列は「10章以降」と設定された。
**狩人よ、獣の前に跪け[#ev20211215]
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
ここにあらすじを記入。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|オセ、グリマルキン、タムス、フリアエ、レラジェ、ゲイボルグ、サタナキア、ルキフゲス|
|~メギド(NPC)|エルドラコ、アリオク、コシチェイ|
|~他|ルカオン、トーポ、カラダンダ、ヌリ、猫師匠|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|枯都トーターバウム|メギドと幻獣と|荒れ果てた枯都で|謎多きカラダンダ|
|2|荒れ果てた街道|アニマ・アルマの真実|地図を頼りに|栄光の手、再び|
|3|トクソ砂漠|交錯する策謀|ワイルド・ハントの猛攻|トクソ砂漠の戦い|
|4|獣の隠れ森|狩るか、狩られるか|「敵」の真意は|弓折れ、矢が尽きても|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20211215]]
-オセC配布イベント
-時系列は7章と8章の間(公式Portal参照)
-前後編「WILD HUNT」の後編であり「獣たちの集う場所」の続編である。

**この言葉、君に届け [#ev20220102]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
幻獣退治をこなすソロモン一行。しかしそのメンバーはソロモンとパイモン、賭けの負け分を労働で返すために連れられてきたフラウロス、締切ギリギリのフルーレティという面子…。
ネタ探しに必死なフルーレティを宥めながら幻獣を倒していると、1匹の幻獣が「オロカナヴィータ、コロス」という言葉と音楽祭のチラシを残して倒れる。
誰かが幻獣を手懐けて街を襲わせようとしていると推理した一行は、アスラフィルも加えてチラシに記された街ベロナへ向かう。

一方、とあるパーティーに招待されたプロメテウス。二つの対立する家が開催する音楽祭の、ロッソ家の歌手としてロキが、アッズーロ家の歌手としてプロメテウスが招かれたのだった。
披露されたロキの歌は相当なものだったが、プロデューサーはロキの態度に納得がいかない様子。一方プロメテウスは心の底から湧き上がる歌いたいという感情に戸惑っていた。
抑えきれず庭で歌っていると、もう一つの歌声が聞こえる。現れたロキを見てプロメテウスは「一緒に歌おう」と誘う。冷たく断るロキにプロデューサーは怒るが、プロメテウスは構わず歌い始める。ロキが何か言いかけた瞬間、プロメテウスはソロモンの召喚を受けてしまう。去る直前、かすかに聞こえたロキの歌声に、プロメテウスは何かを感じ取っていた。

行きがけに出会った男トーリとプロメテウスから街の状況を知るソロモンたち。街はロッソ家派とアッズーロ家派に二分され、古くからいがみ合っていた。
プロメテウスがアッズーロ家に呼ばれた歌手と知ったソロモンは、ロッソ家の情報も得るために当主と交流があるルキフゲスを召喚。
潜入したルキフゲスは、ロキとそのマネージャーが「人質」について当主と話しているのを聞き、ロキを警戒する。

その頃、トーリの幼馴染アンナに案内され幻獣が出るというロッソ家の森を調査する一行。そこでアンナから、過去二つの家の間に起きた悲劇恋愛の話を聞く。
現れた幻獣を倒していると、偶然発声練習にやってきたロキとマネージャー、ルキフゲスと鉢合わせる。
挑発的なロキと苛立ちを隠さないフラウロス。フルーレティとパイモンもロキを疑いはじめ、剣呑な空気が漂う中、アスラフィルだけはロキの言葉の違和感に気付く。
彼女が演奏を始めると一転、ロキは感謝を歌いだす。呆気に取られる一行に、マネージャーは今までの態度は演出で、今の歌が本音だと説明する。さらにアスラフィルはギターの腕を買われ、しばらくロキのバックバンドとして行動を共にすることに。
森を抜ける道すがら、ロキはプロメテウスと再会する。彼女は思っていることと言葉が逆になるロキの性質を見抜いていた。二人は音楽祭の成功を約束して別れる。

偶然ベロナを訪れていたアンドラスも交え、酒場で意見交換を行うソロモンたち。そこへ突然幻獣が現れる。
歌で幻獣を退けるプロメテウス。だがそれを見たアッズーロ家派はロッソ家派を貶しはじめ、自分の歌が争いの火種を生んでしまったことにショックを受ける。
同時刻、離れた場所でその歌を聞いていたロキたち。ロッソ家派の群衆に促されて歌うが、歌を評価されているのではなくロッソ家派だから喜ばれている状況に孤独を感じていた。
プロメテウスとの実力差に気付いていたマネージャーは、ロキを解放すべくフルーレティと接触する。

フルーレティたちの協力もあり、マネージャーはロッソ家派の監視を逃れる。
ソロモンたちは地下洞窟の小屋に囚われた人質を救出するが、どこか様子がおかしい。
人質はロキのやる気を出させるため、マネージャーがファンに頼んだことだった。
真実を知ったロキは激昂し、マネージャーを殺そうとする。ロキがメギドだと気付いたソロモンたちに仲裁されるが、ロキの怒りは収まらなかった。
一方、人質が来る前から囚われていた老人に話を聞くフルーレティ。老人はロッソ家とアッズーロ家の間に起きた悲劇に関わっていた。
老人から聞いた話をもとに、フルーレティは台本を書き上げる。

音楽祭当日。両家の当主が見守る中、演奏が始まった。
披露されたのは、かつて両家の間に起きた悲劇をフルーレティが再現した歌劇だった。
観客に被害が出ないよう、街に放たれた幻獣を退治していくソロモンたち。
路地裏ではロッソ家派の男がプロメテウスを狙っていた。これを予測していたマネージャーは格闘の末に阻止するが、自身もまた致命傷を負う。音楽祭はフィナーレを迎えていた。

音楽祭の成功を確信するソロモンたち。しかしフルーレティが真に言葉を届けたかったのは当主の二人だった。
悲劇の主人公となったのは彼らの兄姉であり、二人は家族を奪った街への復讐を企てていたのだ。
二人を説得するフルーレティ。劇を見た観客達は己の愚かさに気付き、変わろうとしていると。
だが二人の決意は固く、遺物で呼び出した幻獣に殺されることを選ぶ。
二人を食らい暴れ出した幻獣は街を破壊しはじめる。住民たちは今度こそ、派閥に関係なく助け合っていた。音楽祭は成功したのだ。

最後の幻獣を倒した後、ロキはソロモンの仲間になることを選ぶ。
広場では住民たちを落ち着けるため、プロメテウスがライブを始めていた。
それに気付いたロキは、召喚を受ける前に広場へ走り出す。今は歌いたくてたまらなかった。マネージャーの姿は見えなかったが、歌っていればいつか気付いてくれるだろう。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ロキ、プロメテウス、フルーレティ、アスラフィル、フラウロス、ルキフゲス、パイモン、アンドラス&br;サタナイル、ベバル、アバラム、バルバトス、ヴィネ、オレイ、アラストール|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|トーリ、アンナ、マネージャー、ロッソ家当主マチネ、アッズーロ家当主ソワレ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|ベロナに続く街道|不穏なベロナ|ロッソとアッズーロ|歌手プロメテウス|
|2|ロッソ家の森|獣の森へ|ロキとの遭遇|不自然な言葉|
|3|ベロナの街・裏路地|突然の幻獣|歌の力は無限大|謎の手紙|
|4|紫紺の洞窟|人質を探して|人質解放|悪魔は歌う|
|5|ベロナ音楽祭・会場|ベロナ音楽祭、開幕|ベロナ音楽祭、終幕|いつか、届くと信じて|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20220102]]
-ロキ配布イベント
-時系列は6章と7章の間(公式Portal参照)
-イベントに伴い、ロキ歌唱曲「Loki Rock you」とプロメテウス歌唱曲「この歌響け」が発表された。
-どちらもイベントストーリーとリンクした歌詞があり、同時に再生するとデュエットパートが重なるギミックがある。
-ロッソは赤を、アッズーロは青を意味するイタリア語。
マチネは朝、ソワレは夜を意味するフランス語であり、また昼公演・夜公演を意味する舞台用語でもある。
-ベロナは「ロミオとジュリエット」の聖地として知られるヴェローナが由来と思われる。
**商売人たちのブルース [#ev20220131]
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
ここにあらすじを記入。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|メルコム、ベバル、アバラム、ジニマル、ダゴン、サタナイル&br;ブネ、ウェパル、シャックス|
|~メギド(NPC)|軍団長グレシャム、副官テダイ、バントー、ドコミテン、ダレヤネン|
|~他|ガメツイ親方、行商人デッチ、行商人ハミル、シャーリー、武装商人ボッタクル、ニーチョ、ヨンチョ、商人オシウリン、商人テンバイアー、モーカリ・マッコイ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|キャラバン街道|カカオを求めて|エボルへの道|カカオと商人|
|2|闇取引の森・浅部|節約の代償|商人の仁義|行商人メルコム|
|3|闇取引の森・深部|森に潜む幻獣|ベバルとメルコム|不運な商人|
|4|商業都市エボル|路地裏の襲撃|黒幕は誰だ|メルコムの意地|
|5|裏交渉の水辺|交渉のために|非情の決断|たくましき商人たち|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20220131]]
-メルコム配布イベント
-時系列は6章と7章の間(公式Portal参照)
-恒例となったバレンタインデーイベント。前回のF-ポップに引き続き、新たな贈り物フラワーサークルを女性メギドに渡せるようになった。
-今まで出てきた商売人たちが大集合する。
#region(再登場行商人詳細)
|登場キャラ|主な登場イベント|
|ガメツイ親方、行商デッチ|[[この手にかつての栄光を>#ev20210430]]|
|ニーチョ、ヨンチョ|[[さらば哀しき獣たち>#ev20191001]]|
|ライオキャラバン分隊&br;シャーリー、ハミル|[[BEHEMOTH前編>#ev20181127]]他多数|
|武装商人ボッタクル|[[トーア公御前試合>#ev20210730]]|
#endregion

**負け犬たちのバラード [#ev20220228]
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
ここにあらすじを記入。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|アバラム、ガミジン、ロノウェ、アマゼロト、ベバル、メルコム、バフォメット、マルバス、フルフル|
|~メギド(NPC)|グレシャム、テダイ|
|~他|シバの女王|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|銀の街道|幻獣討伐|リョーカ村の秘密|貧困の実態|
|2|アッカ村周辺|少年の行方|街道を進んで|意外な再会|
|3|金の街道|負け犬の街|消えた間諜|幻獣襲来|
|4|霧深き森|森を探せ|霧を吐く樹|少年と贋金|
|5|贋金工房|少年2人|炸裂する音|甘くはあれど|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら>https://megido72-portal.com/ev/20220228]]
-ガミジンB配布イベント
-時系列は6章と7章の間(公式Portal参照)
-前編・後編といった記述はないが、「商売人たちのブルース」から続くストーリーとなっている。
-こちらはホワイトデーイベント。前回に引き続きフォロンと新たな贈り物フラワースターを男性メギドに渡せるようになった。
**汝、罪人なりや? [#ev20220331]
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
ここにあらすじを記入。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ハルファス、カイム、フリアエ、マルコシアス、バラム、オリアス、インキュバス|
|~メギド(NPC)||
|~他|シバ、ガブリエル、間諜パイチェ、ベルナール、ヘレシー、領主ペトロ、カンセ、セリエ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|異端街道|不穏な予感|異端審問官|トルケーの惨劇|
|2|トルケー・路地裏|異端狩りの街で|カイムの安否|救いの手|
|3|腐臭の地下道|腐臭する地下道で|悪魔憑き|法と正義と|
|4|異端審問会・本部|侵入|悲痛の告白|悪魔の種子|
|5|トルケー・中央部|異端を狩る異端|無知は罪なるか|その罪を焼き払え|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら>https://megido72-portal.com/ev/20220331]]
-カイムB配布イベント
-時系列は7章と8章の間(公式Portal参照)
-開催前に公式より「センシティブな内容」に関する事前警告がなされた。

**メギド??〜個にして全〜 [#ev20220401]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
辺境にいるという高名な貴族を村に引き入れるため捜すバフォメット。
街を歩いていると、大量のサバを釣るモラクスたちと出会う。ニスロクに尋ねるが情報は得られず、バフォメットはその場を後にする。
森へ向かうと、今度はハーゲンティとルキフゲスが謎の玉を見つけてはしゃいでいるところに遭遇。
人面の彫られた玉を「完成前に衆目に晒されてしまった詩編の一部のような面映ゆさ」と喩えるルキフゲス。さらに曲芸に使おうと言うニバスや解剖しようと言うアンドラスも現れるが、ヴィータの手掛かりは得られなかった。
バフォメットが諦めて村へ帰ろうとしたところ、突然フォカロルの叱咤が響き渡る。そこではフォカロルに戦術指南を受けるプーパたちがアバドンに挑もうとしていた。
たまらず逃げ出すバフォメット。アジトへ帰り、優秀な「人ビト」など噂に過ぎなかったと落胆していると、目の前に5人のアザゼルが現れる。
戸惑いながらも世界征服に使えると判断し村に勧誘するバフォメットだが、そこにマルコシアスが乱入。なんとマルコシアスも5人に増えていた。
ソロモンが言うには、今アジトではなぜかメギドたちが増えるという事件が発生しており、メフィスト同士がギャンブルをしていたりフラウロス同士が飲み会を開いていたりと混沌とした状態に。
するとバフォメットの体が光り始め、ベリアルは指輪に関連した何かが起きていると指摘。今なら望んだものを召喚できると知ったバフォメットは、自らが探し歩くのではなく召喚すればいいのだと優秀な「人ビト」を次々と召喚しはじめる。

――「は…っ!?やば、寝てた…締め切りが…!」目を覚ましたフルーレティは、書いた覚えのない原稿を見て新たな能力が開花したと喜ぶが、そのめちゃくちゃな内容を見て落胆。
「はあ…誰か『嘘でした~』って言ってくれないかしら、この締め切り…」
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|バフォメット、モラクス、ロキ、イポス、シャックス、ニスロク、ハーゲンティ、ルキフゲス、ニバス、オロバス、アンドラス、フォカロル、アザゼル、マルコシアス、ブネ(玉)、ダゴン、フルフル、フラウロス、メフィスト、ベリアル、ベレト、フルーレティ|
|~他|シャックリ、ガードン、バルーン、モロダシ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):|c
|1|ダドエルの「穴」|個にして全|
#endregion
-2022年エイプリルフールイベント。
過去のエイプリルフールイベントネタを盛り込んだストーリーとなっている。
開催に合わせて過去のエイプリルフールイベントも全て復刻した。

**復讐の悪魔と怨讐の魔人 [#ev20220430]
#region(あらすじ(ネタバレあり))

「会わせたいメギドがいる」というネルガルに案内され、ソロモンたちは辺境へ向かっていた。
名はアリオク。ネルガルとは定期的に手紙の交換をしており、ソロモンにあることを頼みたいと連絡があったらしい。
その依頼はとある軍団を滅ぼしてほしいというもの。メギドラルへの遠征を控えたソロモンたちは一度は断るが、その「死者の軍団」を作り出したのがコシチェイだと聞かされる。
その頃、かつてのアリオクの部下であるアンドレアルフスとアガシオンも、手紙により別働隊として動いていた。

メギドラルに渡ったソロモンたち。そこにはすでに動く死体となったメギドたちの姿があった。
「議会」ひいてはメギドラルを滅ぼすため、コシチェイが各地で動く死体を増やしていると知ったソロモンは、北の理術研究院制圧とコシチェイ討伐の依頼を受けることにする。
ソロモンと指輪の契約をしたアリオク。理術研究院に到着したら召喚するように指示すると、アガシオンらと合流すべくヴァイガルドへ戻る。
メギドラルに残ったソロモンたちは「動く死体」たちを倒していくが、改良されたのかフェニックスの炎でも倒れることがない。
脳を破壊することで倒していくが、以前より頑丈になった「動く死体」たちに苦戦を強いられる。

一方アガシオンらと合流したアリオクは、コシチェイの不死の秘密を探るべく調査を始める。
その道中、アンドレアルフスはアリオクからガントレットを受け取る。元々はアガシオンのために誂えたものだったが、今は子供の体になっていると聞いてアンドレアルフスが使えるよう仕立て直したものだった。
アンドレアルフスは何故そこまで復讐にこだわるのか問う。腕を、もしくは立場を失ったことに対する復讐か、という問い掛けをアリオクは否定する。
コシチェイはかつてアリオクの恩師であるネブカドネザルを殺めており、それが彼女の復讐する理由だった。
己の知るアリオクとかけ離れたその様子に、アガシオンとアンドレアルフスは戸惑う。

理術研究院の近くまで辿り着いたソロモンたち。
ネルガルがカビを分析した結果、酒の成分が弱点だと判明。アルマロスが隠し持っていた酒を原料にし、弾頭に酒を詰めた弾丸で「動く死体」を倒していく。
だがカラダンダもソロモンたちの動きに気付き、コシチェイにこれを報告。幻獣や「栄光の手」を放ち妨害を図る。
内部に潜入したソロモンはアリオクを召喚し、間を置いてアガシオンとアンドレアルフスを召喚。彼らは既にコシチェイの不死の秘密を掴んでいた。
ついにソロモンたちはカラダンダを倒し、コシチェイを追い詰めるが‪……。

#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|アリオク、ネルガル、アンドレアルフス、アガシアン、マルコシアス、フェニックス、ネビロス、チェルノボグ、アルマロス、ブネ|
|~メギド(NPC)|コシチェイ、カラダンダ、ネブカドネザル|
|~他|-|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|座標指定地域|ネルガルからの誘い|謎のメギド、アリオク|メギドラルへと|
|2|メギドラル古戦場|死者の軍団|アリオクの意図|過去|
|3|滅びの古道|弱点をさがせ|骸体|特効弾、完成|
|4|北理術研究院|アリオク、召喚|理術研究院の闇|カラダンダ|
|5|怨讐の洞窟|復讐の始まり|魂の器|コシチェイ|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら>https://megido72-portal.com/ev/20220430]]
-アリオク配布イベント。
-時系列は7章から8章の間(公式Portal参照)
-初登場の「守りたいのは、その笑顔」から2年以上に渡るコシチェイとの因縁を締め括るイベントとなっている。
-EX1に登場するエネミーはキリンジの「ブルー・ゾンビ」が元ネタ。シナズから引き続きゾンビ繋がりと思われる。

**君はもう、1人じゃない [#ev20220531]
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
ここにあらすじを記入。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ムルムル、アンドロマリウス、サキュバス、タナトス、ラウム&br;ブエル、ウァラク、モラクス、アモン、フォカロル、フォラス、ブネ、ウェパル、ガープ、バルバトス、マルコシアス、シャックス|
|~メギド(NPC)|ポベートール、ファルファレロ|
|~他||
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|寂れた街道|夢死病|ぼっちの不安|眠り続けて|
|2|夢現の森|あやふやな記憶|夢を喰う幻獣|夢か現か|
|3|夢の狩場|夢の中で|アンドロマリウス?|マリーとアンドロマリウス|
|4|追跡の砂漠|夢での追跡|現での追跡|目覚めた夢喰い|
|5|夢喰いの夢|悪夢にようこそ|ラウム解放|もう1一人じゃないから|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20220531]]
-イベント配布なし。また、このイベントよりメギド確定召喚が開始された。
-時系列は6章から7章の間(公式Portal参照)
-テガツメ、タシードに代表される片目隠れ副官系メギドのモブグラの戦闘3Dモデルが追加された。

**不死者バエルの切なる願い [#ev20220702]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
いつものようにプランシィと一緒に行動していたバエルはある日、馴染みの学者であるホリィに身体が成長していないことを指摘される。
不死者であることを悟られそうだと焦ったバエルは成長しない身体を少しでも成長させるため、何よりプランシィと一緒にいるためにソロモンに協力をせがむ。

数日後。ホリィの主催する「ちびっこ考古学教室」はヴィータの子供たち、そして子供のメギドや研究者メギドたちで賑わっていた。
ホリィの野外授業が開かれる中、参加していたヴィータの子供たちが遺跡の内部へと侵入。追いかけると突如現れた謎のマキーネに襲われ、バエルとプランシィは連れ去られてしまう。
さらに遺跡で調査をしていたホリィたちの元にもマキーネが現れ、次々にヴィータをさらいはじめる。
連れ去られたバエルはポータルのような場所で目を覚ます。マキーネはヴィータだけをどこかへ移送し、メギドであるバエルはポータルを通れず置き去りになっていたのだ。
マキーネから受けた電撃で動けないバエルを小屋に残し、調査に参加していたメギドたちは消えたヴィータたちの行方を探る。
調査を進めると遺跡の中でいくつかの石版が見つかった。そこに記されていたのは肉体が成長しないがため迫害された「エリク」というメギドの手記だった。
その頃、調査チームのひとつが言葉を話す幻獣と遭遇。どこか知性を感じさせる幻獣は、メギドという言葉に反応すると遺跡の奥へ案内すると言う。手掛かりがあると踏んだ調査チームは、ブリフォーをソロモンへの報告に向かわせ奥へと進む。

ホリィの看病を受け、目を覚ましたバエル。ホリィからどれだけプランシィがコランを大切に思っているかを聞かされたバエルは、なおさら助けなければと小屋を飛び出してしまう。
一方、遺跡の内部を調査していたソロモンたちは、成長しない肉体のまま永遠を生きることに怯え、ヴィータである妹に永遠の命を与えようとしたエリクの末路を大石版から知る。
そしてソロモンたちはブリフォーたち調査チームと合流。バエルもそれに追いつき、ソロモンたちは幻獣が示した道を進む。
辿り着いた場所には転移装置とマキーネが一体。「誰か私を殺して」と懇願するマキーネの正体は、エリクの手によって他の命を取り込み永久に生きるよう改造され、エリクの死後も生かされ続ける妹シールだった。
シールの魂を開放するため、そしてプランシィを救うため、バエルとソロモンはマキーネを撃破する。
マキーネはシールの命が尽きそうなことを感知し、命を補充するために捕らえたヴィータを転送装置から運び出す。子供たちとプランシィを避難させると、命の供給を絶たれたシールは感謝を述べながら光とともに消え去った。

救出されたプランシィと顔を合わせることなく、バエルは一人遺跡を後にする。
プランシィに拒絶されることを恐れ姿をくらませようとするバエルだったが、追ってきたプランシィの説得で再び二人で暮らすことを決意。ソロモンはリジェネレイトの兆候を感じ取るが、二人の邪魔はできないと召喚を保留する。
後日、改めて召喚を受けリジェネレイトを果たしたバエル。わずかながらも成長した姿に喜ぶが、プランシィはいつものように研究に没頭して自分のことすらままならない様子。
成長に気付くどころではないと諦めかけたところで、プランシィがバエルを呼び止める。
「コランちゃん、少し…背が伸びた?」

#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|開催時(2022年6月)実装済のガギゾンを除くメギド全員(アリオクまで)|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|プランシィ、ホリィ・マックール、エリク、シール|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|忘れ去られた遺跡|謎の遺跡とメギドたち|エリクとシール|恐れ忌まれるくらいなら|
#endregion
-2022年メギドの日イベント
-バエル専用EXオーブ「スプライト」配布イベント。
-時系列は10章以降([[公式Portal参照:https://megido72-portal.com/entry/info-event-20220629_WZusbAhR]])

**その優しさに意味がある [#ev20220712]
#region(あらすじ(ネタバレなし))
ある日、いつものように闘牛士として活躍していたザガン。
しかし、相手の闘牛が予想以上に強く、ザガンは誤ってその牛を殺してしまう。
その闘牛の所有者兼トレーナーのライアンに謝罪するも、ライアンはザガンの腕を気に入り、自身の動物の模擬戦相手になるよう頼んできた。
闘牛を殺したことへの償いとして、ザガンはそれを許諾し、ライアンの故郷へと向かう。

一方、ソロモンはウァレファルから奇妙な話を聞かされる。
ウァレファルが所属していた盗賊団の活動地域にて、動物を利用した強盗が起きているという。
この動物が幻獣かもしれないことから、強盗を止めるためにソロモンは仲間を連れて向かう。
すると、当然、強そうな動物が襲い掛かってきて...
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ザガン、ウァレフォル、バラム、モラクス、ナベリウス、アスタロト|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|ウァレフォルの元部下、ライアン他操獣師の住民|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|盗賊街道|幻獣と盗賊|ウァレフォルの想い|ビーストテイマー|
|2|獣たちの潜む森|合流|交わる動線|他者を拒む里|
|3|操獣師の隠れ里1|ロレンツの伝承|ライアンと幻獣|処刑を止めろ|
|4|操獣師の隠れ里2|幻獣襲撃|突然の異変|ザガンの不調|
|5|秘密の保管区|メギドの「本質」|黒い犬の目的|時に誰かを傷つけても|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20220712]]
-[[ザガンR>ザガン(ラッシュ)]]配布イベント
-時系列は6章から7章の間(公式Portal参照)

**彼の者、東方より来たり [#ev20220728]
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
ここにあらすじを記入。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|チユエン、アミー、クロケル、ウェパル、バルバトス、カスピエル、サレオス&br;|
|~メギド(NPC)|ヴリトラ、マナナンガル、バイフー、チューチャオ、シェンウー、フーリーチン、チンロン、アンダカ、ギリメカラ、マガツヒ、カガセオ|
|~他|ツルギ、アルカ・ポーネファミリー|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|辺境の平原|東の辺境で|手負いの幻獣|謎の2人組|
|2|越都メイヨー・周辺|越都メイヨー|河から来し者|蛇と猿|
|3|呉都ファデン・中心区|呉都ファデン|アミーとツルギ|豹変|
|4|東の果て|東の果て|壁を目指して|立ちはだかる壁|
|5|ゴントン河|異変の原因|継承する者|呉越同舟|
#endregion
-''&color(blue){2022年8月末より常設化};''
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20220728]]
-連続イベント東方編の第1話。「ソロモン王東征録・序」と銘打たれている。
-このイベントより祖・真に続く第3の時計「継」が登場した。
-時系列は6章から7章の間(公式Portal参照)

**離れても、心は繋がって [#ev20220829]
#region(あらすじ(公式ver))
——ソレデイイ…宿主ハ、ナニモ知ラナクテイイ…——

幼いころの夢を見ていたサラ。
目覚めた彼女はどこかへ向かおうとしていた。

ヴィータの友達が欲しいと悩むアクィエルは、ソロモンに相談する。
急に来たシャックスからアドバイスをもらい、
ジルベールやサラと友達になろうと決意するのだった。
そのとき、珍しくアスモデウスが部屋から出てくる。
「サラを召喚しろ」
言われるまま召喚を試みるが、強い拒絶を感じる。
サラに、いや、彼女に寄生しているアナキスに何が…?
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|サラ、アクィエル、シャミハザ、アスモデウス、サタナキア、シャックス、アモン&br;アリトン、フォカロル、ユフィール|
|~メギド(NPC)|アブナ、リビコ|
|~他|-|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|トアル街道|サラを探して|なにも知らずに|新たな情報|
|2|襲撃の跡地|襲撃の跡地で|サラを追う者|アナキスを追う物|
|3|田舎の山道|アブナとリビコ|サラの足取り|サラとアナキス|
|4|エンジャの街・周辺|縁者の住む|サラの出自|サラという少女|
|5|薄暗い森|友達だから|アナキスの真意|心、繋がって|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20220829]]
-配布メギド無しのイベント
-時系列は6章から7章の間(公式Portal参照)
-関連シナリオは、プルフラス・復讐の白百合、魔獅子と聖女と吸血鬼、心惑わす怪しき仮面、サタナキア(バースト)のメギドストーリー。
--プルフラス・復讐の白百合、心惑わす怪しき仮面、サタナキア(バースト)のメギドストーリーの3つを事前に読んでおくと、内容が理解しやすい。

**継承せし者たち[#ev20220928]
#region(あらすじ(文章募集中))
ここにあらすじを記入。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|初期メンバー、マルコシアス、マルファス、チユエン、セーレ、バールゼフォン、フルーレティ、&br;アザゼル、ボティス、サブナック、オリエンス、ネビロス、フォカロル、アンドラス|
|~メギド(NPC)|ツルギ、ヴリトラ、バイフー、チューチャオ、フーリーチン、マナナンガル、チンロン、ギリメカラ、マガツヒ、アンダカ、カガセオ、シルバホン、ムチャリンダ|
|~他|シバ、ミカエル、ガブリエル、クルマ、ジジュー|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|誓約の壁周辺|再び「壁」へと|カクリヨの事情|「壁」を超えろ|
|2|隠都ユーゲン周辺|避けられぬ戦|交渉、決裂|緒戦を終えて|
|3|霊森ユメノアト|狐と蛇|「霊」の出る森|侵攻と迎撃|
|4|壱の砦|砦攻め、開始|蛇を追う猿|それぞれの思惑|
|5|壱の砦・本丸|壱の砦・潜入|守る執念|玄波亀シェンウー|
#endregion
-''&color(blue){2022年10月末より常設化};''
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20220928]]
-連続イベント東方編の第2弾

**勇気と自信のカワイイ祭[#ev20221029] 
#region(あらすじ(公式ver))
「カワイイ化け物になりたくないですか…!?」

クリオロ村と取引をしている町で祭りが開かれるが
「化け物」役が急病で出られなくなってしまった。
スコルベノトは、ソロモンに手伝いを頼む。
その場にいたフィロタヌス、ダンタリオン、オロバスも
協力を申し出るが、もっと人数が必要だという。
ソロモンと別れたスコルベノトは協力者のブエルと合流。
どうやら2人には、お祭りとは別の目的があるらしい。

そして迎えたお祭り前日、
ハロイーの町に集まったメギドたちに何が起きるのか…?
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|ハロイーの森|カワイイ魔女|カワイイ?吸血鬼|突然の幻獣|
|2|ハロイーの町|暴れん坊バラキエル|バエルとベレト|先生と師匠|
|3|祭りの洞窟|カワイすぎる化け物|カボチャの鍋|音楽と幻獣|
|4|穏やかなカボチャ畑|カボチャと幻獣|食い荒らされるカボチャ|「真の敵」|
|5|水辺のカボチャ畑|カボチャパニック|カワイイ悩み|魔法少女と魔法少年|
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ブエル、スコルベノト、フィロタヌス、ダンタリオン、オロバス&br;クロケル、ゼパル、フラウロス、バラキエル、バエル、ベレト、アマゼロト、マルバス、ティアマト、アスラフィル、インプ、ブリフォー|
|~メギド(NPC)||
|~他||
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20221029]]
-配布メギド無しのイベント
-時系列は7章から8章の間(公式Portal参照)
-関連シナリオはカカオの森と黒い犬。スコルベノト加入までの前日譚となる。

**閉ざされた世界の中で[#ev20221207]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
メギドラル某所。「別院(アネックス)」を襲撃した軍団「スキッド・スカッド」は、とある装置を入手した。
その装置が効果を及ぼす範囲は極めて狭いが、確実に敵を仕留められるという強力なもの。
軍団長ダイオーンは一名でも戦果となる大物‪――ソロモン王を仕留めるため、軍団を引き連れヴァイガルドを目指す。

ミュトスによる「宣戦布告」を受け、ソロモンたちは「スキッド・スカッド」と接触する。
幻獣を難なく退け拍子抜けする一行だが、万が一に備えてバラムをソロモンの護衛として残し、ブネたちは撤退する幻獣を撃破する。
しかし、不意をついて放たれたミュトスがソロモンに接触。何事か呟いたかと思うと、割って入ったバラムもろとも姿を消してしまう。
マルコシアスたちは撤退する敵軍を追おうとするが、指輪の支援なしでの追撃は困難と判断し、やむなくアジトへと帰還する。

アジトに戻り、打開策を練るメギドたち。
指輪の支援が無くとも戦える純正メギドを中心に追跡班を結成。
他のメンバーたちも各地の仲間と情報共有を図る者、アジトに居ない者を集める者と、各々が自分に出来ることをはじめる。

その頃、ミュトスが開いたゲートの中の世界‪――「次元の狭間」に閉じ込められたソロモンとバラム。
空間を遮断されたことにより召喚も封じられ、状況は八方塞がり。
唯一の手掛かりであるミュトスを守りながらなんとか脱出する方法を探るが、襲いくる幻獣によって二人は徐々に体力を削られていく。
そんな中、バラムはずっと忘れていた過去を思い出していた。
落盤により洞窟に閉じ込められたバラムとその友人。奇しくも状況はほとんど同じだった。

調査チームにより、原因がネブカドネザルが発案したゲートを瞬間的に発生させる「ゲート発生器」によるものだと判明。
開発班のメギドたちはトーポのゲートを掘る能力を応用できないかと思案していたが、そこにゲート掘りの軍団との繋がりを持つベヒモスが現れたことにより状況は一変。ルカオンを訪ねてメギドラルへと向かう。

ソロモンたちが閉じ込められて丸二日が経過した。
限界が近いソロモンになにか話をするようせがまれ、バラムは過去を語り始める。
‪バラムにはヨスガという同い年の友人がいた。
その日は誰にも告げずに二人で洞窟を探検していたが、突然起きた地震により入り口は塞がれ、二人は出口のない洞窟に閉じ込められてしまう。
わずかな湧き水も尽き、飲まず食わずのまま数日が経ったある日、極限状態のヨスガは「もし俺が死んだら俺を食っていいぞ」と打ち明ける。
否定しかけたその瞬間、バラムの中で謎の声が響いた。
「‪――食えばいい」「味を想像しただろう?」「食ってしまえ」……
そしてバラムは自身がメギドであったことを思い出した。
覚醒したメギドの力を使い、洞窟から抜け出したバラム。
ヨスガを水辺に連れて行き水を口に含ませると、「ダチでいてくれてありがとう」とだけ言い残して街を去った。

バラムが話を終えると、それまでおとなしかったミュトスが何かに反応し飛び出した。
ゲート掘りの軍団により、次元の狭間とゲートが繋がりかけていたのだ。
わずかな隙間から気配を感じ、飼い主の元に戻ろうとするミュトス。憔悴した二人もミュトスを追ってなんとか歩き始める。
しかしゲートが繋がった瞬間、期を伺っていたダイオーンが僅かな穴から次元の狭間に滑り込み、二人の前に立ちはだかる。
バラムが足止めをしている間にソロモンも召喚を試みるが、穴が小さすぎるせいか召喚できない。
「俺の目の黒いうちは絶対に、オマエは死なせねえよっ!ジャラジャラ王っ!」
万事休すかと思われたその時、バラムは再召喚を果たし、ダイオーンを退けることに成功。
すぐに外で待機していたユフィールとバティンから治療を受け、二人は無事ヴァイガルドへと帰還した。

事件から数日後、バラムとソロモンはある場所にいた。
「次元の狭間」で打ち明けた、かつての友人を置いて行った場所。
友達との思い出に浸るなら町のほうがよくないかと問うソロモンに、バラムは別に浸りたかったわけじゃないと返す。
そこはバラムにとって、メギドとして生きることとなった「始まり」の場所であり、ヴィータとして生きることをやめた「終わり」の場所でもあった。
ソロモンに先に戻るよう促し、バラムは一人その場所に立つ。
「俺も今は今で楽しくやってるぜ 『化け物』なりにな」
バラムはヨスガに別れを告げ、その場を後にした。
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|次元の狭間|ソロモン王不在の中で|脱出の方法|人知れず誓う|
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|継メギド(当時はチユエン・シェンウー・ヴリトラの3柱のみ)を除く祖・真メギド144柱全て|
|~メギド(NPC)|ダイオーン、モンゴール|
|~他|ヨスガ、ルカオン|
#endregion
-5周年記念イベント
-サルガタナス専用EXオーブ「シーシェルド」配布イベント。
-時系列は10章以降(公式お知らせ参照)
--余談だが、シナリオ内ではアモンB・フェニックスC・ジズR・フォルネウスB・サラBがリジェネレイト体グラフィックで登場した。
-5周年カウントダウン企画メギドかるたで描かれたやりとりが随所に散りばめられている。
**When'd he go into there?[#ev20221214]
#region(あらすじ(公式ver))
——アイツが「仲間」になってくれれば
嬉々としてついてきたかもしれんな…——

かつての仲間との再会。軍団の中で経験したメギドたちもいるが、大体が仲間になっていた。
では、バラムと彼の副官のように、完全な敵として現れたら?
パイモンは考えていた。
そのころ、トーア公国領内で村人が森に入ったまま戻らない事件が起きていた。
村に先行していた調査隊でもある騎士団も戻ってこない。
しかも、村の狩人が一人で森に向かったという。

森に入るソロモン一行。響く銃声。アリオクから「腐臭」がすると言われ…。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|パイモン、バラム、ヒュトギン、ストラス、アリオク&br;ミノソン、グザファン、デカラビア、マルバス|
|~メギド(NPC)|ウェンディゴ|
|~他|イェーガー、カンセ、セリエ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|狩人の森・昼|失踪事件|腐肉食の幻獣|無惨な亡骸|
|2|狩人の森・夜|狩人を追って|事件の真相|イェーガーの乱心|
|3|カクレガの街|カンセリエ商会|不穏な街|因縁の2人|
|4|山賊街道|衝撃の事実|変わりゆく人々|傷つき逃れて|
|5|隠匿の洞穴|セリエとカンセ|いつからそこに|ウェンディゴ|
#endregion
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20221214]]
-配布メギドなしのイベント
-時系列は7章から8章の間(公式Portal参照)
--登場キャラや関連シナリオから「汝、罪人なりや?」「復讐の悪魔と恩讐の魔人」の後と思われる。
-関連シナリオは「メインシナリオ7章72」と「その交渉は平和のために」
--またカンセリエ商会関連となっているため、上記の他、フルカネリ商会の結末「DECARABIA前編・後編」、カンセリエ商会の活動「汝、罪人なりや?」、パラジスに関して「師の想い、弟子の想い」も事前に読んでおくと内容が理解しやすい。
-センシティブ警告ありシナリオ
--モチーフはクリスマス、血とパンである。
--奇しくもメギド5周年記念のTwitterアイコンジャックキャンペーンによって号泣ハックが為された後のイベントであった。%%俺たちがウェンディゴだ%%

**艶なる狐、夢のまにまに [#ev20230107]
#region(あらすじ(公式ver))
——やはり、なにかおかしい…
お館様のご体調の件が事実としても——

「カクリヨ」に興味津々なメギドたち。アジトでは、メフィストの提案で召喚の優先順を決めるくじ引きが行われていた。
カガセオの屋敷に出向いたチンロンだったが、マナナンガルによって面会を拒否される。疑念を抱き思考する最中、地下牢のほうから女性の声が聞こえてくる…。
一方、シェンウーに呼び出されたソロモンは、カクリヨ内に出没する幻獣退治を頼まれる。どうやら、壁の向こうにある海から毎年現れるらしい。幻獣退治を始める一行。やがてメフィストが女性の着物が落ちているのを見つけ…。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|フーリーチン、シェンウー、レラジェ、ベリト、シャックス、メフィスト&br;グラシャラボラス、カスピエル、ミノソン、グザファン、ザガン、アンドロマリウス、エリゴス、アマゼロト、サキュバス、リリム、アガリアレプト、モラクス、ブネ、バルバトス、ウェパル、オリエンス、フォカロル、ヴリトラ、チユエン、パイモン|
|~メギド(NPC)|チンロン、アンダカ、ギリメカラ、マガツヒ&br;マナナンガル、ゴルドホン、シルバホン、ムチャリンダ、タイガーセンポ、チューチャオ、バイフー、モレク|
|~他|イナリ、ツルギ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|エンコウ河|河童の季節|消えた縁者|シェンウーとチンロン|
|2|霊森ユメノアト|フーリーチンの何処|思い各々|妖しい刀|
|3|未踏の崖道|忌形魔マガツヒ|剛牙象ギリメカラ|意外な接点|
|4|幻夢壺洞|幻夢壺洞|夢のまにまに|艶なる狐|
|5|古代の狩り場|急襲|フーリーチンの力|ラスト・スタンディン|
#endregion
-''&color(blue){2023年1月末より常設化};''
-公式イベント紹介ページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20230107]]
-連続イベント東方編の第3弾
-関連シナリオは既存の東方イベントと常設「悪夢を穿つ狩人の矢」
--レラジェの育ての親ナスノが初めて描写された。
-マラコーダやドラギナッツォに代表される赤髪黒服上官メギド系モブグラの3Dモデルが追加された。

#region(召喚優先順まとめ)
早期に召喚されたベリトは2番と推測される
|1|メフィスト|
|3|シャックス|
|4|レラジェ|
|6|パイモン|
|7|グザファン|
|9|ザガン|
|10|アマゼロト|
|12|エリゴス|
|22|カスピエル|
|25|グラシャラボラス|
|30|サキュバス|
|45|リリム|
|52|アガリアレプト|
#endregion

**邪気を消し去る豆撒き祭! [#ev20230120]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
森を抜ける途中、賊に襲われる商人を助けたソロモン一行。
商人は近くにあるというメマの街へ向かう途中で、街まで案内してもらう代わりにソロモンたちは商人の護衛を務めることになる。

メマの街では人々が豆を投げ合う「豆投げ祭り」が開催されていた。
人々が豆を投げあったり幻獣を模したハリボテに豆を投げたりする様子に興味を持つソロモンたちだったが、ハリボテに紛れて本物の幻獣が現れ一行は臨戦態勢に入る。
しかし幻獣は子供たちを襲うどころか一心不乱に豆を食べるばかりで、大した被害もなく逃げ出してしまう。
疑問に思いながら街に入ると、やはり豆を投げる人々とハリボテに混じって豆を拾い食いする幻獣サイクロプスの姿があった。
被害が出ないよう豆を使って街の外へとおびき出すが、「サイクロプス・シシ」と名乗る幻獣は不意を突いてソロモンたちの包囲から逃れると豆を求めて再び人混みへと紛れてしまう。
何の変哲もない豆にも関わらず、ヴィータよりも豆を優先する習性と知性に驚きながらサイクロプスを追うソロモンたち。
シシは雑踏の中「サイクロプス・カバ」と合流し、さらに「サイクロプス・ブー」までもが現れる。
何故豆を集めるのかというソロモンの問いにブーは答えず、ソロモンたちが豆を奪いに来たと断定。三体は豆を死守するために団結し、一行に立ち向かう。
応戦するソロモンたちはあっさりと勝利。しかしとどめを刺す直前、ハリボテと勘違いしたメマの街の子どもたちが飛び出し、サイクロプスに向かって豆を投げはじめてしまう。
ソロモンたちの間に緊張が走るが、サイクロプスはヴィータを襲うことなく豆を追いかけていく。
その様子を見たガープは、サイクロプスたちがこの一帯を支配する幻獣であり、そのおかげで街周辺に幻獣が寄り付かないのだと予測し、三体のサイクロプスをあえて見逃すことを提案。王都に報告し、定期的に街から離れた場所に豆を撒くことを条件に、ソロモンたちはサイクロプスたちを見送った。

その後森に戻った三体のサイクロプスは、ふとしたきっかけで豆の苗を入手し、これを育てればたくさんの豆を収穫できることに気付く。
三体は力を合わせて縄張りを豆でいっぱいにすることを誓い、物語は幕を閉じる。

#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ブネ、ウェパル、モラクス、シャックス、ガープ、マルコシアス、バルバトス|
|~メギド(NPC)|-|
|~他|-|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|邪鬼の川|邪鬼の川・下流|邪鬼の川・上流|三途へ繋がる川|
|2|羅刹の川|羅刹の川・下流|羅刹の川・上流|地獄露天風呂|
|3|物の怪平原|静寂の草原|物の怪の影|牙をむく魑魅魍魎|
|4|地獄大草原|地獄大草原四丁目|地獄大草原五丁目|地獄大草原九丁目|
#endregion
-2018年2月開催の「[[節分鬼退治イベント]]」の復刻版。
--…であるが、当時なかったストーリーを新たに追加しているため実質新規イベント。
-時系列は「暴走少女と一つ目幻獣の島」の後。
--サイクロプス系の幻獣三兄弟、名前を繋げると肉料理の名前になるなど、セルフオマージュが随所に見られる。
-ステージ名は開催当時のものであるため、川や地名は物語中には登場しない。

**信頼と可能性 [#ev20230130]
#region(あらすじ(ネタバレあり))
ウァラクの頼みで勉強を教えに孤児院へやってきたフィロタヌス。
その中には誰にも心を開かないボンという少年がいた。ボンは貴族の生まれだが、両親を亡くし多大な財産を得たことをきっかけに大人を信じられなくなり、自ら孤児院にやってきたのだ。
なんとか心を開くことができないか悩むウァラクとフィロタヌス。しかし、ボンは怪しい二人組の男に誘拐されてしまう。

その頃辺境では、領主たちによる会議が開かれていた。議題は同一犯と見られる誘拐事件が多発しているというもの。
ウァサゴやラウムは早急な対応を求めるが他の貴族たちの腰は重く、グレモリーは単独で調査をすることになる。
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|ウァラク、グレモリー、フィロタヌス、ウァプラ、ウァサゴ、ラウム、バロール、ウコバク、&br;ベレト、ガープ、アイム、アバラム、ベバル、ジズ、クロケル、グシオン|
|~メギド(NPC)|コーサラウ、ワラベトール、センコック|
|~他|ボン、ドレイオー、タスカル、エサニナル|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|カタイナカ平原|いつものように|ウァラクの過去|不審な商人|
|2|空白地帯の砂漠|危険な市|捕らわれた人々|潜入作戦|
|3|ドレイオーの市|潜入失敗|ウァラクとグレモリー|黒幕との対峙|
|4|辺境の荒野|子供たちの行方|過去のあやまち|メギド登場|
|5|誰も知らぬ遺跡|予想外の幻獣|変化の兆し|信頼と可能性|
#endregion
-公式イベントページは[[こちら:https://megido72-portal.com/ev/20230130]]
-時系列は7章から8章の間(公式Portal参照)

**正義の悪魔と眠らない英雄 [#ev20230216]
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
ここにあらすじを記入
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|いつものメンバー(ブネ、ウェパル、モラクス、バルバトス、シャックス、ガープ、マルコシアス)、キマリス|
|~メギド(NPC)||
|~他|エスカ、イリシア、アングル、地走りのバンザ|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|退魔の森|森への入り口|拒む大樹の道|退魔の森|
|2|暗黒樹海地帯|薄暗い道|暗闇の獣道|暗黒樹海地帯|
|3|忘れられた遺跡|忘れられた遺跡|忘れられた遺跡・地下|忘れられた遺跡・最下層|
|4|生命溢れる草原|名もなき平原|新緑の草原|生命溢れる草原|
#endregion
-2018年3月開催の「[[ひな祭りチャレンジ]]」の復刻版。
--…であるが、節分イベントと同じく新たにストーリーを追加しているため実質新規イベント。


**龍馬相搏、腥風不已 [#ev20230227]
#region(あらすじ(ネタバレあり)文章募集中)
ここにあらすじを記入
#endregion
#region(登場キャラクター)
|~メギド|アマゼロト、チンロン、フーリーチン、ヴリトラ、チユエン、バティン、アガレス&br;ブネ、バルバトス、ウェパル、モラクス、シャックス、シェンウー、マルファス、フォカロル、マルコシアス、オリエンス、グザファン、サブナック、ネビロス、レラジェ、ボティス、アザゼル、アンドラス、パイモン、ザガン、リリム、メフィスト、ハック|
|~メギド(NPC)|マナナンガル、カガセオ、チューチャオ、ギリメカラ、マガツヒ、アンダカ、バイフー、ロック・ロー、ペナンガラン、ヒットバン、シルバホン、ラーフ、タイガーセンポ|
|~他|ツルギ、クルマ、アトラ、ヨクト、ゲント、セキト|
#endregion
#region(各話タイトル)
|No|ステージ名|-1|-2|-3|h
|BGCOLOR(#eeeeee):RIGHT:|BGCOLOR(#eeeeee):||||c
|1|ユーゲン街道|チンロン参上|用兵達者|氷馬と雷龍|
|2|壱の砦|砦包囲網|砦防衛戦|門を塞げ|
|3|ハズレノ荒野|謎の幻獣|チンロンを狙う者|フライングヘッズ|
|4|弐の砦|ドンデン兵|高潔と冷酷|預けた背中は|
|5|弐の砦・本丸|龍馬相搏|「奥の手」|腥風不已|
#endregion
-''&color(blue){2023年3月末より常設化};''
-連続イベント東方編の第4弾
-読み方は「リョウマ アイウチ、セイフウ ヤマズ」


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